はるかなる西安４泊４日～２～

2017/02/18 - 2017/02/22

１日目は関西空港から西安までの移動のみとなり、ホテルの近くの便利店でビールとつまみを買ってきて、呑んだら早めに就寝しました。
２日目は、西安への旅のハイライトでもある「秦始皇帝陵・兵馬俑坑」へ行きましたが、やはり見ごたえがあって、ほぼ一日がかりとなってしまいました。
ホテルで一休みしたあと、徒歩で出かけ、ライトアップされた鐘楼と鼓楼を見て、回民街で夕食を取って戻りました。
３日目は、ホテルの移動もあるので、市内観光です。

エリア 西安(中国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: 春秋航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

３日目の朝、目覚めて窓の外を見ると、霞んでいたものの、雨は降っていなかったので、歩いて市内観光に向かいました。
西安皇城海航酒店からの眺望は、かなり遠くまで見渡せました。

HNA Hotel Downtown ホテル

省政府近くのホテルから、東大街のカナンインターナショナルホテルに向かう予定が、道に迷って、歩いているうち、地元の人の暮らしぶりが伺える町並みのところを歩いていました。
大通りに出ると城壁が見え、碑林博物館の入口があったので、入場することにしました。

観光バスから降りてきたフランス人観光客の団体と鉢合わせしました。
三色旗を先頭に、碑林博物館へと入って行きました。
個人客の入場料は、５０元。

碑林博物館は、１０８７年北宋時代に、唐代の石碑を収蔵するために孔子廟跡に創られたのを母体とする歴史の古い博物館です。
１９４４年に、碑林博物館として設立、現在は１万１０００点余りの文物が収蔵され、１０００基ほどの石碑、３００点ほどの墓誌があるそうです。

西安碑林博物館 博物館・美術館・ギャラリー

敷地は思いのほか広く、石碑だけを展示しているわけではありませんでした。
見ごたえはあるのですが、書道の心得や素養がないため、亀の背中に乗った石碑くらいにしか見えません。
正確には、「贔屓」というそうですが、いろいろな表情があって、面白かったです。

西安碑林博物館 博物館・美術館・ギャラリー

まさに石碑の林でしたが、素晴らしいことだけはわかるものの、「すごいですねえ」という感想しか出てきませんでした。
美しい書体で石に彫る技術にも驚かされました。

西安碑林博物館 博物館・美術館・ギャラリー

碑林を見終えて、石刻芸術室へ行きましたが、こちらは価値ある展示の数々で、時間を忘れて見入ってしまいました。
石に刻む技術が桁違いに高いです。

西安碑林博物館 博物館・美術館・ギャラリー

重さ１０ｔの石犀。
唐の貞観９年(６３５)に造られたそうです。
実際にサイが長安まできていたらしく、交易の隆盛ぶりがしのばれます。

西安碑林博物館 博物館・美術館・ギャラリー

李寿の石槨です。
石を組み合わせて造ってありました。
内部には、天女の舞などの線刻が施されていました。

西安碑林博物館 博物館・美術館・ギャラリー

李寿の墓誌の石亀です。
ものすごい造形。

西安碑林博物館 博物館・美術館・ギャラリー

長安は仏教の普及の中心地でもあったため、多くの仏教彫像が作られたようです。
石刻芸術館は、時代の幅も広く、仏像の種類も豊富で、とても見ごたえがありました。

西安碑林博物館 博物館・美術館・ギャラリー

碑林を見て、次の観光スポットへ行く予定が、思いがけず石刻芸術室と石刻芸術館で時間を費やしてしまい、大雁塔などは明くる日以降となりました。
日本の国立博物館にも仏像はありますが、木像が多く、石像は余り見ないので、石の文化の中国との違いを感じました。
仏教が伝来し、仏教芸術も伝播してきて、石でできた仏像を多く見て学んできたにもかかわらず、木に彫ったということは、やはり瑞穂の国には「木」が身近に豊富にあったのでしょうか。

西安碑林博物館 博物館・美術館・ギャラリー

碑林よりも、石刻に興味を引かれた「碑林博物館」をあとにして、夕方になってしまい、どこへ行くにも半端な時間になってしまったため、カナンインターナショナルホテルへと向かいます。
城壁の中にいて、目的地を地図で見て、近そうでも、実際に歩くとけっこうな距離というのを、いやというほど実感しました。

西安碑林博物館 博物館・美術館・ギャラリー

カナンインターナショナルホテルは、東大街と和平路との交差点近くに建てられた大型のホテルでした。
つくりが古い感じはしましたが、Ｃtripで予約して、一泊１４８８円というのは最大の魅力で、取り立てて不満は何もありません。

カナン インターナショナル ホテル (西安申鵬国際商務酒店) ホテル

客室はゆったりしていました。
バスタブはなく、シャワーのみ。
唐楽宮へ行くため、荷物を置いて、客室の撮影をしたあと、すぐに出かけました。

カナン インターナショナル ホテル (西安申鵬国際商務酒店) ホテル

バスで鐘楼まで行き、地下鉄で南稍門まできました。
小雁塔の最寄駅でもあるので、駅のトレードマークは小雁塔でした。

唐楽宮は西安賓館の前あたりにあって、かなり大きな建物でした。
電飾が派手に輝いていました。

唐楽宮 劇場・ホール・ショー

中に入って、３人ほど並んでいた若い女性スタッフにブロークンイングリッシュで話しかけたのですが、まったく通じず、年配の女性スタッフを連れてきたので、「予約はしていないが、ひとり分、ディナーは大丈夫か？」と訊ねました。
飛び込みでくる客は少ないらしく、「ホテルはどこ？」とか「旅行会社か？」などと訊いてくるので、「ディナーショーはハウマッチ？」と言ったら、ようやく客と認識したようで、「４００元」と答え、厨房に確認してくる間、しばらく待たされました。
戻ってきて、一緒に奥のレジカウンターまで行き、４００元をクレジットカードで支払うと、チケットを渡され、餐庁へと案内してくれました。

唐楽宮 劇場・ホール・ショー

餐庁内は、当然ながら高級中華料理店の雰囲気、すでに２組が食事中で、ウエイトレスも丁重な対応で、飲み物はビールなどから選べるようでしたが、炭酸飲料は食事中に飲まないし、アルコールはまだ飲みたくなかったので、「茶」をお願いしました。

唐楽宮 劇場・ホール・ショー

最初に出された盛り合わせと点心。

唐楽宮 劇場・ホール・ショー

食事とショーの場所が違うとは考えていませんでしたが、別にしてくれた方が落ち着くように思えました。
最初は、量が少ないかと思ったのですが、食べ残しそうになるほど、満腹になりました。
上品な味でした。

唐楽宮 劇場・ホール・ショー

食べ終わったら、劇場へ移動します。
ディナーつきなんだからいい席なんだろうな、という期待はありましたが、前方の中央で、全体が見やすい席でした。

唐楽宮 劇場・ホール・ショー

日本語の話せる女性スタッフが注文を取りにきました。
飲み物とつまみはサービス、とのことでした。
ビールを注文しましたが、日本語を話せるウエイトレスがくるということは、その後、おみやげを売りにくるということでもありました。
ＬＣＣ利用ということもあり、荷物を増やせないので、申し訳ありませんが、丁重にお断りしました。

唐楽宮 劇場・ホール・ショー

音楽が始まり、オープニングは客席から登場でした。
一気に華やかさに包まれました。

唐楽宮 劇場・ホール・ショー

タイトルは「大唐女皇」で、一幕五場、皇帝に見初められた宮廷の舞姫の数奇な一生が描かれているようです。

唐楽宮 劇場・ホール・ショー

華やかなステージ、音楽に合わせての群舞は見事です。

唐楽宮 劇場・ホール・ショー

天女の舞い。
唐舞踊ならではの優雅さです。

唐楽宮 劇場・ホール・ショー

勇壮な戦いの場面もありました。

唐楽宮 劇場・ホール・ショー

宙づりになったアクロバティックな場面。

唐楽宮 劇場・ホール・ショー

最後も客席から登場。
大団円を迎えました。
栄華を誇った唐の時代を髣髴とさせる舞い踊り、堪能できました。

唐楽宮 劇場・ホール・ショー