秋のアンダルシア　ロードトリップ　④コルドバ

2016/10/07 - 2016/10/22

コルドバでの楽しみは、モスク内に教会を築いたメスキータと、それを取り巻く旧市街散策です。

エリア コルドバ(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

コルドバに到着です。旧市街へは一般車両は進入禁止のため、みんな対岸に路上駐車するわけですが、そういう所にはロマがいて、あつかましく駐車代を要求してきます。それらしく蛍光ベストまで着て誘導しようとしますが、その下の衣服が異常に汚くて、まるで洗ったことのないような顔や手をしているのでロマと分かります。とにかく距離をとって無視します。ヨーロッパじゅうで様々な手口で食いつないでいるこの犯罪集団の存在と言い、それを取り締まれていないことと言い、まったくおかしな話です。

気を取り直して、ローマ橋を渡り旧市街へと入ります。

宿泊はメスキータのすぐ近くのアパートの一室です。待ち合わせした家主は牧師タイプの好青年で、親切に滞在と観光のアドバイスをしてくれました。かなり古い建物で、勝手はやや悪いですが、ローカル気分は盛り上がります。

旧市街へ踏み入れてまず、ここはヒッピーが好きそうだなという感じがしました。入り組んだ細い路地、遺跡、たくさんの小さな店。

ユダヤ人街の路地は一層細くなっています。地面のヘブライ語らしきサインですが、上下左右が分かりません。

建物の角にちょいちょいある気になるオブジェ。

ここは花の鉢が掛かる白壁の美しさで人気です。
溶け込んでみたりなんかして。

そしてローマ遺跡は突然に。

遺跡のある所に猫あり。

ローマの水車にも猫の一家が住んでいました。猫は遺跡、寺社仏閣なんかが好きですね。きっとそういう所では人間が悪さしないと知っているのかもしれませんね。

夜、月が出ていました。

美しくライトアップされたメスキータ。

まるで黄金です。

メスキータ内へは、朝1時間の無料開放時に行くことができました。

大きなモスク内に教会を築いた、混沌とした不思議な空間。
乗っ取り、居抜きは、キリスト教の得意とするところですね。異教だからと全破壊するよりははるかにいいとは思います。

アーチの重なりの視覚効果で、より奥行きがあるように感じられます。薄暗い中での暖かい色調がいいですね。

床にはかっこいいシンボルがたくさん。

小さな旧市街で、見所はすでに見終わってしまったので、アパートで昼食を自炊したり、昼寝なんかもして、ゆっくりと過ごしました。

1日目の夕食はタパス、2日目は迷ったので、旧市場を改装したフードコートに行ってみました。するとそこは日本のバブル期に全盛した屋台村そのものじゃないですか!楽しくなって、イカとキノコの鉄板焼きに、思わず普段飲まないビールなんか頼んじゃいました。

〆にケーキをとパン屋さんのブースへ。種類がたくさんあって迷います。大きなメレンゲショートを2人で分けました。店員さんがチキータバナナの娘みたいに可愛いかったです。

たくさんの店から選べて、大きなテーブルで、安くておいしくて、思いがけず懐かしくて、いい夜になりました。

グラナダへ出発する朝、そういえばスペイン定番のチュロをまだ食べていないので、コルドバで一番人気というチュレリアへ。職人気質のおじさんが生地から一つ一つ丁寧に揚げてくれる、正真正銘のチュロです。

揚がった!大きっ!安っ(50セントてっ)!熱っ!もっちもちっ!おいしいーっ!!っと、これは毎朝食べたい感じですが、おそらくやめといた方がいいのでしょうね(笑)。せっかくなのでここぞとばかりにホットチョコレートまでたのんで、通っぽくひたして食べたりなんかもしてみました。この旅の数多くの忘れられない味の一つとなりました。

コルドバの小さな旧市街、大きなメスキータ、屋台村、チュレリア、とっても楽しかったです。では、またまた名所アルハンブラ宮殿の待つグラナダへと向かいます。