201702サイパン２日目 ～がっつり遺跡めぐり～

2017/02/04 - 2017/02/06

急きょ決まった、というか無理やりねじ込んだサイパン行き。
今回は、久しぶりに本気度１００％の対仕事へのリアル現実逃避。
辛くなったら海外へorコンサートへ！単純だけど、私的にホントに大事な２つです。

そして寒い時期あるある、「あったかいところに行きたい！」プラス、
「永遠の０」や「海賊と呼ばれた男」を見て、第二次世界大戦の熱が高まり、「関連するところに行きたい！」となり、サイパンに決定。
傷心中でも、どうせ行くなら見るとこ見たい！転んでもただじゃ起きない的な？（ちょっと違う？）
・・そんな感じで今回もゆる～く、所によりがっつり、リフレッシュ＆現実逃避☆

＜目的＞
△心のリフレッシュ
●戦争の遺跡巡り
●グロット
△おいしいものを食べる

※●：達成、△：一部達成、×：未達成

エリア サイパン(北マリアナ諸島)

２日目はヒストリカルツアーへ。
遺跡や観光スポットを２３箇所、見て回ってきました☆
メインが戦争の遺跡なので、重めのスポットが多いです。

まずはスーサイドクリフへ。島の端から端へ、車で２０分くらい移動。
車内では、ガイドさんと英語レッスンしたり（高速で終了）、カタコトの日本語と英単語でちょこちょこ会話してみる。

マッピ山？の崖の側面。
ボコッとなってる部分は、大砲が直撃してえぐられた跡。

１．スーサイドクリフ。
アメリカ兵の投降の呼びかけには応じず、次々に身を投げたという崖。
こんなところから飛び降りないといけない状況って、考えただけで怖い。

山頂からの景色。
穏やかだけど、天気のせいかここの歴史のせいか、悲しく見える。

柵の奥にあるサボテン。
何と葉っぱに落書きが！信じられない>_<

島の先はバンザイクリフ。
崖の下には、ゼロ戦基地として造られた旧日本軍飛行場跡がある。（この写真上のどこかは不明）
ここから一機も飛び立つことはなかったらしい。

山頂にある慰霊碑のひとつ。どれも日本語が刻まれている。

台風で折れてしまった慰霊碑も。

かなり前に建てられたと思われる慰霊碑。
見ていて苦しくなる。

アメリカ、日本、サイパンの平和を祈念する像。
ガイドさんいわく、十字架がアメリカ、観音像が日本を表しているんだって。

建立記もあった。
これからは、戦争のない平和な世の中であってほしい。

山から下りる途中で、ガラパンの海が見えた。
ラグーンがすごいきれい！水色のところを泳いでみたいな～☆

山を下りたら、ヤシの木が並ぶ道を走る。
この交通量なら、私でも運転できるかも？

車を停めてくれたので、ヤシの木・撮影タイム☆
うーん、ヤシの実はない？

今度はガタガタ道を走る。
できるだけ助手席が揺れないように運転してくれてるの。すごい運転テクニック！

道端に生えてるパパイヤの木。
細長い幹に大量の実。こんな風になるなんて知らなかった！

古代のチャモロの家。
日本の高床式倉庫みたい。

はしごで上に登ってみた。
ここはいつもオープンなのかな？
雨風入ってくるから、壁を取り付けたいな～(*´-`)

バナナの木。
サイパンでは、そのへんになってるフルーツは自由に採っていいんだって。
フルーツ天国や～☆

バナナは採らずに、カラベラケーブの入り口へ進む。
「カラベラ」は骸骨を意味するチャモロ語。スペイン人に殺されたチャモロ人の骸骨が積み重なったといういわれがある。

２．カラベラケーブ。
何と洞窟に入ってすぐのところに柵があって、入口しか見学できなかった。
下の方に階段が見えるけど地面は見えないので、縦に広い空間みたい。

ゴツゴツした洞窟の天井。
何となく緑っぽいのは苔かな？

側面の壁は、オレンジっぽいしましまのラインが入ってる。
まさかとは思うけど、血の跡ではない・・よね・・？
ちょっと怖かったのは置いといて、洞窟の壁に描かれたというチャモロの絵が見たかったな。

３．バードアイランド。
春にはたくさんの鳥が集まるらしいけど、今はシーズンオフなので鳥はいない。

海亀がいた！
・・んだけど、あれ？写真ではうまく撮れなかったみたい（。-∀-)

プライベート感が漂う素敵なビーチ。
ディカプリオの映画を思い出す。

ノニの木。実が気持ち悪いよー（＞＜）
ノニジュースがまずいのも納得。

続いて、グロットへ。
見えないけど、結構な崖になってるみたい。

グロットの入り口付近にある、ピンクのハイビスカス。
南国に来た！って感じがする☆

赤のハイビスカスも。
ガイドさんが１つちぎって髪にさしてくれた。ジェントルマン☆

４．グロット。
ダイビングポイントとして有名。今回ダイビングはしないけど、青の洞窟っぽくて、ぜひ来て見たかったところ。

入り口を抜けると、かなり急な階段が１００段くらい続く。
私がズルっと滑ったら、ガイドさんを巻き込んで下まで落ちるパターンだな。。

無事に下まで到着。
上の部分はつららみたいになってるので、頭の上に落ちてくるんじゃないかヒヤヒヤする。
真ん中の穴を進むと、外洋に出るらしい。

こっちの横穴も外洋に続いてるらしい。
怖そうな魚も少なそうだし、いつか潜ってみたいな（*＾＾*）

シュノーケルのエントリーまちの行列。
あの人数が潜ったら、見えるのは人間ばっかりな気が・・
夕方の方が空いてるらしい。

帰りの階段は、ちょっとキツイ。息切れします。
今は身軽だからいいけど、ボンベを背負っては登れないかも。

髪飾りにもらったハイビスカスを記念撮影。
この後、どこかに落としちゃった。ゴメンね・・（＞＜）

５．中部太平洋戦没者の碑（日本平和記念碑）
スーサイドクリフの崖下にある。崖の高さと存在感が際立ってる感じがする。

日本っぽい石の灯籠。終戦記念日あたりになると、灯をともすのかな。

慰霊の公園。
刻まれているのは、日本の元皇族の方のお名前。

ここにも石碑。
こちらには、「日本国政府」と刻まれている。

６．ラストコマンドポスト（旧日本軍最後の司令部）
公園・石碑を抜けて進むと、ラストコマンドポストの裏側に到着。
壁には、直撃弾による直径２mくらいの大きな穴が空いている。

木の中に隠れるように、息をひそめている感じ。

かなり低い出入り口。背の高い人だと、結構かがまないといけない。
敵が入りにくくするために、こういう風にしたのかな。

正面側は、砦のイメージそのまま。
柵は後から付けられたもの。

海に向かって置かれている大砲。
砲弾を撃っては撃ち込まれて、空には攻撃機が飛んでて、遠くに戦車が見えたりしたんだろうか。

ぐるっと一周すると、側面や天井が天然の岩の部分を発見。
結構ゴツゴツしてて、簡単には壊れない感じ。

天然の岩とコンクリート部分が融合しているところ。
ガイドさんいわく、日本の建物は何十年たっても残ってて頑丈なんだって。

おきなわの塔。
戦前、沖縄からサイパンに移り住んだ沖縄県民も、戦争で半分以上が犠牲になったという。

下に降りてみると、この周辺は洞窟上の窪みになっていることが分かる。
隠れやすいけど、見つかったら一気に攻撃されそう。

かなり長い大砲。長ければ長いほど、遠くへ撃てるのかな。

かつての電車の跡。
昔は３ラインの電車が走ってたらしい。今は電車がないので、サイパンでの移動がちょっと不便。

ガタガタの戦車。かなり小さい。
操縦する人と撃つ人の２人乗り。

先がひしゃげた大砲。
敵の砲弾が命中してしまったのかな。

魚雷？ミサイル？

近くにあった看板。
日本軍の反撃計画が、日本語と英語で書かれている。

ココナッツの実が落ちてた。
穴が空いてて中身は空っぽだったけど、予想してたより結構重い。

続いて、バンザイクリフへ。
駐車場からは、スーサイドクリフが見える。

ここにも説明が書かれた看板があった。
右上にあるタイトル「死と義務」、これだけでも当時の考え方が想像できる。

７．バンザイクリフ。
１９４４年７月７日に決行された旧日本軍最後の玉砕突撃。その翌日には、追い詰められた婦女子や老人たちが、「バンザイ」と叫びながら次々と断崖から身を投げたという。

絶え間なく荒波がぶつかってくる。
崖の下の海は真っ青で、かなり深いみたい。

死者は、１３００人とも言われている。
スーサイドクリフと同様、慰霊碑や観音像がたくさん建てられている。

移動中、道端でつながれてた仔牛がいた。
珍しい茶色の毛の子。おとなしくて伏し目がち。

８．タポチョ山頂。
サイパンで一番高い山で、標高４７３m。
天気がよければロタ島が見えるらしい。

山頂に建ってるイエス像。
この高さでこの細さ、台風きたら折れてしまいそう(*´-`)

ものすごく風が強い（＞＜）！
手すりの向こうの植物も、斜め具合がハンパない。

ここにも旧日本軍の侵攻の説明が書かれた看板が、４つくらいあって。

じっくり読みたかったんだけど。

強風＆小雨で震えてきたので。

写真だけ撮って、車へ戻ることに。
でもじわじわ後悔。ちゃんと読みたかった。髪もボサボサ…(´；ω；`)

次はタポチョ山を下りて、日本病院跡の脇にある防空壕跡へ。
中が暗くて入る前から怖い。。

落ちてたココナッツの実が骸骨に見えて、叫びそうになった・・
ここ怖かった。

防空壕跡を出たら、日本病院跡へ。
休館日だけどここの門が空いてたので、中へお邪魔しました。

９．日本病院跡。
現在は博物館になってる。博物館の中には入れなかったけど、窓からチャモロの古代の家の模型が見えた。

日本病院跡の説明が書かれた看板を発見。
１９２６年に建設され、当時では最先端のレントゲン室や産婦人科もあったという。

１０．日本刑務所跡。
戦前の日本統治時代に使用されていて、国籍に関係なく悪いことをした人が収容されていたという。

刑務所の廊下。石の壁と鉄柵が重々しい。
壁をちょろちょろしてるヤモリを発見。サイパンでは、ヤモリの鳴き声を聞くとお金が貯まるという言い伝えがあるそう。
残念ながら、鳴き声は聞こえなかった(TT)

部屋の中はそんなに大きくない。独房かな？
もりもりと雑草が育ってたり。

すくすくと木が生えてたり。
刑務所の不気味な感じと木々の薄暗い感じが混ざって、ここもちょっと怖かった。

ここで午前の部、終了。
ランチは、ジェントル・ブルック・カフェで。
グラスのヒゲは、お店の名前がジェントルだからかな。

セットメニューの中から、ハンバーグとチャーハンのセットを選択。
サイパン風の味つけなのか不思議な味。ボリュームあり。

ランチの後、午後の部スタート！
１１．日本人の墓。
名前が分からなかったのかな。

隣には、歩兵第１８連隊の戦没者慰霊碑が。

１２．マウント・カーメル教会。
サイパン最大の教会。１９８４年に北マリアナ自治領のカトリック教会を統括する大聖堂に格上げされた。

ガイドさんいわく、桜の木の子ども。
ホントに桜？

こっちは大人の桜の木。これは桜っぽい。

マウント・カーメル教会の中にあるステンドグラス。
北マリアナ諸島の島（の神々？）をモチーフにしているらしい。
これは、パガン島。

アスンシオン島。
マリアナ諸島の北から３番目の島。無人島で、日本が統治していた歴史がある。

テニアン島。
サイパン島のすぐ近くにある島。

サイパン島。牛はサイパンのトレードマークなのかな？

１３．砂糖キビの豊作を願う神社跡。
現在はカトリックの墓地になっていて、鳥居や灯籠だけが残されている。

鳥居の柱。日本語が彫ってあるんだけど、白い柱の白い字なので、なかなから読みづらかった…(TT)

１４．昔、日本人が住んでたという家。
今は空き家。屋根のサビ具合が激しい。

１５．トーチカ。
トーチカとは、鉄筋コンクリート製の防御陣地のこと。このまんまあったとしたら、海から丸見えじゃないのかな？

欠けた部分が痛々しい。

トーチカから、海の方へ歩くと。

１６．アギガン岬。
すごくゴツゴツしてて歩きにくい。夜に来たら転んでケガしそう(｡-_-｡)

船から上陸する戦車の跡。
最初は日本が、次にアメリカがサイパンにやってきた。

しばし観察。波が引いて。

大波きたー！
この繰り返しなんだけど、何だか見入ってしまう。

ガイドさんに支えてもらって下を見る。
足が若干ガクブル。高いとこダメなのかな。

釣りしてる人がいた。釣り糸、どんだけ長いの（・・；）

１７．佐々木大隊戦没者氏名。
ものすごい人数。

こちらも戦没将兵の銘碑。
小城中隊長と刻まれている。

１８．日本軍弾薬庫跡。
影になっているせいか、ちょっと怖い雰囲気。

鍵がかかってて中には入れないんだけど。

鍵穴から中が見えた。これも弾薬なんだろうか。

１９．アスリート飛行場。
現在のサイパン国際空港。サイパン陥落により、アメリカ軍のB-29の離着陸が可能となり、日本本土の空襲の前線基地となった。

少しコンクリート部分が見えているところが、もと滑走路。

道路を挟んで滑走路跡が続いている。

日本が造ったアスリート飛行場は、アメリカ軍によりイスリー飛行場という名称に変更。
ガイドさんの発音だと、アイリーって聞こえる（・・）

突然現れる戦車。
ラストコマンドポストにあった戦車より、少し大きい？

２０．日本軍発電跡地。
この周辺は、戦争の遺跡が多かった。

きれいに天井がなくなっている。

下の四角部分に発電機を置いていたらしい。

突然現れる戦車２．
さっきのより、自然と一体化している。

戦車のトラックの塊。
巻かれて積まれて草が生えてきた。

魚雷？ミサイル？
このあたりにも落ちたのかな。

対空大砲。
撃つ人を防御するのは、真ん中の薄い鉄板だけ？

たぶん、ここにしゃがんで撃つんだよね。
全身隠せるのかな…

マシンガン式の大砲。全身サビサビ。
いろいろついてそうで、怖くて触れなかった。

近くにあった、昔の貯水タンク。

今は埋められてた。

近くにあったタロ芋。下に茂っている大きな葉っぱたちが、タロ芋。
サイパンでは日常食らしい。

２１．防空壕跡。
周りは、今は開放的なところだけど、昔はもうちょっと木が茂ってたのかな。

防空壕の中に入ると、両側にスペースがある。まず右側へ。

暗くて狭い。クモの巣だらけで、ガイドさんの顔に絡まってた（ﾟдﾟlll）

続いて左側へ。この小さい窓は脱出用の出口で、両端にある。

外を見るための小窓と通風口。
閉め切って何十人もいて、ものすごい暑くてケガ人もいて、でも外には出れない。

今使われている管制塔。
結構近くまで行けちゃうのね。

ここも飛行場跡。今は原っぱ化してる。

２２．旧日本軍弾薬庫跡。
さっきのところは扉は閉まって鍵も付いてたけど、ここはとてもオープン。

上のレールに弾薬が釣られて流れてくるようになっていて。

流れてきた弾薬を戦闘機に積んで、すぐ出発できるような造りになっている。何となくその光景がイメージできる。

ここにも千羽鶴と日本の旗が。

林の向こうに、離陸まちの飛行機の背びれが見える。

２３．禁断の島。
ちょっとだけ本島と切り離された小さな島。
車でここまで来るには、ものすっごい細いガタガタ道を通らないといけない。向こうから車が来たときとか、運転してないのにハラハラしちゃう。

岩に囲まれて天然のプールみたいになっている。アクセスが超不便でも行きたくなるのは、「禁断」っていう名前のせいかな。

ガイドさんに連れられて、いきなりジャングルに突入。

ほぼ道なき道を進む。ついてって大丈夫なのか、不安になる道。

こんなポイントに出た。禁断の島がよりキレイに見える穴場らしい。
確かにさっきより島っぽい。

ジャングル一色。日本だとこんな景色なかなか見れないから新鮮！
８時から１６時過ぎまで、いろんなところを回って大満足なサイパン２日目のヒストリカルツアー、終わり。