2016/11/16 - 2016/11/16
127位(同エリア482件中)
ポポポさん
山里の堀庭園は日が陰っていましたが、山から街に出るとまだ十分明るいので、帰る途中山口市に寄ることにしました。
有名な観光地ではありませんが紅葉が綺麗な場所が数か所あるので、そこを訪ねて見ることにしました。
余り耳にしたことのない場所ですから、隠れた紅葉の場所として紹介したいと思います。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
邸宅の前の小川にも紅葉が映り込み、何とも不思議な光景。
-
蔵の後にも紅葉。
-
小川に写り込んだ紅葉が綺麗でした。
-
邸宅に山影が忍び寄っています。
-
蔵と主屋と紅葉。
-
正門と長屋。白壁の重厚な長屋が素敵でした。
-
旧家の佇まいが絵になりますね。
-
この長屋が資料館になっていました。
-
この邸宅では白壁となまこ塀の長屋が一番目立っていました。
-
裏山の紅葉した楓。
山影が迫って来たので堀邸宅を後にしました。山間部を抜けるとまだまだ十分明るいので、途中山口市の紅葉の見所に寄ってみることにしました。
山口市の観光地としてあまり有名ではありませんが、隠れた紅葉の見所だと思いますので紹介したいと思います。 -
最初に訪れたのは龍福寺です。
6か国(最盛期には7カ国)を領有した西国最大の守護大名大内氏最期の当主大内義隆の菩提寺です。
大内義隆は家臣陶晴賢の謀反にあって主従と自刃し、事実上大内氏は滅亡してしまいました。
この寺の境内には大内氏の館がありました。。大内氏は他の戦国武将のように本拠地に城は築きませんでした。高嶺城と言う山城が築かれたのは大内義隆が自刃し、事実上大内氏が滅亡した後です。ちなみに館の北隣には迎賓館である築山館がありました。
当時応仁の乱で荒廃した京都からは多くの文化人や貴族が疎開してきていたので、この時期の山口は特に西の京都と呼ばれており、将軍足利義稙も大内氏の庇護を受けてこの築山館に長く滞在していました。
当時の大内館の敷地からは3か所の庭園が発掘されています。(池泉庭園が1か所、枯山水庭園が2個所です。)龍福寺 寺・神社・教会
-
山門横の紅葉。紅葉の時期には少し早いかと思いましたが、すでに一部は紅葉していました。
-
参道です。参道の両側にはモミジが植えられているので見頃になれば美しいと思いますが、時期が少し早かったようです。
-
境内から見た門と参道の風景。
-
龍福寺山門です。境内にはイチョウの木が2本あり、うち1本は山門側にあります。
-
境内にある大内義隆主従の供養塔。
大内義隆主従は長門市湯本にある大寧寺で最期を迎えたので墓所は大寧寺にありますが、供養塔は菩提寺であるこの寺にあります。 -
こちらは境内にある大イチョウ。黄色に色づくと大変美しいです。
-
本堂は檜皮葺で、室町時代の代表的な寺院建築として国の重要文化財に指定されています。
龍福寺 寺・神社・教会
-
発掘調査で発見された池泉庭園です。発掘調査が完了した後は原形に沿って庭園として残されました。
-
池泉庭園の説明板。
-
山門側の紅葉。このモミジは綺麗でした。
-
次のお勧めは山口大神宮の紅葉です。
山口大神宮は大内氏30代当主大内義興が天皇の勅許を得て、伊勢皇太神宮(伊勢神宮)のご分霊を勧請した神社です。
伊勢神宮から直接ご分霊を受けて皇太神宮社が創建されたのは明治以前には山口大神宮以外にはありませんでした。
そのため、江戸時代には西の伊勢参りとして九州や中国地方から多くの参拝者が訪れたそうです。山口大神宮 寺・神社・教会
-
この階段を上がった所に内宮と外宮があり、伊勢神宮と同じく式年遷宮がここでも行われています。
この参道の周囲にはモミジがあり、見頃になれば参道が赤く染まります。
見頃には早すぎたようですね。山口大神宮 寺・神社・教会
-
大神宮の境内には多賀神社と高嶺稲荷神社があるので、正月ここに参拝すれば三社参りができますよ。
写真の赤い鳥居がある所が高嶺稲荷神社です。 -
手水舎と紅葉。手水舎の苔むした屋根は趣があっていいですね。
-
同じく手水舎と紅葉。
-
参道沿いの大灯篭。背後の紅葉が美しい。
-
この辺りはモミジが多く、境内でも美しい場所だと思います。
-
高嶺稲荷神社の赤鳥居。信者さんが奉納した鳥居です。この辺りのモミジは赤くなるまでもう少しかかりそうです。
-
手水鉢に舞い落ちたモミジの落ち葉。赤い色なら綺麗だったでしょうに、黄色なので残念。
-
子狐がお迎えしてくれました。
-
境内のモミジ。紅葉していないけれど、この景色はこれで美しかった。
-
古木に張り付いた苔の緑が鮮やかです。
-
池には鯉が泳いでいます。その池に舞い落ちる紅葉葉。
-
この神社は無料駐車場が完備しています。神社なので観光客が押し掛けるようなことも無く静かに紅葉が鑑賞できますので、隠れた紅葉の場所としてはお勧めです。
-
次に訪れたのが木戸神社。高嶺の入り口付近にある神社です。
この神社は維新の3傑と言われた木戸孝允を祀った神社です。神社の境内には桜の古木が多く、市内でも屈指の桜の名所(花見客が多い場所です。)ですが、この神社の隣にある木戸公園が紅葉の見所なんです。木戸神社 寺・神社・教会
-
ここには木戸孝允の旧宅地と山林があったのですが、木戸孝允は死に臨んでここにあった旧宅と山林を地区民に与えて子弟の育英の資金にするように言い残しました。
地区の人々は大変感謝し、ここに神社を建てて孝允の霊を祀ったそうです。木戸神社 寺・神社・教会
-
木戸神社の境内の隣にあるのが木戸公園です。ここも以前は木戸孝允の宅地でした。
ここの紅葉が見事なんです。観光地ではないので、ガイドブックやネットの観光案内にも紹介されていません。
ここは池を中心に沢山のモミジと楓があります。モミジと楓は分けて植えられているので、それぞれの紅葉を楽しむことができます。
ただ残念なことにこの公園は手入れが行き届いていないようで、以前訪れた時よりも荒れていました。
多分地元の自治会が管理しているんだろうと思いますが、折角の素晴らしい公園が荒れ放題では宝の持ち腐れです。
これほど多くのモミジと楓がある公園は市内には無いはずですから、是非管理の手を入れて多くの方に見に来ていただきたいと思います。
ここでは綺麗だなと感じた場所の写真を載せました。 -
この池のモミジは、写真を逆光で撮り易いように配置してあるかのようです。
ここでは池を背景に紅葉したモミジを写真に撮ることができます。 -
こちらは楓が植えてある場所、この公園で一押しの場所です。
ここの楓は本当に綺麗なんです。以前訪れた時は紅葉の時期がドンピシャでした。真紅に染まった楓は、それはそれは美しかったです。 -
虫食いの葉も無く綺麗です。堀庭園の楓よりもこちらの方がずっと綺麗だと思いました。
-
楓は美しいですね。
-
楓が色を競い合っているようですよ。後数日すればさらに色が深まり真紅になるんでしょうけど、これはこれでとても綺麗です。
-
木戸公園から道路を隔た所にあるのが木戸孝允の旧宅です。
現在は他人が住んでおり、家屋も木戸孝允が住んでいた当時の物ではありませんが、庭は当時の物だそうです。木戸孝允旧宅 名所・史跡
-
木戸孝允旧宅と木戸神社の説明案内板です。
-
こちらが旧宅の入り口。進入路に沿ってドウダンツツジの垣根があります。
赤くなるのはもう少し先のようですね。
庭の楓は紅葉していました。木戸孝允旧宅 名所・史跡
-
旧宅の庭の様子。
-
この庭は苔が綺麗ですね。
-
苔は雨あがりの方が美しさが益すので、今度訪れるときはそのような天気の時を狙っみましょう。
-
最後に庭の全景を取って旧宅を後にしました。
これにて紅葉を訪ねた日帰り旅行記を終わります。
つたない文章と写真でしたが、最後まで旅行記を見ていただき有難うございました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ポポポさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
50