2017/01/12 - 2017/01/16
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j-ryuさん
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☆前回の旅行記では雪も氷も無い素っ気無い『寒中の勢至堂五滝』を紹介しましたが、
記事を草稿中についに待望(?)寒波がやってきました。
1/12(木)の午後から粉雪が舞い始め積雪は5cmほど、
当地で5cmなら可愛いもんです(^^ゞ。
かと言って積もりすぎても喜べません。
たくさん積もれば雪掻きが大変だし、車の運転も難儀します。
今回雪は少なめでしたが寒波のお陰で里山の雪が樹氷状になり、
いつもよりフォトジェニックな雪景色になりました。
大雪は願い下げですがネタ切れのこの時期に素材的にはありがたい寒波です。
その上、近場の八流の滝も写真的にはちょうどいい1/3くらいが氷結。
久しぶりにクリスタルな氷雪の滝を堪能できました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
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☆福島県鏡石町 氷雪の小栗山池周辺Map
釈迦堂川ハクチョウの飛来地の近くです。
※google mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.25759,140.29852,4444m/data=!3m1!1e3 -
☆閑雪静寂の小栗山上池
1/10に寒中の勢至堂五滝を撮りに行ったものの、
雪もなければ氷もない何とも素っ気ない写真でした(ーー;)。
いよいよもってネタ切れかと思ったら運良く(?)1/12に寒波が襲来し
遠出せずとも近くの山や池が水墨画のような雪化粧を見せてくれました。
福島だから雪そのものは珍しくありませんが、
寒波のお陰でサラサラした雪がまるで霧氷のように木々を覆い
高原の沼のような美しい雪景色になりました。
もちろんカラー撮影ですがまるで白黒写真のようです。小栗山観音堂 名所・史跡
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☆閑雪静寂の小栗山上池
当町は白鳥が飛来したり、自然豊かな池があったりと
いかにも福島の大自然に抱かれた環境っぽいですが
実は当町の人口密度は福島県で郡山市に次いで高い町なんです。
田舎には変わりありませんが、高い山や山林がなく住宅や田畑ばかり。
この小栗山池周辺が唯一里山の雰囲気が残る場所。
池の周辺は里山型の自然公園『ふれあいの森』として自然そのままに残され
散策路が整備されています。 -
☆閑雪静寂の小栗山上池
小栗山池には上池と下池があり
いかにも自然の池の雰囲気ですが一部に堰があるので
元々は灌漑用に整備されたと思われますが
周囲に民家や電柱電線などがまったく無いので深山幽谷の趣があります。 -
☆閑雪静寂の小栗山上池
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☆閑雪静寂の小栗山
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☆閑雪静寂の小栗山上池
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☆閑雪静寂の小栗山上池
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☆閑雪静寂の小栗山下池
右手の森が『ふれあいの森』
対岸の向こうに小栗山上池があります。 -
☆閑雪静寂の小栗山下池
前日まで気温的にはそう寒くなかったので池は凍っていませんが
1/12の午後から急激に寒くなり粉雪が降ってきました。
池はシャーベット状に木々は霧氷のように積もり始めました。
撮影したのが日没前だったので薄暗く墨絵のような雪景色になりました。 -
☆碧天氷雪の小栗山 1/13(金
寒波の襲来で前日は雪が降ったものの
翌日はまるで台風一過のような青空が広がりました。
朝の気温は氷点下4℃ほど、寒波と言う割りにはそこそこの冷え込みです。
我が家の木々もまだ雪が残っていたので
昨日出かけた小栗山もさぞ青空に映えてキレイだろうと再び行ってみました。
湿った雪だと樹木はある程度積もると雪の重みや気温の上昇で
落雪してしまいますが、霧氷のような雪が明け方の冷え込みで固まり
まるで樹氷のようになってて狙い通りです。 -
☆碧天氷雪の小栗山上池
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☆碧天氷雪の小栗山
南岸低気圧による雪の場合は低気圧通過後は晴れる事が多いですが
冬型(日本海型)積雪の場合はどんより曇が続きます。
でもこの日は抜けるような青空。
天気予報では数年に一度の大寒波だと言ってましたが
素晴らしい青空なのでこの時は大袈裟では?と錯覚してしまいました。
でも抜けるような青空だったのはこの日の午前中だけ。
翌日からは天気予報通りの冷え込みになりました。 -
☆碧天氷雪の小栗山上池
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☆碧天氷雪の小栗山上池
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☆碧天氷雪の小栗山上池
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☆碧天氷雪の小栗山
湿った雪はすぐ落雪してしまいますが
樹氷のように一旦凍りつくとちょっと晴れたくらいでは
落雪しないのでいつまでもキレイな雪景色を楽しめます。 -
☆碧天氷雪の小栗山
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☆碧天氷雪の小栗山
名前こそ小栗山ですが、一般的なイメージの山というより
小高い雑木林の丘陵って感じです。
標高は270mくらい、町じたいが標高270mなので
登っても登山とは言えない山です(^_^;)。 -
☆碧天氷雪の小栗山
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☆碧天氷雪の小栗山
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☆碧天氷雪の小栗山
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☆碧天氷雪の小栗山
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☆碧天氷雪の小栗山
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☆碧天氷雪の小栗山
雲一つない青空かと思っていたら東空には雲がありました。
昼過ぎには空一面が曇り空になってしまったので
早朝仕事前に撮影しておいて良かったです。 -
☆碧天氷雪の小栗山
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☆碧天氷雪の小栗山
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☆碧天氷雪の小栗山の大欅
小栗山池の北300mほどにあるのが
仙道三十三観音第三十番札所の小栗山高福寺です。
地元ではみな小栗山観音と呼んでいます。
観音堂はあるもののお寺自体はかなり昔に廃寺になっていて
お堂は東日本大地震による落石で一部崩れかけていて残念です。
その観音堂の前に悠然と立っているのが樹齢500年とも言われる大ケヤキです。
根元周囲は7.60m、支柱もなく威風堂々とした美しい樹形の大欅です。 -
☆碧天氷雪の小栗山の大欅
小栗山高福寺の創建は養老年間(717~724)だそうで
なんと奈良時代だ。
あの東大寺(742年)より古いとは驚きだ。
でも現在のお堂はいつの時代の再建かは分かりません。 -
☆碧天氷雪の小栗山の大欅
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☆碧天氷雪の小栗山の大欅
とても立派な大ヤキでしょ。
特別記念物に指定されているんですよ。
町の指定ですが・・・(^_^;)。 -
☆碧天氷雪の小栗山の大欅
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☆碧天氷雪の小栗山の大欅
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☆八流の滝 ルートマップ
※Googie Mapに加筆。
https://maps.google.com/?ll=37.25759,140.29852&z=14&t=h
八流の滝は須賀川市街地のすぐ郊外にありますが
地元じゃないと場所がとても分かりづらいと思います。
福島空港バイパス道路(県道208号)からだと福島県道141号玉川田村線に曲がり、郡山市田村町方面に進みます。
3つ目の信号を左折し、道なりに進むとJR水郡線のガード下にぶつかるので
ガードをくぐり右折してまもなく細い農道に“八流の滝”の小さな看板があるので、右折します。
なぜかその先に看板がなく、初めての人は困惑してしまいます。
農道左手に川のような用水路が見えてきて、その用水路が里山に消える辺りに
“八流の滝”があります。
駐車場はないので道路脇の広めのスペースを見つけ駐車し、田んぼ道を歩いて滝に向かいます。
軽自動車なら滝のすぐ近くまで田んぼ道を進むことも可能です。 -
☆八流の滝(はちりゅうのたき) ルートマップ
1/12頃に寒波が襲来し氷点下4,5度の朝が続いたので
須賀川市郊外の“八流の滝”がそろそろ氷結したかなと
1/16早朝に出かけてみました。
“八流の滝”はさもない滝なんですが、厳冬期には氷瀑になり普段と違った美しさを見せてくれます。
寒い地域なので滝が凍るのはそう珍しくはありませんが滝がある場所は厳冬期は車が近づけないような深い山が多く雪に阻まれたり、道そのものが通行止めだったりします。
しかし、この八流の滝は市街地のすぐ外れにあるので簡単に行くことができます。
もっと寒くなれば全面結氷しますが私的には全面結氷より、滝に流れが見える状態が好きです。 -
☆氷雪の八流の滝
八流の滝は阿武隈山地の宇津峰山を源とする塩田川と小倉川の合流地点の近くにあり、でこぼこの江持岩を八條(やすじ)になって流れ落ちるところから「八流の滝」と呼ばれます。
落差は4m、滝幅は8m弱の小さな滝です。
2011年3/11の東日本大地震で残念ながら対岸の岩壁が一部崩落しましたが滝そのもの事なきを得ました。 -
☆氷雪の八流の滝
滝の岩盤や側壁を形成している岩はこの地域特産で江持石(えもちいし)と呼ばれています。
福島県須賀川市一帯で採石される新生代新第三紀の安山岩や同質の凝灰岩の石材は須賀川石と呼ばれ、灰色や淡紫色を呈し、白河石と並んで古くから採石されてきたた軟石の一つですが、同市内の江持産の硬いものは江持石とよばれ土木・建築用の他、硬質のものは墓石としても利用されてます。
磨いても光沢がでないことから近年は石仏や石灯籠など素朴な味わいを表現する
石彫に愛用されています。 -
☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
凍結的には3割程度ですが、私的にはこのくらいの凍結が一番美しいと思います。
いくら氷が美しくても全面凍結すると滝の流れがなくなり
ひいては写真全体にも動きがなくなりイマイチ。
ほどほどの凍結とほどほどの流れがベストだと思います。 -
☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
氷結していないときは目障りな流木ですが
滝の飛沫で氷柱ができると見事なオブジェに変身。 -
☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
同じ須賀川市の乙字ヶ滝には『奥の細道』の芭蕉が訪れ
句を詠んでいますが、“八流の滝”は訪れなかったようです。
でも直ぐ近くには“芭蕉の辻”と呼ばれる十字路があります。
芭蕉一行は『乙字ヶ滝』で一句詠んだ後、
曽良の随行日記によればこの辺りを通って郡山の守山に向かったそうです。 -
☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝下流
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
江戸時代の須賀川生まれの女流俳人、市原多代女は『眼に散りて向かひかねけり滝の月』の句を残しています。
遠い旅などままならない時代、こんな小さな滝ですが当時は手軽に行ける身近な名所だったのでしょう。
でも今じゃ娯楽が多様化し、こんな小さな滝はあまり見向きもされません。 -
☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝
滝の右岸の崖には梯子階段があるので
滝の上流まで行くこともできます。 -
☆氷雪の八流の滝
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☆氷雪の八流の滝 落ち口
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☆氷雪の八流の滝 落ち口
滝の落ち口から下流を見下ろした構図です。 -
☆氷雪の八流の滝 落ち口
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☆氷雪の八流の滝 上流
滝の落ち口のすぐ上流です。 -
☆氷雪の八流の滝 上流
上の写真はオート設定で撮影。
こちらの写真は同じ場所でマニュアル設定で撮影。
滝の場合はオートとマニュアルでは印象がかなり違いますが
静かな流れだとぱっと見の大きな変化はありませんね。
良い悪いと言うより好みの問題ですね。 -
☆氷雪の八流の滝 上流
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☆氷雪の網の輪隧洞
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☆氷雪の網の輪隧洞
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☆氷雪の網の輪隧洞
八流の滝の30mくらい上流にある『網の輪隧洞』
素掘りの隧洞なのでいかにも古そうですが竣工は昭和21年。
隧洞の左手に川を堰き止めて作った“網の輪溜池”がありますが
池の堤が大雨で度々決壊したので隧洞を掘削し川の流れを良くしたそうです。
寒いのは苦手だけど、寒波のお陰で寒中らしい写真が撮れてメデタシ、メデタシ。
まだまだ寒中撮影は続きます。
この寒さで風邪など引かぬようご自愛くださいませ。
いつも最後までご覧くださりありがとうございます。
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