イベリア半島2017　長距離バスに揺られてふらふら旅行　その7

2017/01/06 - 2017/01/08

みなさま　明けましておめでとうございます。
2016―2017 お正月は、イベリア半島の半分を時計回りで周遊します。

12/29（木）　伊丹→成田→FRA→MAD　マドリード泊
12/30（金）　午後マドリード→グラナダ　グラナダ泊
12/31（土）　午後グラナダ→セビリア　セビリア泊
01/01（日）　セビリアで まったり　セビリア泊
01/02（月）　コルドバ日帰り観光　セビリア泊
01/03（火）　午後セビリア→メリダ　メリダ泊
01/04（水）　メリダ→（時差△１時間）→エヴォラ　エヴォラ泊
01/05（木）　午後エヴォラ→リスボン　リスボン泊
01/06（金）　リスボン滞在　リスボン泊
01/07（土）　午後LIS→CDG→　機内泊
01/08（日）　機内泊→成田→伊丹帰着

2年前のポルトガル旅行で行きそびれたエヴォラと、かれこれ10年以上前にツアーで訪れたアンダルシアに再訪問です。

エリア リスボン(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩 飛行機

９日め　１月６日(金)

この日は三賢人の日でキリスト教の祝日、イエス生誕を祝い三賢人が贈り物をした聖書の故事に因んで、子ども達がお菓子をもらうお祝いです。

昨日コケた時の膝と足首がまだまだ痛むので、朝からウダウダ・ゴロゴロ　9時過ぎに漸く朝ご飯。
無理をして足の痛みが悪化したら困るので、歩き中心の市内観光は諦めて　デパートでのお買いものと今夜の晩ごはん用お総菜を買い出しに、スペイン系デパートのエル・コルテ・イングレス（El Corte Ingles）まで出掛けます。

2年前のポルトガル旅行で　ジェロニモス修道院やロカ岬は訪問済みなので、このリスボン滞在は観光メインではなく　　前回行けなかった国立古美術舘見学とお買い物が目的なのです。

このデパートは　旅行客向けサービスとして、ツーリストカードを発行しています。
地下４階のサービスセンターでパスポートを提示してその場でカードを作成し会計時にカードを見せると、購入代金の10％相当額がポイントとしてカードに蓄積され、その次の清算時に値引き出来るお得なシステムです。
（但し、スーパーマーケット階の食料品はポイント対象外）

上の階から順番にチェックとお買いもの、最後の清算時にポイント使用で値引きしてもらい、お総菜コーナーで今夜の部屋食は準備万端、スーパーにメゾン・カイザーのパン屋も有ったので明日の朝用パン、グルメコーナーでシャンパーニュを仕入れると両手いっぱいの大荷物 (^_^;)
時計を見ると早くも２時前、一旦アパートに戻る事にして　アパート近くのサブウェイで照り焼きチキンサンド（いつもこればっか・笑）を買い　お部屋で遅いランチです。

お昼ご飯の後は　立ち続けだった足が傷んできたので、そのまま部屋で休憩し　　スマホで日本のニュースをチェック。
お部屋が広いと　リビングで過ごす時間も快適♪、しかし　遙々遠い異国まで来て、Yahoo芸能ニュースを読むのも　何と言いますか・・・(◎-◎;)

先ずはアパートから徒歩2分のグロリア・ケーブルカーでサン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台。ここには前も来たんですが、今回は小規模のクリスマス市が出ていました。

日本で買うとバカ高いネスプレッソのカプセルも、ヨーロッパで飼うとお手頃価格。ちなみにポルトガルのネスプレッソ・ブティックでは10個入りカプセル１本が 3.75ユーロ、円換算 470円程度なので日本の半額以下です。
（ＥＵ諸国でも微妙に価格差があるようで、中でもポルトガルは少し安いです）

隣国スペインの日暮れが19時前だったので、１時間の時差を考えて　ポルトガルの日暮れは18時と予想、昨夜タクシーの車窓から見たクリスマス・イルミネーションを見に　夕方から出掛けます。

コメルシオ広場で夕暮れを見て　登りゆく月を暫く眺めた後は、イルミネーションを眺めながらアパートに帰着、お部屋で晩ごはんを食べて就寝です。

１０日め　１月７日(土)

この日が帰国日、荷造りと朝風呂で旅支度は準備完了、アパートをチェックアウトして半日間の町歩きです。

昨日買った　Viva Viagemカード・24時間乗り放題チケットが有効なうちに、サンジュストのエレベーターに。
昨日の夕方は大行列で乗れなかったので　朝9時頃に再トライ、この時間はとても空いていて余裕でエレベーターに乗れました。
エレベーターを降りて螺旋階段を上がり（これが怖かったーーー、ここで階段を踏み外したら完璧にアウトだわ）屋上展望台からリスボンの町の見納めです。

お次は、前回の宿題　国立古美術舘です。市内バスでも行けるようだけど、足の具合と時間の兼ね合いを考えて　タクシーで美術館に直行、やはりタクシーは便利だわー、美術館には開館直後に入館できました。

国立古美術舘は旧市街から離れたベレン地区への途中にありまして、中世から19世紀頃までの彫刻や絵画、工芸品を展示しています。

海洋王国として世界の海に繰り出して新大陸を発見し、現在のブラジルを中心とした地域を支配して莫大な富を本国にもたらした　ポルトガル栄光の時代の美術・工芸品の数々です。

初期キリスト教の彫刻から始まり、絵画を中心とした展示品の他に、特筆すべきは日本との南蛮貿易（織田信長・豊臣秀吉の時代）で収集された日本の工芸品です。

南蛮屏風と表示されたこれらの作品で、当時の日本の風俗や南蛮人（ポルトガル人）の捉え方が分かり、とても興味深い作品です。

新大陸の植民地で産出される膨大な金銀の鉱物は本国ポルトガルに運ばれて、目も眩むように豪華な宗教作品や工芸品になりました。

しかし、ポルトガルも隣国スペインも　植民地から搾取した莫大な富はただ消費するのみ、工業や産業として再生産することはないまま徐々に国力が衰退していき、産業革命を成し遂げた英国が新たな帝国主義の覇者・大英帝国となり、イベリア半島の二国はその繁栄の終焉を迎える事になります。

時間は１２時半過ぎ、慌てて美術館を出ると丁度タクシーが通り掛かったので　これ幸いと乗車してアパートに帰着、荷物を引き取って空港に向かいます。

ホテル近くのレスタウラドレス広場から空港バスに乗ってリスボン空港に到着。
(空港行きバスは 20分に１本、所要時間は30～40分)

空港おやつは　エッグタルト♪　これでポルトガルともお別れです～。

15：40発のＡＦ1625便でパリＣＤＧ空港には 19：15着、２時間後の 21：20発ＪＬ416便で成田空港への帰途につきます。

ＣＤＧ空港での乗り継ぎはターミナルＦから隣接するＥまで、以前はＦ→Ｅへの移動は簡単だったのが、セキュリティの関係からか　ぐるりとターミナルを回る順序に変わりました（不便だにゃあ）。
ターミナル２Ｅでの乗り継ぎ時間は三時間弱、余裕で職場の上司同僚へのお土産チョコ（ここの免税店では　よくゴディバチョコの 3 for 2＝2箱代金で3箱Getのセールをやってます）と、自分用にはメゾン・ド・ショコラでチョコ詰め合わせとマカロンを購入します。
ここのショコラとマカロンはウマイが高い、でもやっぱり　高いがウマイんですよねぇー♪

ＣＤＧ空港は氷雨混じりの雨、滑走路の渋滞（苦笑）のため定刻の 50分遅れで離陸です。
帰国便の機内食はフルーツを摘まむ程度に留めて　胃腸を休めることに。
パリＣＤＧから成田空港までは 11時間45分のフライトです。


１１日め　１月８日(日)

前日の夜にパリＣＤＧ空港を出発したＪＬ416便は定刻から40分以上も遅れた 17：45に、漸く成田空港の到着ゲートに到着です。
えーっと、私の大阪行きフライトは今から 35分後の 18：20なんですがーーーっ！？

飛行機を降りたコーナーにはＪＡＬ地上係員が数名待機、
「名古屋、伊丹、福岡乗り継ぎのお客様はおられませんかぁっ！？」
おおう、伊丹だけでなく名古屋と福岡の乗り継ぎ客も　かなりデンジャラスなのねっ！
【現在工事中】みたいな赤黒の縞縞模様の封筒を貰い、
「６時１５分迄にチェックイン手続きをお願い致します。お急ぎ下さいませ！」の声援を背に受けて、
入国審査→荷物引き取り→税関審査→国内線カウンターでのチェックイン→手荷物検査→搭乗ゲートまで猛ダッシュ！！！

周りはと見ると、同じ赤黒縞模様の封筒を持った人々が血相を変えて走ってます。
みんなで一緒に頑張ろう、おーっ！ ＼(>_<)／


あーあ、成田での乗り継ぎ時間を利用して　搭乗ゲート近くのお店でお蕎麦を食べ＋明日の朝食用の練り天を買って帰ろうと思ってたのに・・・。
機内食を殆ど食べてないので、お腹もすいてるのにーーー(T0T)

真冬に大汗をかきながら 18：30に機内に乗り込み、ぜいはぁぜいはぁ。
私の後ろからも続々と乗客が乗り込み（皆さん大汗状態）
機長からは、乗り継ぎ客待ちと滑走路混雑のため定刻から 30分程度遅れる予定であることが説明されます。

結局、この最後のフライト・伊丹行き 18：20発ＪＬ3007便は １時間10分遅れの 19：30に離陸して、20：50に伊丹空港に到着しました。

最後の最後まで　乗り物に振り回された今回の旅行ですが、明日は祝日でお休みなので　ゆっくり休養です (^ー^)

最後の写真は恒例の戦利品防備録です♪♪♪

この旅行記にお付き合い頂いてありがとうございました。
それでは皆さま　これからもよろしくお願いいたします～(^o^)／~~