2017冬 カンボジア02：プノンペン 人類の負の遺産、キリングフィールド

2017/01/02 - 2017/01/02

2005年に広島、2006年に長崎へ。日本人としてまず行っておくべき、人類の負の遺産の地を訪問できたので、世界平和を祈る者として、次はアウシュビッツかキリングフィールドを訪れるべき　と考えていました。
てなわけで、プノンペン観光は、まずキリングフィールド訪問です。
映画『キリングフィールド』でも凄絶に描かれる、ポル・ポト率いるクメールルージュによる100万人とも200万人とも言われる大虐殺、その虐殺および死体埋葬現場の幾つかが通称キリングフィールドとして、カンボジアに残されています。
プノンペンの南西１５ｋｍにある「チュンエク大量虐殺センター」で、悲しい虐殺の歴史に触れました。
人類は、絶対にこんなことを繰り返してはならないと、強く思いました。

□　1/1 成田→プノンペン　　　　　　　　　　　プノンペン泊
■　1/2 プノンペン観光　　　　　　　　　　　　プノンペン泊
□　1/3 プノンペン観光、→シェムリアップ　シェムリアップ泊
□　1/4 アンコール遺跡観光　　　　　　　　シェムリアップ泊
□　1/5 アンコール遺跡観光　　　　　　　　シェムリアップ泊
□　1/6 アンコール遺跡観光、→バンコク　　　　　バンコク泊
□　1/7 バンコク観光　　　　　　　　　　　　　　バンコク泊
□　1/8 バンコク観光、→羽田

■：当ページの旅行記で記述している部分です。

この旅行の初日からご覧になりたい方は、こちらをどうぞ
http://4travel.jp/travelogue/11205180

エリア プノンペン(カンボジア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 航空会社: カンボジア・アンコール航空 ANA バンコクエアウェイズ タイ国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

本日のプノンペン、午前は晴れ一部曇りの予報

午後は、５時から雷雨の予報ですが、昨日同様降らないかもしれない

ホテルの朝食は、ここで

ビュッフェ
エッグスタンドとヌードルスタンドあり

オムレツとチキンヌードルを作ってもらいました

吹き抜け
屋根は、降雨時閉まるようです
最近のウィンブルドンのようだ

8:30
さぁ出発です

トゥクトゥクは時間通りに来ていましたが、ドライバーは昨日の人とは別の人
昨日の彼はおそらく空港往復の仕事に専念し、こちらの仕事は友人に託したようです
「キリングフィールドへの往復、２０ドル」と値引いてもらった価格は、しっかり引き継がれていましたので、特に問題なしです

出発

独立記念塔
1953年のフランスからの独立を記念して、1958年に建てられた塔
兵士たちを祀る慰霊塔でもあります

日本大使館

その隣は、タイ大使館

二輪が縦横無尽
これらカオスな交通の流れに嫁はんはビックリ
インド出張の多い私は平然
少しは私の出張での苦労を理解した様です、、、、！？

信号待ちともなれば二輪に取り囲まれます

対面もこの二輪の量

鉄板を並べただけ？の橋

橋からの眺め

牛発見

9:12
約４０分でキリングフィールドに到着

入口前の広場には、トゥクトゥクの待機所とその奥に食堂などが並んでいます

早速チケット購入

入場料は６ドル

オーディオは無料です

マップ
下に国旗が並ぶ通り、１５か国語でオーディオ対応されています
私はもちろん日本語を選択

チュンエク大量虐殺センター　というのがここの正式名称です

キリングフィールドは、クメールルージュによる大量虐殺が行われた場所の通称で、カンボジア全土に３００以上あるとされています（地図の赤い地点）
ここは、それらキリングフィールドの一か所に過ぎません

都市部からの主な強制退去ルートです

正面に慰霊塔
ここがオーディオツアーの終点として最後にオーディオ説明があります

中には、犠牲者の頭蓋骨がいっぱい、、、、
クメールルージュは都市生活を完全に否定して、農民以外の知識階級、医者、教師、法律家、外国語を話す人などを次から次へと処刑していきました
中には、メガネをかけているというだけの理由で

さぁ、順路通り進みましょう
トラック停車場
クメールルージュのプノンペン侵攻は１９７５年４月１７日に始まり、わずか７２時間で制圧された　とのこと
犠牲者は、理由も知らされず目隠しをされ、トラックに乗せられこの場所に連れてこられたようです

斜め後ろに慰霊塔

暗い陰鬱な拘置所

幹がクネクネと曲がった木

この木には、落下物を防ぐネットあり

博物館
オーディオツアーの後に訪問します

クネクネの木

刑執行人の事務所

中国人の葬儀用建屋
1975年以前は中国人の墓地だったそうで、この場所は最終埋葬前に棺を置く場所として使われていたそうです

化学薬品保管室

クメールルージュが化学薬品を使用していた証拠品
食べ物に化学薬品を混ぜ、飢餓状態の人に食べさせた
薬品臭で死体臭を隠す目的もあったとのこと

しかしながら、化学薬品や銃などよりは、お金のかからない殺し方が主流だったそうです
この木の幹を覆う皮は固く尖っており、食用の鶏の喉を切る時に使うのですが、これを人間にも適用していたようです
とにかく殺すためには何でも武器にしたと、、、、絶句
余りに大勢を殺害するため、武器が足りなかったのでしょうな、、、、

大量埋葬地４５０体

追悼の意でしょうか、ミサンガの様なカラフルな紐がたくさん巻かれています

死体を埋めていた穴
ここには１２９か所同様の穴があり、当時は５ｍほどの深さだったそうです
また、雨季には凹部に水がたまり、骨や衣類などが浮き出てくることが今でもあるとのこと

悲惨な過去とは対照的にキレイな花も咲いています

生存者の証言
タイトルを見るだけで、内容の凄惨さは想像できると思います、、、、

生存者の証言を聞きながら、湖畔の道を歩きます
今ある平和を噛みしめながら、、、、

敷地の外側も湿地帯

敷地内の池

意外に深いようです

あずま屋あり

敷地の外に牛を発見

遺体を埋めた穴が点在します

遺体を埋めた穴

首のない１６６体の埋葬地

お札が投げ入れらています

犠牲者の衣類

大量埋葬地
１００体以上の女性や子供が埋められていたそうです

キリングツリー
子供の頭を打ちつけ殺したそうです
子供たちの脳みそが周辺に飛び散っていた、と、、、、

犠牲者の骨と

犠牲者の歯

マジックツリー：菩提樹
菩提樹と言えば、仏陀が悟りを開いた菩提樹の木の下
しかしここでは、木に大音響のスピーカを取り付け、革命歌を流すことで犠牲者の叫び声を消し去っていたとのことです

オーディオツアー、すべてをじっくり聞いたので１時間半かかりました
終点の慰霊塔

中に入るには靴を脱ぐ必要があります

中は１７段に犠牲者の頭蓋骨が納められています
クメールルージュのプノンペン侵攻が始まった、1975年4月17日の１７から取っているそうです
ここで殺されたのは約９０００名

カンボジアの慰霊音楽が流れる、荘厳な雰囲気です

ここでは犠牲者の性別分けがされています
赤シールが男性、青シールが女性です

こちらは、死因別に色の違うシールが貼られています

処刑に使われた道具も並べられています

名古屋みそかつの「矢場とん」さんが、千羽鶴を贈っていました
後ほど、調べてみると「矢場とん」は、カンボジアで学校を建設するプロジェクトを進めているようです。素晴らしい！！
この後、名古屋出張の際に敬意を払い「矢場とん」さんで食事しました

博物館へ

中は残念ながら撮影禁止
この場所が発見された当時の骸骨写真や、クメールルージュの組織図、黒いユニフォームなどが展示されていました

２時間かけて人類の負の遺産をたっぷり体験しました
知ってはいたつもりですが、こんなに凄惨だったとは、絶句です
こんな悪夢は絶対に繰り返してはなりません！！

土産屋

トゥクトゥクドライバーは、お店で休憩していました

すぐに出発

Royal University of Agriculture, つまり王立農業大学
将来のカンボジア農業発展のために、若者達よガンバレ！！

このトゥクトゥクには、日本のトーヨータイヤの広告が貼られていました

トゥクトゥクは風を切って走るので、爽快感あり
心配していた埃もさほど酷くはありませんが、サングラスや帽子はある方が良いです
私もサングラスは常にかけていました

この車両は、大量のニンニクを運んでいます

おぉ、アウディの販売店
昨日のBMW販売店もそうですが、購買できるレベルの人たちは何人ほどいるのだろうか？
おそらくほんの一握りの富裕層と外国人がターゲットなのでしょう

約４５分でセントラルマーケットに戻ってきました
料金は約束通りの２０ドル、特にチップをねだられることもありませんでした

2017冬 カンボジア03：プノンペン 王宮とシルバパゴダ
http://4travel.jp/travelogue/11208435
に続く