2016/05/03 - 2016/05/06
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ノーーウォリーズさん
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エジプトの後にはイスラエルへ訪れます。こちらもエジプトに負けず、エルサレムの旧市街全体が博物館の様です。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地でもあり、エルサレムを巡って2000年以上にわたり紛争が繰り返されています。今はユダヤ教のイスラエルが統治していますが、すぐ隣にはイスラム教のパレスチナ自治区があり両者は緊張関係が今でも続いています。そのため、決して安全とは言えない場所ですが、今行かなければいつ行けるか分からないので、思いきって行ってきました。最近は比較的落ち着いている様で危険な雰囲気は感じられませんでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
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イスラエルの入国は、一旦エジプトからヨルダンのアンマンへ飛行機で行き、そこからバスで入国です。エジプト・イスラエルの国境も開いており陸路でバスで直接行くこともできますが、エジプト国境辺りはテロが散発しており危険な状態なので、無理せず空路を使いました。写真はアンマンからJETTバスでヨルダン側の国境(キングフセインブリッジ King Hussein Bridge)に着いたところです。建物が幾つかあるだけでバスの乗客(外国人観光客)以外ヨルダンを出国する人は殆どいません。
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ヨルダン出国手続きを終えて再度JETTバスに乗り国境を越えます。これがヨルダン・イスラエルの国境地点。この国境は旅慣れた旅行者は大体経験している有名な場所、ようやく自分も辿りつきました。
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イスラエル側の国境(アレンビー Allenby)に着くと、パレスチナ人に混じって入国審査に並びます。凄く長い行列ですが外国人は優先扱いしてくれました。要領は空港での出国と同じです。最初に書類チェックがあり荷物が大きいとここでチェックインする必要があります。次に体と持ち込み荷物をX線でチェック(簡単に通過)。最後に正式な入国審査です。ここで質問攻めにされることを覚悟していましたが、簡単な質問が幾つかだけであっさり通過、拍子ぬけです。ヨルダン側・イスラエル側共にパスポートにスタンプは押されませんでした。イスラエル側では入国カードがもらえます。写真はイスラエルへ無事入国を果たして建物を出た所です。
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エルサレム Jerusalem まで別のバスで30分。朝7時にアンマンを出て朝11時にはエルサレムへ到着です。思ったよりずっと早く着きました。言葉にするのは難しいですが、街に入るだけで緊張するほどエルサレムは特別な場所に感じました(危ないという意味ではなく)。
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ダビデの塔 Tower of David、最初にここに来たのはエルサレムの歴史を学ぶのにちょうど良い所だからです。長い長いエルサレムの歴史をコンパクトにまとめて説明されています。ユダヤ教徒にとってエルサレム奪回が如何に重要かが伝わってきます(ただしイスラム教徒の視点なら180度見方が変わってくるでしょう)。でもエルサレムに来る前に事前に学んでおくことを勧めます。あまりにも多くの出来事がありすぎだからです。この旅行記で説明するとあまりに長くなってしまうので、以降は短くコメントしますが、本当はもっと言いたい事沢山あります。エルサレムは人を(にわかに)博識にさせます。
ダビデの塔博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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エルサレムのの旧市街の中、同じような土産物屋が並んでいます。迷路みたいに入り組んでおり最初は絶対迷いますが、迷ってみるのも楽しい所です。
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やはり最初に行ってみたいのは、キリストが処刑された場所に建てられた Church of the Holy Sepulchre。説明するまでもない有名な場所です。少し奥まった所にあり見つけにくく、思ったより大きくないです。それでも多くの巡礼者がいるので、ここに間違いはないでしょう。
聖墳墓教会 寺院・教会
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教会に入ると、最初にキリストが処刑されて十字架から降ろされた絵があります。ここが教徒にとって悲しい出来事が起きた場所であり、膝まづいて祈ります。
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入口から向って左に進むと、キリストの墓があります。ここは特別中の特別な場所であまりに神聖なんで中で写真はとっていません。撮影禁止ではないですが、観光客が中に入って気軽に写真に撮る雰囲気ではありません。多くの巡礼者が墓の中に入るために列を作っていました。
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入口から右に進むとキリストが処刑された場所とされる地点です。ここも大変申請な場所で信者が列を作って祈っています。ここはキリストが十字架を背負って歩いた14の地点の最終地点です。
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順番が逆となりますが、キリストが十字架を背負って処刑されるまでを歩いた悲しみの道 (Via Dolorosa)が残っています。ここがその最初となるライオン門 Lion Gate。城壁に囲まれた旧市街の入口のひとつです。
ヴィア ドロローサ 散歩・街歩き
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キリストが処刑される前、十字架を背負って歩いた14の地点の様子が描かれています。
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悲しみの道 Via Dolorosaの現在の様子。キリストが歩いた道の14の碑を探して歩き廻ります。最初の1, 2と10以降の地点は見つけられませんでしたが、他は見つけられました。
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壁に丸い碑が2つ見えます。それぞれIIIとIVと書かれておりここが3番目、4番目の地点です。ここは、キリストが十字架を背負って最初に躓いたところ、そして母マリアの姿を見たところと言われています。
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時間が過ぎるのはあっという間で、今日はこれで日が暮れてしまいました。夜の旧市街は岩のドームが綺麗にライトアップされていますが、昼間は混みあっていた旧市街には夜は人が全くいなくなるので注意が必要です。明日は写真奥のオリーブの丘から散策を始めます。
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2日目はオリーブ山 Mount Oliveから始まります。写真は Church of the Ancensionの高さ60mの塔から、オリーブの丘と旧市街(右端に岩のドームが見えます)を眺めたところ。
オリーブ山 山・渓谷
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オリーブの丘を南に向かい歩いていると Chapel of the Ancension があります。すごく小さな場所で見過ごしそうです。ここがキリストが処刑された後天国へ仰天したところと言われており、足跡が残っています。
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更に南へ少し進むと展望台に着きます。ここは旧市街が見渡せます。エルサレムの写真は大体がここから撮られており誰もがここからの写真を見たことがあるのではないでしょうか。実際のエルサレム旧市街は思ったより高低差があります。
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すごく地味で何故か殆ど人がいませんが、このすぐ近くにはイスラム教の伝道者モハメドの墓 Tomb of Prophet もあります。
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モハメドの墓から更に徒歩10分、オリーブの丘を降りたところにマリアの墓 Tomb of Virgin Maryがあります。
マリアの墓の教会 寺院・教会
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中は大きく多くの巡礼者がいます。Church of the Holy Sepulchreと並んでとても神聖な場所です。
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マリアの墓のすぐ隣には Church of All Nationsがあります。ここは比較的最近に建てられた教会で、中の絵にはキリストが苦しみの中仰天する様子が描かれています。
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この教会の外観です。見かけも新しくモザイクで飾られた装飾がみごとです。この近辺には他の国の教会が点在しています。
万国民の教会 寺院・教会
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これはギリシャ正教(オーソドックス)の教会です。
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これはロシア正教の教会です。
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キリスト教の聖地を訪れたあとは、ユダヤ教の聖地に向かいます。旧市街を歩いて10分、すぐ隣同士です。写真は嘆きの壁 Western Wall、ユダヤ教の象徴で、有名すぎますね。イスラエル建国時の神殿は後の騒乱ですべて壊されてしまい、この壁が唯一残った証なのです。
嘆きの壁 史跡・遺跡
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熱心な教徒が壁に額をつけ、何かを唱えています。
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嘆きの壁には室内の部分もあり、皆一心不乱に何かを唱えています。神聖すぎて部外者が居てもよいのかという感じです。
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旧市街の南側、ジオン山には、ユダヤ教の創始者ダビデ王の像があります。ダビデ王は約3000年前にイスラエルの繁栄を築いた偉大な人物です。
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ダビデ王の墓、ここも嘆きの壁と同じく信者が祈りを捧げています。彼らのもみあげは剃っておらず伸ばしており特徴的です。仏教の坊主と同じく信仰の印なのでしょうか。
ダビデ王の墓 史跡・遺跡
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ここが有名な絵「最後の晩餐」の場所となったと言われている場所。確かに天井の形状がそれを連想させますが、意外と殺風景としています。
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近くにはマリア様が亡くなった場所といわれる教会 Church of Dormition があります。エルサレム旧市街周辺にはこれだけのキリスト教・ユダヤ教の聖地が固まって存在します。
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夕方に旧市街を出てエルサレム新市街側にも足を延ばします。こちらは近代的な雰囲気で西洋の雰囲気がします。
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旧市街から歩いて30分ほどでマーケット Mahane Yehuda Marketへ到着です。イスラエル風のケーキ、バクラバ、ナッツなど中東の味が楽しめます。
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日暮前には再びオリーブの丘に戻り、旧市街のサンセットを楽しみます。言葉にできないほど幻想的です。
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3日目の早朝は岩のドームに行く予定でした。朝7:30に開くと聞いていたので嘆きの壁の南側の入口で待っていましたが、本日はクローズとの事、イスラムの祝日か何からしいです。残念ながら、岩のドームには行けませんでした。写真はその後に訪れたベスレヘム Bethlehem の町並み。エルサレムからバスで30分、パレスチナ自治区内なので雑然としてイスラムの雰囲気が強い所です。
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ベスレヘムに来たのは、キリスト生誕の場所を見ておきたかったから。キリスト教の巡礼の旅では外せません。写真は正面に St Catherines Church と右後ろに Church of the Nativity の屋根を見たところ。後者がキリスト生誕の地ですが、残念ながら改装工事中です。なので教会の内部はその趣はないですが、中に入ることはできます。
降誕教会 (聖誕教会) / イエスの生誕地: ベツレヘムの聖誕教会と巡礼の道 寺院・教会
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多くの人がキリスト生誕の場所を一目見るために並んでいます。人数は多くないのですが狭い場所なので中々進まず、30分ほど並びました。
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そしてここが核心部。跪いて祈ります。
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ベスレヘムはエルサレムからバスで30分の距離ですが、パレスチナ人にとっては非常に遠い距離です。彼らは許可書をもっていないとエルサレムに行くことを許されず、ご覧の様な高い壁に囲まれた地域に押し込まれています。
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この高速道路の料金所みたいな場所がチェックポイント、ここで銃をもった軍人がバスに乗り込んできます。外国人はパスポートをチェックされるだけですが、パレスチナ人はバスから降りてIDやらなにやらチェックされています。多くのパレスチナ人はエルサレムに行ったことがありません。
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午後からは、2日滞在したエルサレムともお別れ、次の目的地エイラット Eilatへ行くためバスターミナルに向かいます。この辺りでは銃をもった若者(写真の右側)を多く見かけます。最初はテロ対策の警備のためにいるのかと怖くなりましたが、どうも休暇で故郷に帰る途中の様で、そんな時にも銃を持ち歩くのを義務づけられている様です。仲間と談笑したりスマホをいじったりと緊張感のない普通の若者なんですが、イスラエルらしいのが皆銃をもっていることです。
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バスはエルサレムを出ると坂道を下り高度を下げていきます。エルサレムはそんなに高度が高かったかな?と思いましたがこの辺りの標高はマイナス、写真はマイナス-300mを越えたところです。死海は標高マイナス-400m程の低さにあり、世界最低の標高です。
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そして何もない砂漠の中から死海が見えてきました。東西には短く対岸のヨルダンは良く見えますが、南北に長くずっと死海を見ながらバスは進みます。
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途中一か所だけリゾートがある街 Ein Bokekがありますがそれ以外死海沿いは基本何もないです。途中下車して死海を泳いでみたかったですが、後でヨルダン側から行くことにします。
エン ボケック ビーチ (死海) ビーチ
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エイラットに到着したのはほぼ日暮の時間帯。この街もリゾートタウンという感じで多くの大きなホテルが並んでいます。
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エイラットはイスラエルとエジプト・ヨルダンの3カ国を繋ぐ国境の街。ビーチ沿いを歩いてヨルダン国境付近まで行ってみます。写真は国境まで最も近ずける場所。向こうに見えるのはヨルダン領のアカバです。泳いで行けそうな距離で両者が共存しています。イスラエルとヨルダンは比較的仲が良いので特に警備が厳重でもありません。
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昼間のエイラット、ビーチは開放的でアラブと言うよりヨーロッパの海を連想させます。この街ではアラブ人は見かけませんでした。
Royal Beach Eilat Hotel by Isrotel Exclusive ホテル
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ビーチでのんびりした後は、エイラットから5kmほど離れたヨルダン国境 Yitzhak Rabin Border へ向かいます。長距離バスを最初の一区間だけ乗せてもらい、後は国境まで1kmほど歩きます。
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イスラエル国境側には兵士はおらず平和的な雰囲気、写真も自由に撮れました。来る前はイスラエル国内はどこも兵士がいて最高レベルの警備かと思っていましたが、エルサレム旧市街のユダヤ人とアラブ人が共存する場所を除いてはリラックスした感じで危険は一切感じませんでした。ちなみにここの国境ではイスラエル出国スタンプを押されてしまったので、今後イスラエルと敵対する国に行く予定のある人は注意が必要です。
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