2015/06/20 - 2015/06/20
4位(同エリア36件中)
クッキーさん
シャルトルは、西南約90kmに位置する静かな街です。12世紀のゴシック建築の大聖堂(ユネスコ世界遺産)と、情緒ある古い街並で知られてます。
「シャルトル・ブルー」と呼ばれるステンドグラスとウール川沿いの古い街並み、一部残っているという城壁跡を見たくて、帰国日の前日に訪れました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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パリ14:09発、シャルトル15:25着。
駅前のローターリーを抜けて、目の前に進む道を真っすぐ進みます。
左手に広場が出てくるあたりから、聖堂の塔が見え隠れしてきました。 -
それを目指して行く、というより人の波について行って 無事に大聖堂に到着。
大聖堂の手前にある建物は観光案内所だそうです。 -
木立の向こうに見えてきた大聖堂。
初期フランスゴシック建築の大聖堂は、フランスで最も重要な建築物の一つとされています。 -
左右非対称の塔がシャルトル大聖堂の大きな特徴の一つ。高さも装飾様式も違う塔を持つ、珍しい聖堂です。
向かって右が旧鐘楼 1145~1170年建立 ロマネスク様式。
向かって左が新鐘楼 16世紀に再建 ゴシック様式だそう。
大聖堂は、1194年の大火災をはじめ、何度かの火災・修復を繰り返して現在に至っています。
この写真で見えているのが西側正面、12世紀ごろ造られた、現存する最も古い部分です。 -
大聖堂前の広場。
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フランスにある大聖堂は、基本的に西側がメインの入口です。聖堂内の主要部分である内陣を聖地(つまり東の方向)へ向けるためなのだとか。
扉口は、3つのポルタイユ(門)から成っていて、それぞれに違う彫刻が施されています。ロマネスク時代の最高峰でありながら、初期ゴシック建築の特徴がすでにあらわれているとのこと。
扉口 左上部に施された彫刻は「キリストの昇天」。 -
扉口 中央上部の彫刻は「栄光のキリスト」。
門の左右の部分には、人像柱(円柱と一体になった彫像)が並んでいます。鼻先や足が欠けてしまっているものもありますが、全体としてはしっかりと残っている様子。
この人柱像は、キリストの祖先にあたるユダヤの王達(ソロモン、ダヴィデなど)を表現しているそうです。 -
扉口 右上部の彫刻は「荘厳の聖母子」。
こちらが入口です。 -
このステンドグラスを見たくて訪れました。
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「シャルトル・ブルー」と呼ばれる深い青色が特徴的なステンドグラス。
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中では何かの儀式が執り行われていました。
調べてみると コミュニオン(堅信式)の儀式のようです。
邪魔をしないように 静かに聖堂内を見学しましょう。 -
教会内部の 聖書を物語る彫刻群。
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シャンデリアに囲まれた聖母子像。
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大聖堂の内部は圧倒的な空間が広がっています。
全体的に暗い建物の中で、ステンドグラスの光が浮かび上がっているよう。 -
『大聖堂内のステンドグラスは、総面積で2,000㎡にも及び、そのほとんどが13世紀のもので、ほぼ完全な形で残っているのだそうです。
これはフランス各地に存在する大聖堂の中でも異例で、古いものが大量に残っているだけでも価値が大きいのですが、技術的にも極めて高度と言われています。』 -
『ステンドグラスは、自然の光を聖なる光に換える役割を持っていました。聖堂内を神秘の空間にし、神の世界を体験するための装置でした。
また同時に、字が読める人々が少なかった時代において、聖書の教えを伝えるという重要な役割も担っていました。聖母子像をはじめ、預言者や福音書記者の像、聖書の場面が絵で表現されています。』 -
中でも特に有名だとされる「美しき絵ガラスの聖母」。鮮やかな赤を背景に、澄んだ青い衣をまとった聖母が幼児キリストを抱いています。
『ストーリーを含むものである以上、ステンドグラスには見る順序もあります。一般的には、下から上へ、そして、左から右へ進みます。いくつかの要素が組み合わさった複合的なパターンもありますが、基本は一緒です。地面から高い位置にある窓を見上げる動線にかなった造りになっています。』ですって -
華やかな北側のバラ窓。下の5連窓中央は「キリストを抱く聖母」 。
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身廊内部の 聖書を物語る彫刻群。
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こういった彫像に造詣が深ければ、もっと楽しめるのでしょうね。
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キリスト教に無縁の者にとっても、神秘的なものを感じる光です。
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ステンドグラスを堪能した後は、いつもの塔上り。上れる塔は正面左側の北の尖塔で、大聖堂内部に入口があります。
ここは塔への入口辺りの天井部だったかな? -
らせん階段は 旅の終盤ともなるとかなりキツイけれどがんばります。
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塔の上部から。
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300段ほどの階段を上り 塔からシャルトルの街並みを眺めます。
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塔から見下ろす風景。
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聖堂も見下ろして。
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塔から見下ろす風景。
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中央辺りを鉄道が走っています。
街を囲む緑が豊かですね。 -
塔から見下ろす風景。
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こんな上の方にも聖人の彫像が。
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駅方面と 通ってきた広場。
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塔から見下ろす風景。
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塔から見下ろす風景。
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ガーゴイルと 塔から見下ろす風景。
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ガーゴイルを見上げて。
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大聖堂を見下ろして。
細い柱が束になって 太い柱を形作っています。 -
もう4時半をまわっています。
らせん階段は こんな感じ。 -
聖堂の南翼側のファサードです。
さきほど聖堂内で行われていた堅信式(たぶん)が終わったようで、多くの人達が集まっています。
晴れやかな顔つきの 白い式服を着た少年少女たち。誇らしげに祝福する家族たち・・でしょうか。 -
聖堂の南翼側のファサードは 扉までの奥行きが増し、建築空間としても深さが増し、西側とは違い、人像柱の彫刻としての表現が ぐっと立体的になっています。
頭部は思い思いの方向を向き、手の動きが自由になり、感情が豊かに表現されるようになっているとのこと。 -
大聖堂の東側(裏側)に回ると見晴台があり、その下には庭園があります。
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庭園に下りられるようになっているのですが、時間もないので眺めるだけに。
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一休みする時間も惜しんで。
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大聖堂の脇を通って。
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聖堂前の広場。
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「歩き方」には全く記載がなかったのですが、他の方の旅行記を拝見して、どうしても歩きたかった旧市街へ。
大聖堂からウール川に挟まれた地域一帯が旧市街にあたります。 -
市内にはところどころに木骨造りの家が見られます。
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大聖堂の裏側の階段を下りて。
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振り返ると、大聖堂の尖塔が。
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雰囲気の良さそうな小路。
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坂道が多い街です。
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エキュイエ通りで見つけた「ベルツ王妃のらせん階段」。
ルネサンス期の代表的なものだそうです。 -
サン・テマン通りを振り返って。
どこを歩いても坂道と階段。大聖堂が丘の上にあり、ウール川に向かって市街が広がっているのですね。 -
エキュイエ通り。
旧市街は中世の石造りの家や、ルネサンス期の木骨造りの家が並んでおり、中世の雰囲気が残っています。 -
木組みに映える窓辺の花々。
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エキュイエ通りを戻って、ブール通りへ。
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シャルトルの市内を流れるウール川に出ました。
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ゆったりした流れ。
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ブジュ橋を振り返ると 聖堂の尖塔と木組みの家が相まって まさに中世の街を彷彿とさせる光景です。
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橋を渡った先にも木組みの家が点在。
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川沿いにタヌリ通りを歩いていると 対岸に大聖堂が顔を出しています。
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川の向こうに洗濯場がありました。
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心惹かれる小路。
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ウール川沿い。
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ミニーヌ橋の辺りまで歩いてきましたが、この辺りで引き返します。
旧市街では もう一つ見たい場所があるのです。 -
町の敷石に埋め込まれた 大聖堂の薔薇窓とステンドグラス。
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先程のブジュ橋まで戻ってポルト・ギョーム通りへ。
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古い城壁の跡がこんなところに残されています。
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二本に分かれたウール川の一つ。
川岸も城壁の一部のようです。 -
城壁の跡。
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川沿いの城壁跡。
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城壁跡。
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対岸のマレシャル・フォッシュ通りから。
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城壁は建物の一部に組み込まれているようです。
戦前ごろぐらいまでは、この旧市街に入るための立派な城門が残っていたそうです。城門はほんの一部しか残っていないけど、見られてよかった。 -
フルリ通りを歩いてタイヤール橋へ。
緑の木々に縁どられた川沿いの家々。 -
中世の雰囲気たっぷりの石造りの橋。
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タイヤール橋で しばし佇んで。
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タイヤール橋から。
水辺の風景って 本当に心が落ち着きます。 -
フルリ通りの狭い街路を走るプチトラン。
観光ルートになっているようです。 -
窓辺の鎧戸の色合いは とりどり。
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フルリ通りから。
心落ち着く水辺の風景。 -
フルリ通りは川沿いの道に変わりました。
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橋を越えてフルー通りから。
左端には洗濯場跡が見えています。 -
この先が二つのウール川の合流地点。
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グルヌイエール通り。
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グルヌイエール通り。
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グルヌイエール通り。
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グルヌイエール通りの向こうに顔をのぞかせているのはサン・ピエール教会。
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サンピエール教会脇を通り、
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その先に見えた木組みの家。
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サン・ピエール通りを歩いて 大聖堂へ向かいます。
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どこかのお宅の中を こっそりと。
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木組みの家が点在。
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大聖堂を中心に丘の上にある街なので、坂道や階段が多いです。テルトルと呼ばれる小道もあちらこちらに。
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一段と立派な木組みの家。
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その脇の路地の奥に続く石段。
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振り返ってみると、坂が急なことが よく分かります。
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街灯の多くが、このランプ型。街を彩るアクセント。
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石垣と屋根が一体化した石積み。
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くねくねとした坂道を上がりきると、おしゃれな通りになりました。
ジャンジュ通りです。 -
洗練されたお店が並んでいます。
その先には 大聖堂の尖塔が顔をのぞかせています。 -
右の鉄骨は、マルシェの屋根でしょうね。
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もう6時を回り、街歩きを始めて1時間余り。足は疲れているのですが この日が最終日なので、もう少しだけ街歩き。
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ここはエキュイエール通り。中世では従騎士(見習いの騎士・エスクワイア)を意味した言葉だそう。
今度は坂道を下っていくのね。 -
「ベルト王妃のらせん階段」に戻ってきました。
よく見ると、木組みに人物のレリーフが施されています。 -
その屋根部分。
写真ではよく見えませんが、一番上はひとつひとつ違う人物だそうです。 -
ようやく見つけた「サーモン・ハウス」と呼ばれるルネサンス期を代表する16世紀ごろの建物。
現在はレストランになっています。 -
柱にサーモンの木彫りがあることからそう呼ばれているそうです。
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大聖堂も見納めです。
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大聖堂前の広場のオープンカフェは盛況。もうディナーが始まってもおかしくない時間。
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大聖堂前の広場。
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駅へ向かう途中の街角も 思い出の一つ。
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18:36。
シャルトル駅。パリに戻って最後の夜を迎えます。
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