翆山亭 50年ぶりの大雪! 非常時に分かる企業の力量 キャンセル料にご注意！

2016/12/23 - 2016/12/24

2016年クリスマス。1年がかりで準備した夫の還暦祝。

天気予報は不要不急の外出は控えるようにと繰り返している・・
雪に強い新千歳空港でさえ、延べ１万人以上が宿泊する異常事態！

札幌は50年ぶりの大豪雪。ＪＲは運休。高速も通行止め、交通はマヒ状態です・・・全てはこの日を選んだ私が悪いのです。

冬の嵐に夏の台風、誰も旅は良いお天気を願いますが、お天気の神様のご機嫌だけはわかりません。宿泊する側も知恵を絞らなければいけない時代のようです・・・

私のような嫌な思いをしない為に、旅行記をアップしてみました。

エリア 定山渓温泉(北海道)

12月23日。北海道の大動脈の道央道は通行止め。
この日は支笏湖の翆山亭倶楽部 全５室を１棟貸切で予約していました。
４か月の赤ちゃんに１歳と４歳の幼児。90近い高齢の母もいて、早めに出発です。

13：00 レンタカーを借りて乗用車とワゴン車2台で支笏湖へ向かいます。
高速は通行止めで、真駒内～支笏湖の山道を行くことに。
道路は大渋滞・・レンタカーは２駆で山道大丈夫かなぁ・・

14：00 何とか支笏湖と札幌の中間地点までたどり着きました。
あと1時間弱で着けそう・・・と思った瞬間、
この先事故で通行止めですと、止められました。
1時間くらいで復旧の予定と聞き待つことに・・

15：00 1時間たっても通行止め解除の様子は見られず・・・

16：00 待つこと2時間。支笏湖翆山亭に事故で足止めと電話を入れる。

16：17 支笏湖翆山亭から着信。トレーラーが道をふさぎ事故処理にあと2時間
ほどかかる見込み、そこで待って、通行止めが解除されたら来てほしい
と。19：30には着くでしょうと・・・

あと2時間も車の中で・・・4か月の赤ちゃんも高齢の母もいてちょっと
無理ですと伝えると、それではキャンセル料は，179,000円になります
と・・・・

同系列の定山渓翆山亭に行きたいがと言うと、調べもせず即答で定山渓
は満室です、と回答されこちらへおいで下さいの一点張り。

あと2時間待って開通する確約はなく、外は吹雪いてきましたし、
暗くなってきました。仮に開通したとしても
無事に支笏湖にたどり着けるのか、また他の事故があったら・・・

16：30 定山渓翆山亭に電話する。大人7名子供3名これから泊まれますかと聞くと
泊まれますとの回答。 結局、もう限界と定山渓に予約する。
この時点でキャンセル料が100％発生しますと念を押される。

もし定山渓に通じる道も事故などがあって通れなければ、
こちらでもキャンセル料が発生していたかもしれない・・・
迂闊でした。幸い、定山渓には無事到着。

15時には支笏湖に着いて、いろいろなサプライズを用意して、大パーティーの準備をしていましたが、定山渓に着いたのが18時。そんな時間はないし、6時間も凸凹道を車に揺られ、車に缶詰になり、皆疲労困憊です。ドライバーの疲労は計り知れません。

簡単な還暦のお祝いと食事をして、お風呂に入り、疲れてバタンキュー！

景品を山ほど用意したビンゴゲームも中止です。

朝、チェックアウトすると出された請求書にはキャンセル料１５０，０００と

キャンセル料の規定には確かに天候などの責はホテル側は負わないそうです。
確かにそうです。

宿泊者都合でキャンセルしたのなら支払わなければなりません。
不可抗力って何？

支配人に交渉するも、昨日夜遅くに到着した方には夕食を放棄していただきましたと・・・凄い！もし、支笏湖に向かって夜遅くに到着していたら、私たちも夕食は放棄して下さいと言われていたのかもしれません。

お支払いくださいとの揺るぎのない対応。こんな事ならきっちりキャンセル料を払って、別のホテルに宿泊するのだった・・自分の甘さに自己嫌悪。
夫には言えません。

今回は直接宿に予約を入れました。旅行代理店を通した予約はどのような扱いだったのでしょうか。直接予約だから、キャンセル料も取りやすいということもあるのでしょうか・・私の個人的見解ですが。

請求書のロゴの上に

心に寶（たから）がとどまる宿 とあります。

せっかくのお祝いの旅が、散々な旅になりました。
観光業は思い出づくりのお手伝いをするはず・・

私の心はガラスの破片で粉々です。今年の旅の締めくくりが・・・

口コミを探しているとこんな口コミを見つけました。

http://hotel4travel.jp/dm_hotel_tips_each-10792076.html

凄いです。返信が３年後というのも、内容も・・・
私たちは正しいという意見広告のようにも・・
ホテル側は正しく、間違ってはおりません。

もっと早くにこの口コミを見つけておくのだった。

今回は事前からお天気が荒れそうなことは分かっておりましたが、四国から遠路わざわざ駆けつけてくれた娘家族。翌日の帰りの飛行機は欠航！踏んだり蹴ったり。

空港やＪＲのスタッフ・警察・除雪の方もＪＡＦも皆必死です。事故がなくても通常の３-５倍時間がかかりました。誰も悪くありません。お天気の神様のご機嫌が悪かっただけなのです。これが北海道の冬なのです。


自衛手段として、お天気が悪くなりそうな時は、キャンセル料がかかるのは通常は３日前からですので、その時点で一度キャンセルして、当日行けるようであったら、当日飛び込みで予約を入れるしか方法はなさそうです。

キャンセル料の額ではなく、心にしこりを残さない為に、双方が歩み寄れると良いのでしょうが、リピーターより売り上げを大事にする企業なのだと気付きました。

大変貴重な勉強をさせていただきました。高い授業料でしたが、非常時にこそ
本当の人間力や企業力が分かるのだと・・・

来年の旅は良い旅となりますように・・・