2015/06/16 - 2015/06/16
40位(同エリア341件中)
クッキーさん
ゲントでは聖バーフ大聖堂以外には入場もせず、フランドル伯の古城見学と街歩きに終始しました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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フランドル伯居城の前は 聖ヴェーレ広場です。トラムが走っています。
人が行き交う大通りの正面に ドーンとそびえる圧巻の建物。 -
おそらく濠だった所は、今は草地になっています。
周囲に堀をめぐらせた堅牢な造りで、城というより中世の頑丈な要塞といった趣き。 -
入口のアーチをくぐった先に トンネルの先にはお城が聳え立っています。
手前のブースが受付。チケットは10ユーロでした。 -
入場チケット。
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バイキングの侵入に対抗するために、848年頃にボードワン伯爵が建てた城砦が起源で、1180年フランドル伯フィリップ・ダルザスが再建したもの。シリアにある十字軍の要塞をモデルにしたと言われています。
フィリップの父ティエリー・ダルザスは、ブルージュの聖血礼拝堂に納められている「聖血」を十字軍の遠征で持ち帰ったことで有名な人物です。
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階段を上がった所が入口で、見学コースはこちらから。
今にも鉄の甲冑を着た中世の騎士が出てきそうな雰囲気です。
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城門は重厚です。
再建されたものの、フランドル伯居城として使われたのは14世紀まで。
伯爵がもっと居心地が良くて庭の広いプリンセンホフ (今のデンハーグ?) に引越ししたのです。
確かに この敷地の広さでは 日々の生活を楽しむゆとりはなさそうです。 -
その後は、城は 牢獄や裁判所として使用されることになりました。敷地内には城壁沿いに新しい建物が建てられ、その新しい建物に使うために城壁やお城から石が外されたりもしたそう。
18世紀後半からは紡績工場として使用されていましたが、ついに19世紀末に取り壊すことが決定されたそうです。 -
しかし1872年にメーレ男爵が取り壊し反対運動を組織して城を救いました。ゲントの歴史博物館として活用される事になったのです。
1885年にはゲント市が城を買い取り、本格的な修復作業を開始。後から建てられた新しい建物は撤去され、城壁や地下牢も元の大きさに戻されました。
順路に従って「Kinght's Hall」から。 -
「Kinght's Hall」
部屋の壁の一部は 城塞の壁になっています。
15世紀には裁判所として使用されました。 -
壁の上方にある出っ張りは 何でしょうね?
修復された跡も見えます。 -
順路その2。
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訳が分からない写真は 現代風。
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細く暗い石造りの階段を上ってゆくと、
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広々とした部屋に出ます。
ここの左が順路3。 -
順路その3の部屋は、「Kinght's Hall」の真上「Upstairs Hall」。
かつての「Banquet Room」ですって。 -
壁の厚みが とんでもなく厚いです。
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四方向に 明かりが入る窓があります。
窓辺の足元にあるのは 椅子でしょうか? -
天井も高く広い空間です。
この部屋には 中世の武具が展示されていました。 -
武具よりも この石造りの急坂が一体何なのかが気になるところ。
入口っぽい所に繋がっていそうだから、上から駆け下りるためのものかしら? -
一応 中世の武器も何枚か収めます。
銃に施された文様も芸術作品のよう。 -
中世の剣と鎧。
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さらに上に続く 暗く細い階段。
ところどころにある窓から光が差し込みます。 -
階段の途中には こんな扉が。
「Upstairs Hall」で見た 石造りの急坂に繋がっているのかも・・・ -
さらに 急な らせん階段を上がっていきます。
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順路その4「Platform」
侵入者を発見!!の絵柄が描かれています。 -
城の頂上に出ました。
城壁から一段高くなった壇から 侵入者を攻撃。
攻撃するための石の砲弾や槍などは 2つのハッチを通して 貯蔵庫から運ばれます。
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3階建て(高さ33メートル)の石造りのお城からの見晴らし。
街が一望できます。
ゲントの3塔が一堂に会する光景です。
左から、聖バーフ大聖堂、鐘楼、聖ニコラス教会です。 -
ゲントでは どの塔にも上らなかったので、ここから街並みを眺められてラッキー。
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赤い屋根の街。
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全く期待していなかっただけに なおさらうれしい。
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すぐ真下にある聖ヴェーレ広場も 見えています。
右端にある 屋根や壁面に彫像が見えている建物が 魚市場ですね。
この時に知っていたら、せめてズームしていたのですが。 -
こちらにも3塔が並びます。
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通りに面したファサードと 奥行きのある建物。
屋根の上にある ずらっと並んだものは煙突? -
レイエ川に架かるミヒエル橋の 右に聖ミヒエル教会、左がグラスレイが並ぶ壮観な眺めです。
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グラスレイの全景。
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コーレンマルクト広場辺り。
手前左が 大肉市場。 -
階段を下りて再び城の中に戻ります。
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次の部屋はどんな部屋かというと・・・
説明書きがありました、牢獄のようです。
イラストで書かれているのは牢獄のトイレシステム? -
戦いの様子?を描いたパネル。
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14世紀から18世紀の居城の様子?
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19世紀・ゲント?居城?
何でもかんでも撮ればいいってわけではありませんが・・・ -
順路その5「Room of the Countess」
伯爵夫人の部屋・・にしては、とても小さな部屋です。
15世紀には フランドル地方議会の書記の部屋として使われました。 -
上級裁判所でもありました。
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順路その6「Redidential Apartments」
1407年、伯爵の部屋はフランドル議会の席として使われました。
今では、拷問博物館?歴史博物館ですよ。 -
囚人を縛り付けておく固定具。
使われ方も描かれています。 -
当時の印鑑ですね、きっと。
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拷問道具の展示と拷問の再現。
実物大のギロチン(復元だけど)まで展示されていました。 -
当時の拷問の様子まで図示されています。
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順路その7「Prison」は、順路その5「Room of the Countess」の下のようです。
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地下の牢獄。
寒さや おそろしく不衛生な環境のせいで、囚人たちは徐々に死んでいったそうです。
穴の深さは5,5メートルだそうです。 -
順路その8「Session Room」。
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元々はフランドル伯の議長席?だった部屋。
フランドル議会の会議室として使われました。
19世紀には綿製糸工場の機械室でした。 -
順路その9は「Wall Walk」
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城塞の外に出て、城壁の上を歩きます。
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城塞の周りの 堅固な城壁。
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城壁から見る城塞。
補修が必要? -
見張りをする兵士たちの休憩所?
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城壁から見る城塞。
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城壁内の中庭。
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城壁に沿って、歩いています。
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順路その10は「Square」。
確かに 四角い小さな部屋です。 -
絵からもわかるように、首枷を付けられるという拷問が行われていた部屋。
ほんのちょっとでも動くと、喉が突き刺されるのです。 -
順路その11は「Sugar Drawer」。
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元々は、フランドル伯のプライベート教会でしたが、後には、囚人が閉じ込められたという部屋。
十字架の形をした窓の下にある二つの柱、その間に祭壇が置かれていました。 -
こんな部屋も。
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牢獄博物館という以外、かつての生活を物語る展示物はなーんにもありません。
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こういった石造りの壁面は、堅固な造りの城塞を偲ばせます。
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ついでに天井の造りも一枚。
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垂直に立ち上がる城塞の壁面。
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もう少し城壁を歩いてみます。
見張り小屋? -
城壁部分を一周してきました。
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再び城塞の中へ。
順路その12は「Cellar of the Keep」 -
地下貯蔵庫。
居城というより要塞の要素が強そう。 -
床の部分は コンクリートで補修しているみたいです。
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居城見学を終えて、外へ。
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城の裏側は レイエ川から分岐したリーヴェ川に面しています。
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リーヴェ川の流れていく先。
川の水は 特に澄んできれいだということはないけれど、水辺に映える建物や緑が素敵です。 -
城塞の反対側は コーンレイの方向。
運河クルーズボートは この辺りまでやってくるそうです。 -
ここで引き返すのが一般的なのですが、さらに歩き続けているのは・・・
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こんな トンネル通路の上にある建物を見るためではなく、
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トンネルをくぐった先の左手にようやく見つけた「闇の門」。
「歩き方」の地図に、小さく出ていたポイントですが、名前に惹かれて歩いてきました。
門、は 中世の街が城壁で囲われていた頃の名残ですから、中世の面影を偲ばせる旧市街だけでなく、朽ち果てた城壁や、こういった門の存在に心惹かれます。 -
グーグルマップでは ここがリーヴェ川の端になっているのですが、この水はどこへ流れていくのかしら。
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「闇の門」の謂れについて
いろいろ調べてみたものの、情報は全く出てきませんでした。ゲームによく出る名称のよう。
門そのものは最近の建造みたいな感じで、重厚さが感じられないのが残念。 -
一応「闇の門」を確認できたので戻ります。
公園に面した住宅街のようです。
家路を急ぐ住民の姿の中に 観光客の姿は見られません。 -
わざわざトンネル通路を設けてまで家を繋げる事情があったのでしょうか。
上と下の部分は別の時代の建造? -
ここまで歩いてきたからには どうしたってベギン会修道院を見つけたいのですが・・
探している途中の街角。ここにもトラムが走っています。 -
彷徨っている途中、こんな建物に出会いました。
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石畳に映える白い漆喰壁のお家。
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赤いレンガ屋根と白い漆喰壁。
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どう見ても、これまで訪れたベギン会修道院そのもののような通りです。
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通りに置かれたベンチも コルトレイクと同じ。
でも入口を入った記憶はないのですよ。 -
ふと目に留まったレンガ造りの壁。
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PROVENIER STERS とあります。このプレートにカメラを向ける観光客がいたので、何か謂れがあるのかと カメラに収めてみましたが、調べても正体不明。
もう少し歩いてみたかったのですが、もう足が限界です。
なんとかトラム乗り場までたどり着けたので、駅へ向かいます。 -
ゲントで利用した1番トラムです。
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ゲントでは5時間歩きどおしでした。体力があれば もう少し街歩きをしたかったのですが もう限界です。
6時過ぎでこの明るさ。これから18:17の列車でブルージュに戻ります。
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