2016/11/30 - 2016/11/30
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itaruさん
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砂漠の街、シンゲッティ2日目は同じく世界遺産に登録されているウワダンの街を目指します。砂漠の道を疾走、ちょっとしたラリー気分のドライブです。
日程は以下の通りです
11月27日 QR807便 成田-ドーハ
28日 QR1395便 ドーハ-カサブランカ カサブランカ観光
AT511便 カサブランカ-ヌアクショット ヌアクショット泊
29日 ヌアクショット-シンゲッティ シンゲッティ観光
シンゲッティ泊
30日 ★シンゲッティ-ウワダン-シンゲッティ ウワダンなど観光
シンゲッティ泊
12月1日 シンゲッティ-ヌアクショット ティルジットなど観光
ヌアクショット泊
2日 AT510便 ヌアクショット-カサブランカ
QR1395便 カサブランカ-ドーハ
3日 QR812便 ドーハ-羽田
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- ロイヤルエアーモロッコ カタール航空
- 旅行の手配内容
- その他
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宿での食事は基本中庭にあるこの離れで食べました。朝食はヌアクショットで購入したパン類で軽くいただきます
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平屋建ての宿ですが、所々に階段があり屋上に登れました。屋上から眺めた手入れの行き届いた中庭には花が咲き、緑豊か。そして夜、屋上に登ってみた満天の星空のきらめきは鮮やかでした
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宿の屋上からの外の眺め。乾いた光景が広がります。しかし、夜には星空がきらめいていたのに、またどんよりしてきたのがちょっと……。
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さてウワダンに向かって出発です
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シンゲッティからウワダンへは、未舗装とはいえ乗り合いなどが走る道もあります。が、ここは直線のオフロードを突き進みます
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進行方向には青空が広がっている。大丈夫かな、曇天の砂漠では何とも微妙なんで
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不毛の地でもわずかな水で育つ低木が点在しています
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まだまだ雲の動きは微妙なようで
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ちょっと砂漠の写真を撮るために止まってもらいました。こんな時、専用車だと便利です
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この辺りはわずかとはいえ雨期以外にも降水があるようです
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砂漠に残された轍。
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ガイドのムールドさんとドライバーのダーさん。ダーさんは英語はできません(フランス語はOK)が、身振り手振りで陽気に話しかけてくれます
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砂漠にはいくつかの轍が残っていますが、一台も対向車に出会うことはありませんでした
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全体に晴れ間も広がり、日差しもまぶしいくらい
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写真では分かりにくいですが、オフロードですから走行中の揺れはかなりのもの。シートベルトがなければ天井に頭をぶつけます
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モーリタニアといえば、かつてはダカールラリー(パリダカ)のコースとして何百台もの四輪、二輪、トラックが駆け抜けた舞台
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このシンゲッティ-ウワダン間の砂漠の道もラリーのコースとして使われたそうです
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アフリカ大陸を舞台に1979年にスタートしたダカールラリー。それが2008年に治安情勢の悪化で中止となり、以後2009年からは舞台を南米に移しました
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その中止の原因となったのがモーリタニアでのテロ。前年末にフランス人観光客が殺害され、ラリーの主催者にもアルカイダ系とされるテロ組織からの脅迫が届いたり、フランス政府の渡航自粛勧告(強い大会中止要請)もあったということです
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周辺のアルジェリア、マリなどの治安情勢はより深刻。ということもあって、主催者は「必ずアフリカに戻ってくる」という言葉を残し、アフリカを去っていきました。ラリー中止は周辺国の観光業関係者には大打撃となりました
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しかし、その後のアラブの春をきっかけに北アフリカのマグレブ諸国の多くは混乱に陥り、アルカイダだけでなくイスラム国といった過激派に影響を受けたテロ組織の活動が活発化。ダカールラリーがアフリカに戻ってくるメドはたちません。ダカールラリーといえば、アフリカのイメージ。いつか、治安が安定してアフリカに戻ってきて欲しいものです
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実際、モーリタニアでも2009年にはスペイン人3人の誘拐事件が発生。国内はかなりの緊張状態にあったらしく、この時に持って行った通販の古本サイトで買ったアフリカ旅行を綴った新書には、筆者が軍隊の護衛付きで観光なしにモーリタニアを通過したことが記されていました。
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もっとも、これ以降はモーリタニア国内では外国人を狙ったテロは起こっていないようです。スペイン人も翌2010年には全員解放されています。過去に何度かクーデターが発声した国内政治も、現在は安定しているようです。ただ、全くテロの危険性がないわけではなく、外務省の安全情報ではマリとの国境周辺には退避勧告がでているのも事実です
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大砂丘を疾走するというコースではありませんが、ここでラリー車が猛スピードで駆け抜けたと思うと感慨深いものがあります
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ぽつんと砂漠に根をはる植物。絵になります
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写真を撮る私のシルエット。これも砂漠らしいカットかな(笑)
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まわりは砂ばかりなのに……。
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砂漠を生きる植物の生命力には感心するばかり
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風紋だけが残る砂、空の雲はどんどん流れていく
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前に見えるのは砂ばかり。しかし、程なくウワダンの街見えてきます。街の入口には検問があり、久々にフィッシュを要求されました
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ウワダンではムールドさんからローカルガイドにバトンタッチ。ただ、残念ながらローカルガイドは英語ができません。まあ、旧市街を自由に見て回れればいいんですけどね
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ウワダンの旧モスク。シンゲッティのモスクに通じる四角のミナレットが印象的。なんですが、ローカルガイドはすたすたと歩いて行ってしまう
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クースルといわれる古い伝統集落ですが、現在この区画にはほとんど人は住んでいないようです
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モスクの方はまだ現役のようです。まあ、中には入れませんが
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ウワダンはサハラの交易拠点として12世紀から16世紀にかけて繁栄したといわれています
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1000年近い時を経て、今は多くの建物が崩れています
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砂漠の交易路を通って金、塩など様々な特産品が運ばれていった
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西洋の大航海時代以前、イスラム全盛期。当時の最先端文明がこの地に栄えていた
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地中海岸からサハラを越えてくるキャラバンは、このウワダンを目指していたそうです
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ここは比較的よく保存されています
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居住地域というより、公的な性格が強い場所のような気がしますが、どうなのかな
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フランス語では説明があるのですが。翻訳サイトに打ち込んでみると、maison de surveillance =監視の部屋?、interieure du puits=井戸のインテリア?
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PUITS FORTIFIE=井戸を強化?、う~ん、翻訳サイトを見るだけだと分からない
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どんどん前を進むローカルガイド。ちょっと待って~(笑)
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井戸のようですが、現在は使われていないようです
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石壁に囲まれた通路、丘の麓からつらなる建築群。城塞都市という言葉がぴったり
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maison de surveillance は同じで、extérieure du puits=井戸の外?
じゃあ、さっきのは井戸の内側とか、だれかフランス語が分かる人教えて -
崩れた遺跡とナツメヤシ、そしてナツメヤシの木々を囲むように砂が迫っている
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途中、数人の地元の女性がおしゃべりをしつつ、土産物を並べていました
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もっとも、商売っ気はなし。こちらが、あまり関心を見せなくても「まあ、いいか」って感じ
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ウワダンは町全体がひとつの丘の下から上へと広がっているようにつくられています
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まぶしいくらいの日差し、サングラスは欠かせません。でも、冬季なので気温も30度程度、乾燥しているので不快ではありません
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サハラ交易ではアフリカから金が、地中海からは塩が運ばれました。さらに奴隷貿易も行われたそうです。モーリタニアは1980年まで奴隷を禁止する法律がなく、半ば公認状態だったようです。残念ながら、今でも奴隷状態に置かれている人がいて、人権団体から国際的な非難をあびています
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サハラ交易路はかつて黄金都市といわれたトンブクトゥともつなげっていました。マリの情勢が安定し、普通に旅することができるようになれば、是非訪れたいところですが
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砂漠の中にオアシスが浮いている、そんな感じがします
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サハラ交易路は大航海時代による航路の開拓に伴い、衰退していきました
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Maison de el Hadj Yakob =ハッジ・ヤコブの部屋、un des fondateurs de la ville=街の創業者、これは分かります
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この辺りの城壁類はほぼ完全に崩れています
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現在は危機遺産になっていませんが、サハラの砂漠化が進めば街の保護ととも遺跡の保護も将来の大きな課題になります
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斜面に沿って建てられた建築群はまるで要塞のような趣です
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文化都市として有名だったシンゲッティとは異なる趣です
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中世の旅行者たちはこの街を訪れたとき、どんな感慨を持ったのでしょうか
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とはいえ、丘の斜面には廃墟のような佇まい
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往時を偲ばせると同時にもの悲しさも感じます
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ここはモスクだった場所のようです
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ミナレットらしき塔に登ってみました。900年前、眼下にはどんな景色が広がっていたのでしょう
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崩れたクースルの建物。あと100年、200年経った時、どのような姿になっているのでしょうか
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旧市街を歩いている間にほかの観光客にはあわず。遺跡を独り占めという感じ
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時間があれば、ゆっくり自由に歩きたいところです
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ウワダンの概略図。アラビア語とフランス語で説明が書かれていますが英語はありません
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一通りクースルを見たところで、管理人?のような人がやってきて、ローカルガイドからチケット代を徴収。しかし、1日に訪れる観光客なんて微々たるもの。この街を後世に伝える資金とか大丈夫なんだろうか
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さてここでドライバーのダーさんが車でお出迎え。周辺の景勝地などの観光に繰り出します
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ちょっと村から離れるとのこの景色。アドラル高地の独特な地形が前に広がっています
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日本では見ることのない絶景に引き込まれます
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この高地、ところによっては250メートルほどの断崖になります
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長い浸食作用の結果、固い岩盤部分が残ってこのような地形が生み出されました
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数万年、数十万年、それ以上の長い年月がかかる。自然の造形美に圧倒される思いです
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続いてやってきたのはヤシが生い茂り、まさにオアシスという感じの場所
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さて、ここから急な斜面を登っていきます
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眼下に広がるのは生い茂るナツメヤシの木々
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登ったのはごつごつした岩場です
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何しろローカルガイドが英語を話せないのでコミュニケーションが取れないのが厳しい。ただ、ガイドの身ぶり手ぶりによると、この辺を通る道があったような感じ。石組みの跡も残っているし。トンネルのような穴を指さし、ここを抜けていったというように説明していた、たぶん
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登ってきた岩場の頂上?はこんな感じです。さて昼飯の時間です。下りましょう
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お昼は羊のシチューとピタ。この後、デザート(メロン)もいただきお腹いっぱいです
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昼食はここでいただきました
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ベッドのマットを干しています。どうやら宿も兼ねているようです。時間があれば、ここで宿泊するのもいいかも。さてシンゲッティに戻りましょう
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