2014/07/12 - 2014/07/21
32位(同エリア54件中)
tonaさん
サンマリノ共和国から一路、サン・レオへ
車はサンマリノのあるティターノ山を下り、今度はフェルトロの山道を登っていく
ドライバーさんが、「飛べば、びゅ~んと2分!飛行機でね」
う~ん、確かに
地上からは40分ほどで無事到着
~San Leo サン・レオ~
リミニから西に32km。Monte Feltroフェルトロ山(標高583m)の頂上に広がる人口約3000人の町
3世紀、この地を訪れたローマ人が山頂に城砦を築いたのが起源
4世紀、キリスト教迫害から逃れ石工マリーノ(後にサンマリノ共和国の守護聖人に)とレオーネがやってくる。レオーネはティターノ山に潜伏後、フェルトロ山に移動しキリスト教を普及、モンテフェルトロの司教に。レオーネの石棺の一部はサン・レオの大聖堂(Duomo)に
この町に「ルパン三世カリオストロの城」のモデルになった城が!
そしてそこは「本物」のカリオストロ伯爵が投獄されていた城!
ボローニャ
サンマリノ共和国
★サン・レオ
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通手段
- 自転車 徒歩
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San Leo サン・レオ
「お城はあっち。じゃ、ここで待ってるね」、とドライバーさん
「一緒に行かない?」と聞くと、
ハンプティー・ダンプティー腹を両手でパンパン叩いて「これじゃ無理」と笑った
シェスタなのか、見渡すところ、人っ子一人いないサン レオ 散歩・街歩き
-
イチオシ
Piazza Danteダンテ広場
旧市街に入ると、中世に舞い戻ったかのような素朴な風景が広がる
淡いはちみつ色の石積みの建物がかわいい
ベスト5に入るかわいい広場だ! -
お城が見えてきた
案内版も、人影もないけど、登り道は1本だからきっと大丈夫でしょう
いざ、難攻不落の城へ! -
イチオシ
坂道は急ではないけど、いつまでたってもゴールが見えない
木陰もあるけど、半分以上は日差しバンバン。途中、見かけた数少ない観光客も休み休み上り下りしている
息が切れてきたけど、上がるテンションのままに一気に駆け上がると、頭上の視界が開けた -
ではでは入城!
入場料8.00eur -
イチオシ
Citta di San Leo & Museo Civico della Fortezza サン・レオ城砦
おぉ~~~!
「デューン 砂の惑星」
って映画は見てないから知らないけど、そんな感じ
宇宙人に連れてこられる先はきっとこんなところ。日陰ゼロ、石と砂だけ。なんかすごくSFチック。城の形もSFチック
現在の姿は15世紀、ウルビーノ公フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロの命で建て直されたもので、360度の反撃が可能な大砲ができ、ルネッサンス時代には数多くの争いが繰り返された
1631年、城砦としての役目を終え、1788年に牢獄へ改装。1906年まで牢獄として使用されていたサン レオ城 寺院・教会
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中には案内表示もあって安心
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灼熱の地上とは一転、迷路のような石の城の中はヒンヤリ
段差の浅い短い階段、四角く切り取られた出入口、天井の低い部屋
なんか楽しい! -
あっちこっち歩いていると、あの円盤部分(天守閣?)に出た
入口に甲冑がいて、びっくりしたけど、広い!
窓枠(つまりこれが銃眼なんだね)に向けられた大砲。他にも甲冑、槍が展示されている。みんな本物の本物、イタリアだね -
外に出ると、眼下に絶景が広がる
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イチオシ
淡いはちみつ色の建物が、おもちゃみたいに配置されていてかわいい
あれが旧市街だね
あとは緑と山一色 -
あっちだ
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カリオストロ伯爵のパスポート
渡航用パスポートかと思ったら、なんとこれ、イタリアのフリーメーソンのグランド・ロッジ(イタリア支部)が2003年発効したもの
最高階級といわれるXXXIII(33)の文字が! -
Cella di Cagliostro "Pozzetto" カリオストロの牢獄
木のベッドが1つ、花が何束がそっと置かれている
ここがPozzetto(小さな井戸)と呼ばれた監獄
木の扉は後に観光客用に造られたのもので、当時はなかった -
鉄格子の先にも鉄格子
-
部屋を出て階段を上がった先にあるのは、牢獄を監視する部屋
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Corpo di Guardia 監視部屋(牢獄の真上)
足元に四角い鍵のかかった木戸があって、中央に手のひらサイズの格子のかかった窓が開いている
下にある牢獄の開閉口はこれ1つのみ
カリオストロはここから吊るし入れられ、食事もここから降ろされた
まさに井戸・・・ -
「目を見ると、催眠術にかけられる」
と、恐れられていたカリオストロ
ここなら目を合わせることもなく、見回りの必要もない、というわけ -
朝も昼もわからない牢獄生活で、カリオストロが気が狂ったように叫ぶと、上の穴から監視番たちが降りてきて、殴る蹴るの暴力をふるったと言われる
悲鳴も風に消えていく、山頂、分厚い石の砦の中
壮絶 -
見学者も係員も、ひとっ子一人いない中、城内めぐりは続く
ガラスケースの中に医療用バサミがずらり
白いカラスのようなお面。確かこれ中世の医師がつけたペスト・マスク・・・ -
こっちのケースには、ん?スルメイカ?
-
よく見るとエイリアンチックな目と口・・・・何?何なのこれ?
怖い怖い怖い -
壁にはペンタッチのシュールな絵が
タイトルは「Demone」・・・悪魔じゃん -
人気のない城内に、ようやく人影が
と思ったらと思ったら人形!
ひぃ~~~~ -
げげっ、こっちにも!
赤い帽子に赤い服、見覚えあるような・・・
と思ったらウルヴィーノ公 Federico Da Montefeltro
フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ。あぁ、サン・レオを要塞化したんだっけね
馬上槍試合で右目を失って、左目で反対側も見渡せるよう鼻の付け根の一部を切り落とした(!!!)っていう有名なカリスマ軍人。肖像画はたいてい横顔だけ・・・
うっ、ちゃんと(?)右目が潰れてる・・・ -
あ、これこれ
フェデリーコの横顔
ピエロ・デッラ・フランチェスカが描いたやつ -
展示物
紋章とかかな? -
純潔を象徴するオコジョ
キリリとした顔がかわいい
色合いもおしゃれ~ -
財宝保管庫
Pozzett に移される前、カリオストロが最初に収容された部屋
著名な囚人は、城内で最も陰鬱でじめじめしたこの部屋に収容されたんだそう -
Alessandro conte di Cagliostro アレッサンドロ・カリオストロ伯爵
本名ジュゼッペ・バルサモ。1943年パレルモ生まれ
医療師、錬金術師、魔術師、占星術師、予言者、詐欺師とさまざまな顔を持つ
1777年フリーメイソンに参入。名を広めながらも何度も投獄され、1785年、「首飾り事件」(マリー・アントワネット)の発案者として失脚。妻の裏切りで1791年、宗教裁判で終身刑となりサン・レオへ
4年後の1795年、獄死。享年51才
巧みな話術とカリスマ性。貧しい人々に無償で治療を施し、民衆に絶大な人気があったという -
拷問コーナー
カリオストロのイラストの前に、拷問具
斧に、ノコギリ・・・想像するのも恐ろしい -
足枷ならぬ、首枷ボトル
-
様々な形の拘束マスク
ひぇ~~~ -
ご親切にもイラストで使用方法が書いてあって、怖さを通り越して気分が悪くなってきた
姉が思わず「痛い痛い痛い・・・・」と声を漏らすのを聞いて
「痛いなんて、そんなもんじゃ・・・」
怖すぎて変なテンションになってきて、二人で「ムリムリムリムリ~」(出川哲郎風)を連呼 -
いろいろ寒くてトイレに行きたくなってきた・・・。探すと拷問コーナーの奥にあった
様々な拷問器具を見た後だけに、いったいどんな仕掛けがあるかわかったもんじゃない(もちろんないけど)
早々に出て、外の空気を -
you are here的な案内板
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お城を後に、旧市街散策
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ビール休憩な姉と別れ、教会巡り
Pieve di Santa Maria Assunta 聖母マリア被天昇教会
9世紀頃、ロマネスク様式の教会
聖レオも祈りを捧げたという伝説が残る、山を削った岩肌がそのままの残るアプス部分は4世紀のものと言われている
天井は木造、身廊と側廊を分けるアーチは石積みの重々しい柱。ロマネスクなアーチが素朴で美しい -
柱頭の草飾りのレリーフ
修復のせいかな、白っぽい -
1つ1つ石を積み上げたかわいい家々が並ぶ街並み
のどかで気持ちいい
人もいないし、ここはほとんど情報も無かったので、目についたところを目指す -
鐘楼
小高いところにポツンと建っているせいか、かなりな存在感
周囲の家々の佇まいと同じく、素朴で長い歴史を感じる -
ふと目を上げると、城砦!
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すっきりしたフォルムはやっぱり近未来的
中世の城砦っていうより、謎の研究施設って感じ -
鐘楼と城砦のツーショット
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イチオシ
Duomo di San Leoサン・レオ大聖堂
1173年、ロンバルディア・ロマネスク様式
小さく開いた窓枠がロマネスクで、いいねいいね
ぼこぼことした石積みの壁が素朴で暖かい。唯一の装飾、ロンバルディア帯もいい
ファサードファサードした入口はなく、木の扉(右)が1つあるだけ -
中へ
色もいいね
祭壇は少し高い階段を上がったところに -
オルガンの練習をしているお兄さんのBGMがいい感じ
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内部もレリーフはほとんどなくて、あるのは柱頭の葉飾りくらい
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と思ったらいたいた
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ロマネスクをズームアップ!
教会を後にして、姉と合流し一路ボローニャへ -
ホテル Hotel Porta San Mamolo Bologna
エレベーターもかわいく飾り付けホテル ポルタ サンマモーロ ホテル
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実はチェックインした部屋の冷房が効かなくて、フロントに言ったら直らないってことで昨晩、部屋を替えてくれた
エレベータを降り、ちょっと上がって、今度は階段を降りる、不思議なところにある部屋 -
ここね
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広いし、バスルームにバスタブも(最初の部屋はシャワーのみ)
スーツケースも余裕で広げられる
Grazie!
昨晩は部屋移動でバタバタ、夕食から戻ったのも遅くてすぐ寝ちゃったけど、改めて、お部屋かわいい~
パステル・イエローの壁、草色のカーテンから注ぎ込む日差しが気持ちいい~ -
今日のディナーは、ホテルの並びにあるAl Sangiovese
食レベルの高いボローニャにあって、評判のいいお店
黒髪、黒い瞳の小柄でチャキチャキしたかわいいおかみさんの案内で、一つだけ空いているテラス席へ
じゃがいもが食べたい気分なので、前菜はシェフの気まぐれジャガイモと野菜のなんとか
ホワイトソースがたっぷりかかった野菜のキッシュ風
う~ん、おいしい、やさし~味Al Sangiovese イタリアン
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メインはマスカルポーネ入りのラビオリ・パスタ
トマトクリームソースで、上にパルメザンチーズ。う~ん、とろけるとろける、おいしぃ~。これで10eur、いいないいな、毎日食べた~い
ボローニャとパルマのレストランにハズレはない、んだとか。確かに。パルマは明日確かめよう!
ホテルは歩いてすぐだから、姉のボトル・ワインにたっぷり付き合える
美食の街ボローニャで至極のディナー
味はもちろん、こういう時間が何よりも贅沢
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