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ニューヨーク滞在中の旅行記です。いよいよ帰国前最後の旅行となってしまいました。<br /><br />目的地はナンタケット島とマーサスヴィンヤード。<br />ニューヨークとボストンの間に位置するリゾート地で、その立地特性から都市部のお金持ちの避暑地となっています。<br /><br />距離的にはそれほど遠いわけではないのですが、ニューヨークからのアクセスが不便で、電車、バス、フェリーだと乗継ぎが多くて時間がかかるので、えいやっと飛行機で飛びました。<br /><br />ナンタケット島はその昔は捕鯨産業で栄えましたが、市民戦争以降は衰退し、その後避暑地としてサマーハウスが次々と建てられました。<br />薄墨色の建物が並ぶ町並みが美しいことから「グレー・レディ」と呼ばれています。<br />実際に行ってみると思った以上にシックで美しく、すっかり魅せられてしまいました。<br /><br />マーサスヴィンヤードは、オバマ大統領が夏のバカンスを過ごす場所として知られています。<br />ナンタケット島よりはちょっと庶民的なリゾートですが、両地のライバル意識は強く、観光だけでなくスポーツなどあらゆるシーンで火花を散らしているそうです。<br />こちらはカラフルな家がかわいらしい街並み。<br /><br />ここまで来たら本当はケープコッドにも行きたかったし、飛行機の時間の関係で2泊といっても2.5日間くらいだったので駆け足旅行でしたが、似ているようで雰囲気の異なる2つのリゾートを満喫できました。<br />

ナンタケット島&マーサスヴィンヤード旅行 ~アメリカ東海岸の洗練リゾート地~

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2014/06/07 - 2014/06/09

3位(同エリア4件中)

4

30

かいさん

ニューヨーク滞在中の旅行記です。いよいよ帰国前最後の旅行となってしまいました。

目的地はナンタケット島とマーサスヴィンヤード。
ニューヨークとボストンの間に位置するリゾート地で、その立地特性から都市部のお金持ちの避暑地となっています。

距離的にはそれほど遠いわけではないのですが、ニューヨークからのアクセスが不便で、電車、バス、フェリーだと乗継ぎが多くて時間がかかるので、えいやっと飛行機で飛びました。

ナンタケット島はその昔は捕鯨産業で栄えましたが、市民戦争以降は衰退し、その後避暑地としてサマーハウスが次々と建てられました。
薄墨色の建物が並ぶ町並みが美しいことから「グレー・レディ」と呼ばれています。
実際に行ってみると思った以上にシックで美しく、すっかり魅せられてしまいました。

マーサスヴィンヤードは、オバマ大統領が夏のバカンスを過ごす場所として知られています。
ナンタケット島よりはちょっと庶民的なリゾートですが、両地のライバル意識は強く、観光だけでなくスポーツなどあらゆるシーンで火花を散らしているそうです。
こちらはカラフルな家がかわいらしい街並み。

ここまで来たら本当はケープコッドにも行きたかったし、飛行機の時間の関係で2泊といっても2.5日間くらいだったので駆け足旅行でしたが、似ているようで雰囲気の異なる2つのリゾートを満喫できました。

旅行の満足度
5.0
  • まずはナンタケット島から入りました。<br />こちらは捕鯨博物館。<br />内部は見学しませんでしたが、ここが出発場所となっているウォーキングツアーに参加しました。

    まずはナンタケット島から入りました。
    こちらは捕鯨博物館。
    内部は見学しませんでしたが、ここが出発場所となっているウォーキングツアーに参加しました。

  • Main Stには立派な建物が並んでいて、解説を聞きながらそれらの建物を見てまわります。<br />こちらのギリシャ復古様式の白亜の建物はHadwen House。捕鯨油とロウソク業で財をなした実業家の邸宅です。

    Main Stには立派な建物が並んでいて、解説を聞きながらそれらの建物を見てまわります。
    こちらのギリシャ復古様式の白亜の建物はHadwen House。捕鯨油とロウソク業で財をなした実業家の邸宅です。

  • Union St、Orange St、Pleasant Stなど南北にのびる通りにはひたすらグレーの建物が並んでいます。

    Union St、Orange St、Pleasant Stなど南北にのびる通りにはひたすらグレーの建物が並んでいます。

  • どれも似たように見えるけど、建物の正面と側面で外壁の色が違ったり、同じグレーでも年代によってトーンが違ったりします。

    どれも似たように見えるけど、建物の正面と側面で外壁の色が違ったり、同じグレーでも年代によってトーンが違ったりします。

  • うろこのような壁の模様が凝っています。

    うろこのような壁の模様が凝っています。

  • ドアをパステルカラーやビビッドカラーに塗ってアクセントにしたり、玄関先や窓辺をお花やオブジェで彩ったり、船で使うランプを玄関灯にしたり、どの家も工夫を凝らしています。

    ドアをパステルカラーやビビッドカラーに塗ってアクセントにしたり、玄関先や窓辺をお花やオブジェで彩ったり、船で使うランプを玄関灯にしたり、どの家も工夫を凝らしています。

  • 海辺のリゾートらしくて爽やか。

    海辺のリゾートらしくて爽やか。

  • 本当に統一感があって美しい町並みで、そこかしこで思わず足を止めてしまいました。

    本当に統一感があって美しい町並みで、そこかしこで思わず足を止めてしまいました。

  • こんなバルコニーで風に吹かれながらのんびりするのは最高だろうなー。

    こんなバルコニーで風に吹かれながらのんびりするのは最高だろうなー。

  • 屋根の上についている風見鶏も、クジラ、人魚、船などこの土地らしい形のものが多く見られました。

    屋根の上についている風見鶏も、クジラ、人魚、船などこの土地らしい形のものが多く見られました。

  • 町の中心はレンガ造りの建物が多いです。

    町の中心はレンガ造りの建物が多いです。

  • 少し足をのばすと、灯台があったり。

    少し足をのばすと、灯台があったり。

  • ビーチがあったり。

    ビーチがあったり。

  • 風車があったり。

    風車があったり。

  • ナンタケット島の名産品といえばバスケット。<br /><br />ナンタケット・バスケット博物館にはクラシックな年代物から現代的なアレンジを加えたものまでさまざまなバスケットが展示されていました。<br />もとは悪天候などで漁に出られないときに捕鯨船の上で漁師たちが暇つぶしに作ったのが始まりで、蓋をつけたり象牙細工を施したりして、だんだん芸術作品として昇華していったそうです。<br /><br />町にはおみやげ用から本格的なものまでたくさんのバスケットが売られていますが、高級品は編み目が細かく整然としていて、ため息が出るほど上品で洗練されているのですが、ちょっと手が出ないお値段がついています。買える値段のものは品質もそれなりで、結局購入には至らず。

    ナンタケット島の名産品といえばバスケット。

    ナンタケット・バスケット博物館にはクラシックな年代物から現代的なアレンジを加えたものまでさまざまなバスケットが展示されていました。
    もとは悪天候などで漁に出られないときに捕鯨船の上で漁師たちが暇つぶしに作ったのが始まりで、蓋をつけたり象牙細工を施したりして、だんだん芸術作品として昇華していったそうです。

    町にはおみやげ用から本格的なものまでたくさんのバスケットが売られていますが、高級品は編み目が細かく整然としていて、ため息が出るほど上品で洗練されているのですが、ちょっと手が出ないお値段がついています。買える値段のものは品質もそれなりで、結局購入には至らず。

  • もうひとつの名産品がスクリームショー。<br />クジラの歯や骨に彫刻を施したもので、非常に高価です。

    もうひとつの名産品がスクリームショー。
    クジラの歯や骨に彫刻を施したもので、非常に高価です。

  • 町の中心からMain Stを東に進んで行くとストレートワーフ。<br />ここからハイアニスやマーサス・ヴィンヤードなどへのフェリーが出ています。<br />

    町の中心からMain Stを東に進んで行くとストレートワーフ。
    ここからハイアニスやマーサス・ヴィンヤードなどへのフェリーが出ています。

  • ハイシーズンと呼べるのは真夏だけで、この時期はまだ本数が少ない。1日1便しかないフェリーでマーサス・ヴィンヤードに向かいます。

    ハイシーズンと呼べるのは真夏だけで、この時期はまだ本数が少ない。1日1便しかないフェリーでマーサス・ヴィンヤードに向かいます。

  • ナンタケット島からフェリーでマーサス・ヴィンヤードにやって来ました。<br /><br />マーサス・ヴィンヤードにはいくつか町があり、いちばん古くて大きいのはエドガータウン。

    ナンタケット島からフェリーでマーサス・ヴィンヤードにやって来ました。

    マーサス・ヴィンヤードにはいくつか町があり、いちばん古くて大きいのはエドガータウン。

  • 捕鯨全盛期に船長たちが競うようにギリシャ復古様式の建物を建てたため、上品で優雅な白の家並みが続いています。

    捕鯨全盛期に船長たちが競うようにギリシャ復古様式の建物を建てたため、上品で優雅な白の家並みが続いています。

  • ゆったりとした敷地に建つ家の向こうには海も見えて、開放的な雰囲気。

    ゆったりとした敷地に建つ家の向こうには海も見えて、開放的な雰囲気。

  • ショップやレストランの並ぶ通りもどことなく優雅。

    ショップやレストランの並ぶ通りもどことなく優雅。

  • 観光のメインとなる町はオークブラフ。<br />港にはレストランやショップがひしめき合っていて賑やかでした。

    観光のメインとなる町はオークブラフ。
    港にはレストランやショップがひしめき合っていて賑やかでした。

  • 空港や他の町との間を結ぶバスのターミナルとなっているオーシャンパーク。<br />一面芝生のだだっ広い空間で、目の前には海、広場のまわりには装飾過剰気味な家々。

    空港や他の町との間を結ぶバスのターミナルとなっているオーシャンパーク。
    一面芝生のだだっ広い空間で、目の前には海、広場のまわりには装飾過剰気味な家々。

  • そしてさらに装飾過剰な家々が集まっているのがトリニティパークです。<br />ジンジャーブレッドハウスと呼ばれる、その名のとおりお菓子の家のようなメルヘンチックなパステルカラーの建物が並んでいます。

    そしてさらに装飾過剰な家々が集まっているのがトリニティパークです。
    ジンジャーブレッドハウスと呼ばれる、その名のとおりお菓子の家のようなメルヘンチックなパステルカラーの建物が並んでいます。

  • メソジスト派の人たちがサマーキャンプを行うために大きな公園にテントを張って集まったのが始まりで、そのうちテントが木造の家に発展していったそうです。

    メソジスト派の人たちがサマーキャンプを行うために大きな公園にテントを張って集まったのが始まりで、そのうちテントが木造の家に発展していったそうです。

  • 真ん中にはタバルナクル(野外劇場)があり、そのまわりを囲むように色とりどりの家が並んでいます。

    真ん中にはタバルナクル(野外劇場)があり、そのまわりを囲むように色とりどりの家が並んでいます。

  • こちらのコテージミュージアムは内部見学できます。

    こちらのコテージミュージアムは内部見学できます。

  • 驚いたのがその規模の大きさ。写真で見たときはせいぜい10軒程度だろうと思っていたのですが、とんでもない。<br />広場の周囲だけでなく、そこからいろんな方向に延びる何本もの道にもぎっしりとお菓子の家が詰まっています。

    驚いたのがその規模の大きさ。写真で見たときはせいぜい10軒程度だろうと思っていたのですが、とんでもない。
    広場の周囲だけでなく、そこからいろんな方向に延びる何本もの道にもぎっしりとお菓子の家が詰まっています。

  • 1軒でもかなりくどいのに、これだけ集まっていると圧巻でした。<br />自分で住むにはちょっと…ですが、かわいらしいし、観光客としてはこの過剰さは見ていて楽しかったです。

    1軒でもかなりくどいのに、これだけ集まっていると圧巻でした。
    自分で住むにはちょっと…ですが、かわいらしいし、観光客としてはこの過剰さは見ていて楽しかったです。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • NOAHさん 2016/12/18 17:54:19
    アメリカの美しい島
    かいさん

    初めまして、こんばんは。
    NOAHと申します。
    ナンタケット島、マーサスヴィンヤード島、ケープコッドはいつか必ずとタイミングを窺っている旅先ですが、あまり情報がないのでかいさんの旅行記を楽しく、また興味深く拝見しました!
    私は乗り物、中でも船が苦手でして、ナンタケット島へは船しか足がないものと思っていましたが、飛行機でもアクセスできること、トリニティパーク規模の情報に加えて、美しい街のお写真を拝見できて本当に嬉しいです、ありがとうございます(*^^*)
    整然とした街並みながら、島らしい穏やかな空気が流れる様子が見てとれ、ますます魅力的に感じました。
    ちなみにナンタケット島⇔マーサスヴィンヤード島間のフェリーサイズはどのくらいでしたか?船は揺れましたか?
    続きも楽しみにしています♪

    NOAH

    かいさん からの返信 2017/01/09 21:46:01
    RE: アメリカの美しい島
    NOAHさん

    コメントありがとうございます。
    ご返信が遅くなってしまいすみませんでした。

    ナンタケット島とマーサスヴィンヤード島、本当に歩いているだけで清々しい気分になれて、とっても良かったですよ。
    ケープコッドも行きたかったのですが日にちが足りず心残りです。

    さて、ナンタケット島⇔マーサスヴィンヤード島間のフェリー(HyLine Cruises社)ですが、所要時間は70分で、結構立派な大きさだったし、揺れが気になった覚えもありません。

    事前に交通手段を調べていたときに、NYからマーサスヴィンヤード島への直通フェリー(Seastreak Ferry社、所要5時間)があるということでしたが、けっこう揺れるという書き込みがいくつかあり、やめました。

    陸路の場合は、New Bedford⇔Martha's Vineyard間(Seastreak Ferry社)、Hyannis⇔Nantucket間(Steamship Authority社またはHyLine Cruises社)などを利用することになりますが、こちらもナンタケット島⇔マーサスヴィンヤード島間と同じく約1時間程度なので、(利用していないのでわかりませんが)似たような感じではないかと思います。

    おそらく、NYからの船は大洋を航海しますが、島間などの場合は内海で風も受けにくくそこまで揺れないのではないかとは思います。

    どのくらい船が苦手かによるので無責任なことは言えませんが、個人的には、船をおそれて行くのをやめてしまうのはもったいないので、船の回数を最小限にする工夫をして是非訪れていただければと思います。

    ちなみに、私は飛行機も船もそこまで苦手ではありませんが、飛行機恐怖症の方なら飛行機のほうがよっぽど無理だろうと思うような、小さな機体(たしか2列、2列)でした。

    往路のNY→ナンタケット島便はデルタ航空、復路のマーサスヴィンヤード島→NY便はJet Blueを利用しました。
    両社ともNYとナンタケット島、マーサスヴィンヤード島それぞれを結ぶ便がありましたが、時間や価格の関係で。

    一般的には、NYではなくボストンを起点にして訪れるところではないかと思いますが、その点はご容赦ください。

    最後に、上記路線等は当時のものなので、計画される際はご自身でご確認いただけますようお願いいたします。

    ご参考になれば幸いです。
    NOAHさんももし行かれたらぜひ旅行記アップしてくださいね♪

    かい

    かいさん からの返信 2017/01/09 22:33:11
    RE: RE: アメリカの美しい島
    NOAHさん

    続けて失礼します。

    先ほど長々と書きましたが、写真があれば一目瞭然だということに気づき、旅行記にフェリーの写真を追加しました。

    http://4travel.jp/travelogue/11198442

    全体像はわかりにくいかもしれませんが、、、あわせてご覧ください。

    かい

    NOAH

    NOAHさん からの返信 2017/01/10 22:42:20
    RE: RE: アメリカの美しい島
    かいさん、こんばんは。
    大変丁寧なお返事をいただき、感謝感激です!
    まさかこんなに詳細に教えてくださるとは。
    まだ実現の目処は立っていないのに恐縮ですが、本当に詳しくありがとうございます!
    2島共大きなホテルがなく人気の観光地ということでホテルの埋まりがかなりハイスピードと聞きましたので、チャンスが巡ってきた時逃さずキャッチできるよう、かいさんが教えてくださった情報を元に今から旅程を練ろうと思います(*^^*)
    こういった小さな、しかも本土からそう離れていない島に空路はないものと思い込んでおりましたが、ナンタケット島、マーサスヴィンヤード島のどちらにも空港があるのですね。
    Googlemapを見ると確かに!
    私は乗物全般が苦手(旅行好きなのに神様のイジワル...)ですが、船に比べると飛行機はまだましで、2列-2列のプロペラ機は特に問題なかったので出来るだけ飛行機をメインに調べようと思います。
    NY起点はイレギュラーとのことですが、NYは未体験ですし日本からのアクセスも良いのでむしろ選択肢が増えて嬉しいです。これから現在の運行状況・時期など調べてみます。

    自分の目で見たい景色かどうか基準で旅先を探し、子供にかえれる贅沢のために旅する私にとって、この2島は大変魅力的な目的地です。
    お力添えくださりありがとうございました。
    かいさんにもまたケープコッドを訪れるチャンスが巡ってきますように。

    NOAH

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