2016/12/22 - 2016/12/22
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Weiwojingさん
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12月のある日ふと思い立って上野の 「東京国立博物館」と「上野の森美術館」へ出かけてみた。
1日をフルに使い、前者の「 平安の秘仏 ー 滋賀櫟野寺の大観音とみほとけたち 」と後者の「デトロイト美術館展 」を見学した。どちらも大規模な展覧会と言うわけではないが、小規模ながら充実した内容で、大いに満足した。
博物館では本館だけでなく東洋館も訪れてみた。これまで本館や平成館を訪れても時間がないために東洋館をじっくり見るという機会があまりなかった。しかし、今回は十分な時間があったので東洋館も時間をかけて見学することが出来た。この日は仏像を中心に見てみた。
「デトロイト美術館展」は大規模な展覧会と言うほどではなく、アメリカのミシガン州にある個性的な美術館からヨーロッパの近代絵画52点を日本で展示したものである。
- 旅行の満足度
- 5.0
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新宿から JR 山手線で上野駅に向かった。上野駅に着き、改札を出て、コンコースを歩いていると、大きなクリスマス・ツリーを目にした。12月になると、今年もあとわずかだと実感させられる。
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近ずくとかなり大きい。緑のツリーに赤と白の丸い飾りがアクセントとなっている。上野という場所柄、パンダの人形がつりさげられて、目を引く。
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ツリーには大きなパンダの人形がつりさげられ、そばを通る人がみなスマートフォンやカメラで写真を撮っていた。小生は最初ただ見ているだけだったが、周囲の人に触発されて、同じように何枚も写真をとってしまった。
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公園に向かった。公園内では「ヘブンアーティスト公演中」と書かれた幟を背にして、チェロを演奏していた。素晴らしい音色にしばし耳を傾けた。時々こうした野外コンサート的なものを見掛ける。
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先ず出かけたのは東京国立博物館である。いつ来ても何らかの特別展が行われていて、訪れるのが楽しみである。今回は「平安の秘仏 ー 滋賀櫟野寺の大観音とみほとけたち」が開催中であった。
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東京国立博物館は 1938年(昭和3)に建築家渡辺仁によって建設され、現在国の重要文化財として登録されている。
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正面入り口階段部分。外からの柔らかい光が込り、一種独特な雰囲気を醸し出している。
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特別展「平安の秘仏 ー 滋賀櫟野寺の大観音とみほとけたち」展を鑑賞した。この展覧会では総高5メートルを超える国宝の大観音本尊を始めてとしてこれまで一般公開公開されることがなかった仏像20体あまりが寺外で初めて公開された。
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これが今回の展覧会での目玉となった「十一観音菩薩像」である。高さが5メートル余もあり、展覧会会場で圧倒的な存在感を見せていた。
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この観音像の頭部に注目したい。
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横から見ると、正面から見た面々とまた違った顔付きの面々が見える。
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○ 「大笑面」(暴悪大笑相)
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○ 「地蔵菩薩立地像」
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○ 「地蔵菩薩坐像」
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○ 「毘沙門天立像」
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毘沙門天立像の顔の部分をクローズアップしてみた。
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○ 「吉祥天立像」
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○ 「観音菩薩立像」
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○ 「十一観音菩薩立像」
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十一観音菩薩立像の半身をクローズアップしてみた。
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○ 「観音菩薩立像」
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○ 「吉祥天立像」
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横顔から見た吉祥天立像はいかにも穏やかで、心和ませる風である。
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東京国立博物館には5つの施設がある。その中で表慶館は一番古く、宮廷建築家片山東熊によって建設され、ネオ・ルネッサンス風の建物である。
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東京国立博物館には東洋館があり、1968年(昭和43)に谷口吉郎によって建設された建物で、文字通りアジアに関する美術品が収められている。
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東洋館では常設展を見た。今回興味を持って見たのは仏像である。ここには日本をはじめとして、中国、韓国、カンボディア、インド、アフガニスタン等の国々の仏像が展示紹介されている。ほどんどの作品は撮影可能であった。それでかなりの写真を撮ってみた。
○ 「観音菩薩立像」(カンボディア) -
○ 「菩薩頭部」(中国山西省)
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○ 「如来頭部」(中国山西省)
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○ 「如来三尊立像」(中国)
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○ 「菩薩立像」(中国山西省永子県)
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○ 「如来三尊仏龕(がん)」(中国陜西省西安宝慶寺)
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○ 「弥勒三尊仏龕」(中国陜西省西安宝慶寺)
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○ 「如来三尊仏龕」(中国陜西省西安宝慶寺)
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○ 「如来三尊仏龕」(中国陜西省西安宝慶寺)
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「十一面観音龕」(中国陜西省西安宝慶寺)
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上記の上半身を拡大してみた。
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○「如来坐像」(パキスタン・ガンダーラ)
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○ 「如来坐像」(パキスタン)
今回、滋賀の櫟野寺の仏像を見た後、東洋館でのアジア各地の仏像を見て、共通点と相違点の両方があるのに気が付いた。シルクロードを経て日本に伝わって来た仏象はその各地の影響を受けながら作られてきた。しかし、その一方で日本で長年作られている間に日本的な変貌を遂げていった。 -
次に訪れたのは、上野の森美術館で行われている「デトロイト美術館展」である。アメリカ合衆国ミシガン州のデトロイト市にあるデトロイト美術館からより優れた作品を日本で紹介したものである。
この美術館はヨーロッパの近代の美術品を数多く収集していて、素晴らしいコレクションを誇っているが、これまで日本ではその存在が知られていなかった。その意味でも大いに今回の展覧会は意味あるものと言えそうである。 -
この展覧会でいくつか気に入った作品を紹介したい。今回、ゴッホ、セザンヌ、ルノアール、ピカソ、ドガ、モネ、モディリアーニ等の作品52点が展示されていた。
まず目を引いたのはフィンセント・ファン・ゴッホである。彼の「自画像」(1887)と題した作品は、作品集や写真などで見ることはあったが、実物を見るのは初めてである。他にも彼の作品はもう一点あった。 -
ピエール・オーギュスト・ルノアール「白い服の道化師」(1901~1902)
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ピカソ「肘掛椅子の女性」(1923)
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ピカソ「アルルカンの頭部」(1905)
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カルリュス・ヂュラン「喜び楽しむ人々」(1870)
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ポール・ゴーギャン「自画像」(1893)
この絵を見た時、この人物がゴーギャンとは思いもよらなかった。もっと違ったイメージを抱いていたせいかもしれない。
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この旅行記へのコメント (6)
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- まむーとさん 2017/01/05 20:07:04
- 滋賀県甲賀市甲賀町
- tamegai さん
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
櫟野寺の観音様が東京国立博物館に!!
とてもとても驚きました!
私が住む甲賀市です。(合併しました)
忍者で有名な甲賀町にあり、私も甲賀町で案内看板の「日本一」を見るまでは恥ずかしながら知りませんでした。
多くの甲賀市民、さらには滋賀県民は知りません。
その 櫟野寺は、コンビニもないゆっくりとした空気が流れるエリアにあります。
白州正子さんもこの地を訪れられたとか。
ほとんどの滋賀県民は多くの宝に全く気がついていません。残念でもったいない事です。
そう言う私も東京国立博物館に招かれる程の凄いものとは思いませんでした。
教えて頂きまして、ありがとうございました!
あっ、ところで
コミュに来てください!
2017年ですから!
お待ちしています。
- Weiwojingさん からの返信 2017/01/05 22:49:12
- RE: 滋賀県甲賀市甲賀町
- まむーとさん
新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
「櫟野寺の観音様が東京国立博物館に!!」 そうです。大変素晴らしい展覧会でした。
この寺は甲賀市にあることを資料で知り、まむーとさんがお住いの所だとわかりました。一度訪ねてみたいと思っています。
櫟野寺は日本に天台宗を広めた最澄が比叡山に延暦寺を建立するのに必要な木材を求めてこの地訪れ、櫟の木で仏を彫って安置したのが始まりと伝えられているそうですね。
ところで、「コミュ」に来てくださいとありますが、何のコミュですか。
日本に帰ってきて、あまりにも寒いのに驚いています。あまり外に出たくありませんね。
早く春になるのが待ち遠しいです。
では、これで。ありがとうございました。
Tamegai
- まむーとさん からの返信 2017/01/05 23:04:47
- RE: RE: 滋賀県甲賀市甲賀町
- > この寺は甲賀市にあることを資料で知り、まむーとさんがお住いの所だとわかりました。一度訪ねてみたいと思っています。
そうなんですね!
拝観日が限られてるとかと聞いた気がします。
車じゃないと不便ですよ。
> 櫟野寺は日本に天台宗を広めた最澄が比叡山に延暦寺を建立するのに必要な木材を求めてこの地訪れ、櫟の木で仏を彫って安置したのが始まりと伝えられているそうですね。
甲賀市は林業が盛んと聞いており、地元の資料館では前引きノコと言う大きなノコギリが展示されています。
それよりもずっとずっと昔に、その地の木材が必要とされていたのですね!!です。
> ところで、「コミュ」に来てくださいとありますが、何のコミュですか。
たくさんのコミュに参加されてるんですね!
知りませんでした!
「インド食」のコミュです。
インド食の事はあんまりしゃべっていませんが、いらしてくださいね。
- まむーとさん からの返信 2017/01/05 23:10:27
- 訂正
- 「食するならインド」です。
- Weiwojingさん からの返信 2017/01/05 23:33:33
- RE: 訂正
私はすでに「食するならインド」に参加しています。ロータスさんが中心に運営していますね。
- まむーとさん からの返信 2017/01/05 23:48:06
- RE: RE: 訂正
- 書き込みをしてください〜
お待ちしています〜
おやすみなさい。
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