2014/05/24 - 2014/05/27
303位(同エリア1037件中)
かいさん
ニューヨーク滞在中の旅行です。
メモリアルデーの連休を利用して旅行に行ってきました。
飛行機でニューヨーク→バッファロー→シカゴ→ニューヨークと飛んで、ナイアガラの滝とシカゴをまわりました。
この旅行記ではシカゴを紹介します。
シカゴに行くという話をすると、「シカゴはいい街だよ」「シカゴ大好き~」とみんなが絶賛するので、行く前から期待がふくらみます。
実際に行ってみて、人気の理由がわかる気がしました。
大都市なので何でもそろっていて便利で、一方で街がきれいに整備されていて緑も多く、(特にニューヨーカーから見ると)ちょうど住みやすい居心地のいい街なんだろうな、と。
旅行者目線でも、特に建築好きには垂涎の街です。
- 旅行の満足度
- 5.0
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近代建築の世界三大巨匠と称されているのは、ル・コルビュジェ、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエの3人。
このうちライトとミースはシカゴで活躍した建築家です。これもシカゴが建築の街であることを物語っています。
彼らの建築物はシカゴの中心部だけでなく、少し外れたエリアも含めてあちこちに見られます。
まずはフランク・ロイド・ライト。
同じくシカゴで活躍したサリヴァンの事務所で働き、彼を師匠と仰いでいたライトは、しかし事務所に無断で設計の依頼を受けたことから事務所を追われて独立しました。
オークパークという地域には、そのころから約15年間に設計した建物が密集しているだけあって、駅にはこんなパネルがありました。 -
彼の自邸兼アトリエ。
一般公開されており、ガイドツアーで見学できます。 -
玄関から入った先に広がる居間。落ち着いた空間です。
住居部分は玄関、居間、背の高い椅子が整然と並ぶ食堂、子供部屋、船底天井が印象的な夫婦の寝室などが見学できます。 -
次はスタジオに移動します。
こちらは製図室。垂直のラインが美しい。他にも八角形の図書室、事務室、応待室など。
ライトの自邸兼アトリエは、洗練されたデザインと機能性が美しく、自然を取り入れるアイデアが満載、そして日本から影響を受けた様子もよくわかり、見ごたえがありました。 -
この周辺は緑豊かな落ち着いた住宅街で素敵なおうちが多いのですが、やはりライトが設計した住宅は一目でわかるし存在感があります。
プレーリー(草原)様式と呼ばれる、深い庇、水平線を強調したデザイン、キャンティバレー工法などが特徴的です。
アーサー・B・ヒュートレイ邸。 -
ネイザン・G・ムーア邸。
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フランク・W・トーマス邸。
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右は曲線デザインがライトにしては珍しいウォルター・H・ゲイル邸。
左がトーマス・H・ゲイル邸。 -
トーマス・H・ゲイル婦人邸。
落水荘の原型とも言われています。 -
このあたりはライト建築以外の邸宅もどれも素敵で、新緑に囲まれてとても気持ちのいい散歩が楽しめます。
ちなみに右の奥にちらっと写っているのはライト建築のピーター・A・ビーチィ邸。 -
オークパークにある住宅以外の代表作がこのユニティ・テンプル。
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外観は四角い箱って感じでまったく教会らしくないのですが、そして内部も典型的な教会とはまったく趣が異なるのですが、明るい光が降り注ぎ直線の意匠が潔い空間に身を置くと、不思議と心が落ち着いて清々しい気持ちになり、ああ、ここは祈りの場なんだなー、と納得しました。
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ちなみにオークパークにはヘミングウェイが幼少の頃に住んでいた住宅もあります。
けっこうお金持ちだったことがわかります。 -
オークパークから戻って中心部のループエリアにもライトの名作があります。
それがルッカリー。 -
設計は他の人でライトは改修工事に携わったのですが、そのロビーの内装はまさにライトの世界。
ゆるやかな曲線を描いてのびる階段を中心に広々と吹き抜けになった空間に、天井のトップライトから柔らかな光が降り注いでいます。 -
構造を支える白い骨組み、淡い色のモザイクの床、白い大理石の柱に金色の彫り、階段の手すりやトップライトに施されたの手の込んだ装飾、天井から何本も吊るされた照明・・・。すべてが優雅で美しい。本当に美しい。
見学ツアーがあるみたいで、事前に知っていたら時間を合わせたのに、、、と残念でした。
シカゴにあるライトの代表作といえば、ロビー邸も有名ですが、こちらもちょっと離れたエリアにあるので時間がなく行けませんでした。 -
さてお次はミース・ファン・デル・ローエ。
英語っぽくないこの名前からもわかるとおり彼はドイツ出身ですが、バウハウスの閉鎖に伴いアメリカにやって来ました。
代表作は何といってもシカゴ郊外にあるファーンズワース邸。
アクセスが悪いのでシカゴ建築協会のツアーで訪れました。月に数日しか設定がないので、ちょうど滞在中にめぐりあってラッキー。 -
真っ白でミニマムなデザインがこれぞモダニズム建築。
女医であるファーンズワースの週末の別荘として建てられましたが、度重なる工期遅れと予算超過で訴訟に発展。
ミースが勝訴したのですが、ミースの妥協を許さないこだわりの数々のエピソードを聞いていると施主に同情したくもなります。
でもだからこそ後世に残る名建築が生まれるわけで、この建物は建築中から完成後も大きな話題になって見学者が絶えなかったとか。 -
建物内は撮影禁止なのですが、全面ガラス張りなので、家の周りをぐるっとまわってガラスにへばりつきながら撮影。
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テーブルも椅子もデザインが洗練されていて美しいです。
建物の中に身を置くと、まわりがすべてガラスを通して緑に囲まれているので、屋内と屋外の境界線が溶けてなくなったような、何とも言えない浮遊感を感じます。 -
ミース・ファン・デル・ローエはイリノイ工科大学の建築学部長も務めており、なんでも講義カリキュラムなどだけでなく校舎も自由にしていいという条件だったそうで、ミースやその弟子が設計した建物が多くあります。
このツアーではクラウンホールのみ見学。
写真でもこのかっこよさはわかると思いますが、実物を見るとその何倍も圧倒的にクールでシャープでかっこいい。
柱と梁を連結させた構造体によって驚くほど広々と何にもない内部空間を実現しています。 -
もう1か所見学したのが、レイクショア・ドライブ・アパートメント。
60年近く前に、鉄とガラスによるカーテンウォール工法を初めて用いてつくられた高層集合住宅で、今も現役です。 -
ループ・エリアのオフィスビル群の中でも大きな存在感を放っているのが連邦政府ビル。
やっぱり真っ黒で四角い鉄とガラスのビル。
前の広場にはフラミンゴと呼ばれるオブジェがあり、真っ黒と真っ赤のコントラストがより一層クールモダンな印象を強めています。 -
こちらはリバー・ノースにあるIBMビル。現在はホテルとして使われています。
今ではこういう見た目のビルは当たり前に見かけますが、その先駆けというか基礎を築いた建築家の1人がミースであり、その技術的な面はいうまでもなく、洗練されたデザインが今でもまったく古さを感じさせないのはさすが巨匠だと思いました。
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