2016/11/15 - 2016/11/15
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ペコちゃんさん
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山梨県北杜市にある南アルプスの前衛峰・日向山(ひなたやま)に、仲間7名で登りました。
標高は1,660mですが、駐車場から山頂までのハイキングコースは1時間40分ほどで登れ、初心者やファミリーにも気軽に楽しめる人気の山ですが、今回は、ハイキングコースの往復でなく、錦滝から登りハイキングコースで下山するルートにしました。
日向山は、八ヶ岳連峰や南アルプスの絶景と白砂の異空間が魅力の山で、山頂の西に広がる雁ヶ原(がんがはら)は、他の山では余り見られない雪のように真っ白な景色が広がっています。
下山してからの帰りは、目の前に富士山を眺めながら入る絶景露天風呂の「ほったらかし温泉」へ立ち寄り・・・今日の疲れが吹き飛びました。
写真は、白砂・奇岩の日向山・雁ヶ原と、雲海の先に聳える冠雪した南アルプスの名峰・甲斐駒ケ岳。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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6時に車2台で地元を出発し、中央高速・須玉ICで降りて日向山に向かう前に、途中にある道の駅「はくしゅう」に立ち寄り・・・現在8時25分、お店は9時からなのですが、結構、車が止まっています。
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この道の駅では、南アルプスのおいしい天然水のミネラルウォーターが無料で汲むことが出来るので、水汲み場は開店前から行列・・・駐車場が混んでいるわけです。
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「日本名水百選」に選ばれている尾白川(おじらがわ)は、水が綺麗でおいしい事で有名・・・その名水を生かして、北杜市には「サントリー南アルプスの天然水」や「いろはす」等、ミネラルウォーターの製造工場やウィスキーの蒸留所があります。
実際に飲んでみると、南アルプスの地層で磨き上げられた水は、柔らかくまろやかな口当たりの軟水で、優しさを感じるような美味しい水でした。 -
店の手前には、白州の地で生まれた江戸中期の俳人・山口素堂(1642~1716)の句碑・・・「目には青葉 山ほととぎす 初かつお」・・・目にも鮮やかな「青葉」、美しい鳴き声の「ほととぎす」、食べておいしい「初鰹」と、春から夏にかけ、江戸の人々が最も好んだものを俳句に詠んだこの句が有名となり、江戸っ子の間では、初夏に出回る「初鰹」を食べるのが粋の証となりました。
御影石に刻まれた書は田中角栄、世話人は金丸信とのこと。 -
道の駅の駐車場からは、右に日向山、その奥に鞍掛山、さらにその奥には甲斐駒ケ岳など南アルプスの高峰が望めます。
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道の駅「はくしゅう」から車で約30分走り、矢立石登山口の駐車場へ。
今回は、矢立石 ⇒ 錦滝 ⇒ 日向山 ⇒ 矢立石 と周回します。 -
標高1,120mの矢立石登山口の駐車場。
9時前なので、我々がトップバッター・・・でも、下山した時は10台以上並んでいました。
ここから日向山(1,660m)までの標高差は540m。 -
前日の雨も上がり、午後からは晴れの予報ですが、朝はガスが出ています。
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でも、落ち葉は綺麗。
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駐車場の少し先が矢立石登山口で、右の木段がハイキングコースの登山道・・・私達は左の林道を進み、錦滝に向かいます。
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” 日向山から錦滝に下るのは通行禁止で、登るのは通行注意 ” との案内板。
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9時10分にスタート。
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美しい黄葉林が続きます。
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林道右手の山側から流れる小さな沢・・・左側の尾白川に注いでいます。
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全山黄葉の美しい眺めを楽しみながら歩いていると・・・
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木々の間からは雲海が広がり・・・
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よく見ると、富士山が雲の上に頭を出しています。
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雨上がりの見事な秋の景色。
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こんな雲海の景色は、なかなかお目にかかれません。
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岩が迫る林道を進むと・・・
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落石箇所が散見されます・・・いつ落石があってもおかしくないのでしょう。
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紅葉を見つつ、落石に注意しながら林道を進むと・・・
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1時間弱で錦滝に到着。
東屋で小休止の後、本格的な登りになります。 -
錦滝の落差は25m程あるようですが、水量は少ないのでそれ程迫力はありません。
冬の氷結時には、アイスクライミングを楽しむ人もいるようです。 -
東屋に張られた注意書き・・・ ” 錦滝~日向山頂上ルートは、急勾配で滑落の恐れがあるため、十分注意して下さい。 ”
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登り始めると、いきなり急勾配で、所々にロープや鎖も設置されています。
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こんな急斜面の登山道を下りで使うと、転落・滑落の危険があるので、下りは禁止になっているのでしょう。
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勾配がきつく、気が抜けません。
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ここはクサリ場。
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しっかりクサリを握って慎重に・・・
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急階段もあります・・・皆さん、笑顔ですが、内心は?
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約40段の鉄の階段を見下ろすと、奈落の底に見えます。
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落ち葉の上に「ナガレヒキガエル」がいました・・・山地の渓流周辺に生息するこのカエルは、樹上に登ることもあり、昆虫やミミズなどを食べる陸上生活に適したカエル。
ヒキガエルは別名ガマガエルとも呼ばれ、大小のイボイボがあって掴んだりすると白色の毒液(いわゆる「ガマの油」)を出します。 -
ストックを仕舞い、両手で根っこを掴んで進みます。
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頂上が近づくと、クマザサが広がっています。
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錦滝から歩くこと、約1時間・・・樹林帯から突然、真っ白な雁ヶ原の砂の斜面が現れ、その不思議で美しい光景に仲間から歓声が起こります。
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この真っ白なものの正体は、花崗岩が風化したことによって出来た白い砂・・・山の上に砂浜があるなんて、ビックリです!
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この景色に今までの疲れはどこへやら、早く山頂からの景色が拝みたいと足が自然と前に動き、ザレ場を登ります。
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下を見下ろすと、まさに白砂の登山道。
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砂漠のような雁ヶ原。
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花崗岩がむき出しの稜線上に出れば、日向山の山頂はもうすぐです。
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この分岐を真っ直ぐ登っていくと、鞍掛山(2,037m)・大岩山(2,319m)方面へ行けます。
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日向山より望む雨乞岳(2,037m)・・・白い部分が「水晶ナギ」で、日向山と同じように白砂が広がっています。
水晶ナギ周辺では、かつて水晶の採掘が行われていました。 -
白砂と岩塔群は、日向山の象徴。
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雪が積もった鳳凰三山を見ると、地蔵岳の象徴的なオベリスクが分かります。
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黄葉の先には、冠雪した南アルプスの名峰・甲斐駒ヶ岳。
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岩山の上に鎮座する雁ヶ原の大明神 。
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日向沢に向かって突き出した岩稜。
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インドネシアのボロブドール遺跡を連想させる奇岩群。
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白ザレ場や奇岩が日向山特有の景観を創り出しています。
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右に八ヶ岳連峰、左に蓼科山。
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素晴らしい眺めです。
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広いすそ野を従えた八ヶ岳・・・主峰・赤岳の頂上付近は雲がかかっています。
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雁ヶ原の西側は、大きな斜度となって日向沢の谷底へ落ち込みます・・・まるで蟻地獄のようで、吸い込まれそう!
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雁ヶ原を登り詰めると、日向山の標柱がありました。
でも実際の山頂である三角点は、ここから少し下った所にあります。
(標柱には、山頂とは書いていません。) -
雄大な八ヶ岳をバックに写真を撮った後、頂上は風があるので少し下った所で昼食をとります。
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大きな丸太に座って昼食・・・小学生の遠足みたい。
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山頂から矢立石のコースは比較的緩やかで、初心者やファミリーにも楽なコースになっています。
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少し下ると、三角点がポツン・・・ここが標高1,660mの山頂ですが、三等三角点が埋設されているだけで、雑木に囲まれ展望は全くなし。
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カラマツ林の中に設置されているアメダス自動雨量計・・・これは、昭和52年に設置された富士川水系・釜無川の日向山雨量観測所。
標高は1,650mで、局地的な集中豪雨などの監視に大きな役割を果たしています。 -
クマザサとカラマツ林のコントラストが美しい景色を演出しています。
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木々の間から富士山が顔を覗かせました。
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そして、オベリクスが象徴的な鳳凰三山の地蔵岳も。
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紅のグラデーションが綺麗な紅葉。
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鮮やかな紅葉。
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紅葉・黄葉も楽しめた秋の日向山でした。
まだ帰宅には早いので、帰りは甲府昭和ICで降りて「ほったらかし温泉」へ立ち寄ります。 -
山梨市矢坪にある「ほったらかし温泉」は、標高700m程の山の上にある山小屋風の素朴な温泉。
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日の出1時間前から22時まで、年中無休でやっているので、温泉に入りながら初日の出を拝んだり、甲府盆地に広がる街の夜景や富士山を楽しむことが出来る人気の温泉です。
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平成11年に開場した「こっちの湯」と、平成15年に開場した「あっちの湯」があり、両方とも入浴料は800円。
どちらも内湯と富士山を望む絶景の露天風呂があり、泉質はアルカリ性単純温泉。
ぬるめでゆっくり浸かりたい方は「こっち」、熱めのお湯がいい方は「あっち」がオススメです。 -
年間約45万人が訪れる人気温泉の「ほったらかし温泉」・・・もともと保養施設建設のため1995年に掘り当てられた温泉でしたが、バブル崩壊後だったため計画は頓挫。
無料の簡単な露店混浴風呂を作っただけで、そのまま「ほったらかし」にされていた、と言うことがその名の由来だとか。
今では口コミですっかり有名になり、今日も若い女性が大勢乗った観光バスがやって来ました。 -
休憩所の入り口にある、亀の彫刻・・・リアル過ぎます。
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初めて来たので、「 こっち」より2倍の広さを持つ「あっち」を選択。
この階段を降りていくと・・・ -
入口があり、中にいる係員の方に入浴券を見せて、靴を脱いで上がります。
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盆地の山の上にある露天風呂の魅力は、眼前に広がる雄大な景色・・・目の前の絶景を眺めていると、自然と一体になった感覚が味わえます。
朝焼け、晴れの昼間、夕焼け、夜景・・・どの時間に行っても最高で、今日は天気が良いので富士山も望めます。 -
泉質はトロッとした高phのアルカリ性なので、お肌ツルツルになります。
内湯と違って露天はお湯もぬるめなので、富士山を見ながらぼんやり長湯を楽しめます。 -
「こっちの湯」の入り口。
平日は17時迄ですが、現在の時間は16時過ぎなのに営業終了。 -
温泉玉子をフライにした、ほったらかし温泉名物の「温玉あげ」。
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外はサクサク、中はトロ~リの温泉玉子は、ほんのりとした塩味・・・風呂上がりに合う、さっぱりとした味です。
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ひと風呂浴びて、富士山を見ながら寛ぎタイム。
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黄昏時(16時半)の富士山は、一幅の絵を見ているような美しさ。
今回は、紅葉と白砂の日向山から望む南アルプスと八ヶ岳、そして疲れを癒してくれた「ほったらかし温泉」・・・山梨の秋を十分に楽しんだ一日でした。
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