2016/11/12 - 2016/11/12
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たびたびさん
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天気が良かったので、宮島に寄っただけだったのですが、ちょっとした弾みで弥山にプチ登山してしまいました。宮島は平清盛が造った厳島神社が中心と思われていますが、そのルーツは古来より霊山とされてきた弥山。そして、その弥山は、山頂の奇岩に瀬戸内海を見下ろす絶景の魅力は今でも宮島の誇り。宮島は弥山を見ないとその真価は分からない。その思いを新たにすることになりました。
宮島の商店街をぶらぶらした後、紅葉の始まった紅葉谷に入りまして。奥に進んでいるうちに、そのまま弥山山頂まで登るコースの入口に来てしまうと、どうせだったらまだ歩いていない登山コースにチャレンジしてみるかと軽い気持ちで登りはじめました。
危険は感じませんが、急な石段が何か所もあって、意外に体力の要る山登りになりました。距離は2キロほどなのですが、途中の休憩も入れれば、ほとんど2時間近くかかったと思います。それなりの覚悟をした方がいいでしょう。帰りはロープーウェイで降りました。
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宮島口から、連絡フェリーで宮島に向かいます。
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イチオシ
今日はいい天気。行き交う船もきれいに見えてます。のどかですね。
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商店街の方をぶらぶら。夏に来たばかりだし、特に当てもないので、またもみじ饅頭の食べ比べでもしてみますかね。
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菓子処 きむらは、商店街の中ほど。ケーキ屋さんが作ったもみじまんじゅうという看板に惹かれて入って見ました。
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御主人曰く、「リンゴを入れたもみじまんじゅうはここだけ。チーズもお勧めですけどね」とのことで、リンゴのもみじまんじゅうの方をいただきました。ただ、リンゴ片は小さいので、そこまでアピールするほどではないような。期待が膨らんだ分だけ、ちょっと残念かなと思ってしまいました。
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昼飯は、しな川手打うどんへ。今の季節だと食堂は牡蠣とアナゴばかり。ちょっとそればかりでは疲れるなと思っていたところで、ここにしてみました。
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いただいたのは、力うどん。大きなこんがり焼きあがったお餅が二つ乗っていて、しっかりおいしいお餅をいただきました。うどんはつるつると柔らかめ。讃岐うどんとは違うと思います。
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今度は博多屋。
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元祖もみじまんじゅうと書いてあって、期待したもみじまんじゅうだったのですが、チョコのタイプは皮のふんわり感もチョコとのバランスも、はっきり言えばあまりよくない。お店は大きな構えなんですが、ちょっと胡坐をかいているのかなあ。少しがっかりのもみじまんじゅうでした。
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ちょうど干潮の時刻だったので、例によって、鳥居の周りは観光客がたくさん集まっています。近くに行かないと鳥居の迫力は分かりませんからね。
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イチオシ
そして、こちらは五重塔。国の重要文化財になってますが、この美しさは美しさで有名な国宝の室生寺の五重塔にも負けていない。つんと優雅に反り返った屋根の曲線がいつみても素晴らしいです。
ちなみに、高さは27.6m。応永14年(1407 年)の建立。大聖院の子院にあたる金剛院の五重塔だったものです。 -
そのまま進んで、もみじ歩道を通って、紅葉谷公園から滝小路の方へ。
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安芸の宮島は紅葉でも有名。
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しかし、何度か紅葉を見てはいますが、
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実際はイマイチそこまでの美しさがないような。
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赤くはなっていても、ちょっと縮れたような葉っぱも少なくなくて、海が近いせいかなあとか思います。どうなんでしょうか。
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年によっては違うのかもしれませんが、それでもこれはという年の記憶がない。写真ではよく分からないと思いますが、少し残念には思います。
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この開けたところが紅葉谷公園の一番奥です。
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ここから引き返すつもりだったのですが、目の前には弥山への登山コース。これから登る人たちが何組もいて、計画はしてませんでしたが、私も登ってみますか。弥山はロープーウェイでしか登ったことがありませんから。
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要所には石段が整備されているし、
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危険を感じることはありませんが、あれ意外に遠いような。
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ここまでだいぶ上がってきたつもりだったのに、まだ半分くらいじゃないですか。かといって、ここから引き返すわけにもいかないし。腹を決めるしかなさそうです。
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それからは、とにかく我慢我慢の道のり。何とか自分を奮い立たせて、登ります。途中で、ロープーウェイで登ってきた人たちと合流して、さらに山頂へ。ロープーウェイからでも山頂へは30分くらいかかりますので、ロープーウェイから歩いた人でもふーふー言っている人が少なくありません。
しかし、こうして途中に絶景が見え出すと、やっぱり疲れが吹き飛びます。 -
ちなみに、左手の岩山付近がロープーウェイ駅です。
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イチオシ
瀬戸内海の穏やかな景色は、
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あちこちどこでも見れるはずなんですが、弥山から見るとどうしてこうも美しく見えるんでしょうかね。
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さて、いよいよ弥山本堂です。
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ここまで来ればひと段落。本堂の周辺にはベンチがいくつもあって、最後の山頂までの道を進む前に、皆さん腰を下ろしてしばし休憩をしています。
ちなみに、ここは空海が御堂を建て100日間の求聞持の修法を行った場所なのですが、四国八十八か所ほどには抹香臭くない、すっきりした建物。必要以上にアピールしていないのが、それも宮島らしいように思います。 -
イチオシ
この霊火堂は、空海が宮島で修行をした際に焚いた護摩の火が絶やされずに1200年の間、守られてきたというところ。
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広島の平和公園の平和の火の火種の一つともなったとのことです。
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線香が灰になってますが、小さな文字が浮き出てるのわかりますか。
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このお湯は飲むことができるので、皆さん少しづつ飲んでます。
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さて、ここから山頂までは、まだ10分。なかなかつらい急な石段が続きます。帰りは奇岩巡りをすると左回りにここに帰ってきます。
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三鬼堂は、霊火堂から弥山山頂に向かってすぐ。石段を登ったところです。鬼の神様を祀るのだそうですが、何かの祈祷を行うような感じ。弥山本堂や霊火堂の周囲は多くの人が休憩していますが、ここはほとんどの人が素通りするだけ。ここからは皆さん一気に弥山の山頂を目指すモードになっているので、それも仕方ないかと思います。
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もうここからは何も考える必要はない。
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頂上はもうすぐだし、
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楽しみな気持ちだけですね。
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観音堂 文殊堂は、弥山本堂から弥山山頂に至る途中。小さなお堂が二つ並んでいて、ここから急に巨石が多くある、違った様相の景色になる辺り。つまり、なんだか本格的な登山の雰囲気が出てくるといったこともあるのでしょうが、お堂の前の縁には小さな石を積み上げたものがいくつもある。私の前を歩いていた人も石を積んでいましたが、登山の安全を祈る気持ちだったのかなと思います。
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巨石が現れてきて、
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おー、あれあれ。あれが弥山なんですよね。
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イチオシ
そして、これが不動岩。くぐり岩の少し手前にあって、てっぺんには屋根のような巨岩がのっかっていて、圧倒的な迫力ならこの岩が一番かと思います。頭でっかちだし全体としては不安定な姿なのですが、大きいのでむしろどっしりとした構え。その存在感を感じながら、くぐり岩へ向かいます。
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このくぐり岩を抜けると、弥山の山頂はもうすぐです。山頂付近にはこのくぐり岩だけではなく、ほかにも巨岩がごろごろあるのですが、この岩は唯一山頂につながるトンネルになっているので、それだけ存在感があるのでしょう。
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そして、このトンネルを抜けることで山頂への道はむしろ危険が少なくなっている。ありがたい岩でもあると思います。
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ふり返るとこんな感じです。
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岩の上には人影がちらり。
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さて、こちらも道をそのままゆくだけです。
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舞台のような場所からは、また瀬戸内海が見えています。
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イチオシ
ここは道が細いので、降りてくる人を待って、先に通します。
地元カープのユニホームを着た集団ですね。ご苦労様です。 -
眺めがいいので、上でゆっくりしている人も。まあ、それもいいでしょう。私も同じようなものですから。
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最後の岩場を
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イチオシ
登りますが、
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またあんな上の方にいる人が。本人たちは平気なつもりなんでしょうが、本当は危ない。自己責任かもしれませんが、あんまり感心はしないですね。
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さて、向こうに見えるのが弥山展望休憩所です。
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展望台兼休憩所は、二段構造になっていて、一段目からも二段目からも周囲が見渡せます。
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はやる気持ちを抑えつつ建物に入りますが、
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山頂広場はこんな具合。こちらも観光客は思い思いに達成感を感じつつ、一休みといった感じですね。
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これは休憩スペース。板間が割と広くてごろんと横にもなれるので、これなら気持ちよく体力が回復するでしょう。
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展望所からの眺めですが、海側もあれば
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山側も。
あのちょこっとした岩場は古戦場駒ヶ林。巨大な滑らかな岩が頂にあって、それが目印です。
陶と毛利が戦った宮島の戦いでは陶軍の弘中隆包がここに百騎ほどの兵で立てこもり、最後の抵抗を試みる。しかし、多勢に無勢。兵糧攻めによって討ち取られ、宮島の戦いは終わります。とても兵がたてこもれるような山には見えませんが、それでも、言い伝えをそのまま信じたくなるような眺めです。 -
で、視界がより広がるのは二段目の方。微妙な違いですが、
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やっぱり二段目からの眺めの方がゆとりを感じますね。
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イチオシ
日が少し傾きかけて、ロープーウェイ駅があんなに下に見えています。まあ、私はふもとから歩いたんですけどね。
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弥山山頂も上からチェックして、そろそろ帰りましょう。
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再び、くぐり岩を抜けて
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下へ下へ。
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帰りは、ロープーウェイを使いますが、
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ロープーウェイ駅まででも距離があるので、まだ気を抜くわけにはいきません。
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さっきの見晴らしのいい場所に帰ってき、あしたが、
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まだまだ先はありますよ~
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ところで、宮島の弥山は標高535m。さほどの高さではないような気もしますが、実際に登って見ると、ふもとの植物群と山頂付近の植物群は素人目で見てもかなり違います。
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葉が付かずに枯れ枯れになった木なんか石槌山で見るような光景。
写真は、歩道の脇に密集したシダの類ですが、これも多様な植物群を象徴しているように思います。 -
下った後は、
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イチオシ
また少し上りになって、
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ここを越えればロープーウェイ駅でしょう。
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やっと到着しましたよ~
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地図があって、歩いてきたルートを確認します。
しかし、あれ?山頂から上った道をそのまま引き返したんですが、大日堂とか別の下山ルートもあったみたい。それには全く気が付きませんでしたね。ちょっとうかつでした。 -
それはそれとして、あれが山頂です。こうしてみても、ずいぶん高低差を感じますよね。
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ロープーウェイ駅の終点からすぐに獅子岩展望台というのがあって、それも確認します。
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駅の出口の脇からひょいひょいと登ると、
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下から上ってくるロープーウェイが向こうの山と行き来しているのが見えたりして、瀬戸内海にそびえる宮島のダイナミックな地形をもろに感じます。
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イチオシ
弥山の山頂からの眺めよりも少し低い分だけ海岸辺りもよく見えるかもしれません。
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そして、山頂と同じく、周囲には平らな岩場のスペース。
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こんなところが山頂の至る所にあるって、やっぱり弥山は不思議な山です。
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さて、ロープーウェイに乗り込んで
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空中散歩を楽しみつつ、下界へ。
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到着です。
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商店街に戻ってきて、これは佐々木八重子の店。通りの両側に広々としたスペースのお店を構えていて、誰でも何だろうと思ってしまうようなお店でしょう。
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片方の店は、木彫りの仏像や掛け軸などの美術品。片方は帽子や手ぬぐいなど布製品も扱う雑貨屋さん。宮島ならではのデザインが目を引くように思います。
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疲れたところで、最後はやっぱりもみじ饅頭。
だいこん屋は、大きな構えのお店です。 -
他のお店は、店頭に饅頭を並べているのですが、ここは木の箱に入れてあって、渡されるとまだほんわか温かい。全体に柔らかいふんわり系のもみじまんじゅうですが、この温かさがうまさを増しているようにも感じました。
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こちらは津田清風堂。ちょっと目立たない店構えだったのですが、くっきりした紅葉の形がまずはいいですね。
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ごまの香りもしっかりしていて、いい仕上がり。期待以上においしいもみじ饅頭です。
これで、宮島は終了。 -
宮島から広島駅の方に帰ってきて。
もう一軒のスイーツチェックは、ムッシムパネン。京橋川沿いの公園側が入口のお店。気持ちの良さそうなオープンテラスも備えた隠れ家風のケーキ屋さんですね。 -
テイクアウトにしたのは、木苺と紅茶のケーキ。紅茶の香りがけっこういけてました。
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ただ、敢えて言えば、ムースの途中にチョコの層があって、スプーンが入りにくいところがある。それが気になるといえば気になったかなという感じです。
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広島駅ビルで、晩飯です。
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こちらは牛鈴。広島駅ビルの2階のお好み屋さんがずらりと並んだ一角にあるテーブル席が4つとカウンター席の小さな構えのお店。カキフライ定食をいただきました。出てきた時に、ちょっとカキが小さいかなといった感じもなくはなかったのですが、結果的にはまあまあ。甘い味系の噌汁もいい感じでした。
弥山に登ってもうくたくた。これで、新幹線で東京に帰ります。お疲れ様でした。
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