［平成阿房列車］ 日本列島縦断9泊10日の旅 （21） 『閑静な城崎温泉で癒され・満たされ・和まされて… 』（八日目・後編）

2016/05/29 - 2016/05/29

ご覧いただきありがとうございます。

この旅のゴールが徐々に迫ってきました。（寂しい限りです）

本日の鉄分補給は「72.3km」と控えめで、午前は「鳥取砂丘（前編）」、

午後は「余部橋りょう（中編）」を見学してきました。

後編では温泉情緒溢れる城崎温泉をご紹介いたします。

エリア 城崎温泉(兵庫)

• 旅行の満足度: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

余部橋りょうの見学が終わり、山陰本線の普通列車に乗りました。

15:28　城崎温泉駅（きのさきおんせん）に着きました。（餘部駅から54分、鳥取駅から3時間9分）

城崎温泉駅 駅

改札口で乗車券に途中下車印を押してもらい駅前に出ました。

午前中は晴天だったのに今は雨が降っています。（残念）

■きのさき温泉観光協会
　http://www.kinosaki-spa.gr.jp/

城崎温泉のメインストリート「駅通り」を歩きながら旅館へ向かいます。

日曜日ですが、雨の影響でしょうか、人通りが少ないです。

城崎温泉と言えば…川に沿って柳と旅館がある風景ですよね～

この閑静な情緒が何とも言えません。（癒されます）

■城崎温泉の歴史

約1400年前、一羽のコウノトリが足の傷を癒しているのを見て発見されたのが「城崎温泉」とされている（鴻池の由来）。

その後、元正天皇の養老元（717）年、この地を訪れた道智上人が難病の人々を救う為に、当所鎮守四所明神に祈願を込め、明神の神託を得て一千日の間八曼陀羅を唱え、お湯が湧き出たと伝えられています（まんだら湯の由来）。

その後、湯治の湯として永く栄え、近世になって学者によって評価され、また多くの文人墨客によって愛されてきた。［城崎温泉ナビより］

・桃島橋

城崎温泉街に流れる大谿川には鉄筋コンクリート製のレトロな橋が5本架けられています。

上流から王橋・愛宕橋・柳湯橋・桃島橋・弁天橋で、いずれも1926年（昭和元年）に造られています。

今宵の宿は桃島橋の袂にある「旅館・川口屋本館」です。

■川口屋本館
　http://www.kawaguchiya.jp/

城崎温泉 川口屋本館 宿・ホテル

・フロント

「和」は良いですね～久々の旅館は落ち着きます。

日本人で良かった～日本人なんだな～と、感じるときです。

フロント隣には囲炉裏のある和室があります。

宿泊者には、城崎温泉にある7つの外湯が無料で入浴できる「ゆめぱ」が貰えます。（通常1200円）

※外湯「一の湯・御所の湯・まんだら湯・さとの湯・柳湯・地蔵湯・鴻の湯」

また温泉郷に設置されている7ヶ所の外湯では観光客向けに当日最初の入湯者に一番札を配布しています。

今回は素泊まりプラン（6480円税込）に朝食（値段？）を付けて予約をしました。

部屋は6畳で一人で寝るには十分な広さです。（トイレ・バス付）

部屋に入ると直ぐにテレビの電源を入れ競馬中継を見ました。

今日は東京優駿（日本ダービ）が行われ、既にレースは終わっていました。

3番人気の「マカヒキ」鞍上の川田騎手が勝利ジョッキーインタビューを受けていました。

3連複を的中しましが「当り損」でした。（笑）

部屋から眺めた大谿川です。

旅の疲れを癒すとしますか～

入口には温泉卵用の釜が置いてあります。（卵はフロントで販売しています）

温泉は内湯だけです。（この他に有料の貸切風呂があります）

他の宿泊者は外湯巡りをしているので館内の温泉は誰も入浴していません。

貸切です～のんびりさせていただきます。

最近ではあまり見かけなくなったビールなどが入った冷蔵庫がありましたので風呂上りに一杯いただきました。

これがウマいんです～ゲフ

夕食は外でいただきます。

宴の前に散策したいと思います。

・愛宕橋

浴衣姿の美男美女が、相合傘で歩いてきます。
ちなみに私は短パン・Tシャツ・ビーサンです。（場違いな恰好です）

■正しい外湯の巡り方

城崎では浴衣を着て下駄を履くのが正装と言われている。温泉街には「ゆかたご意見番」という掲示をした店が多く、浴衣が着崩れたりした時に対応する。浴衣の模様で旅館が分かるとその旅館の下駄を差し出す下足番もいる。［ウィキペディアより］

大橋の前にある「一の湯」です。

■一の湯

・合格祈願・交通安全、開運招福の湯

江戸中期温泉医学の創始者後藤艮山の高弟香川修徳がその著「薬選」の中で当時新湯といったこの湯を、天下一と推賞したことから名づけられた。

横の小庭の「海内第一泉」の碑は近代温泉学の権威、藤浪博士の書である。
桃山様式の歌舞伎座を思わせる建物で町の中央に位し、名実共に城崎温泉の象徴といってよい。［きのさき観光協会より］

一の湯 温泉

・湯の里通り

更に奥へ行ってみます。

城崎温泉には、このようなレトロな遊技場（パチンコ・射的・スマートボール）が数軒あります。

・センター遊技場

パチンコ・射的・スマートボールが設置されており、パチンコ設置台数は城崎温泉で最大です。（パチンコは手打ち・電動式の両方があります）

まだ、営業時間前でしたので店内の照明は暗いままでした。

■御所の湯

・火伏防災・良縁成就、 美人の湯

南北朝時代の歴史物語「増鏡」に文永四年（1267年）後堀河天皇の御姉安嘉門院が入湯された記事がある、御所の湯の名はこれに由来する。

江戸時代、西隣に陣屋がおかれ「殿の湯」または「鍵の湯」と呼ばれた湯があったが、明治になって、御所の湯に合せられた。

京都御所を彷彿とさせる現在の建物は平成17年7月に四所神社となりに新築移転した。［きのさき温泉観光協会より］

御所の湯 温泉

・旭遊技場

スマートボールと射的があります。

城崎温泉のマンホールです。

太鼓橋と柳並木と外湯巡りの浴衣姿の女性が描かれています。 また、文芸館への道案内にもなっています。

■城崎町文芸館

小説「城の崎にて」を当地で執筆した志賀直哉をはじめ与謝野鉄幹、与謝野晶子、島崎藤村、白鳥省吾ら江戸時代から近代において城崎にゆかりある文人墨客の資料と城崎温泉の歴史に関する資料を展示する。

館内にはそのほか城崎温泉郷の伝統工芸品である麦わら細工の展示・実演体験コーナーや城崎温泉観光協会の案内所が設けられている。また玄関横には志賀直哉直筆のサインが刻まれた「城の崎にて」の文学碑が建てられている［ウィキペディアより］

今夜の宴は、城崎温泉駅前にある「響」へお邪魔します。

響はランチの人気店で、モーニングメニューもあります。

当初は旅館に近いところで宴を予定していましたが、臨時休業していたので急遽駅前まで来ました。

■響（食べログ）
　https://tabelog.com/hyogo/A2808/A280801/28040220/

響 グルメ・レストラン

店内には外国人のカップルが浴衣姿で食事をしていました。

生ビールで喉を潤します。

ビールのお供「枝豆」です。

枝豆は塩が振ってありますが、辛系ソースを付けていただきます。

程よい辛さでビールが進みます。

もう一杯！

まずは、海の幸「アワビ（肝付）」を注文しました。（酒のつまみに塩辛も付いてます）

自分で焼いていただきます。

盛り付けは綺麗で箸をつけるのが勿体ないくらいです。

バターで焼きます。

バターと磯の香りが食欲をそそります。（焼ける音も良いですね～）

アワビは何も付けずにこのままでいただきます。

柔らかく口の中で磯の香りが広がります。（まいう～）

アワビは生で食べるとコリコリしますが、焼くと柔らかくなるのは不思議です。

但馬の地酒・香住鶴「快鮮冷酒」を注文しました。

この香住鶴は、先ほど山陰本線で通過した香住町（香住駅）に酒造元があります。

すっきり爽やかな辛口タイプでとても飲みやすい冷酒です。

私見ですが、冬場の松葉ガニの鍋料理のために作られたような冷酒に感じました。

これは旨い！

■香住鶴
　http://www.fukuchiya.co.jp/

続いては、兵庫県のブランド牛「但馬牛（たじま）」を注文しました。

■但馬牛

兵庫県北部にあたる但馬地方では牛が古来から飼育されており、主に田畑を耕したり輸送をおこなったりするための役牛として、また食肉向けにも用いられていた。

長命連産で繁殖力が強いため、但馬では生産がさかんに行われており、養父市場（現在の養父市）・湯村市場（現在の美方郡新温泉町）などに牛市が立ち、畿内やその周辺へと取引されていた。小型で力強く、飼料の利用性がよい但馬牛は人気が高かった。［ウィキペディアより］

但馬牛もバターで焼きます。

サシが凄いですね～少し塩を付けていただきます。

口の中に入れると肉の甘みが何とも言えません。またサシの部分はフワッと溶けて無くなります。

これも旨い！

昨夜は鳥取市内にある寿司屋で但馬牛の炙り握りをいただき、今夜はステーキをいただけるなんて幸せです。

もう一品注文しようとしましたが、満腹となりましたので宿へ戻ります。

ただ今の時刻は、20時前です。

駅通りのお店は殆どが閉まっています。

夜は夜で違う風情があり良いですね～

宿に着きました。

明日は、この旅行最後の宿泊地「福井県小浜市」へ向かいます。

どんな旅がまっているのでしょうか？

それでは、おやすみなさい。

城崎温泉 川口屋本館 宿・ホテル

■Missionの進捗状況

・Mission 1　未踏の地「残り5県」のうち4県を制覇すること
　
　『達成済』

・Mission 2　新幹線を乗り継いで北海道から鹿児島県へ移動

　『達成済』

・Mission 3　全新幹線を完乗

　『リーチ』…残すは北陸新幹線（富山駅～上田駅）だけとなりました。

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続きは『［平成阿房列車］ 日本列島縦断9泊10日の旅 （22）』で、ご紹介いたします。

ご覧いただきありがとうございました。

この旅行記へのコメント （6）

• とのっちさん 2016/11/21 21:51:13

  ４６県制覇おめでとうございます。

  ＢＴＳさま
  
  こんばんは。“後編”でしたので、毎度のことながら芋のお湯割りを準備して臨みました。枝豆の時点でもうすでにノックアウトです。
  
  オーヤシクタンさまの書き込みを見て、予算３０−５０万！と驚きました。３０万あれば「深夜特急」の終着地サグレス岬までウラジオストックあたりから列車乗り継いで行きます。年休が腐るほど残っているので制度上は不可能ではないのですが、確実に退職後ですね（笑）。
  
  ４６県制覇おめでとうございます。列島縦断もゴールが見えてきましたね。沖縄はしょうがないとして、私は未だ神奈川残しの４５県です。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…
  
  川沿いの柳の風景が素晴らしい！白と黒を基調とした古い建物の街並みに調和しています。弾丸乗継を卒業できたら温泉旅行もいいなと思いますが、未だ卒業できません。カニ鍋のための冷酒なんて…この酒はこの料理に合う！というのがある気がします。私は生野菜からチョコまでたいていのものはつまみにするので、そちらの方も卒業したいと思います。
  
  西舞鶴まで抜けたら、もう横浜ゆきのきっぷになるのでしょうか？まだまだ阿房列車の旅は続くようです。次も楽しみです。年内にゴールしてくださいね。
  
  とのっち

  BTSさん からの返信 2016/11/22 10:24:16

  RE: ４６県制覇おめでとうございます。

  
  とのっちさまへ
  
  こんにちは〜
  
  早速ご覧いただきありがとうございます。
  また、お祝いの言葉を頂戴しお礼を申し上げます。
  
  ニュースでご存知かと思いますが…今朝、福島県の沖合を震源とする大きな地震が発生
  しました。
  おじさんは既に起きていたのですが、揺れが3分ほど続きました。
  これは、近隣で大きな地震が発生しているなと思い、直ぐにNHKを見ました。
  今のところ大きな被害がありませんが、津波のライブ映像を見て5年前の東日本大震災を
  思い出しました。
  
  いつもお酒をご用意いただきありがとうございます。（笑）
  今回も良いつまみになったようで、おじさん嬉しく思います。
  枝豆は、そのまま食べることもできますが、エスニック風のタレを付けて食べると…
  今までの枝豆とは違う世界感でした。美味しかったです。
  アワビや但馬牛も美味しかったです。
  
  旅行費用ですが、35〜40万円くらいでしょうか？正確の数字は把握していませんが
  JRに支払った金額は16万円弱でした。
  
  とのっちさんの仰る通り、30万円あればシベリア鉄道で旅行ができますね〜
  沖縄県を除く46都道府県を制覇しましたので、今後は豪勢な旅行は無いかもしれません。
  
  とのっちさんは、神奈川県が未踏の地ですね〜
  ぜひお越しの際は、とのっちさんとお会いしたいですね。（オーヤタクシンさんも誘って）
  杯でも交わしながら乗り鉄話しで盛り上がりたいところです。
  
  とのっちさんは、お若いから温泉よりも「弾丸」でしょう。（笑）
  40歳過ぎると、温泉が恋しくなることでしょう。
  それまでは思いっきり鉄分を補給しまくってください。
  
  ＞西舞鶴まで抜けたら、もう横浜ゆきのきっぷになるのでしょうか？まだまだ阿房列車の
  ＞旅は続くようです。次も楽しみです。年内にゴールしてくださいね。
  
  正解です。
  西舞鶴駅からは東京都区内の乗車券になります。
  旅行記は、あと5〜6作を予定しています。
  年内には完結するかと思います。（ご心配いただきありがとうございます）
  
  BTS

• フロンティアさん 2016/11/21 21:25:35

  城崎といえば

  　こんばんは。先程はコメントをありがとうございました。
  　まず九州旅行ですが、あまり天気には恵まれず、土曜日は鉄道利用中心の内容、熊本でのドライブは日曜日にしました。
  　熊本では阿蘇と益城町を見ましたが、阿蘇の景色は綺麗でした。ただ益城町は建物の撤去自体いくらか進んではいるものの復興には時間がかかる感じを受けました。
  　さてたまには旅館で１泊してみたいと思っていますが、１人で泊まるのもどうかと思い、ついつい敬遠してしまいます。本当ならば和歌山に泊まった際位白浜又は勝浦の温泉宿に泊まりたいのですが…ただせっかく城崎に泊まったのに外湯巡りはしなかったのですね…
  　ただ城崎は個人的にも好きなところで、BTSさんもおっしゃる通り川に沿って柳と旅館がある風景には風情があり、癒されますね。また夜の城崎は見たことがないので、参考になりました。
  　ちなみに僕自身は松江市にある京橋川沿いの景色も風情があって好きです。
  
  
  
  　

  BTSさん からの返信 2016/11/22 09:55:31

  RE: 城崎といえば

  　
  フロンティアさまへ
  
  こんにちは〜
  
  今朝、福島県の沖合を震源とする大きな地震が発生しました。
  
  既におじさんは起きていましたが、いつもとは違う長い揺れが続きました。（3分程度）
  
  今のところ大きな被害が出ていないですが心配しております。
  
  早速ご覧いただきありがとうございます。
  
  今回久々に温泉旅館に泊まりましたが、長期旅行だと時には旅館に泊まるのはアリかなと
  
  思いました。
  
  今、素泊まりの温泉旅館が増えてきましたので、泊まってみては如何でしょうか？
  
  それでは〜
  
  BTS

• オーヤシクタンさん 2016/11/21 19:19:47

  やっぱり温泉ですね。

  BTS様、こんばんは。
  オーヤシクタンでございます。
  
  旅行情報の予算を見てビックリ！
  30万円～50万円ですか。
  すごいですね。
  ビジネスクラスを使った東南アジア旅が8泊9日で15万円位でした。
  6泊7日の日本縦断旅で10万円位でした。
  函館から鹿児島までの新幹線が大きな出費になったんだろうな‥と感じました。
  
  さて、温泉ですね。
  長旅で泊まる温泉は、旅の疲れが癒せます。
  城崎温泉は行った事がありませんが、外湯巡りをしながらのんびりと過ごされたと思います。
  
  さて、旅もあとわずかですね。
  この後、どうやって横浜に戻るのか？
  楽しみです。
  
  オーヤシクタン。
  
  

  BTSさん からの返信 2016/11/22 08:37:00

  RE: やっぱり温泉ですね。

  
  オーヤシクタンさまへ
  
  おはようございます。
  
  今朝、福島を震源とする地震は長く揺れました。
  私は既に起きており、地震発生後はNHKをずっと見ていました。
  今のところ大きな被害は無いようですが、津波警報が福島県と宮城県に発令されているので
  心配です。
  
  早速ご覧いただきありがとうございます。
  この旅行の費用は35〜40万円ほどでした。（正確な数字は把握していません）
  オーヤシクタンさんの仰る通り、交通費が大きな出費ですね〜JR東日本に支払った金額は
  16万円弱でした。
  こういう旅行は、めったにできるものではないので、ついつい奮発してしまいました。
  
  長期旅行では、温泉に泊まるのは必要だと今回の旅行で感じました。
  城崎温泉は、閑静な温泉で昭和初期へタイムスリップした感じでした。
  
  旅も大詰めとなりました。
  最後の最後まで乗り鉄と散策が続きます。
  あと5〜6作を予定しています。
  
  BTS