2016夏、北イタリアの旅その３　麗しのマントヴァ

2016/08/11 - 2016/08/15

２０１６年夏、北イタリアを車で巡った旅の記録、その３。
モデナでの２連泊の後、ガルーダ湖のシルミオーネへ向かう途中に、同じロンバルディア州にあるマントヴァに立ち寄る。

ちょうどモデナとヴェローナの中間ぐらいに位置するマントヴァは、１２世紀に造られた人工湖によってその三方を囲まれている。中世ルネサンス期に建てられた芸術性の高い教会や宮殿群が数多く残っており、マントヴァという町の都市設計自体も評価されてユネスコの世界文化遺産に登録されている。
モデナからは車で約１時間程度。高速道路(A22)を北上し、イタリア最長のポー川を越えたところから一般道に下り、そこから西に向かって数十分のところにある。
町の東側には湖を跨ぐ三本の橋があり、今回はそのうちの真ん中の橋を渡って向かうルートを選択。このあたりは平地が続くわりにはなかなか町の影形が見えてこず、マントヴァ直前にあるカーブを曲がったところで突然目の前に「水と緑の中に浮かびあがる城塞都市」が現れた。しょっぱなにとても強い印象を植え付けられ、マントヴァという町に対する期待が急上昇。それが「出オチ」になることはなく、その後も内観美しい教会や街角のレストランでの食事に次々と感動していくことになったので、夫婦ともに思い出深い町となった。

エリア マントヴァ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

カーブを曲がったところで突然マントヴァ登場。
まだ行ったことはないけれど、アンコールワットがそこに現れたかのうような印象。

あまりにもこの風景に気持ちを踊らされたので、市街を観光した後にこの場所にもう一度やって来て写真撮影。

人工湖に面した道沿いに駐車場はいっぱいあったものの、午前１０時台ですでに満車状態。街の南側にまとまった駐車場があり、結構空いてるところがあったのでそこに停める。

市街は御多分に漏れずZTL（車両進入禁止区域）による規制あり。写真の赤丸で書かれている道は「OK」の意味ではなく「この道は車で行っちゃだめ」という意味。

街の中心へ向かっている途中にあった名も知れぬ塔。
マントヴァを遠くからみた際にその形を作ってる構成要素の一つ。

ソルデッロ広場（Piazza Sordello）に到着。
モデナよろしく、広場には丸石が敷き詰められていた。

広場に面した建物の向こう側にバジリカの頭が見える。後であちらの方向に向かってみよう。

ドゥオーモ

ドォーモの中へ。
ここは一貫して天井のデザインが秀逸。

ドォーモの祭壇

この部屋の天井のデザインも綺麗。

ここも。

ここも。

ここも。

マントヴァのドォーモは外観からは想像もつかない驚きの詰まったところだった。

ちなみにドォーモを横から見ると、ファサードが薄っぺらいつくりになっているのがよくわかる。

エルベ広場の方へ向かう途中にあったケーキ屋。いい匂いが漂う。

ラジョーネ宮とエルベ広場

サンタンドレーア聖堂

サンタンドレーア聖堂の正面から。

サンタンドレーア聖堂の入り口の天井。
この建物も壁や天井のデザインが秀逸。だまし絵の技法で描かれている。残念ながらカメラ撮影は禁止。

サン・ロレンツォ円形聖堂。
よく見ると屋根裏にサッカーボールが乗っかっている。
これだけ他の建物と年代が異なる。

サン・ロレンツォ円形聖堂の中。

ランチのためレストラン探し。
路地裏の軒先に屋根付きでテーブルを広げるこのお店、『Osteria Fernelli』へ。

ランチのセットメニューを注文。
１品目、ハムとチーズの盛り合わせ。
写真は二人分。結構なボリューム。小皿に盛られた付け合わせはカボチャの煮物と何かの砂糖漬け。

妻が頼んだ２品目「タコの手打ちパスタ」
タコが柔らかくて美味しかった。

「かぼちゃのトルテッリ」
マントヴァの名物と知って頼んでみたものの、これはちょっと甘すぎた。

食後に少し市街散策。
サン・フランチェスコ教会。
午後のお休み時間ぽく、中には入れず。

街のあちこちで建物の上から顔を覗かさせるサンタンドレーア聖堂のクーポラ。
ちなみにこのあたりもレストランが多かった。マントヴァに比べて開いてるお店が多いところも好感が持てた。

マントヴァにはまだまだ見どころがあるものの、街歩きにも疲れてきたので次なる目的地シルミオーネへと向かうことに。