2016夏休み家族旅行ー久しぶりにアメリカ西海岸へ・ラスベガス・サンディエゴ旅行記3日目 大自然を独占！砂漠のオアシス　レイク・ミード国立公園でアメリカンな休暇を満喫 編ー

2016/08/10 - 2016/08/18

ラスベガス滞在3日目を迎えました。
この日はレンタカーでラスベガス郊外のレイクミード（Lake Mead）国立公園に行ってみることにしました。

レイクミードはラスベガスから南東に約50km、
ネバダ州とアリゾナ州の境界に位置しています。
車でなら45分くらいで行くことが出来ます。

グランドキャニオンから下ってくるコロラド川が、
1935年に完成したフーバーダムによってせき止められてできた人造湖です。

人造湖といっても総貯水量400億トンは日本の全てのダムの総貯水量250億トンをはるかに上回り、
琵琶湖の貯水量280億トンをも上回るというのでいかに大きいかが理解できるかと思います。

アリゾナ州やカリフォルニア州などに生活用水や工業用水を供給する全米一の水ガメでありながら、
年間900万人もの観光客が訪れるアメリカ人にとっては大変メジャーな保養地でもあります。

周囲一帯砂漠地帯の中に突如現れる広大な湖。
同時にここはウォータースポーツのメッカでもあります。
驚いたことにアメリカでは身分証明書さえあれば
無免許でもエンジン付きのボートを操縦できるのだそうです。
アメリカって国はなんとおおらかでスケールがでかいんだろうと驚きました。

というわけでレンタルボートを借りて湖上を爽快に走ったり、
ボートを停泊させて湖で泳いだりと
日本では体験できない大変充実した1日を過ごすことが出来ました。

エリア ラスベガス (ネバダ州) (アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝9時にレンタカーでラスベガスを出発して一路西へ。

ラスベガス市街を南に下り、
ハイウェー215からハイウェー515に乗りかえてボルダーシティー方面へ。

そのうち一般道の93号となるのでこの道を西に向かってひた走ると、
渇いた荒野の大地に突然現れる広大な湖。
フーバーダムによってせき止められてできた人造湖のレイクミードです。

レイクミード国立公園の中に入るゲートが見えてきました。

入場料として車1台当たり＄20を支払ってレイクミード国立公園内へ。

（何人乗っていても＄20です）

せっかくアメリカに来たのだから
アメリカでしか体験できないアクテビティーをやってみたい。
というわけでいろいろ調べてここではレンタルボートがあることを知りました。

周囲は砂漠と湖が広がっているだけなので
どこにレンタルボート屋さんがあるのだろうと探していると、
この看板があったおかげですぐに見つかりました。

ラスベガス・ボート・ハーバーが見えてきました。

それにしても周囲は見渡す限りの荒野と湖が広がっているだけで
特別見るべきものがあるわけではないのですが、
日本では決して見ることがない風景のためか新鮮な感じさえします。

駐車場もこの荒野。

ここで今回の旅行で1週間をともにする相棒のレンタカーをご紹介。
フォード・エクスプローラー。
排気量3.5L、V6エンジン搭載7人乗りのSUVです。

驚くのはこの車のレンタル料。
どこから調達してきたのか車を手配した妹によると、
内装も革張りでまだ新車の匂いがプンプン漂うこんな立派な車が、
コストコの会員になることで1週間＄400ほどで借りることが出来たそうです。
しかもラスベガスで借りてサンディエゴで返す乗り捨て料金込みの価格です。
驚くほど安い！

ここからボート・ハーバーまで歩かないといけません。

気温はこの日も40℃。

虫眼鏡でじりじり焼かれるような日差しが強烈です。

しかし周囲の景色は雄大。

草木も生えない乾燥した荒野と、
その一方でその殺伐とした雰囲気とは対照的なほど穏やかで涼しげな湖面。
まさに砂漠のオアシス。

これは誰だって飛び込みたくなるな。

マリーナまではこの桟橋を歩いていきます。

湖面にはたくさんの鯉がいて、

ポップコーンでエサやりをしている女の子がいました。

この鯉達、人間にすっかり慣れている様子で、

人が立ち止まると餌をもらえると思って一斉に集まってきます。

口を大きく開けてすさまじい形相。

ちょっとグロテスク。

ボート・ハウスに到着。

右側の建物がレンタルボートの受け付けを兼ねたショップ。

左側の建物が飲食ができるカフェになっていました。

壁に貼られた中古クルーザー販売の掲示板を見るわが子。
１隻＄５万とか＄１０万なんて書かれています。
う～ん、欲しい！　けど買えない。

ここは通過して黄色い丸看板の向こう側の入り口扉から中に入ります。

Las Vegas Boat Habor
　　　　　↓
http://www.lasvegasboatharbor.com/

中はこのようなショップになっていて、

水着やスノーケルなどの水遊びグッズはもちろん、

飲料水やパン・お菓子などの食料品、氷なんかも売っています。

一番奥にレジがあるのでそこでレンタルボートの申し込みをします。

レジのすぐ横にテレビ画面があって、

ボートを操縦するにあたっての説明をしたビデオを15分ほど見ないといけません。

ボートは2種類あってこのような双胴型のファミリーボートが
1時間＄50、1日＄300で借りられます。
最低2時間からなのでそれでも＄100ほど。安い！！！
8人乗りなので頭数で割ればさらに単価は安くなります。

このほか＄300のデポジット（保証金）と使った分のガソリン代が必要ですが、
デポジットはボートを無事に返したら現金払いの場合はその日のうちに、
カード払いだと1か月後くらいに丸々返金してくれます。

（写真は公式HPより引用）

もう一つのこのボート、めちゃくちゃ早そうです。
なんとこんなのまで船舶免許がなくても
身分証明証を提示すれば借りられるんですよ。
日本人ならパスポートか国際運転免許証があれば借りられます。

ちなみにこちらは
1時間＄80、1日＄480。
別途使った分のガソリン代と
デポジットに＄480必要ですがこちらもデポジットはあとで返金されます。
（写真は公式HPより引用）

ヤマハのジェットスキーも以下の料金でレンタルできます。
　１時間　　＄９５
　２時間　　＄１７０
　４時間　　＄２５０
　１日　　　＄４００
デポジット　＄４００

レンタルボートの方が安いんですね。
（写真は公式HPより引用）

マリーナにはたくさんのクルーザー。

もともと石橋ならぬ鉄橋を叩いて渡るほど慎重な自分なのですが、
操縦できるのか、事故らないのかもちろん不安はありました。
しかしアメリカまで来たのだからアメリカでしか体験できないことをやりたい、
という衝動の方が不安感を秒殺で葬り去り、
レンタル屋さんに直行しておりました。

ジェットスキーもいいな、

はじめてなのでファミリーボートにしとこうかな、

超速いモーターボートにも乗ってみたい、

どれにしようか迷いましたが、、、

やっぱりせっかく借りるなら一番速いやつ！

これ、こいつがいい！

と思ったのですが、、、

あいにく速いのは全部出払っていて２時間待ちの状態。
２０分待てば双胴型のファミリータイプを用意できるというので、
こちらを２時間借りることになりました。
夏休みシーズンは結構混雑するようなので早めに来た方がよいようです。

ショップで保冷バッグやら氷やら飲料を買い込みました。

乗りこむとスタッフから操縦の仕方を簡単に説明されたのですが、
「いいか、前進はレバーを前にしてバックは後ろに倒す。
　右に曲がるときはハンドルを右にまわして左は逆にまわすだけだ。
　そうそうスクリュー破損したら＄100かかちゃうから注意しろよ。
　じゃぁいってらっしゃい！」みたいなノリで、
「おいおいこちとら船操縦するのはじめてなんやぞ。
　そんな簡単な説明でいいんかよ」と思うほどあっけない説明。

けどそれでなんとかなるんでしょう。
初めての体験に少しびびりながら、それでもいざ出発！！

操縦は本当に前進と後進はレバーを前後に倒すだけで、
左右へは車と同じくハンドルを回すだけです。自転車より簡単かも。

ブレーキはありませんが、
もともと抵抗の強い水の上を走るわけで、
しかもこのボートはスピードもあまりでないので、
止まりたければレバーをニュートラルの位置に戻すだけですぐに停止します。

しかもこのだだっ広い湖。

他のボートもほとんど見あたらないので、

よっぽど下手なことしない限りぶつかる危険はなさそうです。

というわけで定番なんですがあのポーズ、

やってもらいましょうか。

ちゃうちゃう！

裏や！裏！

そうそう、そのポーズ。

なんのことかわからないままポーズを取ってくれるわが子。

「？？？」

「何やらせんねん！」って感じでした。

いざ出発と言いましても、
このダダぴろい人造湖。
道路と違って標識がないので、
あまり遠くにまで行って湖上で迷ってしまっても困ります。

受け付けでもらった地図によると
比較的近いところにフーバーダムがあるようなので、
とりあえずそこへ行ってみようということで一路進路を東へとります。

ボート・ハーバーのマリーナ内はゆっくりゆっくり走行しないと怒られます。

幼児が歩くくらいの速度で進み、

マリーナを出れば一気に加速！
と言ってもこのボートは全然速くないです。
最高でも時速２０kmくらいではないかと思います。

けどこんな暑い日にこんな雄大な景色の中を、
穏やかな湖面に波風立てて颯爽と駆け抜けるのは最高に気持ちいい！
アメリカ人ってこんな楽しい夏休みを過ごしているのですね。
うらやましい。

ジェットスキーを楽しんでいる人たちもいます。

ぶつからないよう十分に距離を保ちながら通過。

岩肌の下の部分が白くなっていますが、

これは10年ほど前までは白いところと茶色いところの境界線が水面だったそうです。

ここ10年で40mくらい水位が下がったのだそう。

赤茶けた山肌が、
ここが雑草さえも育たないほど極度に乾燥した不毛の大地であることを示しています。

それにしても周囲は見渡す限りの荒野と広大な湖、
それに真っ青な空だけ。
本当に何もありません。
けどその何もないのが実に開放感抜群で最高なんです。

さて目指すフーバーダムですが、
地図と地形と照らし合わせながら進んでいくと
決して見つけるのが難しい場所ではありません。
スマホのGoogle MAPなども有効な手段です。

どうやら矢印のあたりの狭くなったところを進んでいった先にあるようです。

まるでフィヨルドのような峡谷。

えらく狭くなっているので無免許の初心者運転でこの難所を通過できるか心配でしたが、

近づいてみると十分な幅がありゆっくり進めば難なく通過できました。

この峡谷を通過すると一番奥に目指すフーバーダムが見えてきました。

同じ双胴型のファミリーボートで楽しそうに水遊びに興じる家族連れの姿が。

すぐ横の岩肌の角度から推測するとおそらくここはかなりの深さだろうに、

ライフジャケットをつけた小さい子供たちが何度も飛び込んで遊んでいます。

いやすごいなぁ、さすがは自己責任の国アメリカ。

日本だと絶対に遊泳禁止で間違いないと思います。

颯爽と駆け抜けるクルーザー。

あれに乗ってみたかったなぁ…

けどアメリカン・スタイルの夏休みを満喫出来ていることにとても満足。

フーバーダムが近づいてきました。

マリーナからここまでおよそ30分。

ブイが立っているので近寄るのはここまでが限度です。

ダムの向こう側に橋が見えますが、

この橋はコロラドリバー橋といって日本の大林組が建設した橋です。
ダムの堤頂は片側1車線の国道になっているのですが、
近年渋滞がひどいため新たにこの橋がかけられたのだそうです。

ちなみにこの写真はダムの堤頂から撮った写真なのですが、
ダムの向こうはこのような深い峡谷です。
今いる場所も水深はおそらく同じくらいあるのだと思われます。

フーバーダムをバックに記念写真。

もともと泳ぐことが大好きなわが子。先ほどから
　「あ～ぁ、早く泳ぎたい、早く泳ぎたい、
　　　もう我慢でけへんわ、飛び込んでいい？」

としきりに言ってきます。
この場所はかなり深そうだったので沈まれたら助けようがありません。
安全を考えて泳ぐのに適した浅瀬を探して移動。

実は私はこの日は泳ぐつもりがなかったので
水着を着用していなかったのですが、
ここまできたらわが子同様飛び込まずにはいられなくなって、
ボートの上でバスタオルを巻いて水着に着替えました。（＾＾）

都会のど真ん中でこんなことやろうものなら

公然わいせつで捕まってしまいそうなものですが、

周囲360度見渡してもこの景色なものできっと大丈夫だろうと…(^^;

日本では見ることが出来ない赤茶けた大地がとても印象的。

ちょうどよい浅瀬がありました。岸もあります。

停泊時はスクリューを水面より上にあげておくようにと指導されたので
その手順に従って錨をおろして岸から少し離れたところに停泊。

しかしいざ泳ぐとなると
いつでも突撃体制だったはずのわが子なのに
腰が引けて飛び込めません。
あげく「お父さん先に行って」と弱音を吐く始末…

ほんの少し前にフロリダのディズニー・ワールドの湖で、
2歳の子供がワニに襲われて死亡した
衝撃的な事故があったばかりなので
ここは大丈夫かなと少し訝しく思いながら
おやじの威厳を保つため覚悟を決めて一番に突撃！
水温も冷たすぎずぬるすぎずちょうどよくて、
いや～、気持ちいい～！

それを見たわが子もすぐさま続きレイクミードに飛び込みました。

そして腰が引けていた家内と妹も飛び込んで泳ぎだしました。

日本のビーチやプールはどこも人であふれていますが、

ここはこんな感じで人が全くいない砂漠のど真ん中。　

その砂漠のど真ん中で水遊びなんてなんだか不思議な感じですが、

この素晴らしい景色と湖を独占できるなんて、

なんて贅沢な遊びが出来る場所なんだろうと感激しました。

日本にもこんな場所があったらいいのになぁ。

ボートを2時間しか借りてなかったので、
泳げたのは40分くらいでしたが、
日本ではできない体験が出来て最高に楽しい思い出となりました。

もっと借りればよかったと少し後悔。
わが子は「明日も来たい」というので今晩考えてみることに。

レイクミードでレンタルボートと水遊びを楽しんだ後は、
ラスベガス市内に戻り、
夕食を食べに居酒屋伽羅（きゃら）に向かいました。

ここはラスベガス到着初日に日本人駐在員さんから教えて頂いた、
ラスベガス在住の日本人駐在員が
日本食を食べたくなった時に行くというおすすめの日本食レストランの一つです。

公式サイト：
http://kyaravegas.com/

Kyara Japanese Tapas 和食

和風モダンな店内。

メニューも日本語、

スタッフさんも日本人が多く、

気さくな雰囲気で

入った瞬間気に入りました。

メニューも実に豊富です。

しかも値段もリーゾナブル。

よく冷えたビールで乾杯！

お造り3種盛り。

＄16.95

とんかつだったと思います。

ざるうどん。

＄7.80

焼きとうもろこし。　＄3.00

他にもたくさん注文したのですが総じてお値段は良心的。
お味も日本の平均的居酒屋さん以上はあると思います。
料金はチップとTAXを含めても４人で＄８０ほどでした。
物価の高いハワイのイメージがあるので安い！
と思えてしまいます。

食後のデザートに

抹茶シロップのアイスクリーム（＄3.00）と、

餅アイスクリーム。　＄3.50

だだっ広い砂漠のど真ん中のオアシスで過ごした１日。

レンタルボートも水遊びも満足でしたが、

なによりあの雄大な景色と大自然を独り占めできたことが

最高に素晴らしい思い出となった1日でした。

この旅行記へのコメント （2）

• ラクパグさん 2016/12/17 13:55:09

  ステキなショットですね〜

  
  　Mill Reefさん　免許なしで　運転可能なんて
  
  　さすが　アメリカですね！
  
  　また　広々したところを　自由に　走る　とても
  
  　カッコイイです。　気持ち良かったでしょうね。
  
  　さすが　旅慣れておられるからでしょうね。
  
  　見ていて　乗ってみたいと　思ってしまいます。
  
  　アラスカも　気持ち良く　良いお天気で　寒くなくて
  
  　良かったです。自然は　イイですね！
  
  　ありがとうございました。　ラクパグ

  Mill Reefさん からの返信 2016/12/20 13:33:10

  RE: ステキなショットですね〜

  ラクパグさん、こんにちは ♪
  
  お返事が遅くなりまして申し訳ございませんでした。
  書き込みありがとうございます。
  最近掲示板が淋しかったので嬉しいです^_^
  
  免許なしで高速のモーターボートを操縦できるってすごいですよね。
  さすが自己責任の国アメリカですね。
  実はネタばらしになってしまいますが、
  この翌日もレイクミードに行ったんです。
  翌日は高速のモーターボートをレンタルできてクルージングを楽しんできました。
  近々公開予定です。
  
  今回の旅行はずいぶんと旅慣れているように見えるかもしれませんが、
  アメリカに住んでいる妹が同行していましたのでできただけなんです。
  私たち家族だけでしたら相当ヒヤヒヤものだったと思います。
  
  けどあの雄大な自然の中、フーバーダムを目指してモーターボートで湖面を走ったことは
  ちょっとしたアドベンチャーでしたし、
  誰もいない荒野のオアシスで湖を独占して泳げたことは
  この夏の、、、いや今年一番の思い出になっています。
  ホント大自然って素晴らしいですね。
  
  ラクパグさんもアラスカを満喫されたようですね。
  私も再度訪問させていただいて書き込みさせていただこうと思います!
  この度はありがとうございました。
  今年も残りわずかですが元気にお過ごしくださいませ。
  今後ともよろしくお願いします♪