2006/01/23 - 2006/01/24
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Dwind_999さん
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初めての海外旅行は2003年3月のインド・コルカタ(カルカッタ)。
たくさんの献品(輸液セット、医薬品、食料品など)を持参しての、マザー・テレサ施設訪問が主な目的でした。
特に信仰心があるわけではなく、インドに興味があったわけでもなく、クリスチャンの友人からの誘いで行った外国がたまたまコルカタであったというだけの話で、インド人ガイド付添いの6人だけのプライベートツアー。
ただ付いて行くだけなので何の心配も不自由もせずに、あのカオスに満ちた驚きのコルカタの街でいくつかの観光スポットを含めたマザー施設見学を行い、滞在の3日間を過ごしました。
その後、海外旅行はいくつかの添乗員付きツアーやフリープランツアーを経験しましたが、私にとっての海外旅行の原点であるコルカタにどうしても一人で行きたくなり、個人手配でビビりながらも決行に踏み切った次第です。
コルカタ・ブッダガヤ・バラナシ、そして帰りにバンコク・パタヤに寄り道する22日間の一人旅。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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1月23日(月)、福岡からバンコク経由で21時にコルカタの空港に到着。
「パラダイスツアーズ」に空港からの送迎と1泊だけの宿の手配をお願いしていて、迎えに来たよく喋るインド人二人組(チップの要求は無視)の車で「Hotel Circular」まで飛ばし、すでに支払い済みなのに宿代を請求しようとするお粗末な受付を何とかやり過ごして、これまたお粗末な狭くてみすぼらしい部屋のベッドに体を横たえたのが午前0時過ぎ。
ふぅ。
寝心地の良くない部屋のベッドで朝早く目が覚めたので、ホテルのすぐ近くにあるマザーハウス(Missionaries of Charity)に行きました。
マザー・テレサの修道会本部2階で毎朝6時前から行われるミサ。
クリスチャンでない私でも一応入れるようだし(現在はいろいろ制限があるようです)、3年前のマザー施設訪問の時には何度も足を運んだ所なので懐かしく、信仰心もないくせにちょっとおじゃましました。 -
マザー・テレサのドキュメンタリー映画などで何度も見たミサのシーンが目の前にあります。
清貧の誓い、貞潔の誓い、従順の誓いの三つの誓願と、貧しい人のためなんの報酬も受けずに心からつかえる誓い、という特別誓願。
この終生誓願を行ったシスターたちの共鳴しあう清らかな歌声が流れてゆきます。
ミサに参加している外国人の多くはマザー・テレサの施設にボランティアに来ている人たちのようですが、単なる興味本位で同席している物見遊山のオヤジは後ろめたさのままに隅っこに座りましたが、木綿の白地の縁に青い3本線の入ったサリーに身を包んだシスターたちの発するオーラと、室内に響き渡る聖なる歌声に厳かな気持ちにさせられました。マザー テレサの家(マザー ハウス) 寺院・教会
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ミサの時いつも一番うしろにいたというマザー・テレサの姿を模った人形が、いつも座っていたというその場所に、今もマザーがそこにいるかのように置かれていました。
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シスターになる前の修練生たちが、毎朝の日課である洗濯に励んでいます。
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1階のこの奥で、ボランティアたちにチャイ(ミルクティー)、パン、モンキーバナナなどが朝食代わりに振る舞われます。
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右の建物がマザーハウス(Missionaries of Charity)。
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朝7時過ぎ、マザーハウス前の通り。
3年ぶりにやってきた2度目のコルカタ。
初海外の強烈さが記憶の片隅にいつもあり、この汚れた喧騒の街にも親しみがわいてきます。 -
マザーハウスからの帰り道。
インドの主食のひとつ、チャパティを店先で焼く一枚布のルンギーを腰に巻いた男。
インドには他にイースト菌を使って発酵させたナンや、ローティなどのパンがあります。 -
早くも街は車やバス、バイクなどのクラクションが鳴り響き、オートリキシャ(電動三輪車)、人力車、荷を積んだ自転車や大八車などが行きかい、3年前に驚きの目で眺め回したカルカッタのあの異質な喧噪とカオスに満ちた空間が出現していました。
異国の旅の空の下、そんな光景に不安と驚きと喜びとが入り混じったある種奇妙な感動を味わいながら路傍にたたずむ私。 -
チャイは小さめのカップに入って、1杯2から3ルピー(Rs)。
当時のレートは1ルピー(Rs)3円弱ですが、計算しやすいように3円に換算。 -
マザーハウス近くの街角風景。
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街をゆくサリーをまとった女性と人力車。
人力車を見るとコルカタへやってきたことを実感します。 -
イスラム街を走るリキシャ(人力車)。2日目の宿を探すためにサダル・ストリートへ向かいます。
この辺りの道に不案内なので、マザーハウスそばからリキシャに乗って行くことにしました。
Rs50(\150)で乗りましたが、たぶん現地の人はこの3分の1くらいで利用しているんだろうな。旅の強者は粘って値段交渉するんでしょうが、私にはその根気がない。 -
リキシャの上から通りを写す。
コルカタ滞在中にマザーハウスへ歩いて行けるように、リキシャが通っていくサダル・ストリートへの道を、看板などをメモしたりして衰えた記憶力に難儀しながらも懸命に覚えます。 -
10数分でサダル・ストリートに到着。
なかなか精悍な面構えのリキシャマン。
現在インドで走っている人力車はコルカタだけだそうですが、しかしはだしとはすごい、足の裏を見てみたい。 -
「シティ・オブ・ジョイ」という映画にも出てくるフェアローン・ホテル。3年前のマザー施設訪問旅行の時に3日間泊まった所で、あの緑色の門と緑色の文字も懐かしい。あの時はあまり出歩かなかったのでこの辺りの地理はよくわかりません。
ところで、「シティ・オブ・ジョイ(City of Joy)」(1992年制作)はVHSで何度も観ましたが、DVDが日本未発売なのは残念。監督はあの「キリング・フィールド 」のローランド・ジョフィ。
この映画の原作は「歓喜の街カルカッタ」で、映画と同様にこの旅行から戻ってしばらくしてから購入し、引き込まれるようにして読み終えました。
家族とともにカルカッタに移り住んだベンガル生まれのリキシャ引きと、フランス人のカトリック神父、それにユダヤ系アメリカ人でマイアミの裕福な家庭に生まれ育った医学生の3人を軸に、歓喜の街と呼ばれるカルカッタのスラム街で繰り広げられる人間模様。
リキシャ乗車時の値段交渉に苦労するインドですが、この物語では命を削るようにして裸足でリキシャを引く男たちの姿が描かれ、その様は胸を打つものがあります。30年前ほど前の物語ですが、インドに興味のある人にはお勧めの本です。 -
サダル・ストリートの通りから少し入った所にある1泊Rs300(\900)の「Timestar Hotel」という安宿に決め、2泊することにしました。
水シャワーのみの部屋で、入口の上に隙間があるので深夜でも周りの声やテレビの音が流れ込んできてうるさくて眠れやしない。
もちろん蚊や虫も入ってくる。
天井のファンはガタがきていてブレながらブンブン回るので、眠っている間に羽が外れ、回転しながら落ちてきて顔が血だらけになりゃしないか、と冗談半分に思ったりしました。 -
ホテル前の路地。
何かの動物の皮の袋に井戸水を汲んでいました。 -
安宿が集中しているサダル・ストリート。
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通りでよく見かける手押しポンプ。
水を汲んだり風呂代わりに水浴びしたり、庶民の生活に欠かせない命の水。 -
サダル・ストリートの中ほど辺り。
左角に「ブルースカイ・カフェ」があり、この時は改装工事をしていました。 -
狭くて汚いサダル・ストリートには黄色のタクシーや人力車が停まっていたり、そして物乞いが座り込んでいたり。
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この先の右手に「パラゴンホテル」があり、そして手前には私も一度利用したことがある食堂「Jojo's」。
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谷恒生の小説「カルカッタ大真珠ホテル」の舞台となった安宿の「パラゴンホテル」
左手前に路上の立ちション便をする場所があり、びちゃびちゃで足の置き場所にも困るが、便利なので何度もお世話になりました。 -
サダル・ストリートの東の突き当りにある消防署。
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何の商いをしているのだろうか。
あまり健康的なお仕事ではなさそうですが。 -
明日の朝もマザーハウスに行くつもりなので、忘れないうちに、先ほどリキシャで来た道を確認しながら歩いて戻っていきます。
ここはイスラム街。 -
いつ崩れてもおかしくないような建物が道の両側に並び、種々雑多な汚れた店が軒を連ねています。
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乱雑さを見せるコルカタの街。
というか乱雑でない所などあるのだろうか。 -
車の間を行くはだしのリキシャワラー(リキシャマン)。
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インド博物館横の食べ物を売る露店の舞台裏。
これを見たあとでも食べれる人なら、インド旅は大丈夫。 -
サダル・ストリートからニューマーケットの方へ歩いて行きます。
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道路わきに屋台などの露店が並ぶ。
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ニューマーケット付近をさらに歩いて行きます。
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日本のバス停とはかなり雰囲気が違う、大通りのバス停留所。
時刻表なんてもちろんないし、バスが数珠つなぎになって来れば停まる場所も変わってくる。
そして、バスそのものが年季の入り過ぎた汚れた鉄の箱みたいで、これで動くんだからすごい。 -
バスも路面電車も日本だったら廃車間違いなしの骨董品が現役で走っているという驚異の街、コルカタ。
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サダル・ストリートから人に道を聞きながら、1時間以上も歩いてやっとたどり着いた、ガンジス川の支流フーグリー川を行きかう船の船着き場「チャンドパルガート(Chandpal Ghat)」。
船というよりは、大きな鉄板がそのまま浮かんでいるような代物だけど。 -
Rs4(12円)のチケットを買って船に乗り、対岸のハウラー駅そばへ向かいます。
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正面に赤茶色のハウラー駅が見えてきました。
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船を降りてすぐ前にハウラー駅。
駅前には黄色のアンバサダーのタクシーがびっしり停まっていました。
ハウラー橋を歩いて行き来する運び屋なのか、大きな荷を頭の上に乗せている人たち多く見かけます。 -
後日、ここから列車に乗ってガヤまで行くので、下見をかねてやってきました。
コルカタの玄関口といわれるハウラー駅。
プラットホームが17本(当時)もある巨大な駅で、駅構内に足を踏み入れるとごった返す人波とその熱気に圧倒されてしまいます。ハウラー駅 駅
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個人旅行初心者の私、高くついたけど列車チケットは事前に日本の「パラダイスツアーズ」に宿の手配と一緒にお願いし、コルカタ空港に着いてから受けとりました。
お粗末な宿1泊と、コルカタ→ガヤ、ガヤ→バラナシ、バラナシ→コルカタの3本の列車チケットを含め全部で24,210円。自分で手配できればたぶん3分の1くらいの費用で済んだかもしれませんが。 -
おそろしく傾いたバスの前を平然とゆくヤギたち。
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チョウロンギ通りの歩道を行く、サリーを着た女性たち。
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サダル・ストリートにあるレストランで、ライスに数種類のカレー、チャパティなどがついてくる、インドの代表的な定食「ターリー」を食べました。Rs35(105円)。
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わざわざエアコンマーケットと名が付く、エアコンの入っている店の建物がこの奥にあります。
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サダル・ストリート中ほど辺りから横の路地に入ると、小さな店が数軒並んでいて、店の前の壁際に置いてあるぼろぼろの長いすに座って、焼き飯を食べたりチャイを飲んだりしました。
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壁の所に申し訳なさそうに作られた、ちょっとした間口の奥行きのない店。
高い位置の棚にちょこんと座っている姿が面白いが、これでも一商店の主には違いない。 -
鈴を鳴らしながら通っていくリキシャ。
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長椅子に座ってチャイを飲む私の横でパンを食べていた子供、なんだかチベット系の顔立ちのような。
チベットには行ったことないのでよく知らないけど。 -
旅先で生水を飲まないのは常識ですが、ミネラルウォーターでも日本と違って硬水が多いので、それでお腹をこわす人もいるとか。
2リットルのミネラルウォーターでだいたいRs18(\54)、安いところでRs15(\45)。それを日本から持ってきた500mlのペットボトルに入れて持ち歩いています。
スポーツドリンクの方がお腹にいいらしいので、持参したポカリスエットの粉末を溶かして飲んだりもします。 -
18時半頃のホテル・マリア前。
バックパッカーの間にも名の知れたサダル・ストリート。
たいして観光スポットもない汚れた街なのに、彼らは何を求めてここに集まって来るのだろうか。 -
大きな鉄板の上でローティを焼いているオヤジさん。
「Taj Continental」という名のこの食堂は何度か朝食に利用しました。 -
インターネットの店はいつも欧米人でいっぱい。
日本人も時々見かけるが、韓国人の方が断然多い。
オンニやオッパなどの言葉が飛び交っていました。 -
懐かしのフェアローンホテルの屋外カフェでキングフィッシャー大瓶(Rs80=\240)を飲みながら、この界隈では貴重な静かな夜のひと時を過ごしました。
3年前の時は、奥に見えるフロントと食堂のある所で毎日食事をとりました。
イギリス人マダムが経営する中級ホテルで、サダル・ストリートから一歩入っただけで、小綺麗で少し落ち着いた雰囲気を味わえるのがいい。
客は中年の欧米人が多いようです。 -
19時過ぎのサダル・ストリート。
街灯の少ない通りでは店の明かりだけが道を照らし、行きかう黒い肌のインド人の姿はますます闇に溶け込んでいきます。 -
昼前からオープンしている路地の人気屋台。
左端の長いすに座って、Rs14(\42)のエッグフライドライスをよく食べました。
作るのも早く、量もあんがい多くて意外においしい。 -
家の壁の中に入り込んだ小さな箱のような空間の店。
赤シャツの男のすぐ上に仕切があって、その上にもう一つ部屋があり、そこにも男が座っていました。
このような作りのちっちゃな店舗を時どき見かけたりして面白いけど、そこで仕事するのは難儀なことでしょう。
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