2016/09/21 - 2016/09/26
399位(同エリア1830件中)
なーにゃさん
夫婦ともども、四十路にして初めての海外旅行です。
妻は、ずっと前からソ連(旧ソ連)に興味津々。
赤軍合唱団(Ensemble Alexandrov)が好き、ロシア・アイスホッケーが好き、チェブラーシカが好き。
夫は、英語圏に行ってみたかった。
人生の一時、国内にいながらにして外国人と英語でやり取りする生活を送っていたため、自分の英語コミュニケーション力は外国でも十分通用する!と自負。
夫も、決してロシアに関心がなかったわけではありません。
ロシアの作曲家は好きだし、ロシア・アイスホッケーも見てて面白いし。
だが、ロシアは英語圏ではない。
妻がモスクワ旅行を売り込んでも、そこは英語通じないからねぇ…とずっと渋り続けていた夫が、ふと「モスクワに行こうか」と言い出したのは、今年の年明け。
舞い上がる妻。初めての海外旅行にもかかわらず、パックツアーには早々に見切りをつけ、ネットで書籍で自ら情報収集に没頭。
フォートラ掲載の皆さまの旅行記は、特に精読して参考にさせていただきました。ありがとうございました。
結果、ほぼ手作り・体当たり旅行プランの出来上がり。
英語の通じない国(?)ロシアでのコミュニケーションに七転八倒する夫、その隣で憧れのモスクワに興奮する妻。
想定外のことも色々起こったけど、最後には、夫婦そろってまたモスクワに行きたい!と思える旅行でした。
1日目は、成田からモスクワまでの移動と、英語の通じない国(?)ロシアでの夫のカルチャーショック体験です。
■9月21日:東京・成田~モスクワ・ドモジェドヴォ
□9月22日:オスタンキノタワー、宇宙飛行士記念館、トレチャコフ美術館、KHL観戦
□9月23日:クレムリン、武器庫、赤の広場
□9月24日:レーニン廟、現代史博物館、KHL観戦
□9月25日:赤の広場、モスクワ・ドモジェドヴォ~東京・成田(26日)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 2.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
浮かれています。夫も妻も浮かれています。
行きはJAL421便。チケットは、7月半ばにJALホームページから購入しました。
ロシアビザは、8月上旬ロシアビザセンターさんに依頼。
自動チェックイン機対応の便ではなかったため、空港カウンターで搭乗手続きです。
手荷物を預けたとき、係員の方に
「こちらのお手荷物、モスクワまで確かにお預かりします」と声をかけられ、
あぁ本当にモスクワに行くんだ、と改めて実感。 -
搭乗口は、第2ターミナル端っこの75番。
近くの売店で、ペットボトルのお茶や菓子パンをまとめて買い込みました。
大食漢の夫が機内で空腹になった場合に備えての買い物でしたが、
フライト中はいっさい手を付けずに済みました。 -
JALチケットの購入が7月半ばまでずれこんだのは、
KHL(Kontinental Hockey League)2016-17のスケジュール発表を待ったため。
応援しているDynamo Moscowのホームゲームを絶対見たい!ということで、
必然的に旅程はKHLスケジュールに合わせることになりました。
昨シーズンは確か6月末に発表されたのですが、
今シーズンの発表は少し遅れて7月10日頃でした。
発表を見て即JALチケット購入。でも窓側の席は取れず。
10時45分定刻出発。10時間15分のフライトです。 -
食事前のドリンクとスナック。
つづきましてお待ちかねの機内食~…のはずでしたが、ここでプチ・アクシデントが。
なんと、夫と妻の分だけが配膳されない。
前後左右、見渡す限りの皆さんがもう召し上がっているのに、
2人にはCAさんからお声すらかけられない。
夫と妻、2人して透明人間になった気分。
などと言ってる場合ではありません。
すでに食事を終えた方々もチラホラみられる。依然、夫と妻は空気状態。
このままではサーブ無しの流れになってしまう。ひとまず夫がギャレーに出向いて申告。
するとCAさん、あからさまに「しまった」という表情。
わかりやすい。 -
すぐにメニューを持ってきてくれて、希望の食事を配膳していただきました。
こちら、夫オーダーのポークシチュー。
お料理も美味しいが、パンも美味しい。
パンのお代わりをお願いすると、快く受け付けてくださいました。 -
こちらは、妻オーダーのカジキのカツ丼。
味は濃いめですかね、それともああいう環境では濃く感じるのかな?
美味しかったです。
先ほどまでのヤキモキ感はすっかり吹き飛んで、2人とも美味しく完食。 -
食事が終わって、まったりと映画を見たりウトウトしたりしていたら、
チーフCAとおぼしき方が、2人の座席に来られました。
なんと、先ほどの配膳遅れのお詫びです。
そんな対応、予想だにしていなかったので、逆にこちらが恐縮しきり。
でも、いいですね。こういう丁寧なホスピタリティ。 -
到着前の軽食、カツサンドとハムサンドです。
到着は、定刻より45分早い14時15分。
着陸態勢に入る前、軽いおしゃべりに応じてくれたCAさん。
2人にとってこれが初めてのロシアだと聞くと、
「ロシアを本当に本当に本当に楽しんでくださいね!」と元気に返してくれました。
※「本当に」を3回繰り返したのは事実です。
この言葉、これから初めてロシアに降り立つ2人の胸には沁みました。 -
ドモジェドヴォ空港、話には聞いていたパスポートコントロールの酷さ、体験しました。
少なくともあの場では、秩序や効率といった観念が希薄でした。
飛行機を降りてから、この入国スタンプをGETするまで、1時間20分。
…まだいい方ですか?
荷物はとっくにターンテーブルから降ろされていました。
2人が手荷物を受け取った時点で、まだ10個以上が残留。
ちゃんとJAL職員の方が、傍で見ていてくれましたね。
ここは、ニッコリ笑って会釈、という日本式で御礼。 -
さあ、モスクワ=外国です。夫、俄然みなぎります。
ちょっとでも分からないことがあったら、空港職員に英語で聞きまくりです。
空港では、英語が普通に使えました。
まず両替。到着ロビー端のドムバンク(Dombank)で、手持ちのドルをルーブルに。
これは、そのときの両替証明書です。
パスポートの提示必要。レートは、1ドル=59.5ルーブルでした。 -
続いて、Simカード。
到着ロビーでやたらと目についたМТСスタンドで、
3GB・ロシア全土対応のものを600ルーブルで購入。
パスポートの提示必要。
こちらのスマホを渡すと、カードの差込みから設定まで、全部やってくれました。
ここも英語OK。 -
市内への移動は、アエロエクスプレス(17時発)。
アエロエクスプレスのホーム周辺でも、英語が使えます。
乗り場を聞いたら、駅員さんが英語で丁寧に教えてくれました。
ここまで、夫、英語コミュニケーションがスイスイで、向かうところ敵なしです。
いい気になってます。天狗です。
アエロエクスプレス車窓からの眺め。…こ、これは、つ○ば研究学園都市!?
その昔、つ○ば研究学園都市を訪れた旧ソ連の学者が、
街を見るなり「ここはソ連か!?」と言ったとか言わなかったとか。
その学者の(逆)気分になれる風景が流れていきます。 -
18時前にパヴェレツキー駅に到着。メトロに乗るためパヴェレツカヤ駅に移動。
帰宅ラッシュと重なったのか、パヴェレツカヤ駅は人でごった返し、カッサには長蛇の列。
慣れない外国人2人がトロイカカード(チャージ式)を買えるような雰囲気ではない。
ひとまず、自動券売機で1回券を購入しました。50ルーブル。 -
2号線に乗って、ホテル最寄りのアフトザボーツカヤ駅で下車。
ここのカッサは空いていたので、ここでトロイカカード購入。
デポジット50ルーブル。チャージ額は任意、かな?
空港での英語スイスイに気をよくした夫、ここでもカッサのマダムに対し
「One troika card, please」と切り出した挙句、チャージ分300ルーブルを
「Three hundred」と言って差し出す。
しかしその瞬間、マダムが思いっきり顔をしかめたのを、後ろにいた妻は見逃さなかった。
…ここ、英語ダメどころか、自粛レベル!?
察した妻、自分の分は「トロイカ,パジャーリスタ」と注文。
持ってる限りのロシア語ボキャブラリーをフル動員です。
そして、指を1本立て(1枚という意味で)無言で300ルーブル提出。
カードを受け取って「スパシーバ」。
しかめっ面はされなかった。 -
ホテルは、マキシマ・パノラマホテル。Hotelistaで予約しました。
Dynamo MoscowのホームリンクVTB Ice Palaceに徒歩で行けるという点が決め手。
ホテルからリンクまで、徒歩10分。
フロントは、普通に英語が通じます。
室内の様子。水回りから。バスタブ無しですが、シャワーは水量たっぷり、
温度も十分、水はけも良し。ドライヤー有り。
アメニティは、パウチのシャンプー、リンス、液体ソープ。 -
トイレもきれい。水量十分。
ただ、初日にはあった予備のトイレットペーパーが、なぜか2日目以降無くなっていました。 -
湯沸かしポットもあります。他にミニバー有り、液晶テレビ有り。
掛け時計はありますが、卓上時計(目覚まし時計)は無し。セキュリティボックス無し。
荷物を置き、ホテル近所のスーパーに買い出しです。
スーパーでは、不慣れな外国人2人に店員さんがロシア語で何か言ってきます。まったく分かりません。
こちらがロシア語まったくダメとみても、店員さん怒りはしませんでした。しかし、英語に切り替えることもありません。
レジで後ろに並んでいた女の子が心配そうに外国人2人を見ていましたが、特に、英語を使って手助けしてくれるわけでもありません。
いい気になっていた夫、目が泳ぎ始めます。 -
スーパーの後は、クローシュカ・カルトーシュカ。
ここで夫、自分を取り戻すべく、英語で(しかもセンテンスで)注文を始めます。
しかし、店員のマダムにはまったく通じません。
マダムは、夫の主張とはまったく違うトッピングでジャガイモをかき混ぜようとしている。
躍起になって英語でまくしたてる夫。
ここで夫、妻に止められます。
夫も一生懸命ですが、妻から見るとマダムも一生懸命。
自分のロシア語と指差しとで、何とかこちらのオーダーを理解しようとしている。
そこを英語でゴリ押ししてもね。英語だって、ここでは外国語だよ。(妻)
出てきたジャガイモはこちらが意図したものではなかったけど、
妻が持ってる限りのロシア語ヒヤリング力で聞き取れたマダムのつぶやき
「ごめんなさい、英語わからない」。
ホテルの部屋でジャガイモを食べながら、ほんっと街なかは英語通じないなー、
とブツクサ言う夫。
しかし妻からカッサでの出来事、クローシュカのマダムをつぶやきを聞かされて、
一気に撃沈。クライシスどころか自我崩壊状態。
…そうだよ、ここは非英語圏だよ! 英語が通じない国(?)ロシアだよ!
で、明日から俺どうすればいいの??
ままならない気持ちいっぱいで、モスクワ初日の夜は更けていきます。
(写真はホテルの部屋から撮ったモスクワの夜。)
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この旅行記へのコメント (2)
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- Pメテオラさん 2016/10/16 19:08:45
- 初めて
- 初めての感動をどうぞ大切に。したり顔の日々にならないよう、いつまでも初々しい外国体験を宝物にすることを期待しています。
- なーにゃさん からの返信 2016/10/16 22:16:37
- 【御礼】RE: 初めて
- Pメテオラさま
コメントありがとうございます。
初めての海外旅行ゆえ、見るもの聞くものすべてが目新しく、
旅行期間が短いにもかかわらず上へ下への大騒ぎの旅行記となってしまいました。
お読みいただき、夫婦2人揃って心より感謝いたしております。
初めての海外旅行記に、このような温かいコメントをいただいたことを宝物にして、これからの旅行を夫婦ともども楽しんでいきたいと思います。
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