2016/09/21 - 2016/09/26
740位(同エリア1830件中)
なーにゃさん
四十路夫婦の、初ロシア旅行!
2日目、モスクワは終日雨。予想最高気温10℃。本日は、観光とKHL観戦です。
□9月21日:成田(JAL421)~ドモジェドヴォ
■9月22日:オスタンキノタワー、宇宙飛行士記念博物館、トレチャコフ美術館、KHL観戦
□9月23日:クレムリン、武器庫、赤の広場
□9月24日:レーニン廟、現代史博物館、KHL観戦
□9月25日:赤の広場、ドモジェドヴォ(JAL422)~成田(26日)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 2.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
おはようございます。雨のモスクワです。
本日はまず、オスタンキノタワーの見学。
ルートです。メトロ2号線と6号線を乗り継いで、最寄り駅 VDNKhへ。
駅前のバス停ВДНХ (южная)からトロリーバス13番に乗り、
オスタンキノタワーに近いУл. Академика Королёваで下車。
あとは徒歩。
…さらっと書きましたが、雨の中、目的のバス停を見つけるのに苦労しました。 -
【チケットの話】
オスタンキノタワー公式HPから購入。
発売は月初めのようです。※今回は9月訪問だったので、9月1日発売。
決裁完了後にメールで送られてくるConfirmationをプリントアウトして持参。
カッサで引き換え。
年中無休のオスタンキノタワーにも、見学不可の日や時間帯があるようです。
チケット購入サイトの「Queues info」ページで当月分を確認できます。
こちら入場チケット。訪問者の名前と入場日、参加するエクスカーション開始時間が印字されています。 -
入場時のチェックは厳重でした。
第1チェックポイント:金属探知ゲート+手荷物検査
↓(カッサを通過)
第2チェックポイント:金属探知ゲート+手荷物検査+パスポートチェック
第2チェックポイントでは空港並みの装置を使用します。本気です。
英語を喋る夫には、英語で指示してきます。無言の妻には、ロシア語です。
観光施設入るのにHold Upか…。 -
エクスカーション所要時間は1時間。開始までタワー1階で待機です。
時間になるとガイド登場。今回の担当はイケボのヴラジーミル。
彼の流ちょうなトークでエクスカーションは進行します。すべてロシア語です。
エクスカーション1回の定員は90名ですが、このときの参加者は30名ぐらいでしたかね。
タワーの歴史や設計者紹介、展望デッキでの注意事項を聞いた後、何基かのエレベーターに分乗して展望デッキに移動です。
このとき夫の後に続いて乗り込もうとした妻に、まさかのSTOP。
驚く妻。次のに乗りなさい、とヴラジーミル。
いやあ、こちら2人どうみても同行者なんですが。そうだ、ここは日本じゃなかった。 -
頂上で無事合流。展望デッキからの眺め。
靄に覆われて、狭い範囲しか見えませんが、興味深い街並みです。
ここでもまた、あっ、つ〇ば研究学園都市、と言いそうになりぐっと口を押える。 -
靄が切れた瞬間に撮ってみますが、これが精いっぱい。
建物の配置が凝ってて面白い。 -
ふと気を抜くと、こんな雨風(泣)。
-
「ここからはモスクワ大学だって見えますよー。今日は無理ですけどね。ハハハハー。」
(ヴラジーミル) -
透明床があります。覗き込むとクラクラします。
エクスカーションの最後20分は、自由時間でした。
皆さん、思い思いに街を見渡したり写真撮りまくったりしています。
もちろん、夫と妻もお互いのカメラフル稼働。 -
透明床から覗き込んだ、オスタンキノタワーの側面。
あー面白かった、とタワーを降り出口に向かう2人に、
第2チェックポイント(出口は別です)から係官のオジサンが飛び出してきて、
「Excuse me!」。
後ずさる夫、夫にすがる妻。…お、俺ら何かしましたか?
Please、とオジサンが差し出したのは、夫が持っていたはずの旅程表(妻作成、A4一枚)。
どうやら第2チェックポイントを通過する際に夫が落としていったらしい。
こんな手作り感満載のペラペラ紙、彼らからすれば意味不明の言語だし、ごみ扱いもできただろうに、エクスカーション終わるの見計らってわざわざ返してくれたんだ。
Thank you!と夫が受け取ると、オジサン大きく頷いて戻っていった。じんわり感激。 -
帰りは少々苦労しました。
帰りもトロリーバス13番を使おうとしたものの、ВДНХ (южная)方面行きのバス停が分からない。
※図中、赤星の辺りにあるバス停が正解です。
雨は本降り、道行く人もまばら。アカデミカ・コロリョワ通りを無駄に渡ったり戻ったり。
やっとバス停を見つけ13番バスに乗りこみ夫が「べ、ベーデーエヌハー?」と聞くと、
運転手さん「Да,ВДНХ」。
このときの夫の安堵感といったら。 -
安堵感に包まれて食べれば、何だって美味しい。
…いや、これ本気で美味しい。駅近くのマクドナルドで食べたものです。
ネットで、ロシアは「マックが美味しい国」ランキングで結構上位だって読んだことあるけど、それ本当。
夫と妻、これ食べてモスクワのファストフードにはまります。 -
オーダーの際、英語はほぼ通じませんでした。
メニューを指さしながら注文するんですが、細かい点がお互いに理解できない。
昨日のショックから立ち直れてない夫は、通じないんだったらもういいよ状態。
店員さんも、んじゃそういうことで状態。
結果、ポテトにソースが付きませんでした。 -
さて、お次は宇宙飛行士記念博物館。
-
チケットは現地調達です。夫は入館料のみ、妻は入館料+撮影料。
一番右の紫のテープは、撮影料支払い済の印です。
どこにどう付けるのか分からなくて妻が手に持っていたら、係員のマダムが「こうよ」と
カメラのネックストラップに、輪っかにして付けてくれました。なるほど。
これ、館内では結構チェックされてます。 -
世界初の有人宇宙飛行を成し遂げた、ガガーリン少佐(当時)がお出迎え。
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宇宙犬たちは、はく製となっても宇宙を見上げて可愛らしくおすわり。
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ソ連・ロシアが積み上げてきた、宇宙開発に関わるさまざまな事物がズラリ。
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歴代の宇宙服。
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ワンちゃん用も。
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船内服は、ひと昔前のアイドル衣装を彷彿とさせる。
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食物の缶詰。食べるときは、お皿に盛りつけたりするのかな。
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休憩時間は、チェスに興じる。
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英語の説明文は、あったり無かったり。
展示の仕方は、素人目にも見事です。
何ていうんですか、間延びしない展示、とでも言うんですかね。
説明文が読めなくても、宇宙開発の歴史に熱烈な関心がなくても、見ていて飽きません。
大量の事物をテーマごとに並べただけでは、こうはならないでしょう。
かないませんねぇ…。 -
目の不自由な方向けのディスプレイ。
いくつもありました。 -
ソ連・ロシアの歴代宇宙飛行士が並びます。
-
ガガーリン少佐のコーナー。
ガガーリン少佐といえば冷戦時代(夫と妻の子供時代)、
「人類初の宇宙飛行を成し遂げたヒーロー」というだけでなく、
必ず「ソ連の英雄」がセットになっていた。
宇宙から帰還後、一気に、強いソ連を体現する英雄として
全世界にその姿を見せつけることになった少佐。
このコーナーには、そんな少佐の子供時代からの資料が並べられている。 -
家族写真や友人とのショットなど見ていて思うこと。
少佐は英雄だったけれど、当然ながらそれでもやっぱり、最後まで変わらず
一人の人間、一人の青年でもあったんだよね。
世界を分断する二大勢力の一方を象徴することになった自分の境遇を、
この青年はどう感じ、それにどう対処したんだろう。
その間、彼の顔には屈託のないあの笑顔だけでなく、困惑や苦悩や怒りや諦めや、
色々な表情が浮かんだことと思う。 -
だけど少佐、ここの人たちは良い表情のあなたを記憶していますよ。
-
外に出ると、宇宙飛行士を称えるレリーフ。
これは、晴れた日に見たかった。 -
しかし、よく降ります。
-
続いて、メトロ6号線に乗ってトレチャコフスカヤ駅に移動。
トレチャコフ美術館(本館)を見学します。
雨で見通しが悪いなかフラフラ歩いていると、道行く親切なご婦人が助けてくれました。
英語で「Tretyakov」と言ったら「は?」という顔をされ、
カタカナで「トレチャコフ」と言ったら分かってくれた。
そういうもの?
【チケットの話】
トレチャコフ美術館公式HPから購入。
訪問日指定なしのオープンチケット。購入日から30日以内に引き換え。
バウチャーをプリントアウトして持参。カッサで引き換え。 -
ロシアに来たからには、ロシア美術を見てみたい。
絵画素人の夫と妻は、目に留まった絵をどんどんカメラに収めます。
そのなかから。
セレブリャコワ「at breakfast」。
子どもって時代や国が変わっても、同じ目をしてるんですね。 -
ボードリー「Procession at the Cathedral of the Annunciation in Moscow Kremlin」。
明日、同じ場に立ちます。 -
レーピン「Крестный ход в Курской губернии」。
当時の生活のひとコマを切り取ったのか、何か物語性のある一場面なのか。
妻は、こういう群像画に惹かれていました。 -
あっ、ザポロージェのコサック!
と思ったら、ロシア美術館所蔵のものとは別物。でも同じくレーピンの作。
レーピン「Zaporozhian Cossacks Write a Letter to the Turkish Sultan」。
この生き生きとした表情、好きですね。ここで見られて良かった。 -
エゴロフ「Head of a Young Man」。
テーマは「聡明さ」か「凡庸」か。 -
事前に「これが見たい」と唯一目をつけていたのが、こちらの絵。
ヴルーベリ「Demon Seated」。
ヴルーベリが描くデーモンは、目が生きてる。
夫はそこに少々怖さを感じるのですが、この途方にくれた表情からは、
なぜか目が離せない。
写真で見るよりも、このデーモンは年若く見えましたね。
悪魔という超越した存在でありながら、少年の顔をして悩み迷う姿。
夫と妻、しばし釘づけでした。 -
名残惜しいですが、夜にはKHL観戦を控えているので、切り上げます。
ここで軽く腹ごしらえ。ノヴォクズネツカヤ駅近くの丸亀製麺で、
かけうどんを食べました。
これが美味しかった。食感は普通のうどんなのですが、出汁が美味しい、麺もおいしい。
醤油はキッ○ーマン。
店内はロシア人でいっぱい(本当)。
箸がやたら長かったです。25cmぐらいはあったはず。
メニューに日本語表記はありましたが、店内飛び交うのはロシア語のみ。 -
ノヴォクズネツカヤ駅から2号線でアフトザボーツカヤ駅まで。
いったんホテルに戻ります。
ホテルでは、きわめて不愉快な出来事が起こりました。
※以下、あくまで個人的体験ですので、読み飛ばしてください。
・18時20分頃:昨晩部屋が寒かったのでブランケットの追加をフロントに申し出る。
・フロント係「パスポートを2人分出してくれ」。(え、ブランケット借りるのにパスポート?)
・フロント係「前日チェックインの際に、宿泊者のパスポート全頁コピーしなければならないところをしていなかった。これからコピーする」。
・2人がパスポートを提出。フロント係「部屋に戻ってもよい」。 -
※以下、あくまで個人的体験ですので、読み飛ばしてください(承前)。
・試合開始は19時30分、リンクまで徒歩10分と考えると、19時過ぎには出発したい。
・19時過ぎても、フロントから何の連絡もなければブランケットも届かない。2人してフロントに出向く。
・出かけるからパスポートをいったん返してほしい、というと先ほどのフロント係、おもむろに2人のパスポートを取出し、なんと2人の目の前でパスポートの全コピーを開始する。(まだ手も付けていなかったのか!)
・19時5分:夫「早くしてくれ」。フロント係「コピー機はこのスピードでしか動かないんだ」。
・19時15分:夫「自分たちは19時半から予約があるんだ」。フロント係「これは私の意思ではない、当局(authority)の指示だ」。 -
※以下、あくまで個人的体験ですので、読み飛ばしてください(承前)。
・19時20分:妻の分が終わり、続いて夫の分。
・その間も2人は、言葉でジェスチャーで「早くしろ」と要求。フロント係「待て待て」。
・19時40分:夫の分も終わり受け取って駆け出そうとすると、妻の分にミスコピーがあったからもう一度出せという。
・フロント係、怒りのあまり口もきけないでいる妻に迫る。「当 局 の 指 示 な ん だ」。
・妻、自分のパスポートをカウンターに叩き付ける(いい音したなあ)。フロント係、ヒョイと肩をすくめて受け取りコピー再開。
・19時45分:コピー終了。妻のパスポートを「ハイ、おしまい」といって夫に返却。
妻の言い分:ホテルの不手際と都合とで、ここではこんなに至極当然のように、客の行動が制限されてしまうんだ!? 楽しみにしていたKHLが…。
夫の言い分:妻をなだめフロント係を急かすのにもう精いっぱい。勘弁してよ…。ここは日本じゃないんだし、何されるかわかんないよ。 -
ホテルを飛び出した時点で、もう19時50分。急ぎます。慣れない夜道、結構怖いです。
【チケットの話】
HC Dynamo Moscowの公式HPで購入。
9月のホームゲームのチケット一般発売は、8月20日頃から順次開始。
クレジットカード決済が済むと、メールでEチケットが送られてきます。
会場ではEチケットのバーコードをかざして、そのまま入場。
ここでも手荷物検査と金属探知ゲート、さらに係員によるボディチェックあり。
もちろん男女別レーン。 -
VTB Ice Palaceに駆け込むと、もう第1ピリオド終了間際です。
Dynamo、0-1で負けてます(泣)。
オタオタと自分たちの席を探すアジア人2人。
テンパった妻、なんと近くにいたマスコット君をつかまえて尋ねます。
マスコット君、素に戻って探してくれた(あのときの動きはマスコットのそれではなかった)。
周りの若者たちも、試合中にも関わらず、
何だ何だといった感じで一緒に探してくれました。
結局、そいつらの一部が2人の席を占領していたわけですが…。
いや、もうそのままでいいよと近くの空いた席に座った夫と妻に、その若者たち、
驚いたことに「コンニチワー、アリガトウー」と言ってきた。
へぇ、日本語知ってるんだ。ってか、2人はニーハオの国の人には見えなかったんだ。 -
ピリオド間には、オフィシャルショップでグッズを購入。
ここでは、店員さんに対して英語がバリバリ使えます。
さすが国際試合にも対応可のリンクだ。
買い物中、若者たちに今度は「ニーハオ!」と声をかけられます。
俺たちはニーハオじゃないよ、と夫が言うと、じゃあ何だ?と聞いてくる。
コンニチワだと答えると、若者たちギャハギャハ笑い始める。
夫「What's funny?」。黙る若者たち。
ここ、店員さん以外に対しても英語が使えます。 -
対 Torpedo戦、残念ながら0-1のまま負けてしまいました。
帰り道、ホテル近くのケンタッキーフライドチキンに立ち寄ります。
このときの夫は、自分の英語が十分に通じないストレスと、ホテルでの妻の暴挙に腹を立てたのとで、もう疲労困憊でした。
でもお腹は空いたし、食べたいものは食べたい。
込み合ったカウンターで、気力を振り絞ってオーダーします。
ここで対応してくれた店員・イーゴリ君との出会いが、夫にとっての転機でした。
彼とのやり取りによって夫は、明日から俺このロシアでも英語でやっていける、
とぼんやり思えたような。
どういうことかというと。
たとえば前日のクローシュカでは、夫は(マダムには分からない)英語でまくしたて、マダムは(夫には分からない)ロシア語で対応する、そんなやり取りでした。
お互い通じるはずがない。 -
KF店員・イーゴリ君、はっきり言って英語はよく分かっていませんでした。
ただし彼は(夫には分からない)ロシア語をほぼ使わなかった。
そして(自分にはよく分からない)夫の英語を聞き、それをロシア語ではなくジェスチャーで確認していく。
何ていうのか、夫はコミュニケーションの原型をイーゴリ君から学んだ気になりました。
相手を自分の方に引き寄せるんじゃなくて、むしろ自分から相手に歩み寄るというか…、
うまく言えません。
イーゴリ君とのやり取り中、同じくDynamo観戦帰りのニイチャン(酔っ払い)が、
夫の首に巻かれたDynamoマフラーに目を留め、Ой,Динамо Москва~
と叫びながら、夫とハイタッチ。続いて妻ともハイタッチ。
その後、ご丁寧に大声でDynamoの応援歌まで歌ってくれた、店内で…。
でも、気分が上向いたよ。ありがとう。
後で振り返ると、このモスクワ旅行中で、夫のテンションの底を打ったのが、この夜のイーゴリ君との出会いだったと思います。
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