2016/09/23 - 2016/09/24
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うーぱんのパパさんさん
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若狭湾に面した小浜市は、京の都に食材を運んだ「鯖街道」の出発地、そして奈良東大寺の「お水取り」の送り元の地として知られ、長く続いてきた都や大陸との交流の深さと相まって文化的な香りの高い所です。
市内には180もの寺院があるそうで、至る所に端正な姿の仏様が祀られています。
そんな仏様を間近に拝める「みほとけの里 若狭の秘仏 文化財特別公開」が毎年秋に行われ、所用で小浜を訪れた機会にいくつかの古刹を巡って来ました。
特別公開に関する福井県HP
http://www.pref.fukui.lg.jp/doc/bunshin/wakasa-hibutsu.html
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
特別公開には小浜市ほか多くの寺社が参加していますが、限られた日・機会だけ公開する所もあるため(その方が多い)行きたい所全部を巡る訳にはなかなかいきません。
今回は訪問日と時間の関係で、特別公開中の7ヵ所とそれ以外の有名な古刹3ヵ所を訪ねました。
(写真は妙楽寺の本堂) -
赤丸が訪問した場所になります。
明通寺・妙楽寺(小浜の代表格)
萬徳寺・圓照寺(美しい庭園が見所)
竜前薬師堂(特別公開対象)
高成寺・正法寺・栖雲寺(小浜西組の寺々)
羽賀寺・長泉寺(離れ里にある静かな寺) -
最初は明通寺。
平安時代初期の創建で、国宝に指定された三重塔が有名です。 -
小浜平野から外れた静かな山里にあり、最初の階段を上がった所の山門(写真の左側)をくぐって境内へと進みます。
境内も周囲も緑が豊かで空気がすがすがしい。 -
参道をずっと上っていった高みにある三重塔。
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2016年の特別公開として三重塔の内陣が公開中。
撮影禁止なので写真はないですが、釈迦三尊像とそれを囲む鮮やかな彩色の壁画を見学できました(写っている扉の外から遠目に、でしたが)。 -
三重塔越しに見た本堂の屋根。
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本堂に祀られているご本尊の薬師如来。
(若狭小浜デジタル文化財HPより画像をお借りしました)
薬師様の両脇には降三世明王(ごうざんぜみょうおう)と深沙大将(じんじゃたいしょう)がすっくと立っております。 -
苔むした境内が寺の歴史の長さを思わせます。
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続いては妙楽寺。
明通寺や圓照寺などと合わせて「小浜古刹8ヶ寺」の1つとして知られている由緒あるお寺。 -
山門から森の中の参道へ。
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山門前の赤い橋の下を流れる清流。
小浜のお寺や里のあちこちでこのような水辺(河川や水路)にお目にかかれることもあり、自分にとっては水の郷っていう印象が大きい。 -
本堂が見えてきました。
明通寺とは違い山裾に位置しているので坂のない平坦な境内。深い森に包まれ静寂な佇まい。 -
妙楽寺本尊の千手観音菩薩立像。
(おばま観光協会HPより画像をお借りしました)
ここに限らず、千手観音はどこも神々しく見えます。 -
こちらの地蔵堂にもお参り。大きな地蔵菩薩像が安置されています。
午前中だったからか、他の参拝客には誰にも会わず。 -
本堂の檜皮葺の屋根と緑のコントラスト。
秋の深まった頃は、見事に紅葉するのでしょう。 -
遠敷川に沿った山里にある萬徳寺へ。
ちなみに今回は紹介しません(行っていません)が、近隣にはお水送りの舞台でもある神宮寺や鵜之瀬があります。 -
萬徳寺は美しい庭園が有名です。
訪問時期が紅葉や新緑でなかったのできらびやかな印象は受けませんでしたが、よく整えられた庭や境内をのんびり散策し、小浜の歴史の奥深さを体感。 -
庭園を別の角度から見るとこんな感じ。
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右手には庭園の白砂、正面は本堂へと上る石段、そして左手に書院。
2枚前の庭園写真は書院の縁側から写したもの。 -
書院の一室では涅槃図がお披露目中(特別公開対象)。
修復を受けながらなんだろうけど、金色・紅色が鮮やかで迫力がありました。 -
和尚さんの案内で書院内や庭を見学の後、本堂へと上ります。
振り返ると書院の屋根と白砂の庭が見渡せます。 -
どっしりとした本堂を参拝。
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ご本尊の阿弥陀如来座像。
(若狭小浜デジタル文化財HPより画像をお借りしました) -
本堂や手前の石段を覆うカエデの葉が深紅になる頃にまた来たいです。
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次に紹介するのは圓照寺。
静かな里の静かな寺院。 -
本堂で参拝を申し込み、和尚さんに右手(写真の奥)の大日堂を開けていただきました。
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堂の中におられる大日如来。輝いたお姿ですが12世紀作という由緒ある仏像。
(若狭小浜デジタル文化財HPより画像をお借りしました) -
ちょっと暗い写真ですみませんが・・・
県の文化財にも指定されている庭園の様子。
萬徳寺の庭園に比べるとコンパクトですが、和の世界をうまく表現している素朴な庭です。 -
庭園の池に産卵するモリアオガエルや美しい紅葉は見られなかったけど、凛々しい蓮の花を鑑賞できました。
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境内の向かって左手には赤松神社という社がありました。
圓照寺とも何かしら関係の深い神社なのかな? -
2016年の特別公開対象の1つ、竜前薬師堂。
場所は萬徳寺に程近い蓮華寺のそば。(蓮華寺自体は訪問かなわず) -
地元の方が丁寧に対応・案内してくれました。
若狭彦神社の本地仏だったここの薬師如来像、神仏分離の際に竜前に移されてからは、地元竜前区の住民によって大切に守られてきた秘仏。 -
収蔵庫の扉を開けると端正な姿の薬師如来が現れます。
薬師如来像の左右には十二神将が並んでいる。ところが数えてみると、左側に6体、右側に7体、あわせて13体あるんですね。
右側一番後ろの1体がいつの頃からか紛れ込んで(?)、そのまま一緒に祀られ守られてきたんだそう。
なんとなく温かな微笑ましい逸話だと思いました。 -
薬師堂とともに竜前の里をちょっと散歩して、お地蔵様や鐘突き堂などを見て回りました。
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ここからは、小浜市街の西側(海沿い)に点在する寺院のいくつかを紹介。
1ヵ所目は高成寺。ここも特別公開の対象でした。 -
立派な門の先に明るく広々とした境内が。
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なかなかの存在感の庫裏。
京都の名の知れたお寺にも引けを取らないような建物が連なってます。 -
本尊として安置される等身の十一面千手観音立像は、平安時代(9世紀後半頃)の作で神々しい姿の仏様。
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こちらが千手観音立像。
(若狭小浜デジタル文化財HPより画像をお借りしました) -
千手観音様は本堂の奥に静かに祀られていました。
特別公開ということでお姿を拝見できたのかも。 -
参道を戻って、次のお寺に向かいましょう。
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紹介した3ヵ所(高成寺・正伝寺・栖雲寺)も含め、小浜西組には多くの寺院があって効率よくお寺巡りができます。
(写真はその寺巡りをしている中で見かけたお地蔵さん) -
高成寺から程近い正法寺。
市街地の中の小さなお寺。 -
法事の準備をしているようでしたが、参拝を申し出るとこころよく中に入れてもらえました。
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海からお出ましになった、本尊の如意輪観音(弥勒菩薩)を拝む。(写真はお寺の絵葉書より)
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3ヵ所目はこの栖雲寺です。
お市の方の二女であるお初の方ゆかりの常高寺に近く、周辺にあった塔頭群の1つだったようです。 -
本堂に上がらせていただき、仏様とご対面。
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本尊は市指定文化財の木造阿弥陀如来坐像。
(若狭小浜デジタル文化財HPより画像をお借りしました) -
ちょうどコスモスや彼岸花が道端や畑の畔などを彩る季節。
西組一帯は風情ある街並みが残っていて歴史保存地区になっています。街並み見学とともにお寺・仏像巡りをするのも楽しいですね。 -
次は小浜平野北側の山裾にある羽賀寺。
ここも「小浜古刹8ヶ寺」の1つに挙げられている。 -
駐車場から見える大きな屋根の建物が見えますが、これは本堂ではありません。
その手前を左に折れて参道を進んでいきます。 -
階段の上に本堂が姿を現す。
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鳳凰が羽を落とした所につくられたという伝説が名前の由来だそうで、創建の歴史ははるか奈良時代まで遡ると伝えられています。
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羽賀寺を訪ねたのは、木造十一面観音菩薩立像を拝むため。
優雅な立ち姿がとても印象的で、小浜の数ある仏様の中でもトップクラスの人気なのではないでしょうか。
(お寺の絵葉書より) -
トリは小浜市の東外れに位置する長泉寺。
他の寺とは離れた場所でしたが、特別公開対象だったので今回訪ねてみました。 -
応永14年に創建された曹洞宗のお寺。正面の本堂に入って中を参拝・見学させていただく。
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本堂の内部。本堂には阿弥陀如来が、後ろの開山堂には千手観音が祀られている。
同じ表現ばかりでスミマセンが、ここの千手観音も実に神々しいお姿。 -
長泉寺の千手観音は、若狭地方で唯一の千手千頭(千眼)の像だそうです。
(写真はお寺の絵葉書より)
お寺の方に「足を触ってもいいですよ」と言われ、ありがたく触らせていただく。なかなかない経験。 -
本堂を見学している時に同行してくれたのは、このにゃんこ。
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お寺の由来を説明した後、「ちょっと一休みね~」とゴロン。
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でもちゃんと出口まで見送ってくれた。
ご案内役を果たして「やれやれ」とまたゴロンしてました(笑)。 -
どこも参拝客は少なく門前町やお土産物屋もほとんどない、いわば地味なお寺ばかりでしたが、安らかな気持ちで巡ることができました。
各寺の詳細は「若狭おばま観光協会HP」よりどうぞ。
http://wakasa-obama.jp/ -
小浜の歴史や文化に触れながらの寺巡りを、またしてみたいと思います。
今回の旅行記はここまで。最後までご覧いただきありがとうございました。
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