宗谷南線

2016/09/10 - 2016/09/10

遅い夏休みを利用して、北海道へ。連続して北海道を襲った台風の影響で、ＪＲ北海道の路線はズタズタの状況下、レンタカーと「北海道&東日本パス」を駆使しての旅です。
二日目の午後は、旭川から宗谷本線で北に向かいます。大雨の影響で音威子府より北が不通になっていますが、今日は一旦また札幌に戻るため名寄より北に行くことはなく、支障はなさそうです。

エリア 士別・和寒・下川(北海道)

• 旅行の満足度: 3.5

旭川駅。ものすごく立派で、綺麗です。施設やお店の充実度は別にして、札幌駅に引けを取りません。

宗谷本線の列車の出発まで時間があるので、駅から徒歩10分程の「国士無双」という銘柄が有名な高砂酒造に行ってみます。

綺麗な店構えです。工場見学もできるようですが、３日前までに予約が必要とのことです。

ちょっとした展示コーナーがあります。

直営売店。店内所狭しと商品が並んでいます。もちろん試飲もＯＫ。店内にある商品のほとんどが試飲できるそうですが、控えめに３種類だけいただきました。

旭川駅に戻ります。立派な駅の構内ですが、人は閑散。石北線不通の影響もあるのかもしれません。

名寄行一両編成の普通列車に乗車します。

高砂酒造で買った国士無双で一杯やりながら車窓を楽しみます。
レンタカーではこういうわけにはいかないですからね。

ピップエレキパンのＣＭ撮影も行われた駅

塩狩峠に差し掛かると、ディーゼル音が大きくなり、列車のスピードが落ちてきます。

ちょうど峠の頂上辺りに位置する塩狩駅到着。ここで下車したのは私一人。

なかなか風情のある駅舎が立っています。

駅舎の中も綺麗に整理されています。

今乗ってきた列車を見送り、周りを少し探索することにします。

駅を出てすぐに塩狩峠記念館入口の案内があります。

木々に囲まれた小高い場所にある塩狩峠記念館は三浦綾子さんの旧宅で、訪れるファンも多いとか。もっとも大半の方は車で来られるようです。

車の場合、国道側から砂利道を少し上がっていきます。

内部には代表作に関する資料や、当時の執筆活動の生活空間が偲ばれる生活用品などが展示されています。

駅のすぐ傍には塩狩ヒュッテというユースホステルもあります。
すぐそばを宗谷本線が通っています。

その昔、国鉄時代よりも前の時代ですが、急こう配の塩狩峠で列車が逆走しそうになるのを身を挺して防ぎ殉死した長野政雄氏の顕彰碑です。三浦綾子の「塩狩峠」モデルになった人です。塩狩ヒュッテのすぐそばにあります。

ＪＲ塩狩駅から徒歩数分で国道に出ます。だいぶ天気も良くなってきました。

宗谷本線のダイヤの都合から、ここからは道北バスに乗ることにします。

旭川から名寄まで走っている路線バスです。

途中、和寒で時間調整が５分ほどありました。

降りるのは、次のバス停「難波田橋」です。

何もないところにあるバス停です。

バスは名寄方面へ去っていき、私は少し戻り東方向に真っ直ぐ伸びている道を進みます。ここから20分ほど歩けば、宗谷本線の名寄以南の秘境駅として有名な北剣淵駅にたどり着けるはずです。

青空が広がってきました。半袖でも十分なくらいです。

広大な畑の一面に収穫を終えたかぼちゃが。

宗谷本線の踏切が見えてきました。あの踏切のすぐ右側に北剣淵駅があるはずです。

踏切のすご横に片面のホームが、小高く生い茂った木々を背にひっそりと佇んでいました。

車が通る道路からすぐのところに駅があるので、周りが森林に囲まれているということではないのですが、ホームを挟んだ両側の木々が駅全体をいい雰囲気で包んでいます。

そして、ホームから少し離れたところに木造の小さな駅舎が。
鉄道ファンでもない限り、都会の人から見ればこれが駅舎とは思わないでしょうね。こんなとこで何しているの、森のプーさんによろしくっていう感じになってしまいます。

一応内部も拝見。あまり長居はしたくありません。

北剣淵という駅名が入ったきっぷ運賃表が存在するのはいつまでなんでしょうか。

駅舎とホームの位置関係はこんな感じです。

列車が進入してきましたが、汽笛を鳴らして通過してしまいました。
快速列車はもちろん、普通列車も通過するのが多い駅なのです。

ホームには一匹のクジャクチョウも。

貴重な北剣淵駅停車の列車に乗り込み、次の士別駅へ向かいます。

乗った列車は音威子府行。このままずっと乗って行きたいのですが、今日は札幌に一旦戻らなければならず、一駅乗車しただけで下車。

士別市は羊のまちだとか。ジンギスカン、それとも羊毛どっちなんでしょうか。

駅前には何にもなく、タクシーが２台止まっていただけ。市の中心部は駅から離れているのですが、本当に寂しい限りです。

それでも、なぜか駅周辺にはいわゆる駅前旅館が何軒か経っています。かっての鉄道主流の時代の名残でしょうか。

士別駅にある駅そばをちょっと楽しみにしていたのですが、本日臨時休業。駅売店も併設なので、結局駅及び駅周辺では食料品の調達ができず。

士別駅から旭川駅に戻った頃には、夕陽が駅のガラス面を眩しく照らしていました。明日は、札幌からまた名寄まで行き、名寄からはレンタカーを借りて道北を回ります。