2005/09/09 - 2005/09/10
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Dwind_999さん
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エジプト観光の後半と帰国。
カオスに満ちたカイロの街歩きを楽しみました。
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- ツアー(添乗員同行あり)
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9月9日(金)11日目。
9時から11時まで「エジプト考古学博物館」を見学。
収蔵点数は20万点にものぼると言われていますが、最大の見どころはやはり2階にあるツタンカーメンの黄金のマスク。
この博物館はカメラ持ち込み禁止で、入口では空港並みの厳重なセキュリティチェックがありました。
歴史好きな人なら丸一日かけてじっくり見たいところでしょう。エジプト考古学博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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エジプト考古学博物館見学のあと、11時過ぎから午後のオプショナルツアーに参加しない者たちでカイロの街歩きを楽しみました。
かつて世界各地を歩き回った元バックパッカーのY氏の案内で、女子大生二人組、おばちゃん二人組を加え6人でワクワクの異国の街歩き。 -
タフリール広場からスーク・アタバ(アタバ市場)の方へ歩いて行きます。
金曜日のこの日はイスラムの休日。
昼間は閉まっている店が多く、このあたりは人の通りも少ない。
近くのATMでVISAカードを使い300エジプトポンド(約6千円)をキャシングで引き出しました。 -
街中にはテロを警戒してか、警官が多い。
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13時頃、アタバ市場の肉売り場が多くある所に来ました。
ブタ以外のいろいろな肉があるようで、辺り一面に生臭い臭いが立ちこめる。 -
街中のあちこちで見かける、「アエーシ」と呼ばれるイースト菌を使わない無発酵の丸いパンで、エジプトの主食だそうです。
アレキサンドリアではコンクリートの地面に、アエーシをじかに置いているのを見ましたが、エジプト人はあまり気にしないらしい。 -
路上の市場に群がる人たち。
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ドアを開けたまま走るミニバス。
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車と人がごちゃ混ぜの道路。
人は車の間を抜けて道路を横断するのが、ここでは普通。 -
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道路脇にはいろいろな露店が並ぶ。
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13時過ぎ、たぶんアズハル通りの近く。
一般の観光客が足を踏み入れない、地元の人たちが利用する市場で、衣料、雑貨、日用品などが売られている。
すごいごった返しようで、汗だくになって歩いて行きます。 -
狭い路地に大きな声が飛び交い、ざわめきの中で人の波が流れてゆく。
雑踏のエネルギーに圧倒されます。 -
路地の中央に衣料品を扱う露店が並ぶ。
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イスラムの国エジプト、ギザピラミッドの悠久の大地から一転して、カイロの街のこの驚くべき喧噪。
びっくり箱をひっくり返したような驚きと興奮に包まれる空間。
旅の好みも人それぞれ、こんな人混みは嫌だと敬遠する向きもあるでしょうが、このような異文化をじかに体験し、カルチャーショックを肌で感じる、これが旅の面白さの一つでもあります。 -
板の上にアエーシ(エジプトのパン)を乗せて行く少年。
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自分の周りがすべてシャッターチャンスになり得る、強烈な異国の光景がここにある。
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14時、歩き始めて約3時間、フセイン広場に来ました。
この店の前の道にせり出したテーブルで休憩。
陽が西に傾いて日影ができてくるにつれて、テーブルがどんどん道路と広場の方へ置かれていく。
後でこの前を通ったらテーブルが3列になって道路にせり出していました。
ここでY氏はエジプトの国民食みたいな「コシャリ」を注文。エジプト風ミートソース・マカロニ・ライス(ガイドブックにはこのように書いてあった)。
あとはケバブなどをたのみ、女性陣はこの恐るべき雑踏に圧倒されたのかあまり食欲がないらしく、ジュースやチャイなどの飲み物だけ。
女性陣は、かなり歩いて疲れているのでしょうが、それでもこの物珍しきカイロの街の様子や人びと、ウインドウショッピングなどへの好奇心の方が勝っているようでした。 -
向こうにモスクのミナレット(尖塔)が見える。
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40分ほどの休憩の後、ハン・ハリーリ市場を見て歩く。
こここは観光客が多く訪れるところで、日本人が通ると「ヤマモトヤマ〜」「バザールでござーる」と店の男たちが呼びかけてきたり、両手の親指と人差し指を出して、「ゲッツ!」などとちょっと古いネタを持ち出してくる男もいました。
この年の4月7日の夕刻、このハン・ハリーリ市場の中で爆弾テロがあり、米、仏人ら4人が亡くなっている。
さらに4月30日には、午前中に行ったエジプト考古学博物館近くで自爆テロがあったりしている。
※ますます物騒な世の中になってきて、海外旅行へのリスクも増大してほんとに困ったものです。ハン・ハリーリ・バザール 市場
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市場の狭い路地を抜けて行く。
荷馬車などが通るノスタルジックなカイロの路地裏。 -
アラブ人以外ほどんど見かけない庶民が暮らす通りにフラリと入ってみると、昼下がりのひとときを、水タバコを吸いながらくつろぐ男たちがいました。
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カイロ街歩きのハイライトは、ハン・ハリーリ市場から南に1?ほど下ったところにある「ブルー・モスク(ガーマ・アズラク)」。
門の前にいた係の男がドアを開けてくれ、私たちは中に入りました。
修復中なのか、他に誰もいない寂れた雰囲気の、貸し切り状態のモスク見学。
管理人の男が訛りのある英語(エジプト人の英語発音はそうらしい)で説明するが、私はチンプンカンプン。Y氏だけがわかり、女子大生の二人はところどころ分かるのかもしれない。
エジプトはかってオスマントルコに支配されていて、17世紀半ばにエジプトに赴任してきた総督がトルコからブルータイルを取り寄せ、イスタンブールのブルーモスクに似せてこのモスクの内装を青くしたそうです。ブルー・モスク 寺院・教会
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尖塔に登ってみました。
途中、一点の光すら見えない真っ暗闇になるところもあり、デジカメの再生液晶画面の明かりを頼りに手探りで狭い階段を登っていくと、漆黒の闇の先に待っていたのは、市街が一望できる驚きの光景でした。 -
崩れかけたビルの屋上など、土とレンガの薄汚れた赤茶けた印象の街並みですが、それなりに目を見張らせるものがありました。
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モスクの尖塔がいくつも見えます。
そして、そこから祈りの時間を知らせる「アザーン」が鳴り響く。 -
ブルー・モスク見学のあと女性4人はタクシーで3〜40分ほどかかるオアシス・ホテルへ戻っていき、Y氏と私はもう少し街歩きを続けることに。
どのあたりかよくわからないが、大通りにかかる陸橋からの光景。 -
大通りの歩道には露店が並び、路肩には路上駐車の車がいっぱい。
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道路は車と人でもうごちゃ混ぜ状態。
交通法規なんてお構いなし。 -
横断歩道が少なく、車の間を通っていかないと道路を横断することができない所も多くあり、走ってくる車の合間を見ての道路横断術は、カイロの街では必須。
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道の交差点にびっしりと衣料品を商う露店が並んでいる。
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街中の道路では車のクラクションが鳴り響き、人びとは狭い車の間をすり抜けていく。
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タフリール広場方面へ戻る途中だろうか。
一人だと地図を見ていても迷子になるのは間違いない。 -
18時半、道はまるで歩行者天国状態になっている。
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ノキアの携帯のチラシを紙吹雪のようにばらまいている男がいました。
おかげで道路はチラシで埋め尽くされている。
恐るべき豪快な宣伝方法。 -
19時過ぎの日が暮れかかる頃、カイロの街で有名なコシャリ専門店に入りました。
テーブルは満席で少し待ってから相席で座ることができ、コシャリとコーラで夕食をとりました。
二人で14LE(\280)と安い。 -
エジプト考古学博物館近くのバスターミナルに来ました。
行き先表示と右端はバスの番号。
アラビア文字は、数字は普通に左から読み書きするが、文字は右から書いたり読んだりする。 -
混みあう夕暮れのバスターミナル。
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バスターミナルでY氏がバスの運転手にギザ広場方面のバス乗り場を聞いて、ここにやってきました。
道路の中程にある幅50cmくらいの分離帯の上に乗ってミニバスを待ちます。
油断して分離帯から降りると、走ってくる車と接触しかねない、日本ではあり得ない、まともじゃないバス乗り場。 -
ナイル川の中州(ゲジーラ島)にあるカイロ・タワーが橋の左手に見えます。
右端のコンクリートの分離帯に乗っかってバスを待っているところ。 -
10数人乗ればいっぱいの小さなワゴン車のようなバスに乗ってギザ広場まで来ました。料金は一人50PT(\10)。
横に座っていたエジプト人に、彼らには別に珍しくもないデジカメで撮ったピラミッドの写真を見せたりしましたが、バスがナイル川に架かる橋を渡るとき、あれを見ろと男が肘で私をつつくので目を向けると、川には鮮やかなイルミネーションに飾られた大きな船のレストランが浮かんでいました。
バスを降りたギザ広場で少しぶらついてスーパーでティーなどを買い、タクシーがつかまらないので再びミニバスに乗ってホテル近くのギザ・ピラミッドの所まで戻ることにしました。 -
今度は先ほどよりは大きめのミニバスに乗車。
一番後ろに座ったが、車内はギュウギュウ詰めで、これでは途中で降りることもできない。
バス停で止まるたびに、運転手の他にもう一人乗っている助手の男が声を張り上げます。
このバスの終点はピラミッド近くのロータリーの所までですが、Y氏が英語で交渉して、なんとオアシス・ホテルまで直接乗り付けてくれることになりました。
料金も交渉して二人で20LE(\400)。
助手の男が$1札を欲しがっているようなので一枚チップとしてあげました。
バスはさらに数分飛ばして、無事21頃ホテルに到着。 -
ホテルに着いて、プールサイドのバーでステラビールとシーシャ(水タバコ)でくつろぎます。ストロベリー味のシーシャを選んで、8LE(\160)。
吸い込むとボコボコと泡立つ音がして、かすかにイチゴ味がする。
軽い煙の吸い心地でタバコを吸わない私(20数年前にやめた)でも咳き込むことはなかったです。
上の方の筒にタバコの葉が入っているようで、その上に火のついた炭を置き、パイプを吸い込むと煙が水を通るので味がマイルドになるそうだ。
今日のカイロ街歩きを振り返りながら、心地よいひとときを楽しみました。
明日の朝の出発はいつもより2時間遅い10時半なので、最後のエジプトの夜、他のツアーの人たちもプールサイドに出てきていました。The Oasis Hotel Pyramids ホテル
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0時半からホテルのバー&レストランでベリーダンスのショーがあるので入ってみました。それにしても始まるのが遅いな。
ベリーダンス はエジプト、トルコ等、アラブ全域で踊られる女性による即興のソロダンスで、腹部、腰を激しく振るのが特徴。
一流のベリーダンサーの踊りに比べると、このホテルのはそれなりのちょっとした余興程度のものらしい。 -
ビールを飲みながら、今度はアップル味のシーシャを吹かし、歌や踊りを楽しみました。
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9月10日(土)12日目。
南国の植物やナツメヤシが生い茂るオアシス・ホテルの中。
広い敷地内、フロントから自分の部屋までは150mくらいは歩かないといけないのではなかろうか。
テニスコートもあり、昔取った杵柄で体がうずきますが、プレーする時間などなし。 -
エジプトを発つ日がやってきました。
10時半、ツアーバスに乗って4泊したホテルを出発。 -
バスの窓越しに見える向こうの白い車はミニバスだろうが、エンジンを冷やすために後ろのエンジン部分の扉を開けている。
カイロではこのような車をよく見かけます。
ガイドのイドさんの話では、イスラムでは酒は飲まないが、暑い国の人は甘い物や辛い物をよく食べる。そのため糖尿病になる人も多く、エジプト人の平均寿命(2005年当時)は男性61才、女性63才、と驚くほど低いらしい。
ちなみに、古代エジプト人の平均寿命は30歳にも満たなかったと言われています。 -
11時過ぎ、ナイル川の中州(ローダ島)にあるマニアル・パレスを見学。
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ムハンマド・アリ王朝のムハンマド・アリー・タウフィークが20世紀初めに建造した宮殿。
オスマン朝時代の調度品や、ハンティングで仕留めた動物の剥製などが展示された狩猟博物館を見て回る。 -
マニアル宮殿を出てから昼食を終え、帰国の途に就くべく空港へ向かいます。
名残惜しい、埃っぽいカオスなカイロの街。 -
16時半、カイロから乗り継ぎ先のドーハへ向けて飛び立つカタール航空QR-515便。
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19時20分にカタールのドーハ空港に到着したあと、約2時間半の待ち時間を利用して、Y氏と一緒にカタールに入国しました。
入国審査のところで、パスポートと一緒にクレジットカードを渡すと、ビザ代として55カタールリヤル(1QRは約\30なので\1650)を徴収されました。
※写真はドーハ国際空港前。ドーハ国際空港 (DOH) 空港
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ドーハ空港前からタクシーに乗り、約10分で市内中心部に来ました。
タクシー代はQR20。
夜でも気温は30度は超えているようで、湿度も高いので歩くと汗が吹き出す。
街は小さめで静かな印象。
敬虔なイスラム教徒が多いらしく、黒のブルカで顔を隠した女性を多く見かけました。
カイロのおんぼろ車を見慣れていたので、こちらの車が余計にきれいに見えてきますが、実際日本車が多い。 -
カフィーヤと呼ばれるアラブのずきんを被り、その上に輪っか(イカール)を乗せた装いで交通整理をする男。
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ちょっとしたバベルの塔のような形の、ライトアップされたモスク。
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夜の中東の雰囲気たっぷりなシーンを見せる街角。
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1時間ちょっとだけのドーハの街でしたが、異国の街歩きは見る物聞く物珍しく、ただ歩くだけでも楽しい。
しばらく散歩したのちタクシーに乗ってドーハ空港へ戻り、このあと関西国際空港へと帰国の途に就きました。
今回の13日間のトルコ・エジプトツアーはトルコ観光の割合が多く、エジプトは念願のピラミッドを見ることができましたが、カイロとアレキサンドリアだけではやはり物足りない。
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