2016/08/12 - 2016/08/12
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ペコちゃんさん
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昨年9月に尾瀬に行き、至仏山に登る予定でしたが、天候不良で登山は諦め、尾瀬ヶ原の散策に変更したので、今年の8月に再チャレンジしました。
大正15年に至仏山に登った日本百名山著者の深田久弥は、著書の中で『 燧と至仏は尾瀬ヶ原を挟んで相対しているが、前者の威のある直線的な山容に引きかえ、後者は柔らかな曲線を描いて、何となく親しみやすい。』と述べ、昨年、尾瀬ヶ原から至仏を見て、そう思っていました。
ところが、その次に『もっとも反対側の利根から仰ぐと、頂上の稜線近くはゴツゴツした岩で鎧われている。』と書いています。
今回は、山の鼻からの周回ではなく、鳩待峠からのピストンで登りました。
小至仏山までは比較的楽なコースでしたが、そこから至仏山頂までは、本に書かれた通りのゴツゴツした岩の連続・・・ここの往復には参りました。
ともあれ、日本百名山かつ花の百名山の至仏山は、眺望も良く花も多くて、登った甲斐がありました。
写真は、至仏山の途中にある原見岩から望む尾瀬ヶ原と燧ケ岳。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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今回の参加者は6名。
お盆の時期なので、混雑を避けるため5時に地元を出発し、戸倉まではスムーズに来ました。
ところが鳩待峠駐車場は満杯なので、戸倉第一駐車場に車を停めて、そこからからマイクロバスで鳩待峠へ。
(鳩待峠駐車場は早朝4時に満杯になったそうです) -
8時前に鳩待峠(標高1,591m)に着きましたが、夏休みの時期なので、大勢の人が尾瀬を楽しみにやって来ています。
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トイレを済ませ、準備体操をして出発準備完了。
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少し雲がありますが、鳩待峠からも柔らかな曲線の至仏山が見えます。
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大半の人は、ここで記念写真を撮って尾瀬ヶ原に向かいます。
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我々は小至仏山から至仏山を目指します。
案内板にも ” 地形が急峻で ” と書いてありました。 -
8時過ぎにスタート。
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この山にも「クマの目撃情報」の貼り紙があります。
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緩やかな木道や・・・
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木の階段を登って進みます。
小至仏山までは東電のお蔭で登山道がよく整備されています。 -
原発事故のあとも東電は木道などの整備を行っているようで、平成26年のマークが入った木道もありました。
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シシウド。
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ミヤマアキノキリンソウ。
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トンボがたくさん飛んでいて、山はもう秋のモード。
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ハクサンボウフウ。
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イワオトギリ。
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花を楽しみながら、樹林帯を進みます。
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イワショウブ。
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ヒメシャジン・・・至仏山頂まで、至る所に咲いています。
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スタートしてから1時間あまりで、原見岩(標高1,920m)に到着・・・休憩にちょうど良い岩です。
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原見岩からは視界が開け、尾瀬ヶ原と燧ケ岳がよく見えます。
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尾瀬ヶ原の池塘。
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巻き上げる雲の先は日光白根山。
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至仏山頂も見えます。
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ハイマツの実。
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オゼトリカブト。
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だんだん蛇紋岩の岩場が多くなってきました。
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燧ケ岳が火山の噴火によって出来た山なのに対し、至仏山は岩石が隆起して出来た山です。
蛇紋岩はずしりと重い黒っぽい色の岩で、滑りやすいのが特徴。
小至仏山の手前のこのあたりから至仏山山頂付近一帯まで、この蛇紋岩の岩場が続きます。 -
ムラサキタカネアオヤギソウ(別名:タカネシュロソウ)。
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イワイチョウ。
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ノアザミ。
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ハリブキ。
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サラシナショウマ。
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オタカラコウ。
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雪解け水が流れる水場。
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オヤマ沢(1,980m)・・・約3キロ歩きましたが、ここまではなだらかな登山道です。
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オオバセンキュウ。
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イワショウブの実。
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タテヤマリンドウ。
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クロヅル。
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ホソバコゴメグサ。
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オオバギボウシ。
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花が終わったチングルマ。
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花が終わったショウジョウバカマ。
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タテヤマリンドウ。
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小至仏山頂に近づくと、緩やかな登りから、急にゴツゴツとした岩山に変わります。
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滑りやすい蛇紋岩帯の登りを慎重に。
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ホソバヒナウスユキソウ。
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岩場には木の階段も整備されています。
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タカネトウウチソウ。
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キンコウカ。
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ハクサンフウロ。
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ヒメシャジンが咲き乱れる岩場を越えて・・・
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11時に小至仏山の山頂(2162m)へ・・・狭い山頂は休む所がありません。
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イブキジャコウソウ・・・伊吹山で多く見られるこの花は、 ” 麝香 ” の名の通り芳香があります。
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小至仏山から一旦下り・・・
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再び岩山を登ります。
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尾瀬ヶ原から見た柔らかな曲線の至仏山とは、まるで様相が違います。
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シナノキンバイ。
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タカネナデシコ。
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山頂はこの先。
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12時過ぎに標高2,228mの山頂に到着・・・約4時間かかりました。
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結構広い山頂なので、ここで昼食。
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北側の稜線は、ゴツゴツとした岩山が連なり・・・
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その先には尾瀬ヶ原が広がっています。
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沢山の人で賑わう山頂・・・深夜に出発したのか、寝てる人もいます。
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ガスが出て展望はイマイチでしたが、また一つ百名山に登り、満足。
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山頂から往路を辿り、鳩待峠へ戻ります。
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振り返ると、至仏山頂が。
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露岩帯の稜線を下って行きますが、往復は結構きつい。
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ウメバチソウ。
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小至仏山が見えてきましたが、厳しい岩山が続きます。
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西側に奈良俣ダムの湖水が見えます。
利根川上流の奈良俣ダムは、矢木沢ダム、藤原ダムなどとともに関東の水瓶になっていますが、今年7月は東京の水不足で、これらのダムの貯水率がニュースで何回も報道されました。 -
燧ケ岳と尾瀬ヶ原の眺めは、どこから見ても素晴らしい。
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左に鳩待峠、右に駐車場が見えてきました。
ここから、まだ1時間半ほどかかります。 -
中間点のテラス・ベンチまでやっと戻りました。
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稜線の先には笠ヶ岳。
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ワタスゲが風になびくオヤマ沢田代湿原・・・涼やかな夏山の風景ですね。
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ツルリンドウ。
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オオバタケシマランの赤い実。
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16時に鳩待峠に戻って来ました。
マイクロバスを待つ間、皆さん美味しそうにソフトクリームを食べています。
帰りの関越はお盆渋滞で1時間ほど余計にかかりましたが、至仏山に登ることが出来たので、きつかったけど満足の一日でした。
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