2016/08/17 - 2016/08/17
21位(同エリア305件中)
かっちんさん
東京の都心部の地形は、なだらかな台地と谷に囲まれています。
港区にはその地形を象徴する台地と谷をつなぐ坂道が多いところです。
今日は麻布(あざぶ)台地を中心に、旧麻布龍土町、がま池と窪地、旧麻布本村町の薬園坂と新坂に挟まれた深い谷などを巡る街歩きに出かけます。
そして、六本木ヒルズ・各国大使館・高級マンションが立ち並ぶ麻布にも、昭和の面影が残る木造の家並みを発見します。
写真の解説は、港区ホームページ、書籍:東京「スリバチ」地形散歩などを参考にしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
六本木周辺の地図
六本木七丁目の一帯は昭和42年(1967)まで、麻布龍土町(あざぶりゅうどちょう)という町名でした。
六本木通り・外苑東通り・青山墓地に囲まれたこの地域は、大通りから中に入ると一変して閑静な住宅街が現れます。 -
赤ちょうちんの店(旧麻布龍土町)
東京ミッドタウン向かいにある龍土町美術館通りに入ったところです。
今は廃業している赤ちょうちんです。 -
ビルに囲まれた廃屋(旧麻布龍土町)
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昔の面影が残る住宅地(旧麻布龍土町)
かっちんが小学生のころ、この町に住む友達の家に遊びに行ったことがあり、狭い道路の両側に住宅が並んでいました。
ほとんど新築に建て替えられていますが、たまに昔の家が残っています。 -
つたの絡まる石塀(旧麻布龍土町)
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シーサーと木仏(旧麻布龍土町)
家の玄関に異色の組合せで飾られていました。 -
イチオシ
風情のある町並み(旧麻布龍土町)
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麻布トンネルと新宿の高層ビル群(旧麻布龍土町)
旧麻布龍土町の西端に来ると、北側の見晴らしがよくなります。 -
元麻布方面の地図
目の前に複合施設の六本木ヒルズが並んでいます。
高台にある麻布台地は江戸時代に武家屋敷があったところで、現在は広い敷地を生かしてマンションや各国大使館が並んでいます。
では、六本木通りを渡り、テレビ朝日通り沿いに元麻布三丁目へ向かいます。 -
テレビ朝日通り
麻布台地の尾根筋にあたり、両側は谷になっています。 -
けやき坂
六本木ヒルズが建つ傾斜地に沿い、東側の谷へ下る「けやき坂」です。 -
六本木ヒルズ
ホテル「グランドハイアット東京」と高層オフィスビル「森タワー」がそびえ立っています。 -
正光院の坂道
麻布税務署のところで、左側(東側)の谷へ下る坂道に入ります。
町名が六本木から元麻布に変わります。 -
元麻布ヒルズにそびえ立つシンボルタワー
きのこのような形をした高級マンション「フォレストタワー」です。 -
坂の途中にある大使館や住宅
広い敷地を生かした高級感のある地域です。 -
谷の窪地
テレビ朝日通りから下る坂道と、正面の元麻布ヒルズから下る狸坂が合わさる谷に来ました。
谷の窪地ということは、ここに川が流れていたところ・・・ -
崖の下にある怪しい道
この狭い道は、ガマ池から流れて来る川の暗渠で、地元の人も利用しています。 -
個人宅の脇を通り過ぎると
ガマ池の下にある窪地に出ます。 -
イチオシ
昭和を感じる家並み(ガマ池下の窪地)
ここは寺の所有地なので、大規模な開発がされずに昔の姿のまま残っています。 -
少し高いところに公園(ガマ池下の窪地)
宮村児童遊園です。 -
イチオシ
昭和と平成の建物が見られる景色(ガマ池下の窪地)
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元麻布ヒルズに上がる坂道
ガマ池が見当たらず、この近辺をウロウロしています。 -
西町インターナショナルスクール
この建物は大正10年(1921)にヴォーリズの設計で建てられました。
当初、各国の公使館、大使館として使用し、現在はインターナショナルスクールに活用されています。 -
元麻布ヒルズの通り
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イチオシ
空に向かって伸びるフォレストタワー
平成14年(2002)に建てられた地上29階建てのタワーマンションです。
総戸数は222戸あります。 -
石造りの教会
大正6年(1917)に建てられた大谷石(一部小松石)組積造の「安藤記念教会」です。
東京都歴史的建造物に選定されています。 -
素敵なデザインのステンドガラス(安藤記念教会)
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風車のモニュメント
麻布運動場軟式野球場の前にある石上和弘氏の作品「風の吹くところ」です。
街路樹として長い間、人々に愛されてきたケヤキの枯れ木を、新たな地域のシンボルとして再生したものです。
ところで、がま池はいったいどこにあるのでしょう? -
がま池の案内板
周辺をひと回りしたところで、がま池の案内板を発見!
説明を読んでみると、「怪奇な伝説が生まれた池は、なかば以上埋め立てられたが、昔の面影はわずかに残っている」とのこと。
昭和50年12月につくられた案内板はすでに41年経ち、がま池が本当にあるのやら?? -
でも、ありました! がま池
たまたま見つけた駐車場の奥から崖の下を覗いてみると池があります。
がま池は複数のマンションに囲まれていて、この駐車場がなかったら見ることができません。 -
仙台坂上
五叉路の集まる交差点に来ました。
バスが停車している仙台坂を下ると、古川が流れる二ノ橋に出ます。
かつて、坂の南部一帯に仙台藩伊達家の下屋敷があったことから、仙台坂と呼ばれています。 -
旧麻布竹谷町
仙台坂上から最終目的地の旧麻布本村町へ向かいます。
見晴らしのいい傾斜地に、多くのマンションが建てられています。 -
夏空が似合う満開のサルスベリ
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旧麻布本村町(ほんむらちょう)周辺の地図
仙台坂上から高台を歩き、薬園坂(やくえんざか)の中腹に出て来ました。
薬園坂と新坂に挟まれた一帯は深い谷になっていて、竹ヶ谷(たけがやつ)と呼ばれています。
かつて仙台坂上あたりから流れ始めた川は、遍照寺や本村小学校脇、薬園坂緑地を通り、四ノ橋で古川に注いでいました。
地図は左が東、右が西の方向です。 -
薬園坂
四ノ橋へ下る坂です。
江戸時代前期、坂上の西部に幕府の御薬園(薬草栽培所、小石川植物園の前身)があったところから、坂の名前がつけられました。 -
竹ヶ谷東側の坂道
薬園坂の途中から竹ヶ谷へ下る急な坂道があるので行ってみます。 -
途中から歩きやすい階段(東側の坂道)
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振り返ると急勾配(東側の坂道)
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谷間に下りると、そこには昔からの家並み
ここにはかつて川が流れていたのですね。 -
静かな佇まいの木造家屋(谷間)
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薬園坂緑地(谷間)
家並みの反対側は緑地になっています。
両側には傾斜地に建つマンション「ヴィクトリアコート」。 -
東京都住宅供給公社のアパート(谷間)
谷の南側はだんだんと広くなっています。 -
イチオシ
竹ヶ谷西側の坂道
向かい側の坂道も急勾配。
自転車を上げるのに、若者でもひと苦労しています。 -
深い谷を感じます
西側の坂道から、向かいの東側の坂道を眺めています。 -
有栖川清水の石垣
西側の坂道を上がると本村小学校があり、さらに高台に来ています。 -
リスとスズメがご挨拶
本村小学校に併設している幼稚園です。 -
本村小学校をやや下ると
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奴坂(やっこざか)
目の前に薬園坂に上がる奴坂があります。
右手に下ると、つり堀り「衆楽園」があります。 -
イチオシ
都会の真ん中にあるオアシス(衆楽園)
ここにヘラブナのつり堀りがあります。
地下水を利用した堀は、緑の木々と青空が水面に映り、別世界に来たようです。 -
新坂(しんざか)
竹ヶ谷を挟むもう一つの坂に来ています。 -
ここは麻布本村町
昭和31年(1956)当時の町名が手書きで追記されています。 -
四の橋
竹ヶ谷を下り、古川に注ぐ四の橋に到着します。
これで今日の麻布台の街歩きを終わります。
真夏の街歩きは汗だくになり、きついです。
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