
2016/08/17 - 2016/08/17
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akikoさん
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毎日暑い日が続きうんざりするなか、知人から下鴨神社で幻想的なライトアップがあるとのお知らせが・・・
少しは暑さもマシな夜に行われる面白そうなイベントに興味津々。残念ながら知人とはスケジュールが合わなかったので、一人で出かけることにしました。
メインは下鴨神社のライトアップイベント、でもせっかく出かけるんだったらその前にと考えた末、京都市内より気温が5度ほど低いと言われる京の奥座敷『貴船神社』へ行くことに決定。午後遅めに出かけました。
そのあと訪れたメインの下鴨神社でのライトアップがとても残念なことになり・・・この旅行記では期せずして貴船がメインになりました。
- 旅行の満足度
- 4.0
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大阪から阪急京都線ー京阪線を乗り継いで出町柳駅。叡山電車に乗り「貴船口駅」までやってきました。駅を出ると、ザーザーと水の流れる音が聞こえてきます。
このあたりは、賀茂川の水源である貴船川が流れ、京都の奥座敷と呼ばれています。夏は涼しく、特に川床での食事が有名で、TVでよく紹介されます。最近では、パワースポットとしても静かなブームを生んでいるのだとか・・・ -
貴船神社まで約2Km。歩くと30分でバスだと約5分(料金は160円)だそうで、行きはバスを利用しました。
「貴船」でバスを降りるとすぐに、このような案内板が立っていました。
貴船川沿いに道が通っていて、その道沿いに料理屋さんが立ち並んでいます。 -
『貴船神社』まで少し歩いていきます。
道沿いに川床が見えてきて、貴船に来たことを実感します♪ -
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5分ほどで貴船神社の鳥居に着きました。
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鳥居を抜けると、かなり急な長い石段があります。
石段の両端には朱色の春日灯籠が並んでいて、よく貴船神社の紹介で見る景色です。
たまたま浴衣姿の女性が歩いていたので、写真を撮らせてもらいました。 -
等間隔に並んだ灯籠。
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神門が見えてきました。
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登ってきた参道を振り返ったところ。(HDR機能を使ったので色がきつめになっています)
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「貴船」という名前は、神武天皇の母親(=玉依姫命)が、黄色い舟(=黄船)に乗り、大阪(浪速)から淀川・賀茂川をさかのぼり、この地へ上陸したところに、水神を祀り祠を建てたのが由来となっているのだそうです。
神門を抜け中に入ります。 -
神門を入ってすぐ左に、大きな木がありました。
これは、御神木の桂で、樹齢は400年、高さはなんと30mあるそうです。上を見上げると、枝が四方八方に広がっています。 -
駒札に次のようなことが書かれていました。
「貴船は古くは<気生嶺><気生根>と書かれていた。<気生嶺>とは大地のエネルギー<気>が生ずる山、<気生根>とは<気>の生ずる根源という意味。
神道では、体内の気が衰えることを<気枯れ(けがれ)>と言い、古来当社に参拝するもの皆、御神気に触れ気力が充実することから開運の信仰が篤い。
この桂は(中略)根元からいくつもの枝が天に向かって伸び、上で八方に広がる。これは御神気が龍の如く大地から勢いよく立ち昇っている姿に似て、当社の御神徳を象徴し、御神木と仰がれる由縁である・・・」
この桂の木が立ち昇る龍に喩えられ、エネルギーをいただけるのですね。暑さに参っていたのですが、この説明を見てエネルギーを少しだけもらった気になりました。 -
御神木の桂のすぐ近くに、石庭がありました。
昭和の作庭家、重森三玲氏が作った庭で、古代の人々が神祭を行った神聖な祭場「天津磐境(あまついわさか)」をイメージして作ったものだそう。
庭全体が玉依姫が黄色い船に乗ってこの地にきたという伝説に因み、庭全体が船の形に造られているそうです。中央のツバキの木は舟のマストとしての見立てで、神が降臨される樹なのだとか。 -
御社殿近くの手水舎で手と心を清めます。
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横から見ると、竹筒から流れ落ちる水で水面に波紋が広がっていました。
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本宮の拝殿
本宮には高龗神(タカオカミノカミ)が御祭神として祀られているそうです。この高龗神は水を司る神であり、降雨・止雨を司る龍神と言われています。 -
拝殿横の石垣に、神聖な場所を仕切る注連縄が張られていました。
下を見ると水溜りがあり、上から水が流れてきています。
これは、御神水で聖なる山・貴船山より湧き出ているのだそうです。 -
下にある手水鉢(水場)です。
その横に水占齋庭が続いています。ここの水占いは大変有名で、よくTVで紹介されます。 -
横の社務所で水占いを探します。
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ありました。ここで「水占みくじ」を買いました。
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そして先ほどの水占齋庭でおみくじを水につけて、しばらくすると・・・
どんどん文字が浮かんできます。
結果は・・・
運勢は「中吉」
願望:他人と共にして吉 我まませねば諸事叶う
恋愛:人に頼めば早く叶う ひそかにしてよろし
旅行:遠き方 利益多し、などと書かれていました。
旅行は「遠き方 利益多し」とは、むふふ。。。(#^.^#)
ついつい自分の都合の良い方についつい考えてしまいます(笑) -
しっかり確認したあと、かえるの後ろにある結び所におみくじを結びつけました。
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「龍船閣」と扁額がかかった建物があり、そこから外の景色を楽しめるようになっていました。
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緑の木々が涼やかで美しい〜 秋になると、大変美しいモミジの紅葉が見えるそうです。
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龍船閣から御社殿の全景が見えました。
そして下には、手水舍とその右に2頭の馬の像が見えます。 -
貴船神社は 古くから“水の神様”,特に“雨乞いの神”として名高く、歴代の天皇は 干ばつの時には黒馬を,長雨には白馬を奉納して祈願していたそうです。
時が流れ、生きている馬に代わって木の板に馬を描き、奉納したことで現代の絵に願いを書いて奉納する絵馬が誕生。これらのことから、貴船神社は"絵馬発祥の社"としても知られています。 -
境内の端近くから、御神木の桂の全景が見えました。引いてみると、大変立派な木です!
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貴船神社の境内は、本宮・結宮・奥宮の3つに分かれています。本宮の参拝は済ませたので、次に結宮に向かいました。
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石段途中から振り返ってパチリ。
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石段を下りていくと、このような景色がありました。
朱塗りの橋が緑の背景に映えて綺麗です。
そばに鈴鹿社という末社があることからここは『鈴鹿谷』と呼ばれているそうです。 -
貴船川の小さな滝のような流れ。
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木々の奥には、川床で食事を楽しむ人たちの姿が・・・
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貴船茶屋の植え込みあたりが素敵だな。
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貴船川の清流沿いに全面ガラス張りのカフェ「貴船倶楽部」がありました。
甘いものが食べたくなり、立ち寄ることにしました。 -
自然を眺めながらゆったりとした気分でお茶やスイーツが楽しめそうで、気に入りました。
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注文したのは、抹茶アイスや抹茶わらび餅を使った特製抹茶パフェ(^^)♪
美味しくってほっぺたが落ちそうでした^ ^ -
清流沿いには、趣のある料理屋が立ち並んでいます。
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川床で「流しそうめん」が楽しめる「ひろ文」さんです。
他にもコースがあるそうですが、流しそうめんはデザートにわらび餅が付いて1300円だということです。外国人にも大変人気があるのだとか・・・ -
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本宮と奥社の間にある『結社』へ続く石段がありました。
帰ってからわかったことですが、貴船神社の参拝方法には正しい方法があって、「本宮」→「奥宮」→「結社」の順番で参拝するのが「三社詣」といわれる正しい順番だそうです。
しまった〜〜 私は順番に回ったつもりでしたが、ここ『結社』を最後に参拝すべきだったようです(^^;) -
石段を登っていくと、朱色の玉垣にかこまれてひっそりとたたずむ社がありました。
祭神は磐長姫命(いわながひめのみこと)。平安時代から縁結びの神として知られ、和泉式部も心変わりした夫との復縁を願い、ここで祈願し、願いが叶ったのだそうです。 -
磐長姫命が縁結びの神様と言われるようになったのは・・・
昔、天からくだった瓊々杵尊(ににぎのみこと)が美しい娘・木花開耶姫(このはなさくやひめ)を見初め求婚したという。娘は父が求婚のお答えすると言い、父である大山祇命(おおやまつみのみこと)にそのことを大変喜び、たくさんの献上物とともに姉の磐長姫(いわながひめ)も奉ろうとしました。ところが 美しい妹はとどめられ、醜い姉は送り返されたそうです。
姉の磐長姫は大いに恥じ、「我長くここにありて縁結びの神として世のため人のために良縁を得させん」 と言って、この地に鎮まったということです。
結婚を断られて、以後の人のために良縁を授ける神になったとは・・・ -
参拝者は、かつて人を草になぞらえ、ススキなどの草の葉を結び合わせて縁結びを願っていたそうです。
今では願い事を書いた結び文を結び所に結べば、願いが叶うとされているそうです。結び文は草を連想させる草色で、昔のように草を結んだように見えます。 -
ここにも樹齢約400年の桂の木(御神木)がありました。
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奥に和泉式部の歌碑がありました。
和泉式部には藤原保昌という夫がいましたが、ある時から愛する保昌が心変わりし、自分から離れて行ってしまうのではないかと、式部は思い悩むようになりました。そこで貴船神社にお参りし、貴船川に舞うホタルを見て、ある歌を詠みました。その時の歌が彫り込まれています。
「ものおもへば沢の蛍もわが身よりあくがれいづる魂かとぞみる」
(あれこれと思い悩んでここまで来ますと、蛍が貴船川一面に飛んでいます。そのはかない光はまるで自分の魂が体から抜け出て飛んでいるようでございます) -
すると、不思議なことに社殿の中から慰めの返歌が聞こえてきたのだそう。
「奥山に たぎりて落つる滝つ瀬の 玉散るばかりものな思ひそ」
(山の中でしぶきをあげて飛び散る奥山の滝の水玉のように<魂が飛び散り消えていく=死ぬかと思うほど>そんなに深く考えなさるなよ)
それからほどなく式部の願いが叶い、式部と保昌の夫婦仲は円満になったのだそうです。
昔のロマンの世界です。 -
「天の磐船(あめのいわふね)」と呼ばれている船の形をした自然石が結び所の隣に置かれていました。
この石は貴船の山奥で産出されたもので、この場所に移されたそうです。そしてこの船形の石は神様の乗り物としても神聖化されていたのだとか・・・ -
小さな境内で、ぐるりと一周し元の場所に戻りました。
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次に奥宮に向かいます。
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まだ明るいのですが、川床に面した軒先に提灯に灯りがついて、素敵な雰囲気が漂っています。
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料理屋さんの賑わいがなくなったころ、左手に奥宮への参道が見えてきました。
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参道入り口
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奥宮参道の入り口に架かる橋が「思ひ川橋」と呼ばれているそうです。
かつては奥宮が本社で、参拝者はこの谷川で手を洗い、口をすすぎ、身を清めてから参拝したそうです。鳥居の足元に「思ひ川」と刻まれた石碑がありました。 -
奥の宮へ続く道は苔むした大杉が並んでいてパワーを感じます。
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朱塗りの奥宮「楼門」が見えてきました
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現在、貴船神社は「本宮」とこの「奥宮」に分かれていますが、元々は「奥宮」が本宮だったそうです。1046年の大水害で社殿が流され、9年後に今の地に本宮は移されたとのこと。
ここがもともとの貴船神社だったのですね。 -
門を入ると、左に巨大な「連理の杉」がありました。
"連理"とは別々の木が重なって1つになるという意味で、夫婦、男女の仲睦まじいことを表すらしく、ここでは、杉と楓の木が一つになっているのだそうです。
秋なると、楓だけが紅葉するのでしょうか。見てみたいです。 -
右を見ると、舞殿とその後ろに本殿が見えました。
ここが5世紀の初めに、日本の初代天皇である神武天皇の母とされる、玉依姫(たまよりひめ)が大阪から黄色い船に乗ってたどり着いたところとされている場所なのだそうです。 -
玉依姫がこの地にきた時に、乗った来たといわれている黄色い船を石で囲ったのがこの「船形石」だそう。
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この奥宮の本殿の下には“竜穴”があると言い伝えられており、調べてみると本当に大きな穴があるそうです。
幕末の頃、本殿の修理をしていた宮大工が誤ってノミを竜穴に落としてしまったところ、突然、竜穴から暗雲が湧き立ち、一瞬、突風が吹くと、ノミは空中高々と吹き上げられ、本殿の屋根の上に落ちたという不思議な言い伝えが残されています。 -
奥宮の参拝も済ませて、参道を戻ります。
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古木の根元の苔が歴史の古さを物語っています。
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鳥居を出たところに『相生杉(あいおいすぎ)』がありました。
同じ根から生えた2本の杉で、樹齢千年だそうです。ともに年老いるまで仲良くよりそって生きていけるように、という願いが込められて「相生の大杉」と呼ばれているとのことです。 -
貴船神社の参拝は全て済ませそろそろ暗くなりかけてきたので、もう一つの楽しみの下鴨神社のライトアップに向かうことにします。
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川床に灯りがともって、少し幻想的な風景になりました。
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ドラマのワンシーンを見ているようです・・・
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帰りは下り道なので、バスに乗らず歩いて貴船口駅まで戻ることに・・・
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途中、「恋の道」との案内板と巨石がありました。
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この巨石は『蛍石』で、和泉式部が蛍を見て歌を詠んだ場所のようです。
1000年以上経った今も6月ごろになると、このあたりでホタルの乱舞が見られるそうです。 -
渓流の音を聞きながら30分ほど歩くと、貴船口駅が見えてきました。
"貴船"と言うと"川床"というイメージが強く、貴船神社もTVで何度も紹介されているのを見ていたので今まで行った気分になっていました。初めて訪れてみると、和泉式部のことなどを含めて知らないことがたくさんあり勉強になりました。
また木々の緑と川のせせらぎをすぐそばで感じながらの散策もとても気持ち良く、心身のリフレッシュができました♪ -
叡山電車に乗り、出町柳まで戻り、
<糺の森の光の祭>が行われる下鴨神社に向かいます。 -
糺の森に着いた頃にはかなり暗くなりかけていました。
"糺の森"とは、下鴨神社にある原生林のことで、この糺の森の参道沿いの木々と楼門内をライトアップするイベントが 8月17日(水)〜8月31日(水)の間行われます。 -
参道の木々のトンネルは、緑、紫、赤などと変化しながらライトアップされています。
耳をすますと、「コンコンコン〜」と心地よい、ガラス玉が落ちたような音と虫の音が入り混じり聞こえてきます。とても不思議な空間に身を置いている気分になりました。
これはチームラボが生み出す光のアートで、作品のタイトルが「呼応する木々 ー 下鴨神社 糺の森」です。 -
参道のまだ3分の1も来ていないのに長蛇の列ができていました。
4、50分待ってもなかなか列が進みません。警備の人に聞いてみると・・・
「7時からトークショーがあって、中に入れるのは7時半〜8時でしょう」との答え。
トークショーが終わるまで楼門の中に入れないなんて知りませんでした(♯`∧´)
仕方がありません。とにかく列を離れ、楼門近くまで行って帰ろうと決めました。 -
残念な気持ちを抱え歩いていくと、大きな南口鳥居が見えてきました。
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紫に変化し、奥にライトアップされた楼門が・・・
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楼門はこのように色を変えてライトアップされていました。
実は、楼門の中も面白いライトアップが見られると楽しみにしていました。 -
これは、下鴨神社の公式ホームページからチームラボのサイトに飛んだ先にある幻想的なライトアップ:「呼応する球体 - 下鴨神社 糺の森」の写真です。
チームラボのサイトに次のような説明が書かれていました。
「楼門の中の空間にただよう光の球体は、自律し、強く輝いたり消えたりし、まるでゆっくりと呼吸しているかのようにふるまう。
光の球体は、人が叩いたり何かにぶつかったりして衝撃を受けると、光の色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そして、そのまわりの球体も呼応し、同じ光の色に変化し音色を響かせていく。そして次々にまわりの球体も連続的に呼応していく・・・」
とても興味深かったので、ぜひ見たいと思っていましたが・・・残念です。 -
仕方がないので、後ろ髪を引かれる思いで来た道を戻りました。
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同じような写真ばかりですみません。
よろしければ、動画がアップされていますのでご覧くださいね。
http://light-festival.team-lab.net
こういうわけで、メインのライトアップイベントは中途半端で終わってしまいました。このイベントは8月末までやっているので、できれば球体のライトアップも見に行きたいです。(※呼応する球体については、8月17日(水)、及び土日のみ開催)
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