パリも４度めなら　～③モン・サン・ミッシェル編～

2016/06/23 - 2016/06/23

少しは上手に観光案内してみたい?♪（『恋も二度目なら』風に）

「エッフェル塔を見てみたい。」と言う来年古希を迎える母への親孝行、、という名目で母娘でフランスへ。
タイトルの通り、私自身は４度目のパリになりますが、個人でフリー観光したのは１度だけで、それ以外は「パリ・ローマ」のパッケージツアーとロンドン旅行の帰りにオプショナル的に寄っただけ。
しかも個人旅行で１週間滞在したのは１２月だったので、日の出は遅く、日の入りは早く、という季節のため、それほど精力的に観光できたわけもなく・・・。
こんな感じで過去３度パリに滞在しているけど特にパリ市内の地図が頭に入っているわけでもない四十路娘と、ただ「エッフェル塔が見たい！」という古希母のノープラン二人旅です。

＃ほぼノープランと言いつつ、５日間のパリ滞在のうち、４日間はパリ市内観光、最終日だけモンサンミッシェルのバスツアー参加という日程くらいはたててみました。

４度目のフランス旅行にして初めてのモンサンミッシェルです。
モンサンミッシェルはパリじゃないので、タイトルとはちょっと違いますね。。。

１．パリ市内観光編
２．パリサイクリング編
☆３．モン・サン・ミッシェル編
４．番外編（移動とホテル）

エリア モンサンミッシェル(フランス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 交通手段: 高速・路線バス

今回はパリからEMIトラベルさんのツアーに参加。写真のバスでパリからブブロン村を経てモン・サン・ミッシェルに向かうツアーです。

余談ですが、別日にパリ市内のサイクリングツアーに参加したのですが、そのときのメンバー５人が偶然このツアーで勢ぞろいしててびっくりしました。

ツアーバスの車内です。基本的に車内では飲食禁止でした。

片道約４時間の道のり、ドライバーさんは大変だなぁと思いますが、今回のツアーでは帰りの途中のサービスエリアでドライバーさんの交代がありました。
初めのドライバーさんは、そのサービスエリアから自家用車？でパリに戻るというようなことを言っていて、どうせ車でパリに帰るんだったらこのままバスを運転して帰ればいいのに。。。と思いましたが、きっとバスと普通の車では疲れ具合が違うんでしょうね。（もしかしたらドライバーさんの勤務時間の問題でしょうか？）

【ブブロン　オン　オージュ】
ツアーで立ち寄ったノルマンディの小さな村です。
モンサンミッシェルに向かう途中で30分程度立ち寄ります。

パン屋さんや布地屋さんなど、おそらく観光客向けと思われるお店が多いように見えましたが、近くに駅などはないそうなので、バスツアーのお客がメインターゲットなのかな？
村の真ん中にミシュラン１ツ星のレストランもあります。

ブブロン オン オージュ (ブブロン村) 旧市街・古い町並み

【ブブロン　オン　オージュ】
ディズニーランドのセットのようなかわいらしい建物がいっぱいです。
記憶が定かではありませんが、これは一つ星レストランの建物だったかと思います。

ブブロン オン オージュ (ブブロン村) 旧市街・古い町並み

モンサンミッシェルに到着。
対岸から島内へ向かうシャトルバス乗り場です。
途中のブブロン村ではとてもきれいな青空が見えたのに、モンサンミッシェルではこんなどんより空でした。
ガイドさんの話では、ノルマンディの天気は変わりやすいとのことでしたので、もしかしたらこのあと晴れたりしないかな、、と期待していたのですが、残念ながら空はこのまま、島内見学中には雨が降ってきてしまいました。

【モンサンミッシェルのシャトルバス】
島内と対岸を移動するためのシャトルバス。「le Passeur」というらしいです。朝８時から深夜12時まで10分から15分おきに運行していて、うれしいことに無料です。
歩いて渡っている人もいましたが、私たちはあまり時間がないのでシャトルバスを利用させてもらいました。

修道院内にあったモンサンミッシェルの模型。左上から時計回りに時代が新しくなっていきます。
長い時間をかけて現在のモンサンミッシェルができたことがわかります。
説明のプレートがフランス語だったのですが、多分↓のような感じだと思います。
左上：10世紀
右上：11世紀から12世紀
右下：17世紀から18世紀
左下：現在

西のテラスからの眺望。
曇っているのが本当に残念。
この湾はサンマロ湾というらしいです。写真左に見える島はトンブレーヌ孤島でしょうか。
遠くにかすんで陸地が見えますが、あれはどこなんでしょうね？

【修道院付属教会】
パリのオペラ座など華美な内装につかれたと言っていた母は、モンサンミッシェルのこの質素な教会が殊の外気に入ったようでした。

モンサンミッシェル修道院 付属教会 (聖堂) 寺院・教会

【修道院付属教会】
小さいながらもパイプオルガンもありました。

中庭を囲む回廊
僧たちの瞑想の空欄ということです。

モンサンミッシェル修道院 回廊 寺院・教会

【修道院内中庭】
とてもきれいにお手入れされていました。

【食堂】
母とハリーポッターのホグワーツの食堂みたいだね。と話しました。
＃ふたりともあんまりハリポタ知らないので全然ちがったらごめんなさい。

【大天使ミカエルとオベール司教のレリーフ】
順路上、食堂から貴賓室へ向かう途中の階段の踊り場にこのレリーフがあります。
オベール司教が聖堂をたてるよう、大天使ミカエルから言われたというお告げの夢の場面です。モンサンミッシェルの由来といわれる話ですね。
ただ、このオベールさん、全部で３回お告げの夢を見ていているそうですが、最初の２回はお告げを信じなかったようです。
それにしびれを切らした大天使ミカエルは３度目にオベールの額に指を触れて念じ、オベール司教はそのとき脳天に稲妻が走る夢を見たそうです。
その翌朝、オベール司教が額を確認したところ、穴があいていたため（怖っ！）、ようやくお告げを信じる気になり、お告げ通り岩山に聖堂をを建設したとのことです。
なので、この場面は３回目の夢のところですね。

【修道院内貴賓室】

モンサンミッシェル修道院 迎賓の間 寺院・教会

【巨柱の間】

【修道院内大車輪（貨物昇降機）】

【修道院てっぺんの聖ミカエル】
今年５月に修復を終えたという修道院てっぺんのミカエル像。後ろ姿しか取れませんでした。
日本でも５月にヘリコプターでミカエル像を取り付けているニュース映像が流れ、フランス旅行計画中だった私は、「これはモンサンミッシェルに行け、という啓示かも！」と勝手に解釈したものです。
ミカエル像は高さ4.5ｍ、重さ520キログラムの金箔を施した銅製で、１度1987年に修復していて今回２度目の修復だそう。

対岸と島を結ぶ道路。
私たちの行ったときは引き潮だったのでモンサンミッシェルの周りはこんな感じでした。
個人で干潟を歩くのはとても危険らしく、ガイドがいれば大丈夫ということで、干潟を歩くツアーもあるという話も聞きましたが、見る限りそんな人はいませんでした。
満ち潮のときが綺麗ということなので、今度行くことがあったら満ち潮の時間を選んでいきたいと思いました。

モンサンミッシェルとその湾 史跡・遺跡

【修道院内　騎士の間】
この騎士の間で修道士は写本や細密画の製作をしていたそうですが、この暖炉は修道士の生活空間で唯一の暖炉だそうです。

モンサンミッシェル修道院 騎士の間 寺院・教会

【修道院内　騎士の間】

モンサンミッシェルの周りにはカモメが沢山飛んでました。
修学旅行？と思われる小学生くらいの男の子がリンゴをあげてました。
さすがに持って飛ぶことはできないようでしたが、くちばしで挟んで持ち上げることはできたみたいです。

2016年ツール・ド・フランスのスタートがここモンサンミッシェルだからだと思いますが、島の対岸にはこんな自転車のオブジェがありました。

島内のレストランで食べた昼食。仔羊のローストとムール貝。
名物のふわふわオムレツは二人とも食べませんでした。

ムール貝のほうはバスの中でガイドさんに聞いた通の食べ方で食べてみました。通の食べ方とは、最初に食べた貝の殻をとっておいてその殻をで他の貝のミをはさんで食べるという食べ方です。

ムール貝はおつまみにはいいのかもしれないけど、それだけ延々と食べるのはちょっと飽きたなぁ。

島内の郵便局の看板。かわいいので思わず一枚。
私は旅先から絵日記代わりに絵はがきを出しているので、ここでも１枚出しておきました。

通り過ぎただけですが、有名な『ラ・メール・プラール』のレストランの外観。
ふわふわオムレツを作るところを見学できるという話を聞いていたので、卵を泡立てているところを見たかったんですが、メインストリートを歩いているときに雨が降り出し、このレストランの前では土砂降りだったので、ゆっくり見学することができず、残念でした。

【サービスエリア】
フランスではなんというか知りませんが、日本でいうところのサービスエリア。モンサンミッシェルの往復で１度ずつ立ち寄りました。
ここで売っていたラ・メール・プラールのサブレ詰め合わせが箱数も多く、安かったので、買っておけばよかった、、と今でも少し後悔してます。