2016 6月 すっかりお気に入りアゼルバイジャン その4 アテシュガー/ヤナルダグ篇

2016/06/11 - 2016/06/18

今回の旅の日程はこんな感じです。

6/11(土)　ドーハ経由（ミニ観光）、バクー着（夕方）
6/12(日)　バクー1日観光
6/13(月)　アテシュガー（拝火教寺院）、ヤナルダグ（燃える丘）半日観光　その後バクー市内観光
6/14(火)　ゴブスタン半日観光　その後バクー市内観光　
6/15(水)　シェキへ1泊旅行　早朝出発
6/16(木)　AMシェキ出発、バクーへ戻る　バクー市内観光
6/17(金)　AMバクー市内観光　午後空港へ　ドーハ経由（ミニ観光）帰国

その4はアテシュガーとヤナルダグ半日観光篇。アゼルバイジャンの、火にまつわる秘密を探りに行きます。
アテシュガーはバスでも行けるようですが、2ヶ所を組み合わせたかったのと、今回一人旅でなく旅友もいるということで、ちょっと贅沢してホテルでハイヤーをお願いしました。往復25AZN。

エリア バクー(アゼルバイジャン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 3.0

• 同行者: 友人
• 旅行の手配内容: 個別手配

9時半にホテル発、車でホテルから20分くらいで寺院に着きました。車が何台も停められそうな広い入口スペース。

こちらが入口です。今見たら地球の歩き方には月曜休みと書いてあるけど、開いてたなぁ。月曜が美術館や博物館が休館なのは全世界共通のようなので、行かれる際は念のためホテルなどに確認しておいてもらった方がいいと思います。

入口の左側にある窓口で入場料支払い。2AZNだったと思います。こちらの入場料は日本の基準から考えるとかなり安いです。ちなみに施設の入口では、このように窓口とポリスが並んでいることが多いです。この時はポリスは自分の箱を飛び出して、窓口のきれいなお姉さんとおしゃべりに興じていました（笑）。

ここはゾロアスター教の寺院で、火を崇拝する拝火教、現在のイランあたりで生まれたと言われています。天然ガスの自然発火で、砂漠の中に燃え続ける火を神聖なものとして人々が崇めたのだそうです。

この敷地中央の、いわば本尊のようなところ。今は宗教施設としての役割はなく、観光地だそうですが、たまにゾロアスター教徒が礼拝に来ることがあるようです。火をみつめていると、何となく崇拝者の気持ちがわかるような気になってきます。

壁側の室内では昔の人々の様子が展示されています。持っていた一眼レフの多重露出機能で、外で撮ったホンモノの火と展示物を重ねて、展示物をよりリアルに再現してみました！

地元の小学生でしょうか、団体さんが見学に来ていました。

寺院の近くは古くからの油田地帯だそうで、車で少し走るとこのように石油櫓と掘削機のある風景が見えて来ます。工場萌えの私には、ちょっとたまらん景色でして、車内からアホみたいに写真を撮っていたら、運転手さんが私の「萌え」を理解しだして所々こんな場所で車を停めてくれるようになりました！言葉は通じないのに「萌え」が通じた(笑)。

掘削機は、かなり萌える被写体です。あまりわかっていただけないかも、ですね…

油が浮き出ているのか、黒く固まっている場所があります。

ガソリンスタンドの前を通りました。普通のガソリンは0.70と書いてあります。1マナト約70円だから…安っ！！一番高いガソリン(Superと書いてありますがいわゆるハイオクみたいな？)でも1.07ですって。

ヤナルダグが近づいたサインが見えてきました。燃えてます！

写真撮るの忘れましたが、この火の丘の手前に地味なコンクリの建物があって、そこで入場料を払ったり、ちょっとしたお土産が置いてあったりします。入場料は2AZNでした。
人々のブログ見ると「これだけー？がっかり」的なことが書いてあることも多いですが、私と友達は「なんだこれはー！」と見たことのない風景に大ハシャギでした。地中から2000年もの間、天然ガスの火が燃え続けているんですよ！

火の左側にある階段を登って行くと、パノラマを眺められます。

田舎の風景といった感じです。

火の写真を撮る旅友。近づくと熱いので、そーっと手を伸ばして撮影しています。

昔の人々が使っていた農具などが展示されています。この大きな石は楽器として使われていたもよう。小さな石でたたいて音を出していたそうです。

ざくろの花がきれいな季節でした。

バクーに戻る途中。古いアパートが雰囲気アリです。旧ソ連と言っていいでしょうか。

運転手さんにお願いして、途中でハイダル・アリエフセンターに寄ってもらいました。

見たかったのはコレです。最近亡くなった、Zaha Hadidさんの作品。東京オリンピック2020のスタジアムはザハさんの建築ではなくなってしまいましたが、こうして世界中で彼女の建築を見ることができるのですね。それにしてもアバンギャルドだなぁ。

バクー中心に戻ってきました。F１の興奮が所々で垣間見えます。

一度ホテルに帰って軽く食べてから、また旧市街にくり出しました。

旧市街から海沿い公園への散策が定番になってきました。

途中でキノコそっくりな噴水を見つけました。ここは水が抜いてあったけど、バクーのこの辺りには噴水の公園がたくさんあって、人々の憩いの場になっています。

国立歴史博物館。建物の中にすっかり溶け込んでいて、分かりづらくてしばし迷ってしまいました。色んな人に、コーナーごとに道を聞きながら、やっと到着…。やっぱ地図があったらよかった。

料金は5AZN。リュックはロッカーに預けます。そして、カーペットがよほど貴重なのか、館内ではこんなビニールのスリッパ(？)を履かされます。歩いていて理由がわかるんですが、ものすごーく長いじゅうたんが敷かれています。この博物館のための特注？とも思えるくらい、長すぎのじゅうたん…。これはスリッパを履かせたいだろう…と納得。

ここに展示してあるのは、アゼルバイジャンの歴史が始まってから今までのこと全てです！強いていうなら、上野の国立博物館の日本ギャラリーと江戸東京博物館を足したような濃い展示内容！館内のボリュームを把握せずに入ったのですが、えらい見所満載で、遅めに入ったので最後の方は少し駆け足になってしまいました。油田の繁栄や旧ソ連時代や隣国との紛争など、近代史も勉強できます。

博物館近くのFiruzeというレストランで早めのディナーです。ここもまたしても雰囲気満点です。

フレッシュフルーツジュースを頼んだらこんなカワイイ感じで出て来ました。ハネムーンのカップルかっ！とちょっと照れました。女二人ですが…(笑)

きのこスープを頼みました。ポルチーニがどっさり、濃厚で美味でございました。

カスピ海ではキャビアが有名。滞在中一度は食べなくちゃ！とキャビアとサーモンのサラダを頼みました。美味しかったー。キャビアは一粒残らず食べました(笑)。

こちらはクリームがけで何かわかりにくいですが、チョウザメ(キャビアの親)のフライです。アゼルバイジャンは魚料理も美味しく、初めて食べたチョウザメは淡白ながら、白身がふわふわ、ソースとの相性も良かったです。でも量は多いので、１人旅ではやはりちょっと厳しいですかね。
お会計はやはり少し高く、円換算して2人で約4,200円。こちらでの食事としては滞在中かなり高い方です。チョウザメとキャビアのサラダがちょっとフンパツでしたが、せっかくなので楽しみました。

早めにディナーを済ませたので、外がまだ明るい。フレームタワーに海が写っています。

飛び出して来そうなレーシングカー。

F１のイベントブースが出来ていました。大人も子供も疑似レースを楽しむ。

カスピ海クルーズの乗り場。夕日がかかってきれい。クルーズしたかったのですが、最終日にとっておいたら、なんとF１期間中は海側がクローズしてしまい、乗れませんでした。残念〜。再訪時に期待したいです。
明日はゴブスタンという遺跡に小旅行です。