2016/05/13 - 2016/05/13
17位(同エリア55件中)
naoさん
福井県大飯郡高浜町は、京都の丹後地方に接する国境の町で、戦国時代の若狭国守護武田氏による高浜城の築城にはじまり、江戸時代には、小浜藩主として入封した京極氏や酒井氏により、高浜城に代わって置かれた町奉行を中心に、交通や軍事上の要衝として永く守護されてきた歴史を持っています。
近世の高浜町は、かつての城下町を中心とした町方と、漁港からなる浦方に分けられ、海上交通と丹後街道の宿場町として発展します。
丹後街道に沿うように展開する現在の高浜は、塗籠めの虫籠窓に袖壁を備えた町家はもちろん、中には本卯建をあげた町家も見受けられ、江戸時代末期から明治・大正時代にかけて建てられた伝統的な町家が点在する、なかなか見ごたえの有る町並みが続いています。
また、漁港に平行する細い路地には、古い港町を思わせる町並みも残されており、高浜の町全体をとおして、緩やかな時間の流れに身を置くひと時を過ごすことができます。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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この日最後に訪れたのは高浜町です。
こちらはJR小浜線の若狭高浜駅です。 -
若狭高浜駅から丹後街道沿いの風情ある町並みへ向かう途中には、旧高浜町観光協会の建物があります。
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この建物は、明治21年(1888年)に創立された電力会社で、関西電力の前身の「京都電燈株式会社」が、昭和6年(1931年)に高浜営業店として建てたものだそうです。
現在は「高浜まちづくりネットワーク」の事務所として使われています。
では、町並みの東側から町歩きを始めます。 -
「高浜まちづくりネットワーク」の事務所の先の、丹後街道へ至る町並みにも、風情ある町家が連なっています。
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こちらは和菓子の老舗です。
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屋根の上に掲げられた重厚な看板が、歴史の重さを物語っています。
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こちらは丹後街道を東に抜けた先にある町並みです。
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こちらは舘太邸です。
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個人住宅の舘太邸には、ご主人が永年収集してきた民俗資料が多数展示されており、まるで郷土資料館の様相を呈しています。
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港に近いので、まるで番屋のような建物もあります。
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かつて「御食国(みけつくに)」と呼ばれた若狭国を代表する漁港の一つ、高浜港です。
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高浜町の汚水桝の蓋。
町の花「ハマナス」や「若狭富士」がモチーフになっています。 -
こちらは、旧高浜町観光協会と並び称される旧山口医院の建物です。
特徴的な玄関回りの幾何学模様の装飾は、今でも色褪せていません。 -
では、いよいよ丹後街道沿いの町並みを歩きます。
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まさか雪囲いの意味は無いと思いますが、建物外部を塩ビパネルで囲っておられます。
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土色の壁が落ち着いた印象を与える町家。
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黒漆喰の壁が精悍な町家。
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かつては虫籠窓だったであろう、三つの大きな窓が開いています。
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猫ちゃんが近寄ってきてくれたのは良いんですが、元気のないのが気になります。
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本卯建を上げた町家。
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この本卯建は、「卯建のあがる町」として知られる岐阜県美濃市にも見られるような、本格的なものです。
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1階全面の木製建具を改修した町家。
新しい木の香が漂ってくるようです。 -
「望郷の灯火と石」と名付けられた灯台と石。
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寛永9年(1632年)、遭難した高浜の漁師が能登半島の志賀町に漂着したことが縁となり、友好の絆として設けられたものだそうです。
石は、漂着地点にあったものをこの地に移設したんだそうです。
では、丹後街道から少し外れたこの先にある、漁村文化伝承館へ向かいます。 -
漁村文化伝承館が見えてきました。
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漁村文化伝承館の横を通って、またまた高浜港へやってきました。
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漁村文化伝承館は高浜港に面して建っています。
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漁村文化伝承館は、若狭高浜の漁業にまつわる文化を今に伝える施設で・・・
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実際に使われていた古い漁具などが展示されています。
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今も漁業が盛んな高浜町にぴったりの施設ですね。
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では、丹後街道へ戻ります。
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丹後街道へ戻る途中に見かけたのは、古い港町を思い起こさせる細い路地が延びる塩土の町並みです。
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せっかくの風情豊かな町家なのに、この車艶消しだなと思いながら・・・
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丹後街道の町並みへ戻ってきました。
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煙出しの腰屋根のある町家が、売りに出ています。
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虫籠窓には、土塗りの建具が嵌められています。
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この辺りには、本卯建を上げた重厚な町家が・・・
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建ち並んでいます。
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こうして見ると、以前訪れたことのある岐阜県美濃市の「卯建のあがる町」を思い出します。
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玄関上部の2階の外壁に、家紋のような鏝絵が浮き出ています。
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こちらの町家は、煙出しの腰屋根はもちろん、建築当時そのままの姿を保っているように思われます。
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丹後街道の西側の町並みです。
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2階の手すりがこの町家の個性を引き立たせています。
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伝統的な町家に、モダンなカーテンが揺れています。
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この町家も売りに出ていますね。
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「♪粋な黒塀に見越しの松が・・・♪」って、この歌判ります?
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浅黄色の外壁が暖かさを演出しています。
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下見板貼りの腰壁には、ベンガラ塗りの名残りが残っています。
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2階の窓の中残に、小さな鏝絵の家紋が浮かび上がっています。
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伝統的な町家と、モダンなアルミの折戸の取り合わせが面白いですね。
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丹後街道の西側の町並みです。
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伝統的な様式を身にまとった、こんなに立派な町家も・・・
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売家の看板で判るように、空家なんですね。
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白と黒のコントラストが鮮やかなこちらの町家は・・・
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若宮地区の集会所です。
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玄関前に広い空間のある町家。
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格子窓の足元に、犬矢来の代わりに背の低い木塀をしつらえた町家。
丹後街道の風情ある町並みもこの辺りまでなので、ここで引き返します。 -
では、高浜からは西の鯖街道を通って家路につくことにします。
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