2016/06/02 - 2016/06/14
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schneewittchenさん
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10日目〜12日目、ミュンヘン、バーデンバーデン
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
6月11日。昨日はあんなにいいお天気だったのに、朝、また雲がでてきました。山のお天気は変わりやすいですね。昨日はとてもLuckyでした。
美しく静かなゴーザウ湖。離れがたかったのですが、今日はミュンヘンに行きます。オーストリアを出てドイツに入るととたんに雲行きがあやしくなり、ミュンヘンは雨もよいの曇り空。
ミュンヘン市内で家族へのおみやげを買わなくては。土曜日のためもあってか、ミュンヘン市内は「とんでもなく」ごった返しています。特にあのホーフブロイハウスやマリエン広場のあたり。グループになって大声を張り上げたりする人たちもいたので、怖くなってお土産だけ買ってすぐホテルに退散。
今日はガスタイクというホールでミュンヘンフィル。指揮はN響主席指揮者に就任したパーヴォ・ヤルヴィさん、曲はウェーベルン、ベルク、それにブルックナー6番です。ガスタイクは町の中心からちょっと離れていますが、地下鉄ですぐ、駅からもすぐです。 -
ガスタイク。ホール以外の文化施設もあり、ロンドンのバービカンと雰囲気が似ています。ホールは近代的で、椅子はとても座り心地がよかったし、ロビーも広い。
ウェーベルンは初めて聴く曲ですが、弦の美しさに目を見開かれる思いでした。とても美しい曲。次に紫色のドレスをまとった美しいソプラノが登場して、ベルクの歌曲。最後にブルックナー6番です。
このホールの響きは、ムジークフェラインの響きとはまったく違います。音響について詳しくないのでうまく表現できないのですが、ムジークフェラインはホールも小さいせいかホール自体が振動しているように聴こえたのに対し、こちらはホール内で音響が美しく響いているように聴こえました。特に弦の美しさといったら。それに、ヤルヴィさんがなぜかコントラバス8台を後ろに一直線に並べたので(ああいう並べ方は初めて見た)、コントラバスの力強い響きが、後ろの高いところからブルックナーの伽藍全体を支えているように聴こえました。
あの響きはまだ私の中で鳴っています。これから6番を聴くときには必ずこの演奏を思い出す。。 -
ミュンヘンの、フレンドリーなホテルのスタッフに訊くと「5月はずっと雨だった。6月も。異常気象だわ。Climate changeのせいよ。ベストなのは9月初旬」と言ってました。
3年前、同じ時期にこのあたりに来たときもずーっと雨で、しかも寒かったので、今年は暖かいだけましかも。日本でもこちらでも、異常気象が普通になってしまったのかもしれません。。。
6月12日。ミュンヘンはまたまたさえないお天気。バーデンバーデンは少しはましかしら、と期待してバーデンバーデンへ。バーデンバーデンは駅と中心部が離れており、駅から中心部へはバスで向かいます。バスの車窓から見た町は、閑静な高級住宅地といった風情でした。
町の中心部はお店が並んで、観光客もかなりいます。ここが宿泊したホテル。結婚式もできるような立派なホテルのようです。 -
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部屋はシャンデリアがあったりしてロマンティック。ん〜、でも私はガストホフゴーザウの素朴なきれいさのほうがいいかな。。
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空の向こうには黒い雲もあるけど、晴れてきました。せっかくバーデンバーデンに来たのだから、カラカラ浴場でゆっくりしようと思って行ってみたら、、「6月11日から24日まで点検修理でお休みです」
がーん。
昨日からじゃない・・・(;_;)
カラカラ浴場はこのように現代的な建物です。では隣のフリードリヒ浴場に、と行ってみたら、「スパコースは最低3時間」
がーん。
音楽会に間に合わないじゃない・・・(--; -
結局、バーデンバーデンでのお風呂はあきらめ、街を少し歩いてみます。今日は日曜日だからか、中心部はかなり観光客が。お店は、銀座にあるような高級ブティックと、時計屋さん、チョコレート屋さんが多い。
「上流階級の人々が休養に訪れて、スパやショッピング、演劇などを楽しみながらゆっくり滞在する」といった雰囲気をひしひしと感じました。これは町の中心にある劇場です。 -
そういう、私にはおよそ縁のない町に来た理由は、ここ、フェストシュピールハウスでのウィーンフィル、ブルックナー9番です。
ホテルに戻ると、先ほどの怪しい雲から信じられないような豪雨が降ってきました。「しまった、お金下してくるんだった。タクシーにも乗れないじゃない」。土砂降りの中、ATMへ戻ります。音楽会用の服がびしょ濡れ。
なんとかお金を下し、ホテルに戻ったとたん、また日が射してきました・・・(--;
仕方がないので服を着替え、タクシーで音楽会へ急ぎます。
フェストシュピールハウスは格式のある建物で、ロビーやレストランも格調高い感じ。それに、びっくりするほどの「おもてなし」
窓口でチケットを受け取ると「バーデンバーデンは初めて?」と訊かれたので「そう」と答えたら「ようこそバーデンバーデンへ」とにっこり。 -
これはロビーの絵葉書。とても写真を撮る雰囲気ではありませんでしたので。
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チケットはパンフレットと一緒に、こんな立派なチケットホルダーに入っています。
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ホール自体はシューボックス型というよりむしろ正方形に近い形。ロビーは格調高い感じですが、ホール内は現代的です。とても座り心地のいい椅子。ウィーンフィル、指揮はヤニック・ネゼ・セガンで現代曲とブルックナー9番。
ここの音響はまたムジークフェラインともガスタイクとも違いますね。9番はブルックナーの交響曲中もっとも素晴らしいものではないでしょうか。
終演後、大変なサプライズが待っていました。なんと来場者に「今日はありがとうございました」と深紅のバラを1本ずつ配っているのです! こんなこと初めて。
しかし、、、
感激しきってホールを出ようとすると、まるで待ち構えていたかのようにまた豪雨! タクシーがないかしら、とちょっと玄関先に出ただけで、肌までしみとおってしまうほどずぶぬれになりました。高級ホテルに泊まっている人たち(?)には、ホテルのお迎えの車が来ていたようでした。私はなんとかタクシーを捕まえ、ホテルに戻りました。服を乾かすために、レセプションで思い切りティッシュとタオルをもらわなければなりませんでした。
このバラは、タオルとティッシュをもらったお礼に(?)、ホテルのスタッフにあげました。 -
6月13日。今日も曇り空。でも今日で旅もおしまい。バーデンバーデンには素敵な散歩道があると聞いていたので、朝食後、町に出てみました。
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中心の広場に市が立っています。
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川が流れており、周囲が遊歩道と公園になっています。端から端まで歩くと3kmくらいで、この地図でいうと右の端には、修道院もあるようです。
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きれいな川沿いの散歩道。
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岸辺のこちら側は散歩道、反対側は高級ホテルの庭になっているようです。
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ちょうど中間あたりにあるバラ園まで行ってみました。
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バラは今がさかり。
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お昼ごろホテルをチェックアウト。しかし鉄道駅までのバスの中で、急停車したときにバランスを失い、ハデに尻餅をついてしまうという失態 (--;
というわけで、バーデンバーデンの思い出はなかなか複雑。
今回の旅行、音楽会はもちろんよかったですけれども、ノイジードラー湖周辺、ブルゲンランドののどかな美しさ、息をのむほど美しいゴーザウ湖のほとりが特に心に残りました。
「有名観光地ではないけれど、私にとって大切なところ」が少しずつ増えてきました。特にノイジードラー湖にはまた訪ねてみたい。
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