ドイツ・オーストリアの初夏、2016（その3）

2016/06/02 - 2016/06/14

5日目。ウィーン、ノイジードラー湖（ポダーズドルフ・アム・ゼー）

エリア オーストリア

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

６月６日。本当はハイリゲンシュタットのベートーベン記念館やウィーン市内のシューベルト記念館、カールス広場のゼセッションに行きたかったのですが、月曜日なのでお休み。
ホーフブルグとシシィ博物館には行ったことがないな〜と思い、そちらへ。これはホーフブルグです。広大な公園になっています。

ホーフブルクの宝物館には歴代の皇帝が使用した礼服や王冠が。

これ着たら重いでしょうね。夏は暑くてたいへん。。

次は銀器のコレクションとシシィ博物館。ホーフブルグ、銀器コレクション、シシィ博物館、それに乗馬学校は同じ一角にあります。銀器コレクションとシシィ博物館は入口が同じ。

中には宮廷で使用されていた食器、銀器がずらり。一部は最近まで国賓のおもてなしに使われていたそうです。

一番すごいのはこれ。戴冠式のときに使われたということで、全部純金というわけではないですけれども（まさか）、このセットが何メートルにもわたったそうです。

意外だったのは、マイセンなどが発明されたあとも、磁器は食事にはあまり似つかわしくないものとされ、長いあいだ、メインは銀器、デザートなどが磁器で供されていたということでした。
マイセンだけでなく、英国ミントン社のもの、もちろん日本の伊万里焼なども多数展示されていました。

この後、シシィ博物館へ。ここは写真禁止なので写真はありません。展示を見ていると、シシィという女性がほんとうに気の毒になりました。シシィと比べると、私は身分もお金もゼロだけど、私のほうがどんなに自由なことか。

幸せの類義語は自由かもしれない。。。ふとそんなことを考えました。

ヴィスコンティの「ルードヴィヒ」では、シシィとルードヴィヒ２世が恋仲だったように描かれていましたので、係りの人に聞いてみました。いろいろ調べたあげく「あれはヴィスコンティの作り話」。たしかに本当だったらシシィ博物館に何かそういう説明があったでしょう。本当にそうだったら、少しは救われたかもしれない。

その後町へ出てお買いもの。とてもいいお天気で暑い。

ウィーンで買ったものその１。素朴な感じのグムンデン焼。グムンデンはザルツカンマーグートにある町で、このあと行くのですが。
ウィーンのショップは町の真ん中にあります。

ウィーンで買ったものその２。フライ・ヴィレの指輪。七宝の細かな絵柄で、前から欲しいと思っていました。東京のお店は撤退してしまったし。モネのすいれんを模したシリーズです。シュテファン寺院のそばにお店があります。

ウィーンの街角で。このあと「地球の歩き方」でおすすめとされている、オーバーラーというカフェで休憩しました。やっぱりケーキはかなり甘かった。オーバーラーは中央駅にも支店を出しています。

しかし暑いし人がおおい。ここは国立歌劇場です。このショップでおみやげを買うと、早くウィーンを離れようという気になりました。

ウィーン中央駅からノイジードル・アム・ゼー駅まで電車、その後バスでポターズドルフ・アム・ゼーに向かいます。バスの左右には広大な田園地帯が広がり、ブドウ畑もたくさんあります。
ポターズドルフ・アム・ゼーは、ノイジードラー湖に面した静かで小さな村。ここは宿泊した、湖のほとりのペンションです。

このペンション、ないしょにしたい (*^^*)。部屋には大きなベランダがついていて、湖が見えます。道をはさんだホテルの付属になっていて、「ホテルのプールが使えるわよ」とのことなので、荷物を解くとさっそく水着を持ってプールへ。とにかく暑い。

プールといっても大きくはなく、温室のようになっていて、水は少し温かい。他にカップルがひなたぼっこしているだけで、プールは私だけ。気持ち良く泳いだり、チェアでひなたぼっこしたりして、２時間ぐらいぼんやり過ごしました。

ほとんど誰もいない静かな庭で、ただ日の光を浴びて、寝そべったり、少しプールで体を冷やしたり。もっと早くここに来るんだった。ウィーンよりずっとこちらのほうが。。

この村に来た第一の目的は、この夕日を見るためでした。ネット上でふと見つけて「絶対行く！」と思い、このペンションに宿をとったのです。夜８時過ぎ、このあたりで宿泊している人たちはみな宿から出て、湖のほとりに集まってきます。日が沈みはじめました。

ノイジードラー湖に日が沈む。。

このあたりはウィーン空港に向かう航空路になっています。写真にはうまく写っていませんが、ちょうど飛行機が４機、流れ星のような飛行機雲を残して、西の空へ飛んでいきました。