フルムーングリーンパス５日目の最終立ち寄り駅ー高崎

2016/05/29 - 2016/05/29

フルムーングリーンパス５日目の最後の立ち寄り場所として富山駅を出発した後、高崎駅を選んだ。群馬県は昔子供たちと一緒に草津からバスツアーで伊香保温泉に一泊したことがあるので、一度だけ足を踏み入れたことがある。今回、乗り放題切符の利点を生かして、高崎駅に降りた。

駅の周囲を歩くと、シンフォニーという名前をつけたショッピング通りがあるので、ピンと来た！そうだ、クラシック音楽ファンなら知っていることだが、ここは群馬交響楽団があるところなのだ！ライブで２回、地方公演を聞いた記憶がある。地方のオーケストラ運動の雄だ。今でも年間１０回の定期公演等を開催していると知って安心した。文化会館のような箱ものはどの町にも必ずあるが、実際に文化活動にどれだけ使用されているのか疑わしいところが多いだろう。私の住む町もそうだが。。。

今一つ新幹線の旅をして、不可解なことがあった。今回の新幹線利用で移動距離はすごいが、ノンストップ型の新幹線が停車するところは結局地方の中心都市で、県庁所在地が多くなる。途中下車や乗り換えた町も入れると、秋田市、盛岡市、函館市、青森市、仙台市、新潟市、大宮市、金沢市、富山市、それにこの高崎市だ。で、殆どの新幹線は東京起点の発想になっている。

今回、新潟駅を出て、次の金沢駅に行こうとした４日目に可笑しな事態が起きた。時間短縮のため、新潟を出て、東京まで戻らずに、高崎で乗りついで金沢に向かおうとしたら、私の乗る新幹線の便では、大宮まで行かないとダメだと、緑の窓口の人がいう。可笑しなことがあるものだと、いぶかりながらも、今回のフルムーングリーンパスは乗り放題だし、そのほうが速いのだろうと思い、その提案に従った。お金を払って購入する切符なら高崎経由のほうが安いに決まっているのに。。。

ウィキペディアやgoogle mapで帰宅後に高崎の情報を見ていたら、なんと、高崎から大宮までは新幹線の線路は別に２本あるではないか！知らなかった！しかも、上りと下りでは上越新幹線と北陸新幹線では線路がまたがるところがあり、その技術的な問題の解決に苦労したようだ。建設上の都合で高崎駅と大宮駅の複線線路は入り組んでいることがわかった。それにしても、高崎駅での乗り換えの便利さが考慮されていないことは確かだ。

こんなことなら新潟から富山に行く交通手段は新幹線にはなりえないだろうに。。。実際、google mapで調べたら、新潟駅から富山駅までは２回乗り換えて、途中信越本線を利用したほうが、早くて安いようだ。高崎や大宮まで戻る人は普通はいないのだろう。新幹線は東京との利便性だけを考えて作られたのだ。

東京というところは恐ろしいほど、独善的だと言わざるを得ない！！！歴代、独善的な人間が知事になれるところなのだ！！！オリンピック関連のアホな無駄遣いを見るにつけ、腹立たしいことが多い。（田舎に住む人間のささやかな抵抗心）　こういう旅をちょっとしただけで、地方都市のけなげな頑張りを知り、中央の厚かましさをさらに体感することになった。もっとも江戸時代からそうなっていたのであろうが。。。　　

エリア 高崎(群馬)

• 旅行の満足度: 3.5

「かがやき」「はくたか」「あさま」と名付けられている北陸新幹線の車両。どれにも乗った。

高崎駅

高崎駅 駅

高崎駅構内

駅前広場

喫茶店に入って一休み。案内所でもらったパンフレット類を眺める。世界遺産になった富岡製糸工場や群馬交響楽団のことなど読む。今回は時間切れ。

この旅最後の新幹線は高崎駅から東京駅まで「あさま」に乗る。高崎駅は上越新幹線の電車にも乗れるので、選択肢は増える。