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新聞のロープウエイのランキングで谷川岳のロープウエイが紹介されていたので、30年ぶりに群馬県を訪ねました。新宿から毎時10分ごろの高崎行き直通電車を利用しました。<br />高崎は交通の要衝なので、伊香保温泉、水沢うどん、富岡製糸場など、高齢者の小旅行には便利な拠点です。表紙写真は「榛名富士」です。<br />初日は観光案内所で資料・情報集め。昼食は高島屋のうしろの小さいうどん屋「きのえね」で高崎うどん。高崎うどんは特別な小麦を使用しているので色白で、のどごし、こし、何をとっても絶品。<br />夕食は駅東口のキリンシティ。ムール貝はチリ産で小ぶりだが美味しいのを大量に食べられる。<br /><br />二日目は谷川岳。高崎から水上までJR。駅の左向かいの温泉協会でバスとロープウエイの往復割引券(2950円)を買って、バスでロープウエイ駅。ロープウエイで天神平。さらに往復1440円のリフトで標高1500mの天神峠まで登って、65年前に歩いて登った西黒尾根や主峰のトマノミミ、オキノミミを眺め、展望台で周囲の山々を眺めてから天神平まで下って、ロープウエイで水上駅に戻った。<br />ロープウエイに行くバスは、新幹線の上毛高原駅発で水上駅経由が多いので東京から日帰りも可能だが、今回は上越線に連絡している水上駅始発のバスを利用した。水上駅はスイカ・パスモが通用する最後の駅です。<br /><br />三日目の午前は別旅行記にした榛名神社。午後は高峰三枝子の唄「湖畔の宿」の榛名湖を訪ねました。榛名神社は延喜式内の古社で、社殿はほとんどが重要文化財に指定されており、550年頃の榛名山の噴火の直後に建立されている。地元の毛野王権は噴火で衰退してヤマト王権に組み込まれた、らしい。<br />榛名湖は「山のさみしい湖」の雰囲気は全くなくなって、どこにでもある全国共通三流観光地となっていた。群馬県では地域の総合デザインを欠いて、美しさを失った観光地が多いように思われる。<br /><br />四日目は前橋市。駅から上毛電鉄の始発駅「中央前橋」までレトロな100円バスで行く。そこから広瀬川に沿う美しい木陰の道を歩くと、処々に朔太郎賞を受けた詩人の詩碑が建っている。世界詩人会議の記念碑、萩原朔太郎文学館などが美しい木立の中に造られている。<br />詩心ある人は絶対、前橋に泊まって広瀬川畔を歩くべし。<br /><br />文学館のさきのアーケード通りの弁天通り商店街に入り、中央通り商店街から馬場川通りをへて駅まで歩いた。たまたま水曜日だったので全部の店がシャッターを下ろしていた。いまどき、街全体が一斉にシャッターを下ろす県庁所在地があるなんて信じられないし、旅行者には不便極まりない。<br />駅前の「食の駅」と大書されたビルのレストランフロアは、広いがらんとした空間で、和食、洋食、ラーメンの3軒しかなかった。仕方なく高崎まで帰って時間遅れの昼食を食べた。<br />ついでに言うと、高齢者に優しい街づくりと書いてある掲示板の先の交差点では、歩行者は(約30段の)歩道橋を渡るようにと書いてあった。横断歩道は何百メートルも離れているので手すりにつかまって登ったが、前橋の高齢者は歩かないのだろうか?<br /><br />五日目は雨で高崎駅周辺をぶらぶら。昼食は初日に食べた「きのえね」で“肉南せいろうどん”。絶品。<br />六日目、合計185歳の老夫婦ゆえホテルで骨休めしていたが、午後になって一回100円の「ぐるりんバス」に乗り、市役所で降りて21階の展望ルームに行く。写真で紹介したが、雨のあとなので関東平野の北西を飾る山々の見事な眺望で、このためにもう一度訪れたいと思うほどだった。<br />

高崎市に連泊して谷川岳、榛名神社、前橋など往訪

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2014/09/21 - 2014/09/27

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ANZdrifter

ANZdrifterさん

新聞のロープウエイのランキングで谷川岳のロープウエイが紹介されていたので、30年ぶりに群馬県を訪ねました。新宿から毎時10分ごろの高崎行き直通電車を利用しました。
高崎は交通の要衝なので、伊香保温泉、水沢うどん、富岡製糸場など、高齢者の小旅行には便利な拠点です。表紙写真は「榛名富士」です。
初日は観光案内所で資料・情報集め。昼食は高島屋のうしろの小さいうどん屋「きのえね」で高崎うどん。高崎うどんは特別な小麦を使用しているので色白で、のどごし、こし、何をとっても絶品。
夕食は駅東口のキリンシティ。ムール貝はチリ産で小ぶりだが美味しいのを大量に食べられる。

二日目は谷川岳。高崎から水上までJR。駅の左向かいの温泉協会でバスとロープウエイの往復割引券(2950円)を買って、バスでロープウエイ駅。ロープウエイで天神平。さらに往復1440円のリフトで標高1500mの天神峠まで登って、65年前に歩いて登った西黒尾根や主峰のトマノミミ、オキノミミを眺め、展望台で周囲の山々を眺めてから天神平まで下って、ロープウエイで水上駅に戻った。
ロープウエイに行くバスは、新幹線の上毛高原駅発で水上駅経由が多いので東京から日帰りも可能だが、今回は上越線に連絡している水上駅始発のバスを利用した。水上駅はスイカ・パスモが通用する最後の駅です。

三日目の午前は別旅行記にした榛名神社。午後は高峰三枝子の唄「湖畔の宿」の榛名湖を訪ねました。榛名神社は延喜式内の古社で、社殿はほとんどが重要文化財に指定されており、550年頃の榛名山の噴火の直後に建立されている。地元の毛野王権は噴火で衰退してヤマト王権に組み込まれた、らしい。
榛名湖は「山のさみしい湖」の雰囲気は全くなくなって、どこにでもある全国共通三流観光地となっていた。群馬県では地域の総合デザインを欠いて、美しさを失った観光地が多いように思われる。

四日目は前橋市。駅から上毛電鉄の始発駅「中央前橋」までレトロな100円バスで行く。そこから広瀬川に沿う美しい木陰の道を歩くと、処々に朔太郎賞を受けた詩人の詩碑が建っている。世界詩人会議の記念碑、萩原朔太郎文学館などが美しい木立の中に造られている。
詩心ある人は絶対、前橋に泊まって広瀬川畔を歩くべし。

文学館のさきのアーケード通りの弁天通り商店街に入り、中央通り商店街から馬場川通りをへて駅まで歩いた。たまたま水曜日だったので全部の店がシャッターを下ろしていた。いまどき、街全体が一斉にシャッターを下ろす県庁所在地があるなんて信じられないし、旅行者には不便極まりない。
駅前の「食の駅」と大書されたビルのレストランフロアは、広いがらんとした空間で、和食、洋食、ラーメンの3軒しかなかった。仕方なく高崎まで帰って時間遅れの昼食を食べた。
ついでに言うと、高齢者に優しい街づくりと書いてある掲示板の先の交差点では、歩行者は(約30段の)歩道橋を渡るようにと書いてあった。横断歩道は何百メートルも離れているので手すりにつかまって登ったが、前橋の高齢者は歩かないのだろうか?

五日目は雨で高崎駅周辺をぶらぶら。昼食は初日に食べた「きのえね」で“肉南せいろうどん”。絶品。
六日目、合計185歳の老夫婦ゆえホテルで骨休めしていたが、午後になって一回100円の「ぐるりんバス」に乗り、市役所で降りて21階の展望ルームに行く。写真で紹介したが、雨のあとなので関東平野の北西を飾る山々の見事な眺望で、このためにもう一度訪れたいと思うほどだった。

旅行の満足度
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
高速・路線バス JRローカル
旅行の手配内容
個別手配

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  • JR高崎駅西口です。東口にはヤマダ電機の旗艦店があります。<br /><br />2階が改札フロアーで、歩道橋でバス停やホテルに直行できます。

    JR高崎駅西口です。東口にはヤマダ電機の旗艦店があります。

    2階が改札フロアーで、歩道橋でバス停やホテルに直行できます。

  • 谷川岳です。右に流れているのが西黒尾根、頂上の左がトマノミミで、その右がオキノミミです。<br />右奥がシンセン尾根。その裏側に一ノ倉の岸壁がある。

    谷川岳です。右に流れているのが西黒尾根、頂上の左がトマノミミで、その右がオキノミミです。
    右奥がシンセン尾根。その裏側に一ノ倉の岸壁がある。

  • 60年前に、縦走したのはあの尾根だったかと 妻が眺めていました。

    60年前に、縦走したのはあの尾根だったかと 妻が眺めていました。

  • 紅葉には少し早かったけれど、ナナカマドの実が きれいに色づいていました。

    紅葉には少し早かったけれど、ナナカマドの実が きれいに色づいていました。

  • 榛名神社の門前町です。「社家通り」とあったように思います。

    榛名神社の門前町です。「社家通り」とあったように思います。

  • たしか、二の鳥居。

    たしか、二の鳥居。

  • この門を通ってから石畳の道を登ります。<br /><br />両脇は仁王様ではなくて サムライ風の像でした。

    この門を通ってから石畳の道を登ります。

    両脇は仁王様ではなくて サムライ風の像でした。

  • 榛名神社は別旅行記にするので、つまみ食いですが、これら全部の建物が国指定の重要文化財です。<br />火の神でもあり、水神信仰もあり、国土安全の神でもありますが、550年の榛名山の大噴火のすぐ後に創建された神社なので、うなずけます。<br />その噴火で毛野王権が衰退して、ヤマト王権傘下に組み込まれます。

    榛名神社は別旅行記にするので、つまみ食いですが、これら全部の建物が国指定の重要文化財です。
    火の神でもあり、水神信仰もあり、国土安全の神でもありますが、550年の榛名山の大噴火のすぐ後に創建された神社なので、うなずけます。
    その噴火で毛野王権が衰退して、ヤマト王権傘下に組み込まれます。

  • これが有名な岩です。<br />建物は本殿で、後ろの岩に貫入しているかのように作られています。<br /><br />怪人の頭のような岩は杉の枝で落下を防いでいるように見えます。

    これが有名な岩です。
    建物は本殿で、後ろの岩に貫入しているかのように作られています。

    怪人の頭のような岩は杉の枝で落下を防いでいるように見えます。

  • 榛名湖と榛名富士です。<br />すこし、整いすぎている山形ですが、ロープウエイで頂上まで登れるようになっていました。<br />そこまで歩く元気がなかったので、遠望だけです。<br />バスで湖畔についてから観光客をどう誘導するか、考えてほしい。

    榛名湖と榛名富士です。
    すこし、整いすぎている山形ですが、ロープウエイで頂上まで登れるようになっていました。
    そこまで歩く元気がなかったので、遠望だけです。
    バスで湖畔についてから観光客をどう誘導するか、考えてほしい。

  • 湖畔に、ひっそりと夢二の碑が建っていました。<br />夢二は伊香保温泉に滞在していたので、伊香保には記念館があります。<br /><br />高峰三枝子の湖畔の宿「山のさみしい湖に 一人来たのも悲しい心・・・・・・ とか、水にたそがれせまる頃 岸の林を静かにゆけば 雲は流れて紫の・・・・・・・」などと唄った感傷は、ほんの片隅に追いやられている。

    湖畔に、ひっそりと夢二の碑が建っていました。
    夢二は伊香保温泉に滞在していたので、伊香保には記念館があります。

    高峰三枝子の湖畔の宿「山のさみしい湖に 一人来たのも悲しい心・・・・・・ とか、水にたそがれせまる頃 岸の林を静かにゆけば 雲は流れて紫の・・・・・・・」などと唄った感傷は、ほんの片隅に追いやられている。

  • 何軒ものボート屋があって、白鳥型の足ふみボートを貸し出しています。

    何軒ものボート屋があって、白鳥型の足ふみボートを貸し出しています。

  • 前橋です。<br />JR前橋駅から、上毛電鉄の中央前橋駅まで、こんなレトロな100円バスが出ています。<br />なかは座席まで木製です。

    前橋です。
    JR前橋駅から、上毛電鉄の中央前橋駅まで、こんなレトロな100円バスが出ています。
    なかは座席まで木製です。

  • 赤城山の南面を通って、前橋と桐生を結ぶ上毛電鉄の始発駅・中央前橋駅です。<br />侠客の大前田英五郎がいた「大前田駅」などがあります。<br /><br />ここからケヤキの大木がしげる緑道に入ります。

    赤城山の南面を通って、前橋と桐生を結ぶ上毛電鉄の始発駅・中央前橋駅です。
    侠客の大前田英五郎がいた「大前田駅」などがあります。

    ここからケヤキの大木がしげる緑道に入ります。

    赤城山 自然・景勝地

  • 広瀬川に沿って上流に向かいます。<br />ところどころに趣向を凝らしたモニュメントがあります。<br /><br />大きなケヤキが並んでいるので快適でした。<br />店も全部しまっていたので静かでした。

    広瀬川に沿って上流に向かいます。
    ところどころに趣向を凝らしたモニュメントがあります。

    大きなケヤキが並んでいるので快適でした。
    店も全部しまっていたので静かでした。

  • ずっと昔、水流を織物工場などで使ったので、そのために堰が設けられています。<br /><br />昔は水車を動力として、ベルトで回転を伝えて、いろいろな仕事を水力で行っていました。 別の町で水力だけで製材所が動いているのを見たことがあります。

    ずっと昔、水流を織物工場などで使ったので、そのために堰が設けられています。

    昔は水車を動力として、ベルトで回転を伝えて、いろいろな仕事を水力で行っていました。 別の町で水力だけで製材所が動いているのを見たことがあります。

  • 世界詩人会議を開催した時の記念に、詩人たちのサインが残されていました。<br /><br />右上に谷川俊太郎、その下に金子兜太などの名前が見られます。

    世界詩人会議を開催した時の記念に、詩人たちのサインが残されていました。

    右上に谷川俊太郎、その下に金子兜太などの名前が見られます。

  • 高齢者にやさしい街づくり と書いてある案内板の先の国道交差点は、自動車と自転車は道路を通れるが、高齢者など歩行者は約30段の階段を上って歩道橋を渡るようになっている。前橋の高齢者は自動車で街を歩くのだろうか?<br />何百メートルを戻れば横断歩道があるが、それも癪なので手すりにつかまって登った。<br />横断歩道の有無をしめした地図を作ってくれないかナァ。

    高齢者にやさしい街づくり と書いてある案内板の先の国道交差点は、自動車と自転車は道路を通れるが、高齢者など歩行者は約30段の階段を上って歩道橋を渡るようになっている。前橋の高齢者は自動車で街を歩くのだろうか?
    何百メートルを戻れば横断歩道があるが、それも癪なので手すりにつかまって登った。
    横断歩道の有無をしめした地図を作ってくれないかナァ。

  • 高崎市役所の21Fにある展望ルームです。<br /><br />これは 赤城山、アカギヤマです。アカギサンと呼ぶのは他所モンです。<br />前橋市はアカギヤマのふもとです。

    高崎市役所の21Fにある展望ルームです。

    これは 赤城山、アカギヤマです。アカギサンと呼ぶのは他所モンです。
    前橋市はアカギヤマのふもとです。

  • 右から 子持山、小野子山のはず。両方ともヤマです。<br /><br />望遠を持ってゆかなかったので、武尊山や谷川岳などは映らなかった。

    右から 子持山、小野子山のはず。両方ともヤマです。

    望遠を持ってゆかなかったので、武尊山や谷川岳などは映らなかった。

    小野子山 自然・景勝地

  • これは 榛名山、ハルナサンです。<br />高崎市は榛名山のふもとになります。<br /><br />この左には 草津白根山が見えました。

    これは 榛名山、ハルナサンです。
    高崎市は榛名山のふもとになります。

    この左には 草津白根山が見えました。

  • 三角の浅間隠、三角を斜めに切ったような角落。

    三角の浅間隠、三角を斜めに切ったような角落。

  • 赤城・榛名・とともに上毛三山のひとつ、妙義山(昔はミョウギサンと呼んでたが、今は?)。

    赤城・榛名・とともに上毛三山のひとつ、妙義山(昔はミョウギサンと呼んでたが、今は?)。

  • 左端の平らな航空母艦のような山が荒船山。<br />神津牧場のある山です。

    左端の平らな航空母艦のような山が荒船山。
    神津牧場のある山です。

  • 高崎市街。通りの突き当りが高崎駅。<br /><br />駅の周りにデパートなど大型小売業とホテルが集まっている。<br />その外側にマンションが立ち並んでいて、町が発展する見事なゾーニングです。

    高崎市街。通りの突き当りが高崎駅。

    駅の周りにデパートなど大型小売業とホテルが集まっている。
    その外側にマンションが立ち並んでいて、町が発展する見事なゾーニングです。

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