十津川遡上　（2）　熊野那智大社

2016/04/30 - 2016/05/01

民宿の朝食は食堂で。みな自転車ツーリング中で自転車談義に花が咲く。
全部で5人だったが、私以外の4人は一緒に走ることになった。わたしはぷらぷらとあちこちに寄り道しながら行くタイプなので遠慮した。

アップダウンが激しいことは予想していたが、尾鷲から熊野に行く山道が強烈。とことんスピードをセーブして何とか乗り切った。そこから一気に下ると、熊野市から海沿いの平坦な道になった。

やや予定より早めで移動し、那智駅から右折し、熊野那智大社へ。7キロほどとのこと。最初の2キロは緩やかな登りだったが、そこからが大変。駅に自転車をおいてバスで来れば良かったと、自転車乗りとしてはあってはならない思いが時々頭をもたげる。それでもなんとか登り切った。

宿泊は那智勝浦駅近く。夕飯を食べに外に出ると、有名店はすごい行列。しばらくあちこちのぞき、「屋台」というお店に入ってみた。
中に入ると金髪のおばあちゃんが一人いて、カウンターの上にはかじりかけの菓子パン。やってもうた〜と思ったが、とりあえずビールを頼むと、缶ビール。食べ物の選択の余地もなし。
一杯飲んでよそに行くかと思っているとお通しが出てきたが、これがびっくり。おいしそうなマグロとマグロの胃袋の煮付け。さらにタケノコや山菜の煮付けなどが添えてあり、味も素晴らしい。缶ビールを2本のみ、お酒を頼むと「太平洋」というお酒で、一升瓶から水割り用の大きなコップになみなみと注がれた。もう少し食べるものはないですかと聞くと、今度は「マグロの胸」というのが出てきた。中トロとも違う感じだが、歯ごたえも適度なあぶらもあっておいしかった。
聞くと、14年ほど港近くで屋台をやっていて、立ち退きで店を構えることになったとのこと。いろいろとお話を聞けて良かった。
結局お酒も二杯のみ、会計を頼むと、1700円。間違ってるんじゃないのと聞いたが、それでいいと。大当たりのお店だった。

エリア 那智勝浦・太地(和歌山)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝食前に周辺をぶらり。

安そうな民宿から高級そうなところまで色々あった。
この周辺は熊野古道の有名な峠がいくつかあり、ここを拠点に古道巡りというのも面白そうだった。

「道の駅海山」から。

道の駅 海山 道の駅

道の駅を起点に熊野古道を歩く人も多いようだった。このためか、道の駅には珍しく、朝から軽食を出していた。

道路工事のためか、はたまた土砂崩れか。この工事のせいでダンプが多くちょっと走りにくかった。
ここを過ぎると一気に山道になった。

ここまでが午前中最大の難所だった。

坂を一気に下ったところにある道の駅でかなり早めの昼食を取ろうと思ったら、やっていない。

恨み言を書かれてもねぇ・・・。

道の駅は閉鎖されてもトイレはきれいで、地域のスペース的には使われているようだった。

「鬼ヶ城」。
興味はあったが1時間以上歩かなければならないようだったので、案内板だけ眺めた。駐車場から出ようとすると、宿に泊まっていた人たちが入ってきた。どこかで追い越したらしい。

鬼ケ城 自然・景勝地

獅子岩。
たしかにそれっぽい。

お昼は「こいし亭」というお店で、冷たいうどんとめはり寿司を食べた。このめはり寿司が気に入ったので、このあとあちこちでめはり寿司ばかり食べた。
うどんの方もおいしく、お店の雰囲気も良かった。

こいし亭手打ちうどん グルメ・レストラン

道の駅「紀宝町ウミガメ公園」
本当にウミガメがいた。

紀宝町ウミガメ公園 道の駅

ついに新宮川を越える。
新宮城跡は気になったが、ここで時間を費やすと那智大社に行けなくなりそうだったので、あきらめた。

熊野速玉大社は一応押さえておいた。

熊野速玉大社 寺・神社・教会

午前中に脚を使っていたのでかなりきつかった。

那智の滝(那智大滝) 自然・景勝地

あんまり写真を撮る気力もなし。

宿の近くにあった「天然温泉公衆浴場はまゆ」。
銭湯価格。湯船は小さめだったが、ゆっくりと足を伸ばすことができ、ずいぶん疲れが取れた。
ここの他にも足湯が二カ所あった。

家々の軒先にはこのガラスの浮きがつるしてあった。
このお家では、つり下げてあるものにはＬＥＤ、下に置いてあるものにはろうそくが入っていた。