オーストラリア「刑務所」暮らし③ピナクルスツアー

2016/03/31 - 2016/04/27

オーストラリア西海岸のフリーマントルで、元刑務所をリフォームしたユースホステル「プリズンＹＨ」を拠点にして続けている定住型の旅。ある日、ピナクルスの奇岩群を訪ねる現地ツアーに参加した。

エリア パース(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

この車で回った。１３人乗りに参加者は１２人だった。

ピナクルズ (ナンバン国立公園) 国立公園

朝、パースの南西にある「フリーマントルプリズンＹＨ」まで、ガイドのポールさんが迎えに来てくれた。事前に予約しておいたのだ。パース市内で、さらに参加者を乗せた。

オーストラリア大陸の南西部にある。パースから２００キロ余り北にあるのがピナクルス奇岩群。４輪駆動車で日帰りする。費用は１５０ドル、約１３０００円だった。

一直線の道を北上する。

途中にあった標識。「野生動物の飛び出しに注意」とあったあと、カンガルー、ダチョウ、ハリモグラの絵があるところがオーストラリアらしかった。

ポールさんの車にはカンガルーとの衝突が避けられなかった場合に備えて、前に頑丈な仕掛けがしてあった。

国道の左側に「ナンバン国立公園」の案内があった。ピナクルスはこの中にあるのだ。

国道を右折すると、国立公園入口があった。ここで入場料を払う。ツアーの場合は、その料金に含まれている。一人５・５ドル（約５００円）、車１台１２ドル。「この公園を維持管理、自然の保護に使います」という案内板があった。

ピナクルズ (ナンバン国立公園) 国立公園

ポールさんの運転で中に入っていくと、車の前方に奇岩が見え始めた。

車をおりて、しばらく散策。写真を撮ったりする。

奇岩群はピナクルスという。英語で「尖塔」という意味だ、とポールさんが教えててくれた。確かに尖っている。そういう岩が群れとなっている場所なのだ。

グルリ見回すと、周りにいっぱいある。

なぜこういう奇岩群ができたのか、ポールさんが地面に棒で絵をかきながら説明してくれた。一言でいうと、堆積＋浸食＋風化＋時間だ。

むかしむかし、太古の昔、海辺だったこの一帯に貝殻やサンゴの死がいなどが堆積し、石灰岩が広がる地質になった。土も積もって原生林ができて根を張った。いずれ木々は枯れて、土は雨による浸食や風化でなくなり、張っていた根の間にあった石灰岩層が残り、尖塔のようになった。長い時間を経た形成で、いまも続いているという。（以上、ガイドのポールさんの説明の受け売り）

その形成過程にあるような光景だという。

説明の後、ツアー参加者たちは２０分ほど歩いて高台に向かう。ポールさんは車で先回りして待っていてくれるという。

尖塔群の間に写真のような棒が立っているので、迷わないよう、それに従って歩いていくのだ。

途中にあった案内板「砂漠を歩く時の注意」に棒のことも書いてあった。

棒にあった矢印は、恐竜の足だという。

棒に従って歩き続ける。

後ろを振り返ると、家族連れの参加者。

高台に着いた。インド洋が見えた。

若者たちの姿も。ここは岩の上に乗ってはいけないのだが、無邪気に記念撮影をしている。

崩れやすいので登ってはいけません、と書いてある。若者たちは、レンタカーで来ており、注意してくれるガイドがいないのだ。

説明館に寄る。

この建物だ。ピナクルスの形成過程を示すさっきの図解は、ここにあった。

土産物も売っている。

はちみつだった。

ピナクルスを終えて、海岸近くのバーベキュー場でランチだ。

パンに大きなソーセージ、玉ねぎなどを挟む。

みんな思い思いに作った。うまかった。