おばちゃんイタリア古寺巡礼入門2～ボルツァーノからナトゥルノ

2016/04/25 - 2016/05/04

ボローニャからボルツァーノへ移動。翌日にはナトゥルノという小さな町のサン・プロコロ教会という小さな教会を訪れました。
「イタリア古寺巡礼（金沢百枝）」に出ていたブランコ聖人に会おう！と思ったのです。
ダマスカスの城壁を乗り越えるパウロともヴェローナの壁を越える聖プロクルスとも言われ正体不明だそうですが、かわいいことに疑いなし！
1日目：成田～（ウィーン）～ボローニャ（泊）
2日目：ポンポーザへ遠足　　ボローニャ（泊）
3日目：ボルツァーノへ　　　ボルツァーノ（泊）
4日目：ナトゥルノへ遠足　　ボルツァーノ（泊）
5日目：フィレンツェへ　　　フィレンツェ（泊）
6日目：奥トスカーナ遠足　　フィレンツェ（泊）
7日目：フィレンツェ観光　　フィレンツェ（泊）
8日目：フィレンツェ～ローマ～ボローニャ（泊）
9日目：ボローニャ～（ウィーン）～
10日目：成田着

エリア ボルツァーノ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ボローニャ中央駅から特急電車フレッチャ・アルジェントに乗ってボルツァーノへ向かいます。前日フェッラーラに行くために通った地下通路を進みますが、特急電車はさらに地下にあるホームから出発します。

地下通路を一つ下に降りると駐車場や車の乗降口のあるフロア。
その名も「kiss & ride」、本当です。

さらにもう一階降りるとコンコース。椅子やバール、大きな電光掲示板などがあります。

さらにもう一階降りるとホームがあります。随分と深いところから出発です。
10:45ボローニャ発、13:14ボルツァーノ到着。
早割でチケットを購入、一等車でも29ユーロくらい、おばちゃん助かります。
自宅でチケットをプリントアウトしておいたので、刻印も不要で列車に乗り込むだけです。

ボローニャからどんどん北上していきます。
ヴェローナで進行方向が変わり、そこから景色がだんだんと山国のように変わっていきました。
鉄道やバスの移動はこういう風景の移り変わりを楽しめるのがいいです（３時間くらいなら）。

りんご畑が増えてきます。

ボルツァーノ駅
（ミュンヘンから移動してきた友人と合流、ここからしばらくおばちゃん二人旅となる）
ほぼ定刻に到着。さ・・寒いっ！！！道行く人々はダウンなど着込んで冬の格好。そんな中で春の格好のおばちゃん二人は相当間が抜けている。
明日から何を着ればいいんだと真剣に悩むがーー無理無茶な重ね着をするしかない。

ドゥオーモ＠ボルツァーノ
ホテルの部屋に入れなかったので荷物を預けて、街歩きに出かける。
まずは街の中心ドゥオーモへ。
まっすぐに伸びる鐘楼の装飾や屋根の模様などが、これまで見てきたイタリアのものとは違う気がする。オーストリアが近いからかなぁ。
この前にある広場のお店でピッツァを頼んだらピザパンが出てきておばちゃんビックリ！

ドゥオーモの内部
想像していたよりもシンプルな聖堂でホッとする。
ガイドブックにはロマネスク・ゴシック様式だと説明があった。
天井の交差や束ね柱などはゴシックという印象。
それ以上のことを言うのはおばちゃんには無理である。

パークホテル　ローリン
駅にも街の中心部にも近くて便利なホテルで快適でした。
ダブルルームのシングルユースで一泊151ユーロ。
お互いにわがままな生き物であるおばちゃん達は別々に部屋を取りました。

ふっふっふ、ソファーがある♪
普段おばちゃん一人が泊まるレベルのホテルだとベッドと机しかないので、やたらと嬉しい。

おやおや、庭が見える小さなバルコニーまで。
やっぱりいつもよりお金を出すといつもより良いホテル＆部屋だわ〜。
と、当ったり前のことに今更感心するおばちゃんである。

ホテルの朝食
パンとカリカリベーコンと・・と取ったたところで大好きなアップルシュトゥルーデル発見。
軌道を大幅修正する。

ボルツァーノ二日目、ボルツァーノ駅構内
ブランコ聖人の教会があるナトゥルノまで出かける。
まずメラーノまで行きそこでマッレス行きに乗り換えてナトゥルノ。
切符はトレニタリア（FS）の自動券売機では買えないが窓口で買うことはできた。
メラーノ経由ナトゥルノまで片道7ユーロ（だった気がする）

運営はトレニタリアではないので、刻印は青いほうの機械で。
ボルツァーノ8:35発メラーノ9:15着

寒いが晴天。雪が残る遠くの山は・・・はて何でしょう？
おばちゃんはこういう山を見ると何でも「アルプスねぇ、ハイジねぇ」と思うだけなんである。

メラーノ
メラーノ駅でマッレス行きに乗り換えるのはとても簡単で、ホームの反対側の列車に乗るだけ。時刻表を見ると乗り継ぎ時間が１、２分しかないが大丈夫です！
メラーノ9:16発ナトゥルノ9:36着

ナトゥルノ駅
真ん中の小さい建物です。でもホームから駅外へはそのまま出ることができるし、切符は往復で買っておいたので駅舎に入ることはなかった。

鉄道駅は、町の中心やサン・プロコロ教会とはアディジェ川を挟んで反対側にある。
小さい町だから10数分も歩けば教会にも着ける。
駅そばのこの橋を渡っていざいざ。

道の所々にこのような案内板。
この絵もサン・プロコロ教会に描かれている天使。
案内板プラスグーグルマップでおばちゃん二人難なく到着できました。

メラーノからバスで来ることもできる。
こちらがバスの停留所で、ほぼ町の中心にあってサン・プロコロ教会へも近い。

サン・プロコロ教会
りんご畑の中に静かに佇む古びた教会。
「いいっ！！」とおばちゃん二人で興奮しているのは、やはり傍目には珍妙だったかも。
建造は650年頃（鐘楼は12世紀末）。
「大化の改新頃じゃ〜ん！」「残るもんだね〜」とレベルの低い会話をしたような気がする。
2.5ユーロ
春夏は12:00から14:30まで昼休みになります。

通称「ブランコ乗り」
８〜９世紀に描かれたらしいが、類似の作例がないので謎だらけなのだそう。
おばちゃんはスマホの待受画面にしてます！

同じくサン・プロコロ教会堂内、牛
これもキリスト教的には意味不明なのだとか。
でも聖プロコロは320年頃に亡くなったヴェローナの司教で家畜の守護聖人だそうです。

同じく教会堂内、最後の晩餐
素人目には「ブランコ乗り」や「牛」とは時代や描き手が異なる気がする。
ヨハネがイエスにもたれかかっているのはヨハネの福音書に記されたままを描いたのだと、美術に詳しい方から教わった。

サン・プロコロ教会外壁　
4面ある外壁のうち一面だけ古いフレスコ画が残っている。
神様が昼（太陽）と夜（月）を作りました。

サン・プロコロ教会外壁　楽園追放

風は冷たかったけれど、お天気に恵まれて楽しい遠足でした。

サン・プロコロ教会の道を挟んだ向かい側にある美術館。
入り口からユニーク。入場料3.5ユーロ。
考古学的な展示物、ペストに襲われた当時の資料展示、どこかの教会にあったであろうフレスコ画など。
お手洗いが広くてキレイなので好印象。

地元の子供達による塗り絵も展示。
妙にイケてる風のブランコ乗り聖人にグッときた。

ボルツァーノ・エルベ広場近く
ナトゥルノで軽く昼食をとってボルツァーノに戻ったら、夕食まで別行動。
おばちゃんは昼寝したり休憩ののち散歩へ。

春の野菜ホワイトアスパラガスが！
夕食にはアスパラガスを食べようと固く決意する。

そのあたりのことは「食べたもの編」にまとめてみました。
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11128142/

ボルツァーノ三日目
15:16発の電車でフィレンツェに向かうので、チェックアウト後はホテルに荷物を預かってもらい、ロンコロ城へ。
気持ち良い川沿いの道を歩いて行った（約3km）。
最後は道路から逸れてこの坂道を上がる。

形も大きさも不揃いな石が敷き詰められた道で歩きにくい。
（帰りの下りも少し怖かった、雨上がりなどは相当怖いはず）

ロンコロ城（８ユーロ）
13世紀のお城、数十年前にかなり大規模な修復・修繕をしたとのことで、理解も知識も浅いおばちゃんにはちょうどいい感じの古さのお城。
見所は室内や室外のフレスコ画で、宮廷生活の様子や「トリスタンとイゾルデ」「アーサー王と円卓の騎士」が題材となっている・・・
と、前夜スマホを検索して知ったので、さらにwikiで付け焼刃を装着。

テラス？渡り廊下？
木の柱も凝っているし、フレスコ画が想像以上にきれいだった。

以前は内部の写真撮影不可だったそうだが、今回は特に注意書きもなく、見張りの人もおらず、周りの見学客も構わず写真を撮っていたので、おばちゃんも撮らせていただきました。

音楽家

謎の可愛い生物が手すりにつかまってます。

なんとなく心惹かれる女性
出発前の暇つぶしくらいの気持ちで訪れたロンコロ城だったが、古城の佇まいやフレスコ画がとても感じが良くて楽しい訪問に。
おばちゃん達は再び歩いて戻ったが、バスもある。
危険な坂道を下って道路に出たあたり、毎時13分43分発（2016年４月）

ロンコロ城から眺めるボルツァーノの街
イタリアのようなそうでないような、でも旅行するには過ごしやすいいい街でした。
これからフィレンツェに向かい、そこからロマネスクの面白かわいい見物に出かけます。