2016/04/11 - 2016/04/12
965位(同エリア1533件中)
三峯霧美さん
旅の一日目の午後は、この旅のメインイベント「対」の始まり。
「対」の一つは、横須賀に二つある叶神社を参拝し御守りを作り、
浦賀の渡しで海を渡り、旅の風情は満点。
もう一つの「対」は、安房口神社の御神体の「陰石」を参拝。
旅の宿は観音崎京急ホテル、併設するスパでまったりし、地元食材をふんだんに使ったイタリアンの夕食を取り、贅沢な時間を過ごす。
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美味しいランチの後は、すぐそこにある鴨居八幡宮を参拝。
なにしろ、ランチのお店が鳥居の横。 -
13:20 鴨居 八幡神社
祭神 誉田別尊 ほんだわけのみこと (応神天皇)
1181年 源頼朝の時代、領主三浦家によって、鶴岡八幡宮を勧請したと伝えられる。
社務所で御朱印をお願いして参拝。境内には大きな銀杏の木があり、小さな可愛い緑の新芽が沢山顔を出していた。 -
境内から後ろを振り返ると、二つの鳥居の先に漁港入り口の小さな灯台が見えた。
天気が良かったら白い灯台が青い海に映えていただろう。残念。 -
御朱印を頂く、「これから、走水ですか?叶神社ですか?」と社務所の女性に聞かれる。
走水に行ってきたのでこれから叶神社だというと、「四つの神社をまわる方が多い」とおっしゃられた。
さすがに安房口神社はメジャーじゃないらしい。 -
13:35 叶神社(西)
祭神 誉田別尊 (応神天皇) 比売大神 息長帯比売命 (神功皇后)
あわせて八幡大神
海沿いの県道の鳥居を入ると社殿手前右側に7台分くらいの駐車場がある。西叶神社 寺・神社・教会
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1181年 文覚上人が京都の石清水八幡宮(源氏氏神)より勧請し創建。
文覚上人は源頼朝の為に源氏再興を祈願し、願いが叶えば神社を建立し、末永く祭祀をすると誓いを立てた。
この地に神社を建て、願いが叶ったので 叶大明神と称するようになった。 -
他に参拝者もなく、静かな境内。
拝殿前から後ろを振り返ると、二つの鳥居の先に川のように狭まった海と、対岸の明神山が見える。 -
社務所で縁結びの御守りの中に納める勾玉を選ぶ。
勾玉は三種類、透明な水晶・赤いめのう・緑のひすい
三方に乗った石の中から、自分で選ぶ。
自分で選ぶことが大切、石を袋に入れていただき、叶神社(東)へ向かう。 -
御朱印を頂く。
午前中に出ていた日差しも、どんよりとした雲に覆われ、少し肌寒い。
神職さんに「今日は寒いようなので、お気をつけて」と気遣っていただく。 -
13:55 御守りの石を握りしめ(笑)、道路の先にある浦賀の渡しへ。
あのニセなまこ壁の小屋が渡しの入り口。
車で行くこともできるが、せっかく渡し船があるのに、使わない手はない。 -
ちょうど向こう岸から、舟が到着したところ。愛宕丸という御座船風の小さな船。
対岸まで230m、片道200円。
船に乗り込むと船長さんが「こんにちわ〜」
料金は操舵室の壁についてる皿にのせる。
待っている人が全部乗ると、すぐ出航。浦賀の渡し船 乗り物
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5分もかからず対岸に到着、すぐに船は引き返す。
渡し場に来て船がない場合は、ボタンを押すと来てくれる。
ちょっとした遊園地気分だが、歴史は古く1725年から始まっている。
昭和30年代まで手漕ぎの舟だった。愛宕丸 (浦賀の渡し船) 乗り物
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14:07 渡し場から歩いて3分ほどで 叶神社(東)
祭神・由緒は 叶神社(西)と同じです。
江戸時代に浦賀村が東西に別けられたときに、東側に分霊祭祀されたとというが、諸説あるらしい・・・。東叶神社 寺・神社・教会
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参道の石段の両脇に、とても立派な蘇鉄が植えられている。これは源頼朝が移植したと伝えられている。
境内は白砂が掃き清められている。御朱印帳を預けて参拝。
本殿の脇に後ろの明神山に登る石段がある。 -
拝殿前からの眺め。神社は海に面しており、対岸が見える。
叶神社(西)は対岸だが、正面ではなく、もう少し右手に鎮座している。 -
迷った末、勇気を出して明神山の石段を登り奥の院に向かう。
明神山は浦賀城跡で、房総の里見水軍からの防備のための城。
石段は三層に別れていて、途中で何度も休憩し後悔を味わう。 -
14:22 叶神社(東)奥の院 お尻の筋肉が痛い。
以前、火災に遭ったそうで、厳重に閂がかかっていた。
この山頂で勝海舟が太平洋横断前に断食修行を行ったという。
社務所では威臨丸の絵柄の御朱印帳と御守りの領布がある。 -
浦賀城本丸跡から見る房総半島。左側黒く見える山は鋸山。
翌朝は、あっちにいるはず。 -
社務所でお守り袋を選ぶ。勾玉をひすいにしたので、同じ緑にしてみた。
これで縁結びのお守りが完成。
この旅の「対・その1」達成! -
東浦賀と記された御朱印を頂いた。
神社の前の海で、何かを熱心に採ってる人がいたけど、なんだったんだろう? -
14:45 渡し場に戻る 舟は出たばかりだ。(船尾が画像に写ってる)
小屋のベンチでしばらく待つ。 -
ほどなくして、船が戻ってくる。
東西の神社を船で行き来して、御守りを作るのは、ちょっとした楽しいイベント。
海のないところに住んでいると、海と船だけで、非日常を味わえる。
もう一つの「対」の片割れに向かう -
安房口神社は桜並木が美しい大型デベロッパーに開発された分譲地の真ん中にある。
古東海道は横須賀から海を渡り房総半島に続いていて、この山麓の道筋はその古東海道の一つだったと云われている。
開発の結果、古道なんて、何処だかさっぱりわからない。 -
15:16 安房口神社 あわぐちじんじゃ
祭神 天太玉命 あめのふとだまのみこと
天照大神に仕えた神様で朝廷の祭祀を司った忌部氏の祖神。
鳥居の先は薄暗い参道が続く。
妙に新しい鳥居は、周囲の分譲地開発されたときに建てられたものか? -
マテバシイが空を隠すほどに枝を広げている。奥に古い鳥居が見えてきた。
この神社は社殿がなく、石が御神体となっている。
古代の磐座信仰のころから祭祀されていたと考えられているそうだ。 -
御神体の霊石は、千葉の安房大社の霊代として東国鎮護のために、ここに飛んできたとか、役行者が飛ばしたとか、龍宮から洲崎神社に奉納された石の片割れが飛んできたとか、言われている。
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霊石に開いた穴は安房の方角を向いているので、安房口神社となったそうだ。
この石を「阿」、房総の洲崎の石を「吽」としたり、両方の石で首都東京を守っているとか、ムー大陸の石だとか、パワーバランスをたもっているだとか・・・・。
いろいろあって、楽しい。 -
穴があるので「陰石」。安産祈願にご利益があるそうだ。
祈願した時に境内の石を一つ持ち帰り、お守りとして祀り、無事出産を終えたら、石を二つにしてお礼参りをする。
友人の一人はお嬢さんが妊娠中。あとでお礼参りができないので、石は持ち帰らず、しっかり祈願したそうだ。
この日の宿はチェックインが15時から、スパでだらだらする予定なので、宿に向かう -
16:00 観音崎京急ホテル 到着
海岸に面していて、風が強く吹いている
スプリングプラン、平日素泊で、一泊7千円。この日の宿泊客は少ないようだ。観音崎京急ホテル 宿・ホテル
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ロビーを入ると海が見える。
全室オーシャンビューでテラス付き、場所は観音崎だけど造りは完璧なリゾートホテル。
最近リーズナブルな宿しか泊まってないので、広く清潔で明るく眺望の良い部屋に満足する・・・というか、これ普通だよなと思ったり。
ちょっと休憩して、さっそく隣のスパに行く。宿泊すると、無料で何度も利用できるのがうれしい。
岩盤浴とボディケアマッサージを受ける、温泉じゃないけど、のんびりして癒される。SPASSO 温泉
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夕食は強風の中を歩いて、横須賀美術館併設のイタリアン「アクアマーレ」
広尾の名店アクアパッツアの姉妹店。当日午後、予約を入れた。
スパでのんびりしたかったので、予約時間は8時のラストオーダーにしてもらう。
海が見えるガラス張りのレストラン、夜なのが残念。
他にお客さんがいなくて、貸し切り状態。ACQUAMARE グルメ・レストラン
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メニューを見て季節の食卓コース(¥4500)をオーダー
地元の食材を生かした、メニュー。
花束のような「地野菜のバーニャカウダ」 野菜の味が濃い。 -
前菜三種盛り合わせ
ヒラメのカルパッチョ・田舎風パテ・絶品だったサザエのハーブ焼き。
サザエは奥に隠れたワタも美味しく、貝に残ったスープは、パンに吸わせて頂く。
この後、パスタ2種の盛り合わせ 春キャベツと牛肉のショートパスタと、するめいかと菜花のトマトスパゲティ、どれも素材の味が引き立つ味付け、さすが。 -
メインは4種の中から、子羊のローストをチョイス、レアな仕上がり。
ドルチェは、苺のジェラートをカスタードのスープ仕立て。
既に時間は9:20 コーヒーを飲むと眠れなくなりそうなので、ハーブティーで締める。
ギャルソンの給仕も、料理が運ばれるタイミングも素晴らしい、大満足の夕食となった。 -
海からの強風が吹きつける中ホテルに戻る。もう一度スパでまったり体を温めて、この夜は照明を消す間もなく、眠りに落ちた。
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この旅行で行ったホテル
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観音崎京急ホテル
3.53
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