2016/04/30 - 2016/05/01
174位(同エリア248件中)
ジバゴさん
新潟県柏崎市にある木村茶道美術館は名品茶道具の展示とそれを使ったお茶席でお茶を喫することが出来る日本唯一のユニークな美術館である。 小生は毎年何度も通ってその恩恵を被ってるのである。
本年度の開館が4月より始まり寒香庵茶席と5月は緑風茶席とそれぞれ趣が異なる両茶席を楽しんできた。
そして、柏崎といえば良寛さんの弟子にあたる貞心尼の墓所が美術館近くにある洞雲寺に墓所が有ることを知りお参りしてきました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル
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平成28年4月30日 寒香庵茶席
待合いより見た庭 -
今年は、木村寒香庵が亡くなって27回忌になります。
待合
床 夢 小堀宗中
見し夢をかたるも夢のうちに
それとはしるや 知る人ぞしる
沢庵和尚詠歌書之 -
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本席
床 阿弥陀仏 恵信僧都
木村寒香庵の追善の席に相応しいお掛け物ですね。 -
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花 牡丹
花入 古銅浄瓶 高麗期 -
香合 古染付莊子
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翡翠印籠 白河楽翁 伝来 横屋宗珉
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菓子 菜の花 最上屋製
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風炉先 捻梅
水指 練上志野 江戸時代 -
棚 富士棚 下村観山 絵 寒香庵考案
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水注 古銅水注 古九谷蓋付き
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釜 古天明甑口釜
炉縁 真塗 -
薄茶器 詩中次 如心斎筆 四代宗哲
茶杓 瀬田掃部
主茶碗 奥高麗茶碗 銘 鷲 村山哲斎 遺愛品
この奥高麗茶碗は見込みが深くお茶がたっぷりと入り堂々たるお茶碗です。 -
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替茶碗 井戸脇茶碗 李朝初期
このお茶碗も飲みやすい -
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菓子器 志野松島紋鉢 桃山時代
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建水 川上不白 手拈
以上
本日はこの後に安田城跡を散策して山野草を観るため柏崎駅から電車に乗って安田駅に行った。 -
翌5月1日 緑陰茶席
前日は:柏崎に宿泊して翌日も木村茶道美術館に赴いた。
待合
床 亀の図 岡本豊彦 画
加茂季鷹 讃
ひちりこそ尾を曳長のこゝろをは
心と那斜は命長けむ -
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本席
床 布袋 風外慧薫
透出是非関不禁又世間
時人懐遺恨争路独安閑
讃共風外道人図之 -
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花 花筏 都忘れ あと一種失念
花入 絵高麗瓶 十三世紀 -
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香合 巴蒔絵錫縁香合 桃山時代
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風炉 古銅前切
釜 瓢型霰釜
風炉先 槐縁屋久杉風炉先 -
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菓子器 天竜寺青磁台鉢
菓子 月見草 最上屋製 -
茶器 絵唐津
茶杓 一尾伊織 共筒 半床庵 替筒 -
主茶碗 白磁碗 南宋十二世紀
替茶碗 笹絵茶碗 河井寛次郎
両方のお茶わんで喫したが白磁碗は手取りが軽くて良い感じだったが、替茶碗は逆に重すぎてイマイチだった。 -
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左端から3つ目 替菓子器 こぶし紋鉢 斉藤三郎
その左 建水 黒釉 李朝
左端 失念
以上 緑陰茶席は終了
このあと花入展&現代作家茶碗とぐい呑展を観覧した。 -
花入展
1. 胡銅浄瓶 高麗期 -
2. 胡銅細口瓶
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3. 古銅雷紋地紋鉢
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4. 砂張そろり
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5. 砂張釣舟
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6. 柑子口花入 原直樹作
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7. 竹尺八花入 宗旦作 銘 望月
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8. 竹尺八花入 宗徧作 銘 三笑
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9. 竹花入 柳沢堯山作 銘 淀堤
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10. 竹一重切花入 宗旦作 銘 ヨゴレ判官
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11. 竹一重切花入 久田宗全作
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12. 竹一重切花入 藤村庸軒作 銘 桃尻
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13. 竹一重切花入 大綱作 銘 かすみ
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14. 新羅灰釉壷 10世紀
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15. 高麗青磁砧形花入 高麗期 13世紀
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16. 彫三島徳利 李朝16世紀
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17. 彫刷毛目扁壺 李朝 15世紀
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18. 絵高麗瓶 12世紀
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19. 白磁壷
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20. 染付梅花文瓶 李朝 18〜19世紀
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21. 古瀬戸黄釉水瓶 鎌倉時代 13世紀
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22. 備前花入 明治時代 19世紀
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23. 信楽円筒大掛花入 明治時代 19世紀
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24. 丹波置花入
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27. 南蛮写粽掛花 江戸時代末期 19世紀
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28. 丹波砂金袋花入
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29. びく籠花入
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現代作家 茶碗とぐい呑展
1. 金城次郎 大正元年(1912)〜 平成16年(2004) -
2. 13代 今泉今右衛門 大正15年(1926)〜 平成13年(2001)
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3. 中里無庵 12代中里太郎右衛門 明治28年(1895)〜 昭和60年(1985)
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4. 西岡小十 大正6年(1917)〜 平成18年(2006)
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5. 中里重利 昭和5年(1930)〜 平成27年(2015)
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6. 中川自然坊 昭和28年(1953)〜 平成23年(2011)
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7. 裁蘭賦 隠元書 高泉 跋
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8. 11代 三輪休雪 明治43年(1910)〜 平成24年(2012)
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9. 坂田泥華 大正4年(1915)〜 平成22年(2010)
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10. 波多野善蔵
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11. 伊勢崎淳
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12. 藤原啓
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13. 藤原雄
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14. 森陶岳
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15. 中村真一郎
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16. 神山清子
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17. 近藤悠三
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18. 清水卯一
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19. 河合紀
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20. 木村盛康
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21. 河井寛次郎
以上
このあと木村茶道美術館から近い洞雲寺で貞心尼の墓所をお参りしに行く。 -
国道8号線を挟んで反対側に有る洞雲寺の入り口案内板
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山門
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貞心尼の墓所案内板
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扁額 ??山
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境内
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本堂
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本堂の手前を左に
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墓地登り口門
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門の側に歌碑があります。
良寛和尚と貞心尼の唱和歌碑 -
恋学門妨
貞心 いかにせむまなびの道も恋ぐさのしげりていまはふみ見るもうし
良寛 いかにせんうしにあせすとおもひしも 恋のおもにを今はつみけり -
門をくぐり丘の上へと歩く 矢形の案内板が設置されている
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矢印案内に従い歩く
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丘の上に着いたら右手に進む
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墓所に到着 登り口より5分くらい
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孝室貞心比丘尼墳
墓石に貞心尼辞世の歌が刻されている
来るに似て帰るに似たり おきつ波
立ち居は風の吹くにまかせて -
智得明全比丘尼
貞心尼の弟子・智徳明全尼の墓が側にある -
綺麗な杉苔があります。
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入ってきた門をまた潜って帰ります。
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