ツール・ド・エウロパ 2015　フランス編 29　コルシカの岬巡り (Cap Corse) その2 (エルバランガ etc.) 〜 バスティアまで、コルシカ島最後の一日

2015/07/16 - 2015/07/16

　丁度、丸一週間、コルシカの旅の最終日です・・・今日は、「コルシカ岬」をぐるっと、東側に廻り込んで、最後は、「アジャクシオ」の前のコルシカの首都「バスティア」に向かいます・・・結局・・・パスカル・パオリ時代にコルシカの首都であり、現在も独立の機運が高いと言われる内陸の街「コルテ」には行けなかったので、その点は、やや心残りなのですけれど(写真で見ると、かなり良い町)、その他の重要な町と観光地は、概ね廻れたと思うので・・・まあ、八割方満足な「コルシカの旅」でした。

　表紙の写真は、「エルバルンガ」と言う、海辺の村で見つけた「サラセンの塔」、半ば崩れかけた様子が、わりと「ナイス」な雰囲気でした、至る所「塔」だらけの「コルシカ岬」の旅の表紙としては、もう「これしか無い」ですね・・・

エリア バスティア(フランス)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 鉄道 船 自転車 徒歩
• 航空会社: 大韓航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

　７月16日(木)　Centuri Port　D 35号線　コルシカ岬

　夜が明けました、朝いちばんの海。

　サンテュり港　コルシカ岬

　朝一番の港町・・・小さな漁港のようで、雰囲気はいいです・・・夜明けのカフェオレが飲めそう・・・？

　サンテュり港

　港の周辺には、あちらこちらに、レストランが沢山・・・隠れた「リゾート村」ですね・・・・シーフードが有名なのだとか・・・知りませんでした。

　サンテュり港

　ともあれ、雰囲気の良い、小さな港を前にして、夜明けの「カフェオレ」で、目を覚まします・・・

　D 35号線　サンテュり港

　一息ついて、いざ出発・・・きょうは朝から、急な坂道を登ります・・・

　D 35号線　コルシカ岬

　港からついてきた「ワンちゃん」・・・何処まで付いて来るんでしょうね、人懐こすぎです・・・帰れなくなったらと、心配なので、自転車を止めて、帰るように、促します・・・でも、なかなか帰らない・・・困ったです、いつまでも、面倒見られないし・・・

　D 35号線　コルシカ岬

　前に行ったり、後ろに来たり、消えたかと思えば、またついてくる・・・知らんよ、迷子になっても・・・

　D 35号線　コルシカ岬

　ようやく、「ワンちゃん」を振り切って、通常のサイクリングペースになりました・・・

　D 35号線　サンテュり港　コルシカ岬

　だいぶ登ってきました、先ほど、朝のお茶をした「サンテュリ港」が見えます。

　D 35号線　Centuri　コルシカ岬

　坂道の途中からの風景です・・・たぶん、あれが、もともとの「サンチュり」の村ですね。

　D 35号線　サンテュり　コルシカ岬

　だいぶ近づいてきました、「シャトウ」も有ります「サンチュりの村」・・・手前の屋根は、谷を挟んでの「L`Orche」の村の民家です。

　D 35号線　コルシカ岬

　おぼろにかすむ「岬」の風景・・・

　D 80号線　サンテュり港　コルシカ岬

　だいぶ、上まで登ってきました・・・

　D 80号線　コルシカ岬

　これから向かう方向です、岬の先端までは行きませんけれど、ひと山超えることになりそうです・・・丘の上に、「塔」らしきものが、二つ見えます、荒れも「サラセンの塔」なのでしょうか？・・・それにしては、高すぎますけれど・・・？

　D 80号線　コルシカ岬

　村はずれにあった、家形の「墓地」・・・コルシカ風ですけれど、これだけ豪華なのは、「コルシカ岬」特有のスタイルなんでしようね・・・？

　D 80号線　コルシカ岬

　だいぶ登ってきました・・・朝いちばんに、坂道を登って、ひと汗かいてマス・・・ハア・ハア・・・(汗々)・・・

　D 80号線　Col de Serra　コルシカ岬

　「サラセンの塔」のように見えたのは「風車小屋」の残骸のようです・・・岬の先端まで行くには、この「峠」の近くから、D 153号線で、更に北へ向かうのですけれど、山また山のコルシカに、ややお疲れ気味なので、あと少しの気力が、湧いてまいりません・・・まあ、ここまで来ただけで満足です・・・

　D 80号線　サンテュリ　セッラ峠

　「セッラ峠」から見た「サンテュリ港」・・・だいぶ、遠くなりました。

　D 80号線　サンテュリ　セッラ峠

　ズーム・アップです・・・コルシカ岬では、一・二を争う観光地・・多分？・・ホテルとレストランが多かった・・・

　Col Sant Nicolas　D 80号線　コルシカ岬

　山の稜線に、電力供給用の「風車」が並んでます・・・いろいろと、野生動物にとっては、害もあるらしい「巨大風車」ですけれど・・・｢原発｣よりはましですね・・・地震が起きるたびに、心配しなくていいし・・・

　D 80号線　コルシカ岬

　ぐるっと回って、山の反対側です・・・コルシカ岬の東側に来たようです・・・

　Macinaggio　コルシカ岬

　山道を降りて、海沿いの村「マシナッジオ」に到着・・・感じとしては、岬の、西側の村々よりも、観光地化してる様子です・・・ホテルやレストランも多いですし、なんとなく明るい。

　マシナッジオ　コルシカ岬

　ビーチも、西側よりは、少し穏やかでしようか・・・それほどの絶壁でも無いし・・・

　Marine de Meria　コルシカ岬

　ともあれ、海沿いのレストランで、お昼前の「ビール」・・・これ「Serena」も、コルシカの「地ビール」のようです・・・

　Marine de Meria　コルシカ岬

　特に広くは無いけれど、砂浜のビーチ・・・小石のビーチかも？・・・コルシカのビーチですのでね・・贅沢は無し・・・

　D 80号線　コルシカ岬

　海沿いの道を南へ南へと下ります・・・「バスティア」まで・・・今夜は夜行で、フランス本土へ渡るつもりです・・・

　Tour de Losse　コルシカ岬

　海辺の「塔」・・・17世紀初頭、海賊対策のために「ジェノバ」によって建設された「塔」なのだそうです・・・「サラセンの塔」としては、新しいのでしょうか、わりと立派に、残っています。

　Tour de Losse　コルシカ岬

　なかなか絵に成る「塔のある風景」・・・もうすっかり、コルシカのお馴染になりました・・・

　Marine de Pietracorbara　D 80号線　コルシカ岬

　海沿いの丘の上に「シャトウ」らしき「廃墟」が見えます・・・登ってると疲れるので「パス」しますけど・・・ちと、興味を魅かれます、「シャトウ」と言うよりは、多分「要塞」だと思います・・・

　D 80号線　コルシカ岬

　また登り道になってきました・・・「バスティア」までの、最後のひと頑張り・・・

　D 80号線　コルシカ岬

　峠の「茶店」です・・・またまた「ビール」で、暫し一休み・・・・

　Erbalunga　D 81号線　コルシカ岬

　久々、チョット絵に成る感じの「村」が見えてきました・・・「エルバルンガ」の村。

　エルバルンガ　コルシカ岬

　ちょっと面白そうな村・・・？

　エルバルンガ

　家並みは、雰囲気たっぷりの石造り・・・中世風の「外付け階段」も付いてます。

　エルバルンガ

　中世の「要塞風」の村です。

　エルバルンガ

　トンネル状の入口を入った、村の風景・・・

　エルバルンガ

　この村とて、海賊に襲われたでしょうけれど・・・よくぞ、頑張って残ってくれたものですね・・・

　Torra d'Erbalunga　エルバルンガ

　村の端、海沿いの突端にある「サラセンの塔」・・・少し壊れてますけれど・・・とても、良い感じで残ってます・・・先ほどの「ジェノバの塔」よりも、ずっと古そうです・・・

　Torra d'Erbalunga　エルバルンガ

　真っ赤な「夾竹桃」？を前面に配して、ハイ、記念写真・・・・

　エルバルンガ

　小さな「港」のある村です・・・実は、この「村」と「港」は、地中海が、フェニキアの船乗りたちの海であった時代に、彼等「フェニキア人」によって、貿易港として発見されたのだとか・・・・と言う事は、「バスティア」よりも、「アジャクシオ」よりも古く、コルシカでは、最も古い時代「港」なのでしょうか・・・？

　エルバルンガ

　由緒ある、旧い「村」なのです・・・全然、知らなかったですけれど・・・自転車の旅をしていると、時々こういう村や町に出くわすのですね・・・

　エルバルンガ

　レストランも、コルシカとしては「お洒落」です・・・勿論、暫し一休みで、また「ビール」・・・飲みすぎですね・・・

　エルバルンガ

　小さな港に、要塞風の家並みが、とっても絵に成る「中世の村」・・・

　エルバルンガ

　村の背後には、コルシカの山並みが見えます・・・

　エルバルンガ

　村の家並みと「サラセンの塔」・・・

　Torra d'Erbalunga　エルバルンガ

　「港」から見た「サラセンの塔」。

　エルバルンガ

　二千数百年以前に、フェニキア人が開いた「コルシカの港」・・・なのだとか・・・

　エルバルンガ

　桟橋からの、村の風景です。

　エルバルンガ

　コルシカの「旗」が、翻ってます・・・

　エルバルンガ

　最後に、もう一枚・・・フェニキア人の「港」・・・フェニキア人が作る「港」には、彼ら特有の特徴が有るのだとか・・・「カルタゴ」とか、スペインの「カルタヘナ」とか・・・？

　エルバルンガ

　村の印象　★★★★　掘り出し物の村でした・・・時には「フェスティバル」等もあって、わりと有名な村なのだとか。

　D 80号線　コルシカ岬

　「バスティア」の近く、ビーチのある村・・・何処だかは忘れました・・・

　D 80号線　コルシカ岬

　「バスティア」近郊の海・・・此処まで来れば、後はのんびり・・・

　Bastia　コルシカ

　ビルのある町並に成ってきました・・・「バスティア」に着いたようです。

　バスティア　コルシカ

　デカい船が見えます・・・とりあえず、港の事務所まで行って、夜行便で「ニース」まで行く船を探したのですけれど、「ニース」行は、明日の午後の便まで無いとの事・・・「トゥーロン」行なら、夜行便が有るとの事なので、これにしました・・・宿代が助かるし・・・一泊 63.30ﾕｰﾛ。

　バスティア

　夜の船を確保して、あとは夜まで、「バスティア」の街歩きを楽しみます・・・

　バスティア

　海沿いのプロムナードを、旧港を目指して・・・

　バスティア

　両サイドに灯台のある、旧港の入口が見えます・・・

　旧港　バスティア

　「バスティア」の町は、ジェノバ支配時代に造られた「要塞都市」、「要塞」を意味する「Bastiglia」が語源なのだとか・・・フランス語だと「Bastide」ですね。

　旧港　バステイア

　背の高い建物と、岩の丘(シタデル)に囲まれた「港」です・・・雰囲気は、なかなか良いです・・・

　旧港　バスティア

　洗練とは程遠いですけれど・・・レストランもたくさん並んでます・・・このあたりは、イタリアっぽくて庶民的です・・・

　旧港　バスティア

　港を眺めながら、勿論「ビール」で一休み・・・駐車場が、ちと邪魔ですね・・・良い港なのに・・・

　旧市街　バスティア

　「旧港」の裏側の「旧市街」・・・・かなり、イタリアっぽい、ポロな街並み・・・・？

　旧市街　バスティア

　壁のポスターが面白かったので、撮っておきました・・・

　旧市街　バスティア

　旧市街の「メインストリート」でしょうね・・・観光客もたくさん居そうですけれど、雰囲気的にはイマイチ・・・ポロが目につきます・・・

　旧市街　バスティア

　ちょっとショボイ「靴屋」さん・・・

　旧市街　バスティア

　二階から上は、こんな感じ・・・店舗も入ってないし、誰も住んでい無さそう・・・？

　旧市街　バスティア

　夜になったら灯りが点くんでしょうけど・・・失礼ですけど、イルミネーションも、いかにも、田舎くさいって感じ？・・・まあ、好き好きでしようけれど・・・

　新市街　バスティア

　こちらは「新市街」・・・建物が新しい分だけ、少し清潔・・・

　新市街　バスティア

　綺麗で新しい街並みも有ります・・・観光客としては、別に面白くも無いですけど・・・・

　Place Saint-Nicolas　バスティア

　この町で、一番大きな広場です「サン・ニコラ広場」、片隅には、「遊園地」も有りますし、「Office de Tourism」も、この広場の片隅に有ります。

　サン・ニコラ広場　バスティア

　かなり、ただっ拾い「広場」です、片側には、レストランがズラッと並んでます・・・

　サン・ニコラ広場　バスティア

　本日の「ディナー」・・・その前に「ビール」・・・今日は、何杯飲んだやら・・・？

　バスティアは、ジェノバ人の作った町ですし、コルシカへの「郷土愛」は、あまり無いのかも・・・｢ビール｣の銘柄は、島の他では見かけない「１９６４」でした。

　サン・ニコラ広場　バスティア

　本日は、久々に、イタリアンのパスタです・・・コッテリ感が好きなのです・・・ビールには合います。

　新港　バスティア

　新しい港に移動して、船が付くのを待ってます・・・

　町の印象　★★★　もう少し、町を整備すれば、それなりの観光地に成るかと思うけれど、元々が、イタリアのジェノバの町ですし、本家ともども、ゴタ混ぜ感の有るのは、仕方のない処かも・・・フランスに成って、まだ 150年ですしね・・・本土からも遠いし、この町が、フランスらしくなることは、有るのでしょうか・・・？

　新港　バスティア

　船が来ました・・・今夜の宿・・・コルシカ・フェリーですね・・・

　本日の走行距離　54.5km/累計2,303km　明日は、「トゥーロン」に着いたら、すぐに列車で「ニース」の近くまで移動するつもり・・・それからは「サン・ポール・ド・ヴァンス」の村を目指します。