ジェット船で行く、恵那峡めぐり

2015/11/16 - 2015/11/16

　『恵那峡』は、岐阜県恵那市・中津川市を流れる木曽川中流の渓谷です。『恵那峡』誕生の歴史を簡単に説明します。

　木曽川中流は大きな岩がごろごろした急流でした。水力発電には絶好の地形と豊富な水量に着目した「電力王」の福沢桃介は、果敢にもダム建設を試みましたが、度重なる洪水で資料などが流出し、難工事を極めました。しかし当時の伴侶、川上定奴の援助が功を奏し、苦難を乗り越えてダムが完成し、日本最初の水力発電所「大井ダム」が大正時代に誕生しました。

　世界的に有名な地理学者・志賀重昂氏は、「大井ダム」の風景と一帯に見られる奇岩の調和を称え大正9年、この渓谷を『恵那峡』と命名しました。

　恵那峡の秋の紅葉の時期も、また格別な趣きがあるとのことで訪ねてみました。先ず「恵那峡展望台」に向いました。中央アルプスの山並みが見えました。百名山の一つ「恵那山（2190m）」の美しい山容をまじかに見ることが出来ます。
　土産物屋街の乗船場からは、渓谷を巡る遊覧船が発着し、ダム以前の急流を彷彿させる湖畔の奇岩や絶壁が観覧できました。

＜恵那峡展望台・恵那峡大橋　方面＞
○JR恵那駅下車→東鉄バス　蛭川線　「蛭川和田」行き、「天佑稲荷前」下車（所要時間約23分）から徒歩（恵那峡大橋の最　寄りバス停は周辺にありません）平日6本のバス便があります。

＜恵那峡遊覧船乗船＞
○JR恵那駅下車→東鉄バス　蛭川線　「蛭川和田」行き、「恵那峡」下車（所要時間約14分）から徒歩。平日6本のバス便が　あります。
○JR恵那駅下車→東鉄バス　恵那峡線　「恵那峡」行き終点「恵那峡」下車（所要時間14分）平日6本のバス便があります。

エリア 恵那(岐阜)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 JR特急 JRローカル 徒歩

　青い山脈の見れる「恵那峡展望台」に到着しました。展望が効くので、ここからじっくり恵那峡を見ます。

恵那峡展望台 名所・史跡

　木曽川は大井ダムによって堰き止められ、まるで細長い湖のように湖面は静寂さをただ寄せていました。両岸の木々も漸く色付き始めて来ました。

恵那峡展望台 名所・史跡

　もみじの赤の色がもう一つ冴えない赤です。2015年は暖かく、寒暖の差が余りなかったので、色付きが悪いと聞きました。

恵那峡展望台 名所・史跡

　日本百名山の一つ「恵那山」です。標高2190m。美しい山容をしています。

恵那山(岐阜県中津川市) 自然・景勝地

　展望台近くから写真を撮っていました。再び展望台へ戻って来ました。

恵那峡展望台 名所・史跡

　恵那峡展望台から恵那峡大橋を撮影しました。
　
　岩場の絶壁に良く鉄骨を組み込んだ、と思いました。自然を破壊することなく、橋が架けられていた。大変な工事であったろう、と想像します。

恵那峡展望台 名所・史跡

　展望台から恵那峡と中央アルプスの山々を撮影してみました。近くの木々が11月中旬というのに、漸く色付き始めて来ました。

恵那峡展望台 名所・史跡

　恵那峡の湖面です。水面の色から渓谷は深い、そんな気がして来ます。遠くの中央アルプスの山々も何故か青く見えます。やはり「青い山脈」でしょうか。

恵那峡展望台 名所・史跡

　「恵那峡　県立自然公園」の案内絵図です。非常に分かり易く、絵も立派な物でした。

恵那峡展望台 名所・史跡

　恵那峡大橋の中央部へ移動し、恵那峡を撮影してみました。ふけゆく秋という感じでしょうか。

恵那峡展望台 名所・史跡

　もみじの紅葉と恵那峡をコラボして、秋の感じを出してみました。

恵那峡展望台 名所・史跡

　展望台近くの紅葉したもみじです。ここから恵那峡を眺めるのも良いポイントです。柵があり、安全に見ることが出来ます。

恵那峡展望台 名所・史跡

　恵那峡を疾駆するジェット船。スクリューによる白い水しぶきが見えました。

恵那峡 自然・景勝地

　「恵那峡遊覧船のりば」へ移動しました。

　蛭川線　「恵那駅」行きで、「天佑稲荷前」乗車、「恵那峡」下車

恵那峡遊覧船 乗り物

　遊覧船のりばの桟橋です。遥かに見えるのが「大井ダム」の上部です。

恵那峡遊覧船 乗り物

　ジェット船の操縦席です。結構、メーターの数が多く、本格的な船です。

恵那峡遊覧船 乗り物

　
　ジェット船の操縦席にビシっと制服が決まったパイロットが乗車しました。さあ恵那峡へ出発です。

恵那峡遊覧船 乗り物

　右手に「さざなみ公園」が見えて来ました。桜が満開の頃、美しいのでしょうね。

さざなみ公園 公園・植物園

　遊覧船から見た「恵那峡」です。湖面は随分広く感じました。奥に見える赤い橋が「恵那峡大橋」です。

恵那峡遊覧船 乗り物

　恵那峡大橋の足場の袂です。自然を余り破壊する事なく、よく造ったと感心するばかりです。

恵那峡遊覧船 乗り物

　所要時間30分、あっと言う間に終了、桟橋に戻って来ました。

恵那峡遊覧船 乗り物

　屋形船造りのジェット船もありました。夏の夜に巡るのもいいかもしれません。

恵那峡屋形船紅傘 乗り物

　遊覧船から降りました。これで恵那峡の旅は終了しました。

恵那峡遊覧船 乗り物

この旅行記へのコメント （1）

• だいこくさん 2016/02/16 12:53:49

  旅行記、楽しみでした。

  ガッサン様
  
  恵那峡の旅行記、解り良くて御一緒に船で遊覧出来た気分です。
  
  アクセス方法の詳細など、初めて訪れるには助かるだろうなと思います。
  
  同じ時期、同じ地に立って眺めた景色ですね。
  
  昨日の事のように”そうそうこんな感じだった”などとニッコリです。
  
  「恵那山」「中央アルプスの山々」とまで意識しない旅てしたが、
  
  そうなんだと再認識です。ありがとうございました。