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ブッダガヤからカージギルへの往復150キロ程の1日ツアー、それはかなり盛り沢山の内容で、先ずもって霊鷲山に登れたことは最大の喜びだったが、それ以外にも竹林精舎、ナーランダ学院、帰路の青空市場への立ち寄り、等々、過去及び現代のインド人の生活様式、宗教観等々垣間見ることもできた。<br /><br />ホテルに戻ったのは既に夕刻であったが、まだ食事の時間には早いものの、ドライバーにはどこか適当な食堂を案内してくれるようお願いした。部屋には古いテレビが付いているものの、画面は縞模様、雑音も酷く、一度つけたら直ぐに消してしまった。殆ど写りもしないテレビを1台部屋に置いておくことによって、対外的には「テレビ付き個室」などとPRの材料にしているのだろう。<br /><br />小1時間程して彼はやってきて、近くのレストランまで案内してくれる。そこは大菩提寺(マハーボデイー寺院)の入り口近くにあり、この辺りにはちょっとした中級ホテルが数軒建ってはいるが、賑やかな繁華街というものではない。夕闇迫れば、殆ど通行人も途絶え、ポツン、ポツンとそれ等ホテルやゲストハウスの電飾看板が淋し気に灯りを放っている位だ。その電飾にしても日本やタイのように、多色のチカチカしたものではなく、殆ど白一色の静止パネルだ。<br /><br />レストランに入って、先ずビールを飲みたいと言うと、ガイドは秘密めいたカ顔をして、密やかに地下の個室へ案内する。ここではどうもビールは大っぴらには飲めないようだ。それでも観光地だけあって、外人客もやってくるのだろう。店ではそうした御客向けにこうした秘密の部屋を作っているのだ。料理を待っている間、ガイドはどこかへ出て行って、ビールを持ってくる。どこか近くにリカーショップがあって、そこまで行って買って来るのだ。この店にはアルコールは一切置いてない。<br /><br />他の仲間などもやってきれ、3−4人で飲み且つ食べる。こんなに食べて飲んでも700ルピー、1500円程度だ。インド人を相手に何かマハラジャになった気分である。現地の人と一緒に来ると、本当にベラボーに安い値段で済む。5月のトラピックスのツアーでは、どこでも小瓶のビールが500円もしていて、付き合い上、飲まない訳にはいかないので、毎度1本は頼んでいたが、バカ臭いので2本以上飲むことはなかった。<br /><br />この町でビール以外にどんなスピリッツがあるのかも知らず、又、一緒に飲んでいるインド人もさほど強いとも思えず、ガイドには何回かビールの買出しに走ってもらったが、ビールでも両多く飲んでいると、大分気持ちも良くなってくる。頃合いを見て、ホテルに帰ることにした。帰飯する前、ガイドにそのリカーショップに案内してもらい、寝酒用にビール2本を買って、ホテルまで送ってもらう。間口2間、奥行き1間程の、欧米ではどこにでもあるようなリカーショップで、酒種は色々と取り揃えてあった。誰が買いに来るのか知れないが、通りのちょっと外れた場所にあり、そこだけが白々と電灯板が明るく灯っていた。良い1日だ。

最悪のインド旅行記(39)ブッダガヤのホテルに帰ってからの飲食。

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2013/10/04 - 2013/10/15

64位(同エリア99件中)

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ちゃお

ちゃおさん

ブッダガヤからカージギルへの往復150キロ程の1日ツアー、それはかなり盛り沢山の内容で、先ずもって霊鷲山に登れたことは最大の喜びだったが、それ以外にも竹林精舎、ナーランダ学院、帰路の青空市場への立ち寄り、等々、過去及び現代のインド人の生活様式、宗教観等々垣間見ることもできた。

ホテルに戻ったのは既に夕刻であったが、まだ食事の時間には早いものの、ドライバーにはどこか適当な食堂を案内してくれるようお願いした。部屋には古いテレビが付いているものの、画面は縞模様、雑音も酷く、一度つけたら直ぐに消してしまった。殆ど写りもしないテレビを1台部屋に置いておくことによって、対外的には「テレビ付き個室」などとPRの材料にしているのだろう。

小1時間程して彼はやってきて、近くのレストランまで案内してくれる。そこは大菩提寺(マハーボデイー寺院)の入り口近くにあり、この辺りにはちょっとした中級ホテルが数軒建ってはいるが、賑やかな繁華街というものではない。夕闇迫れば、殆ど通行人も途絶え、ポツン、ポツンとそれ等ホテルやゲストハウスの電飾看板が淋し気に灯りを放っている位だ。その電飾にしても日本やタイのように、多色のチカチカしたものではなく、殆ど白一色の静止パネルだ。

レストランに入って、先ずビールを飲みたいと言うと、ガイドは秘密めいたカ顔をして、密やかに地下の個室へ案内する。ここではどうもビールは大っぴらには飲めないようだ。それでも観光地だけあって、外人客もやってくるのだろう。店ではそうした御客向けにこうした秘密の部屋を作っているのだ。料理を待っている間、ガイドはどこかへ出て行って、ビールを持ってくる。どこか近くにリカーショップがあって、そこまで行って買って来るのだ。この店にはアルコールは一切置いてない。

他の仲間などもやってきれ、3−4人で飲み且つ食べる。こんなに食べて飲んでも700ルピー、1500円程度だ。インド人を相手に何かマハラジャになった気分である。現地の人と一緒に来ると、本当にベラボーに安い値段で済む。5月のトラピックスのツアーでは、どこでも小瓶のビールが500円もしていて、付き合い上、飲まない訳にはいかないので、毎度1本は頼んでいたが、バカ臭いので2本以上飲むことはなかった。

この町でビール以外にどんなスピリッツがあるのかも知らず、又、一緒に飲んでいるインド人もさほど強いとも思えず、ガイドには何回かビールの買出しに走ってもらったが、ビールでも両多く飲んでいると、大分気持ちも良くなってくる。頃合いを見て、ホテルに帰ることにした。帰飯する前、ガイドにそのリカーショップに案内してもらい、寝酒用にビール2本を買って、ホテルまで送ってもらう。間口2間、奥行き1間程の、欧米ではどこにでもあるようなリカーショップで、酒種は色々と取り揃えてあった。誰が買いに来るのか知れないが、通りのちょっと外れた場所にあり、そこだけが白々と電灯板が明るく灯っていた。良い1日だ。

旅行の満足度
4.0
  • 夕方ガ―ジギルからホテルに戻り、部屋で一休みした後、ドライバーの案内で近くのレストランへ行く。<br />1階ではビールを飲めないので、地下の個室へ案内される。

    夕方ガ―ジギルからホテルに戻り、部屋で一休みした後、ドライバーの案内で近くのレストランへ行く。
    1階ではビールを飲めないので、地下の個室へ案内される。

  • 今日の案内役。

    今日の案内役。

  • いろいろ料理を頼んでも、地元民と一緒だと安いものだ。

    いろいろ料理を頼んでも、地元民と一緒だと安いものだ。

  • 後から又地元の知人がやってくるが、明るくて、賑やかだ。

    後から又地元の知人がやってくるが、明るくて、賑やかだ。

  • ホテルに戻る前にリカーショップへ立ち寄ってもらい、ビールを買って帰る。

    ホテルに戻る前にリカーショップへ立ち寄ってもらい、ビールを買って帰る。

  • この月は東京でも、2500年前でも今日と同じように見えただろう。

    この月は東京でも、2500年前でも今日と同じように見えただろう。

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