マニラの回教寺院 Golden Mosque を訪ねて − イスラム教の世界を垣間見る

2016/02/08 - 2016/02/08

一度訪れてみたいと考えていたマニラにある回教寺院・ Manila Golden Mosque へ行ってみた。地図を見ると、滞在先のチャイナ・タウンから近くにありそうだったので、歩いていくことにした。途中２回道を尋ねたが、何とか辿り着くことが出来た。　

モスクがある近くに来ると、そこはもう今まで見てきたフィリピンの世界とは全く異なる異質な世界であった。道を行く人々はモスレムばかりで、女性は黒いチャドルで全身を覆い、男性は上下続きの白い服装をし、頭には回教帽を被っていた。

この日は金曜日ではなかったので、参拝者は少なく、モスクには何ら問題なく入ることが出来た。最初に受け付けのようなところで名前と住所を書き、されに若干の寄付も求められた。

エリア マニラ(フィリピン)

• 旅行の満足度: 4.0

チャイナ・タウンから歩いて10分位もすると、回教徒の住む地域に出てきた。道を挟んで大きなアーチのような門が建っている。門の内側はモスレムの人たちが住む地域となるが、必ずしも厳密に区別されているようではない。

屋根の上を見ると、真ん中にイスラム教のシンボルが立ち、左右に鳳凰のような彫刻が２体ある。

モスクのある周辺は何となく場末といった感じで、建物は薄汚れて、歩く人も少ない。そんなところをモスクのある方向へ歩いて行った。

少し歩いていくと、大きなドームのあるモスクが現れ、この地域一帯がまるでアラブのような雰囲気で、フィリピンでは今まで見たことがない風景であった。

玉ねぎ型のドームがいくつも見えて来た。

これから中に入った。入り口付近では子供たちが遊んでいるが、この日は金曜日ではないので参拝に訪れる人はほとんどいないようだ。

モスクの中に入ると、この方が出てこられ、案内してくれた。最初に「アサラーム・アライクム」と挨拶すると、イスラム教徒かと尋ねてきたので、そうじゃないと答えたが、何がしかの好印象を与えたようだ。

中に入ると、大理石で出来た床がひんやりしていて、気持ちよい。特に暑い日はさぞかし、快適であろう。

正面は「ミラーブ」と呼ばれる聖地メッカを示す場所で、礼拝時にはこの方向にむかって礼拝が行われる。

モスクの後ろの方が、天井にぱおっかり空いた空間があり、明り取りのような部分となっている。しかし、雨漏りがするので困るとこぼしていた。

祈る人がいた。この日は礼拝に来られた人はこの型だけであるが、おそらく金曜日には相当の人々が来られるものと思われる。

一方では気持ちよさそうに大の字になって寝ている人がいた。さぞかし快適であろう。

入り口近くで近所に住む子供たちが遊んでいる。

モスクのある通リであるが、左右の建物はほとんどがモスレムの人々が住み、且つ彼らの日常生活に必要なものを売る商店が軒を連ねている。

身が削がれた魚 ( 多分サーモン ）が燻製になって（？）置かれている。

ある商店の前で男性が仕事に精を出すわけではなさそうな感じで、ただじっと座っている。ただ客が来るのを待っているのだろうか。

珍しそうな、イスラム教の聖地メッカを描いたものやアラビア文字（おそらくコーラン）の書かれた額等が入ったものが売られている。店主がいろいろ説明してくれたが、皆目分からなかった。

少年が寂しそうに一人で遊んでいる。

道端では女性たちが立ち話をしているが、左側の女性は全身チャドルで身を包み、あとの二人はスカーフで頭を覆っているだけだが、どのような違いがあるのだろうか。

この位の年齢の女の子はもうスカーフで頭を覆っている。

イスラム風ファションの店がいくつもある。どの店も全身を覆うような衣類ばかりで、このようなものだと暑い気候のところで大丈夫だろうかと思ってします。

頭にスカーフを付けた女性の半身が展示されている。一見、彼女たちに睨まれているような感じで、一歩後に引いてしまった。

箒を売り歩く男性はかなりの本数を肩にかけているが、相当重いであろう。

ねぎの形をした野菜が売られている。

イスラム人街の猫は何やらひっそりとたたずんでいるが、かなり太り気味ではないだろうか。

食べ物やの店先には作り置きのお惣菜がたくさん置かれている。この写真は魚と野菜を煮つけたものである。

けっこう種類は色々あるようだ。

食堂の内部。ちょうど昼時のため客が来ていて、中央の店員が客にお茶をサーヴィスしている。

道を歩いている人にカメラを向けて、写真を撮ってもいいですか、というしぐさをすると、赤いショールの女性はそれで顔を隠してしまった。それでも何とか写真に納まってくれた。