2016/02/06 - 2016/02/06
187位(同エリア1422件中)
きよさん
「南山城の古寺」 素晴らしき仏像を拝観してきました。(2)
今日は 宇治田原町の禅定寺、木津川市の神童寺、笠置町の笠置寺を拝観してきました。
表紙は禅定寺の本堂
禅定寺は、奈良東大寺の別当であった平崇が、平安時代中期に建立した華厳宗の寺院で、創立当時は藤原摂関家のつながりも深く広大な山林を所有し、多くの堂塔が建てられました。
戦国時代には、時運が衰退しましたが、江戸時代前期に禅定寺中興の祖とされている月舟が再興し、曹洞宗の寺院として整備され現在に至っています。
現在も、開基当時に造立されたと伝えられる十一面観音立像等の数々の重要文化財が保存されています。
- 旅行の満足度
- 5.0
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禅定寺
美しい模様を描く茶畑の間を走り、宇治田原町を北上すると、小高い丘に建つ禅定寺が見えてきました。
山門が見えています。 -
禅定寺 仁王門
狭い道を車で上り、仁王門前のの駐車場に止めました。 -
禅定寺 本堂
美しい茅葺屋根の本堂です。 -
禅定寺 本堂内部
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禅定寺
本堂裏手の防災壁に描かれた大涅槃図です。 -
禅定寺
本堂裏手の防災壁に描かれた大涅槃図です。 -
禅定寺
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禅定寺 収蔵庫
平安時代の仏像がたくさん安置されています。
十一面観音菩薩立像、日光菩薩、月光菩薩、四天王立像、文殊菩薩騎獅像、地蔵菩薩半跏像。
全て重文の素晴らしい仏像です。 -
禅定寺
十一面観音菩薩立像。重文
(冊子「南山城の古」からコピーさてていただきました。)
木造漆箔 像高286.3cm
ふっくらとしたお顔、どうどうとした体つきをされており、すばらしいです。 -
禅定寺からの眺めです。
これから神童寺に向かいます。 -
神童寺
近くの公民館の駐車場に駐車し、神童寺に来ました。
聖徳太子が初めて開き、自ら千手観音菩薩の像を彫刻し本尊とし大観世音教寺と号した所で、のち役行者が来て、除災招福のために蔵王権現の像を彫刻し本尊とし、北吉野山神童寺と呼ぶようになりました。 -
神童寺 本堂(重文)
本尊の蔵王権現像が祀られています。
彩色が施された、迫力のある像です。 -
神童寺
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神童寺
本堂の後方、小高い丘に収蔵庫があり、住職さんに開けていただき、平安時代のたくさんの仏像を拝観しました。
中でも私の目を引いたのがこの不動明王立像です。
(冊子「南山城の古」からコピーさてていただきました。)
木造彩色 像高162.1cm 平安時代 重文
寺では「波切白不動尊」と呼ばれています。 -
神童寺
収蔵庫のある丘からの神童寺の眺めです。
これから笠置寺へ向かいました。 -
笠置寺
神童寺から笠置寺へ。
笠置山の頂上の笠置寺
久しぶりに対向車が来ませんようにと願いながら走った極端に狭く、急な坂道を登り切った所の駐車所に車を止め、笠置寺へ来ました。 -
笠置寺
解脱鐘(重文)
基底部に六つの切込みがある日本には一つしかない、大変貴重な鐘です。
建久七年(1196)の作です。 -
笠置寺
笠置山は全山花崗岩で出来ていて、いたるところで巨大な岩石が露出しています。 -
笠置寺
本尊の弥勒如来像はその巨岩に彫られた、像高16mの磨崖仏です。
南北朝の時代に兵火で焼かれ、今はその線跡すら判別出来ない状態となっています。 -
笠置寺
科学の力でその弥勒如来像が再現され、正月堂(本堂)に祀られていました。 -
笠置寺
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笠置寺
本当に大きな花崗岩がゴロゴロ転がっているんです。 -
笠置寺
しばらく歩くと、像高12mの弥勒菩薩の磨崖仏が現れます。
兵火に遭わなかったのか、くっきりと弥勒菩薩磨崖仏を拝することが出来ます。 -
笠置寺 弥勒菩薩磨崖仏
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笠置寺
重なり合う巨岩の間を歩いていきます。 -
笠置寺
由緒のある岩があちらこちらに置かれています。 -
笠置山からの木津川の眺め
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笠置寺
笠置山を一周して太子堂へ戻ってきました。
南山城の古寺
この地方には驚くばかりの天平、平安時代の素晴らしい仏像の数々が祀られており、往時の隆盛ぶりがうかがわれます。
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