2016/01/29 - 2016/01/29
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Fluegelさん
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タオルミナには一度、行ってみたかったのですが、行きにくい。まず、カターニア空港着21時過ぎの便で着いても、空港からタオルミナ行きのバスが20時台で終わっている。タクシーは、一人旅でそこまでするか、というお値段。
それで、カターニアに泊まることに。カターニアからタオルミナへは、列車とバスの両方が出ている。ところが、列車だと駅からタオルミナの街中まで徒歩40分?ということで、バスしかないと。
そして宿。冬は半数が閉まっていて、宿の数が少ない。開いている安宿も、立地が問題。海辺の宿は、バスターミナルからスーツケースをころがして、とても歩けない急坂と距離。そうこうするうち、出発の2~3か月前には、街中のB&Bが満室に。
そこで、カターニアの宿にスーツケースを置き、日帰りすることに。
表紙写真:ギリシャ劇場から北側(メッシーナ方面)を望む。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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タオルミナのvia Circonvallazione(塹壕通り)にある登り口からvia crucis(迫害通り、階段の道)を登り切り、車道を暫く歩くと、SP10号線(車道)とvia Cuculunazzo(カッコー通り、遊歩道)との分岐がある。こちらがSP10号線。
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こちらがvia Cuculunazzo。通りの名前は、道には書いてないけど、地図に載っている。こちらの道を行くことに。
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緑色のトカゲが、たくさんいる。冬なんですけど…
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アーモンドの花も満開。桜みたいで、日本かしらという風景。
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遊歩道を登り切り、振り返る。
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結局、タオルミナからカステルモーラまで、45分で歩いた。地図を見ると、SP10号線は、地図からはみ出る位、大回りだったみたい。近い道を通って、良かった。
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歩いて来た道を、見下ろす。
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カステルモーラの観光案内所に入ると、presepioが展示されていた。pupi(操り人形)作成のCarlo Magnoが作ったという。
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pupiの展示も。タオルミナの観光案内所にも展示されていたpupi. ユネスコ世界無形文化遺産に登録されている。日本の文楽も登録されているけど。pupiは、文楽よりはるかに低価格で公演を見られ、はるかに荒削り…という印象。写真右は、saraceno(サラセン人、イスラム教徒)。いかつい顔の悪役。
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S. Giorgio教会。サン・ジョルジョは、カステルモーラの守護聖人。1450年築。
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caffe S. Giorgio.1907年創業。無料試飲した上で、vino alla mandorla(アーモンド酒)を買う事ができる。
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taorminaを見渡す。カステルモーラは、人口1,000人程。標高528m。
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teatro grecoも。タオルミナの街より、一段、高い所に見える。
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1時間弱の村巡り後、バスでタオルミナへ。ここがカステルモーラのfermata.
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タオルミナの街歩きは、S. Caterina教会から。1663年築。
聖カテリーナ(アレクサンドリアのカタリナ):287-305年(18歳で殉死)。エジプト・アレクサンドリア知事の娘で、当時最高の教育を受けた。ローマ皇帝により車裂きの刑に処せられるも、彼女が触れると車輪が壊れたため、斬首刑にされた。彼女を描いた絵画も多く、アトリビュートは車輪。 -
villa comunale入口。イギリス人貴族Florence Trevelyanが1800年代末にタオルミーナのCacciola氏と結婚、この地を買い取り、イングリッシュガーデンに改装。当時、タオルミナは上流階級の冬の避寒地だった。夫人の死後1920年代に市に寄付され市民公園となった。なお、彼女はタオルミナに移り住むにあたり、ギリシャ劇場の近くに50室を持つ大邸宅を構え、経済的理由からタオルミナ市が売りに出したIsola Bellaも買い取った。
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市民公園から望む。右がcastello、左がmadonna della Rocca。あそこまで歩いて登ったのね。
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市民公園のle stelle di Natale(クリスマスの星々、ポインセチア、トウダイグサ科、常緑低木)。地植えされているのを初めて見た。樹高が2m以上あり、その大きさにびっくり。
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市民公園を出て、ギリシャ劇場に向かう。途中、陶器店の看板に目が留まる。trinacria(三脚巴)だ。古代、シチリアがギリシャの植民地だった頃から、シチリアはトリナクリア島(3つの岬を持つ島)と呼ばれていた。地図で見ても、島の形が三角形。
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teatro greco. 10 euro. VISAカード可。直径109m(シラクーサに次ぎ、シチリア第2の規模の古代劇場)。観客席は5,000人収容。紀元前3世紀にギリシャ人によって建てられ、紀元後2世紀にローマ人によって競技場に改築された。
観客席のてっぺんから見る海とエトナ山の美しさが特徴だけど、午後に行くと写真を撮るには逆光。 -
観客席裏手の高台に、antiquariumがある。中の展示品が、こちら。大理石のsacrofago(石棺)。バッカスの従者達が描かれている。紀元前2世紀。タオルミナのnecropoli(埋葬地)で出土。
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Niobeの頭部。タオルミナの古代劇場?で出土。紀元後1世紀。パレルモの所蔵品を借用展示。ギリシャ神話で、Niobeは男児7人女児7人の多子を自慢したため、別の女神の怒りを買い、子を皆殺しにされ悲しみのあまり石になった。タオルミナのギリシャ劇場で、Niobeの頭部が発見されたのは、Niobe像が劇場の装飾に使われたからと見られている。
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亜熱帯植物?ギリシャ劇場にて。
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corso Umberto.タオルミナのショッピング・ストリート。車の通らない歩行者専用道。ウンベルト1世は、イタリア王国(1861-1946)の第2代国王。パレード中に銃弾を受け、56歳の若さで暗殺された。そのため、イタリア各地にcorso Umbertoがある。
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duomo.1400年頃築。
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duomo内部。入場無料。右の柱は、タオルミナ産のピンクの大理石。
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p.ta di mezzo.門は中世の建築だけど、基礎の部分は、紀元前4世紀の市壁を利用しているらしい。
タオルミナ発15:45ーカターニア着17:02のバスでカターニアに帰った。前の晩、イタリアに入り、シチリア観光初日としては、順調な一日だった。タオルミナが、そういう街なのだろう。
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