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アブルッツォ州ペスカーラ県。カラマニコ・テルメ(Caramaico Terme)のサン・トマソ・ベケット教会(chiesa di San Tommaso Becket)。<br /><br />温泉地として有名なカラマニコウ・テルメから北北西に5kmに位置する寒村サン・トマソにあるロマネスク教会だ。

アブルッツォ州とモリーゼ州の旅 サン・トマソ・ベケット教会(chiesa di San Tommaso Becket)

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2015/10/31 - 2015/11/08

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クリス

クリスさん

アブルッツォ州ペスカーラ県。カラマニコ・テルメ(Caramaico Terme)のサン・トマソ・ベケット教会(chiesa di San Tommaso Becket)。

温泉地として有名なカラマニコウ・テルメから北北西に5kmに位置する寒村サン・トマソにあるロマネスク教会だ。

旅行の満足度
4.0
同行者
カップル・夫婦
交通手段
レンタカー
航空会社
ANA
旅行の手配内容
個別手配
  • サン・クレメンテ・カサウリアから南に15km。周囲の風景は、平坦な地形から山がちの地形へと変化していく。

    サン・クレメンテ・カサウリアから南に15km。周囲の風景は、平坦な地形から山がちの地形へと変化していく。

  • 背景に見える山は、シレンテ=ヴェリーノ国立自然公園(Parco Naturale Regionale Sirente-Velino)の山塊になる。

    背景に見える山は、シレンテ=ヴェリーノ国立自然公園(Parco Naturale Regionale Sirente-Velino)の山塊になる。

  • ときおり点在する集落と葡萄畑の見える光景が感動的だった。<br /><br />下の写真に写っているのはサッレ(Salle)の村。背景にはマイエラ山が見える。平坦な地形に見えるだろうが、実は、急峻な谷が草原の先に隠されている。

    ときおり点在する集落と葡萄畑の見える光景が感動的だった。

    下の写真に写っているのはサッレ(Salle)の村。背景にはマイエラ山が見える。平坦な地形に見えるだろうが、実は、急峻な谷が草原の先に隠されている。

  • サン・トマソ・ベケット教会(chiesa di San Tommaso Becket)の扉口。<br />

    サン・トマソ・ベケット教会(chiesa di San Tommaso Becket)の扉口。

  • 黄色くいろずいたポプラの木が美しかった。<br />地籍はカラマニコ・テルメになるが、その支集落であるサン・トマソの村外れにあるのがこの教会である。<br />村名は、もちろん、このサン・トマソ・ベケット教会に由来している。

    黄色くいろずいたポプラの木が美しかった。
    地籍はカラマニコ・テルメになるが、その支集落であるサン・トマソの村外れにあるのがこの教会である。
    村名は、もちろん、このサン・トマソ・ベケット教会に由来している。

  • 3つの扉口の中央にあるアーキトレーヴには、深彫りのキリストと12使徒が彫られている。

    3つの扉口の中央にあるアーキトレーヴには、深彫りのキリストと12使徒が彫られている。

  • そして左右の扉口には植物文様のレリーフがある。

    そして左右の扉口には植物文様のレリーフがある。

  • 1219年完成のロマネスク教会である。<br />この教会の守護聖者であるトマス・ベケット(Thomas Becket)は、カンタベリー大司教であったが、1170年にイングランド王ヘンリー(Henry)2世に暗殺された。<br /><br />1173年、ローマ教皇アレクサンデル3世はトマス・ベケットを列聖したのを受け、1202年に建設が始まった。

    1219年完成のロマネスク教会である。
    この教会の守護聖者であるトマス・ベケット(Thomas Becket)は、カンタベリー大司教であったが、1170年にイングランド王ヘンリー(Henry)2世に暗殺された。

    1173年、ローマ教皇アレクサンデル3世はトマス・ベケットを列聖したのを受け、1202年に建設が始まった。

  • こちらはトマス・ベケットの思われるフレスコ画。

    こちらはトマス・ベケットの思われるフレスコ画。

  • 右側柱にある、この細い柱は、聖なる柱(la Colonna Santa)と呼ばれている。

    右側柱にある、この細い柱は、聖なる柱(la Colonna Santa)と呼ばれている。

  • 聖母子像。<br />これらのフレスコ画は、13世紀のものだ。

    聖母子像。
    これらのフレスコ画は、13世紀のものだ。

  • こちらは聖クルストフォロ。

    こちらは聖クルストフォロ。

  • 上から下へ、磔刑と十字架降下、復活の連作になっている。

    上から下へ、磔刑と十字架降下、復活の連作になっている。

  • 厚い角柱に半円アーチの柱が付加されている。そして植物文様の柱頭。

    厚い角柱に半円アーチの柱が付加されている。そして植物文様の柱頭。

  • 祭壇裏のフレスコ画は褪色が激しく、何が描かれているかよく解らない。

    祭壇裏のフレスコ画は褪色が激しく、何が描かれているかよく解らない。

  • 主祭壇にあるのは木製の磔刑像。

    主祭壇にあるのは木製の磔刑像。

  • 狛犬のような獅子像が左右に二体。元々は扉口にあったのではと思われるが、内陣への登り階段に設置されている。

    狛犬のような獅子像が左右に二体。元々は扉口にあったのではと思われるが、内陣への登り階段に設置されている。

  • 獅子は教会の扉口を守る、異界の番人。訪問者により生にも邪になるといわれる。

    獅子は教会の扉口を守る、異界の番人。訪問者により生にも邪になるといわれる。

  • ここにも二体の獅子像、クリプトへの入り口になるが、祭壇中央にクリプトの入り口がある教会はとても珍しい。

    ここにも二体の獅子像、クリプトへの入り口になるが、祭壇中央にクリプトの入り口がある教会はとても珍しい。

  • クリプト内部は小さいが、中に井戸がある。<br />これは解説には温泉とあったが、水が湧いているわけでもなく、普通の井戸に見えた。

    クリプト内部は小さいが、中に井戸がある。
    これは解説には温泉とあったが、水が湧いているわけでもなく、普通の井戸に見えた。

  • 教会の側面には、この地の発祥となった古い修道院の跡が残っている。

    教会の側面には、この地の発祥となった古い修道院の跡が残っている。

  • 後陣に回り込めるかと思ったが、植栽に邪魔されて行く事は出来なかった。村の方に回れば行けるかもしれないが、時間的に断念した。

    後陣に回り込めるかと思ったが、植栽に邪魔されて行く事は出来なかった。村の方に回れば行けるかもしれないが、時間的に断念した。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • ミータさん 2016/02/14 20:52:02
    トマソ
    トマソはトーマスのことだったのですね。
    Yahoo旅メモにもそのことは書いてあったのに、見落としていました。

    ここのフレスコ画はあまり保存状態が良くないですね。

    クリプトへの階段はかなり狭そうだし、
    クリプト内は暗そうだし、下りていくのはちょっと怖そうです。

    クリス

    クリスさん からの返信 2016/02/14 23:16:19
    RE: トマソ
    > トマソはトーマスのことだったのですね。
    > Yahoo旅メモにもそのことは書いてあったのに、見落としていました。
    >
    > ここのフレスコ画はあまり保存状態が良くないですね。
    >
    > クリプトへの階段はかなり狭そうだし、
    > クリプト内は暗そうだし、下りていくのはちょっと怖そうです。
    >
    >
    ジョンとかヨハネとかジョバンニとか皆同じですし。
    イタリア語はじめ、他の言語にしろ聖人の名前は、だんだん解るようになりましたね。

    普通の田舎の教会だと劣化と修復の関係は財政的なものもあって簡単ではないでしょうね。痛んでいるのは残念でした。

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