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2015年の秋、アブルッツォ州を中心にレンタカーで周遊した。<br /><br />サント・ステーファノ・ディ・セッサーニオに戻り、ナヴェッリ平野に下っていく。<br />カプロチャーノ(Caporciano)という村を経由して、その支集落であるボミナーコBominaco)という村に着く。<br /><br />カプロチャーノの村の人口は225名、ボミナーコは85名という、共に極めて小さな寒村である。<br />この集落の林の中に、ボミナーコの修道院群(Complesso monastico di Bominaco)と名付けられた教会が2つ存在する。

アブルッツォ州とモリーゼ州の旅 ボミナーコ(Bominaco)

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2015/10/31 - 2015/11/08

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クリス

クリスさん

2015年の秋、アブルッツォ州を中心にレンタカーで周遊した。

サント・ステーファノ・ディ・セッサーニオに戻り、ナヴェッリ平野に下っていく。
カプロチャーノ(Caporciano)という村を経由して、その支集落であるボミナーコBominaco)という村に着く。

カプロチャーノの村の人口は225名、ボミナーコは85名という、共に極めて小さな寒村である。
この集落の林の中に、ボミナーコの修道院群(Complesso monastico di Bominaco)と名付けられた教会が2つ存在する。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
同行者
カップル・夫婦
交通手段
レンタカー
航空会社
ANA
旅行の手配内容
個別手配

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  • 1枚目の写真は、正面から撮影したものだが、普段正面の入口は閉鎖されているので、見学は丘の上にあるもうひとつの教会の入口から入る。

    1枚目の写真は、正面から撮影したものだが、普段正面の入口は閉鎖されているので、見学は丘の上にあるもうひとつの教会の入口から入る。

  • 時刻は13時を過ぎていたので、すぐ脇の食堂で取ることとした。

    時刻は13時を過ぎていたので、すぐ脇の食堂で取ることとした。

  • ピザ等もメニューに書いてあったので、頼もうとしたら、今出来るのは2つだけというので、それぞれ1品ずつ注文した。地元名物のサフランを使ったスープパスタ。

    ピザ等もメニューに書いてあったので、頼もうとしたら、今出来るのは2つだけというので、それぞれ1品ずつ注文した。地元名物のサフランを使ったスープパスタ。

  • こちらは同じくサフランのリゾット。

    こちらは同じくサフランのリゾット。

  • 教会の廻りをは、林で囲まれているのでそばに行かないと全容は見えない。<br /><br />教会の見学は鍵守りの世話になる。この食堂で食べたのも、それを見越してのことだ。幸い他の客も同じ目的で来ている人ばかり。<br />結局、4組8人で見学する事となった。

    教会の廻りをは、林で囲まれているのでそばに行かないと全容は見えない。

    教会の見学は鍵守りの世話になる。この食堂で食べたのも、それを見越してのことだ。幸い他の客も同じ目的で来ている人ばかり。
    結局、4組8人で見学する事となった。

  • 林の奥に見えるのは、サンタ・マリア・アッスンタ教会(Chiesa di Santa Maria Assunta)。

    林の奥に見えるのは、サンタ・マリア・アッスンタ教会(Chiesa di Santa Maria Assunta)。

  • 山頂に見えるのは、ボミナーコの城跡。13世紀の築城だが、14世紀ペルージャの傭兵隊長B・モントーネにより破壊されたという記録が残っている。

    山頂に見えるのは、ボミナーコの城跡。13世紀の築城だが、14世紀ペルージャの傭兵隊長B・モントーネにより破壊されたという記録が残っている。

  • 入口近くにあるのがサン・ペレグリーノ祈祷所(Oratorio di San Pellegrino)。<br />お城と同じく13世紀、1263年の献堂とある。

    入口近くにあるのがサン・ペレグリーノ祈祷所(Oratorio di San Pellegrino)。
    お城と同じく13世紀、1263年の献堂とある。

  • 扉の奥にフレスコ画の一部が見える。撮影禁止のため内部の画像はない。<br /><br />中には、13世紀のフレスコ画が全面に描かれており、保全状態が良くアブルッツォを代表するフレスコ画だといわれている。<br /><br />シンプルな単堂の教会だが、内部のキリストの生涯や、聖クリストフォロ等のフレスコ画、仕切り盤に彫られたワイバーンとグリフィンのロマネスク彫刻等は見事であった。

    扉の奥にフレスコ画の一部が見える。撮影禁止のため内部の画像はない。

    中には、13世紀のフレスコ画が全面に描かれており、保全状態が良くアブルッツォを代表するフレスコ画だといわれている。

    シンプルな単堂の教会だが、内部のキリストの生涯や、聖クリストフォロ等のフレスコ画、仕切り盤に彫られたワイバーンとグリフィンのロマネスク彫刻等は見事であった。

  • サン・ペレグリーノ祈祷所の入り口には半円のロマネスクアーチが残っている。

    サン・ペレグリーノ祈祷所の入り口には半円のロマネスクアーチが残っている。

  • 祈祷所の内陣部を外側から見た光景。側面には装飾はおろか明り取りの窓もない。

    祈祷所の内陣部を外側から見た光景。側面には装飾はおろか明り取りの窓もない。

  • 見学が終わったあとは、自由に上部の教会に向かう。

    見学が終わったあとは、自由に上部の教会に向かう。

  • 後陣から見たサンタ・マリア・アッスンタ教会(Chiesa di Santa Maria Assunta)。史料では11世紀にこの教会に関する記録が残っている。

    後陣から見たサンタ・マリア・アッスンタ教会(Chiesa di Santa Maria Assunta)。史料では11世紀にこの教会に関する記録が残っている。

  • ランゴバルト族の影響を受けた、浅堀りのレリーフ様彫刻。<br />花文様、植物文様は元々シリア起源だが、ランゴバルトは、東方に対する強い憧れから流行し、自分たちの物にしていったと考えられている。

    ランゴバルト族の影響を受けた、浅堀りのレリーフ様彫刻。
    花文様、植物文様は元々シリア起源だが、ランゴバルトは、東方に対する強い憧れから流行し、自分たちの物にしていったと考えられている。

  • 側面扉口にルネット。ランゴバルトローズと呼ばれる花模様が残されている。

    側面扉口にルネット。ランゴバルトローズと呼ばれる花模様が残されている。

  • 正面にまわって扉口。上部に四頭のライオンと、鷲。

    正面にまわって扉口。上部に四頭のライオンと、鷲。

  • 正面扉口のタンパン。アーキヴォールトの単調な文様と、アーキトレーヴの中央に獅子と花文様。何もないルネットが寂しい。

    正面扉口のタンパン。アーキヴォールトの単調な文様と、アーキトレーヴの中央に獅子と花文様。何もないルネットが寂しい。

  • この教会の内陣も撮影禁止だと思うが、特に何も言われなかったので、遠慮がちに3枚撮らせてもらった。

    この教会の内陣も撮影禁止だと思うが、特に何も言われなかったので、遠慮がちに3枚撮らせてもらった。

  • これは13世紀の説教壇。このタイプの説教壇は、アブルッツォに多いランゴバルトの特徴。ビザンツ、サラセン等の影響も受けている。

    これは13世紀の説教壇。このタイプの説教壇は、アブルッツォに多いランゴバルトの特徴。ビザンツ、サラセン等の影響も受けている。

  • 天蓋(チボリオ)も同様。内陣にデンと鎮座していると、圧迫感を感じ、あまり好みではないのだが、彫刻が見事だと、そんな感情もふっとんでしまう。

    天蓋(チボリオ)も同様。内陣にデンと鎮座していると、圧迫感を感じ、あまり好みではないのだが、彫刻が見事だと、そんな感情もふっとんでしまう。

  • 2009年の地震では、主集落のカプロチャーノでも被害があったが、ボミナーコのこの教会群は無事だった。地元ではこれを「ボミナーコの奇跡」と言っている。

    2009年の地震では、主集落のカプロチャーノでも被害があったが、ボミナーコのこの教会群は無事だった。地元ではこれを「ボミナーコの奇跡」と言っている。

  • 教会から見たアブルッツォの山並み。方向からしてマイエラ山だと思われる。

    教会から見たアブルッツォの山並み。方向からしてマイエラ山だと思われる。

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